JPH04131109U - 平型ケーブルの絶縁体剥取り工具 - Google Patents

平型ケーブルの絶縁体剥取り工具

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JPH04131109U
JPH04131109U JP3541491U JP3541491U JPH04131109U JP H04131109 U JPH04131109 U JP H04131109U JP 3541491 U JP3541491 U JP 3541491U JP 3541491 U JP3541491 U JP 3541491U JP H04131109 U JPH04131109 U JP H04131109U
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opening
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cable
shaped opening
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利憲 浅井
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矢崎総業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 使い勝手が良く、かつ多くの種類の平型ケー
ブルの絶縁体を経済的に剥取る。 【構成】 ケーブル受け口のU字状開口部7内側で一方
が開口部入口方向と開口部奥部方向に移動可能に対向し
て支持された固定側部材8Aと移動側部材8Bとからな
る一対の対向部材8と、前記ケーブル受け口の所定部位
に開閉可能に連結された操作部材9と、一端がこの操作
部材9の回動支点から所定距離隔てた所定部位に回動可
能に連結され、他端が前記移動側部材8Bに連結され、
操作部材9の開閉操作量に応じて移動側部材8BをU字
状開口部7の入口方向および奥部方向に移動させる連結
部材10と、前記固定側部材8Aまたは移動側部材8B
に対向側の部材を臨むように着脱自在に取付けた刃体1
3とを設け、前記操作部材9を閉じる操作によって前記
U字状開口部7に挿入された平型ケーブルの外層の絶縁
体に剥取り用の切り口を形成するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、平型ケーブルの絶縁体剥取り工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、低インピ−ダンスという特性に着目し、高層の建築物等に平型ケーブル が多用されるようになってきている。この平型ケーブルは、図3に示すように複 数本の導体1を水平に並べ、その外層に例えば架橋ポリエチレンなどからなる絶 縁体2を被覆し、さらにその外層にビニルシ−ス3を被覆して構成される。この ような平型ケーブル4において、例えば導体1の断面積が400mm2 で絶縁耐 圧600Vのものでは絶縁体2の厚さは2.5mm、ビニルシ−ス3の厚さは2 .3mm、断面積が500mm2 で絶縁耐圧600Vのものでは絶縁体2の厚さ は3.0mm、ビニルシ−ス3の厚さは2.5mmという具合であり、合わせて 約5mmにも達する。このため、配線工事に際してビニルシ−ス3および絶縁体 2にナイフ等によって切り口を付け、そこから剥取るには相当の時間がかかる。
【0003】 そこで、実開平1−18206号で提案されているように、平型ケーブルの内 部導体の外径と一致した外径の複数の円弧を連続させた刃形を有し、かつ開閉自 在に一端を連結した一対の挟持部材を備え、この挟持部材の他端にグリップを設 けた平型ケーブル用口出し工具がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記の平型ケーブル用口出し工具にあっては、一端を連結した一対の 挟持部材を閉じることによって対向する一対の刃形によって平型ケーブルを挟み 込んで絶縁体に剥取り用の切り口を形成するものであるため、剥取り用の切り口 を形成するには相当の挟持力を加えなければならず、使い勝手が悪いという問題 がある。
【0005】 また、刃形を交換することができないため、刃先が摩耗したら工具全体を廃棄 処分するしかなく、経済的に無駄が多いという問題がある。さらに、工具自体を 平型ケーブルの厚さや導体の径に応じて複数種類用意しておかねばならないので 、配線工事を行うものにとっては経済的負担が極めて大きくなるといった問題が ある。
