JPH04131339U - 珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添着した収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】種々形状の突起物を引き出し又は受け棚に設け
た孔に嵌め込むことは、大変煩わしく且つ高コストの作
業であり、こうした作業をなくし、引き出しと金属製受
け棚の摺動によるポリスチロール特有の微粉末が発生し
ない、且つ引き出しの滑りの良いポリスチロール製の引
き出しを有する収納ケース、即ち珪素塗料又は珪素シー
トを塗装又は添着した収納ケースを提供することを目的
としている。 【構成】この考案に係わる珪素塗料又は珪素シートを塗
布又は添着した収納ケースは、ポリスチロール製の引き
出しを有する収納ケースにおいて、受け棚と引き出しの
接触面の受け棚に珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添
着した収納ケースである。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、ポリスチロール製の引き出しを有する収納ケースに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来のポリスチロール製の引き出しを有する収納ケースは、引き出しと金属製 受け棚の接触面に手を加え、即ち、引き出しの底板両端下又は側板下部、又は、 受け棚上面又は内側に種々の形状の突起物を形成し、引き出しと金属製受け棚が 直接接触することを排することにより、ポリスチロール製の引き出しが磨耗して 生ずる微粉末の発生を防止するものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

以上に示した従来のポリスチロール製の引き出しを有する収納ケースによると きは、引き出し又は受け棚の所定の位置に小孔を孔設し、その小孔に各種突起物 の裏面に形成した突起を嵌め込む以外になかった。このため、この嵌め込み作業 に手数が掛かり、大変煩わしいばかりでなく、この作業が高コストの一原因とも なっていた。 本考案が解決しようとする課題は、前記の煩わしく且つ高コストの嵌め込み作 業をなくし、引き出しと金属製受け棚の摺動によるポリスチロール特有の微粉末 が発生しない、且つ引き出しの滑りの良いポリスチロール製の引き出しを有する 収納ケース、即ち珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添着した収納ケースを提供 することを目的としている。

【０００４】

【考案の構成】 【課題を解決するための手段】

この本考案に係わる珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添着した収納ケースは 、以上のような課題を解決するものであって、次のようなものである。 即ち、ポリスチロール製の引き出しを有する収納ケースにおいて、 受け棚と引き出しの接触面の受け棚に珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添着 した収納ケースである。 二つ目の方法は、受け棚と引き出しの接触面の引き出しに珪素塗料又は珪素シ ートを塗布又は添着した収納ケースである。 三つ目の方法は、受け棚と引き出しの接触面の受け棚の前端と引き出しの後端 に珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添着した収納ケースである。 尚、上記の３方法のそれぞれの要部を任意に組み合わせて施すこともできる。

【０００５】

【作用】

以上のような構成としたので、本考案に係わる受け棚と引き出しの接触面のい ずれかに珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添着した収納ケースは、ポリスチロ ール製の引き出しが、珪素塗料又は珪素シートにより保護され、引き出しと金属 製受け棚の摺動によるポリスチロール特有の微粉末が発生せず、更に、珪素特有 の高硬度性即ち耐磨耗性と、その表面の微細な凹凸による実質的接触面の減少に より、引き出しの滑りが大変良くなった。

【０００６】

【実施例】

以下図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明する。 図１，図２に基づき実施例を説明する。ポリスチロール製の引き出し２を有す る収納ケースにおいて、 受け棚１と引き出し２との接触面１ａ又は１ｂ、即ち断面Ｌ型の受け棚１の上 面１ａ又は内側面１ｂに珪素塗料又は珪素シート３ａ，３ｂを塗布又は添着した 収納ケースである。

【０００７】 図３に示す本考案の異なる実施例につき説明する。尚、本実施例以下の説明に 当たって、前記本考案の記載済み実施例と同一構成部分には、同一符号を付して 重複する説明は省略する。 実施例を図３に基づいて説明する。前記本考案の実施例と主に異なる点は、断 面Ｌ型の受け棚１を上下逆にした場合の引き出し２との接触面１ｃ、即ち断面逆 Ｌ型の受け棚１の上面１ｃに珪素塗料又は珪素シート３ａを塗布又は添着したこ とである。

【０００８】 実施例を図４に基づいて説明する。前記本考案の実施例と主に異なる点は、受 け棚１ではなく、引き出し２の受け棚１との接触面、即ち引き出し２の側板２ａ の下部又は底板２ｂの両端部に珪素塗料又は珪素シート３ａ，３ｂを塗布又は添 着したことである。 この断面Ｌ型受け棚１を上下逆にして使用するときは、引き出し２の底板２ｂ の両端部にのみ珪素塗料又は珪素シート３ａを塗布又は添着すれば良い。 尚、図４は、引き出し２を底面から見た斜視図である。