【0006】 本考案は上記のような問題を解決するためになされたもので、使い勝手が良く 、かつ極めて経済的な平型ケーブルの絶縁体剥取り工具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案による平型ケーブルの絶縁体剥取り工具は、平型ケーブルの幅より大き い幅のU字状開口部が形成されたケーブル受け口と、このケーブル受け口のU字 状開口部内側で一方が開口部入口方向と開口部奥部方向に移動可能に対向して支 持された固定側部材と移動側部材とからなる一対の対向部材と、前記ケーブル受 け口の所定部位を回動支点として開閉可能に連結された操作部材と、一端がこの 操作部材の回動支点から所定距離隔てた所定部位に回動可能に連結され、他端が 前記移動側部材に連結され、操作部材の開閉操作量に応じて移動側部材をU字状 開口部の入口方向および奥部方向に移動させる連結部材と、前記固定側部材また は移動側部材に対向側の部材を臨むように着脱自在に取付けた刃体とを備え、さ らに前記ケーブル受け口には前記固定側部材と移動側部材との対向間隔が平型ケ ーブルの厚みに対応した間隔になるように固定側部材の固定位置を変更する固定 位置変更部材を設け、前記操作部材を閉じる操作によって前記U字状開口部に挿 入された平型ケーブルの外層の絶縁体に剥取り用の切り口を形成するようにした 。
【0008】
【作用】
上記構成によれば、操作部材を閉じると、その操作によって加えられた力が連 結部材を介して移動側部材に増幅して加えられ、移動側部材を固定側部材方向に 移動させる。これによってU字状開口部に挿入された平型ケーブルは移動側部材 と固定側部材との間に挟まれ、移動側部材または固定側部材に取り付けられた刃 体によってシ−スを含む絶縁体に剥取り用の切り口が形成される。このように、 連結部材による「てこ」を利用しているので、小さな力で簡単に絶縁体剥取り用 の切り口を形成することができる。さらに刃体は着脱自在であるため、摩耗した ときは新しいものと交換して使用する事ができ、経済的である。さらに、固定側 部材の固定位置を平型ケーブルの厚さに応じて変更することが可能であるので、 1つの工具のみで多くの厚さの平型ケーブルの絶縁体剥取りに使用することがで きる。
【0009】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例を示す正面図であり、この実施例の平型ケーブルの 絶縁体剥取り工具5は次のように構成されている。図において、6は平型ケーブ ル4の幅より大きい幅のU字状開口部7が形成されたケーブル受け口、8はこの ケーブル受け口6のU字状開口部7内側で一方が開口部入口方向と開口部奥部方 向に移動可能に対向して支持された固定側部材8Aと移動側部材8Bとからなる 一対の対向部材、9はケーブル受け口6の所定部位17に回動自在に支持された 連結棒18の端部を回動支点として開閉可能に連結された一対の操作部材、10 は一端が操作部材9の回動支点11から所定距離隔てた所定部位12に回動可能 に連結され、他端が移動側部材8Bに連結され、操作部材9の開閉操作量に応じ て移動側部材8BをU字状開口部7の入口方向および奥部方向に移動させるた連 結部材、13は移動側部材8Bに対向側の固定側部材8Aを臨むようにネジ14 によって着脱自在に取付けた直線刃からなる刃体である。
【0010】 15は固定側部材8Aの固定位置を変更するために開口部7の入口に設けられ た固定位置変更部材としての固定位置変更用ネジ穴であり、この実施例では固定 側部材8Aと移動側部材8Bとの対向間隔を2種類の厚さの平型ケーブルに応じ て変更可能なように、2対の固定位置変更用ネジ穴15が設けられ、図上では対 向間隔が狭い方の固定位置変更用ネジ穴15に固定側部材8Aがネジ16によっ て締め付け固定されている状態を示している。
【0011】 ここで、固定位置変更用ネジ穴15の穿設位置は、操作部材9をその自由端部 が接触するまで閉じた時に、刃体13の刃先と固定側部材8Aの下辺部との間の 間隔が平型ケーブルの導体の外径とほぼ一致するような位置に選ばれている。
【0012】 従って、図2に示すように、対向間隔が狭い方の固定位置変更用ネジ穴15に 固定側部材8Aをネジ16によって締め付け固定している状態で、この対向間隔 に対応する導体外径を有する平型ケーブル4を固定側部材8Aと移動側部材8B との間に挿入し、操作部材9を閉じる方向に操作すると、この操作部材9の所定 部位12が回動支点11を中心に回動し、所定部位12に連結された連結部材1 0が図の上方向に押し上げられ、この連結部材10に一体化された移動側部材8 Bは固定側部材8A方向に移動する。そして、操作部材9をその自由端部が接す る位置まで閉じると、移動側部材8Bの移動は停止する。
【0013】 すなわち、刃体13の刃先と固定側部材8Aの下辺部との間の間隔が平型ケー ブル4の導体1の外径とほぼ一致する間隔になったところで移動側部材8Bは移 動を停止する。この過程において平型ケーブル4のビニルシ−ス3および絶縁体 2の刃体13の刃先に接触していた面に刃先が食い込み、ビニルシ−ス3を含む 絶縁体剥取り用の切り口が平型ケーブル4の片面に形成される。