【０００９】 以上に示した珪素塗料又は珪素シート３ａ，３ｂを受け棚１又は引き出し２に 塗布又は添着した収納ケースのポリスチロール製の引き出し２を摺動しても、ポ リスチロール製の引き出し２と金属製受け棚１の接触面、即ち断面Ｌ型の受け棚 １の上面１ａ又は内側面１ｂ、又は、引き出し２の側板２ａの下部又は底板２ｂ の両端部のいずれか又は両方に珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添着してある ので、ポリスチロール製の引き出しは、常に珪素塗料又は珪素シートにより保護 されており、ポリスチロール製の引き出しが磨耗して擦り減り微粉末として発生 することがなくなった。

【００１０】 実施例を図５に基づいて説明する。前記本考案の実施例と主に異なる点は、受 け棚１と引き出し２の接触面の受け棚１の前端１ａと引き出し２の後端２ｃに珪 素塗料又は珪素シートを塗布又は添着した収納ケースである。又は、受け棚１と 引き出し２の接触面の受け棚１の前端１ａ，１ｂと引き出し２の後端２ｃ，２ｄ に珪素塗料又は珪素シート３ｃ，３ｄ，３ｅ，３ｆを塗布又は添着した収納ケー スである。 この断面Ｌ型受け棚１を上下逆にして使用するときは、受け棚１の前端１ａと 引き出し２の後端２ｃにのみ珪素塗料又は珪素シート３ｃ，３ｅを塗布又は添着 すれば良い。

【００１１】 以上のような構成としたので、ポリスチロール製の引き出し２を摺動しても、 ポリスチロール製の引き出し２と金属製受け棚１の接触面が、それらの接触時に 常に珪素塗料又は珪素シート３ｃ，３ｄ，３ｅ，３ｆにより保護されており、ポ リスチロール製の引き出し２が磨耗して擦り減り微粉末として発生することがな くなった。その上高価な珪素樹脂の使用量が数分の一に激減し、当該収納ケース の製造コストの低減が可能となった。

【００１２】

【考案の効果】

本考案に係わる珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添着した収納ケースを使用 すると、以下に列記するような効果がある。 引き出し又は受け棚に突起物を形成する必要がなく、突起物を形成するコ ストが削減できた。 ポリスチロール製の引き出しの摺動時に、その引き出しと受け棚の接触面が 、常に珪素塗料又は珪素シートにより保護されており、直接金属製受けと接触し ないため、ポリスチロール製の引き出しが磨耗して擦り減り微粉末として発生す ることがなくなった。 珪素は、高硬度で耐磨耗性が高く、珪素塗料又は珪素シートの表面は、非常 に滑り易いため、ポリスチロール製の引き出しの摺動が大変容易になった。 珪素塗料又は珪素シートの表面の極微細な凹凸は、珪素が高硬度なため何時 までも磨耗せず、引き出しと受け棚の接触面積を実質的に少なくし、ポリスチロ ール製の引き出しの摺動を大変容易にした。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来型収納ケースの分解斜視図である。

【図２】 本考案の実施例を示す分解斜視図である。

【図３】 本考案の実施例を示す分解斜視図である。

【図４】 本考案の実施例を示す一部切り欠き分解斜視
図である。

【図５】 本考案の実施例を示す一部切り欠き分解斜視
図である。

【符号の説明】

１は、受け棚、 １ａは、断面Ｌ型の受け棚の上面、
１ｂは、断面Ｌ型の受け棚の内側面、 １ｃは、断面逆
Ｌ型の受け棚上面、 １ｄは、断面Ｌ型の受け棚の上面
の前端、 １ｅは、断面Ｌ型の受け棚の内側面の前端、
２は、引き出し、 ２ａは、引き出しの側板、 ２ｂ
は、引き出しの底板、 ２ｃは、引き出しの側板下部後
端、 ２ｄは、引き出しの底板両端部の後端、 ３ａ，
３ｂ，３ｃ，３ｄ，３ｅ，３ｆは、珪素塗料又は珪素シ
ート。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ポリスチロール製の引き出しを有する収納
   ケースにおいて、受け棚と引き出しの接触面の受け棚に
   珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添着した収納ケース
2. 【請求項２】ポリスチロール製の引き出しを有する収納
   ケースにおいて、受け棚と引き出しの接触面の引き出し
   に珪素塗料又は珪素シートを塗布又は添着した収納ケー
   ス
3. 【請求項３】ポリスチロール製の引き出しを有する収納
   ケースにおいて、受け棚と引き出しの接触面の受け棚の
   前端と引き出しの後端に珪素塗料又は珪素シートを塗布
   又は添着した収納ケース 【０００１】