【0014】 切り口が形成されたならば、この部分をペンチ等の工具で剥取る。これによっ て、シ−スを含む絶縁体2の剥取り作業が終了する。
【0015】 なお、刃体13は直線刃で構成したが、半円弧を複数個連続させた形状のもの であってもよい。但し、直線刃の場合が安価に構成でき、かつ導体1の直径や配 列間隔に影響されることなく剥取り用の切り口を形成できるという汎用性がある 。また、この刃体13は移動側部材8Bに取り付けているが、固定側部材8Aに 取り付けてもよい。
【0016】 さらに、固定位置変更部材は複数のネジ穴15によって構成しているが、固定 側部材8Aを開口部7の入口方向と奥部方向に段階的、あるいはリニアに平行移 動させることができる機構を採用することができる。
【0017】
【考案の効果】
以上のように本考案の平型ケーブルの絶縁体剥取り工具は、平型ケーブルの幅 より大きい幅のU字状開口部が形成されたケーブル受け口、このケーブル受け口 のU字状開口部内側で一方が開口部入口方向と開口部奥部方向に移動可能に対向 して支持された固定側部材と移動側部材とからなる一対の対向部材と、前記ケー ブル受け口の所定部位を回動支点として開閉可能に連結された操作部材と、一端 がこの操作部材の回動支点から所定距離隔てた所定部位に回動可能に連結され、 他端が前記移動側部材に連結され、操作部材の開閉操作量に応じて移動側部材を U字状開口部の入口方向および奥部方向に移動させるた連結部材と、前記固定側 部材または移動側部材に対向側の部材を臨むように着脱自在に取付けた刃体とを 設け、さらに前記ケーブル受け口には前記固定側部材と移動側部材との対向間隔 が平型ケーブルの厚みに対応した間隔になるように固定側部材の固定位置を変更 する固定位置変更部材を設け、前記操作部材を閉じる操作によって前記U字状開 口部に挿入された平型ケーブルの外層の絶縁体に剥取り用の切り口を形成するよ うにしたので、小さな力で極めて簡単に絶縁体剥取り用の切り口を形成すること ができる。さらに刃体は着脱自在であるため、摩耗したときは新しいものと交換 して使用する事ができ、極めて経済的である。さらに、固定側部材の固定位置を 平型ケーブルの厚さに応じて変更することが可能であるので、1つの工具のみで 多くの厚さの平型ケーブルの絶縁体剥取りに使用することができ、使い勝手が良 く極めて汎用性に優れたものとなるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の平型ケーブルの絶縁体剥取り工具の実
施例を示す正面図である。
【図2】図1の絶縁体剥ぎ散り工具に平型ケーブルを挟
持した状態を示す部分正面図である。
【図3】平型ケーブルの断面構成図である。
【符号の説明】
1 導体 2 絶縁体 3 ビニルシ−ス 4 平型ケーブル 5 絶縁体剥取り工具 7 U字状開口部 8 対向部材 8A 固定側部材 8B 移動側部材 9 操作部材 10 連結部材 13 刃体 14 ネジ 15 ネジ穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平型ケーブルの幅より大きい幅のU字状
    開口部が形成されたケーブル受け口と、このケーブル受
    け口のU字状開口部内側で一方が開口部入口方向と開口
    部奥部方向に移動可能に対向して支持された固定側部材
    と移動側部材とからなる一対の対向部材と、前記ケーブ
    ル受け口の所定部位を回動支点として開閉可能に連結さ
    れた操作部材と、一端がこの操作部材の回動支点から所
    定距離隔てた所定部位に回動可能に連結され、他端が前
    記移動側部材に連結され、操作部材の開閉操作量に応じ
    て移動側部材をU字状開口部の入口方向および奥部方向
    に移動させる連結部材と、前記固定側部材または移動側
    部材に対向側の部材を臨むように着脱自在に取付けた刃
    体とを備え、さらに前記ケーブル受け口には前記固定側
    部材と移動側部材との対向間隔が平型ケーブルの厚みに
    対応した間隔になるように固定側部材の固定位置を変更
    する固定位置変更部材が設けられ、前記操作部材を閉じ
    る操作によって前記U字状開口部に挿入された平型ケー
    ブルの外層の絶縁体に剥取り用の切り口を形成する平型
    ケーブルの絶縁体剥取り工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103107497A (zh) * 2011-11-15 2013-05-15 王财清 一种贴附式薄膜电缆封膜去除器

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