JPH04129670U - ガソリン冷却装置 - Google Patents

ガソリン冷却装置

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JPH04129670U
JPH04129670U JP1991042858U JP4285891U JPH04129670U JP H04129670 U JPH04129670 U JP H04129670U JP 1991042858 U JP1991042858 U JP 1991042858U JP 4285891 U JP4285891 U JP 4285891U JP H04129670 U JPH04129670 U JP H04129670U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷房負荷が高い場合には冷凍機の能力を冷房に
集中し、しかもガソリンの冷却も行なう。 【構成】被冷却管17と冷却管18とを配設した蓄熱式
熱交換器16内には蓄熱剤30を充填している。冷房負
荷が低い場合には電磁弁27を開放して冷却管18内に
冷媒を流し、蓄熱剤30を冷却すると同時に被冷却管1
7内のガソリンを冷却する。冷房負荷が高い場合には、
電磁弁27を閉じて、蓄熱剤30によって被冷却管17
内を流れるガソリンを冷却する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案に係るガソリン冷却装置は、自動車のガソリンタンク内のガソリンの温 度上昇を抑えて、このガソリンタンク内でのガソリンの蒸発を抑制しガソリン蒸 気が大気中に放散されるのを防止するのに利用する。
【0002】
【従来の技術】
夏期等周囲の温度が高い場合には、ガソリンタンク内の温度が上昇してこのガ ソリンタンク内に貯溜されたガソリンが蒸発する事により、ガソリン蒸気が発生 する。このガソリン蒸気をそのまま大気中に放散した場合、ガソリンタンク内の ガソリンの減少により見掛け上の燃料消費率が悪化するだけでなく、人体に有害 な炭化水素(HC)による環境汚染の原因となる恐れがある。
【0003】 この為従来から、ガソリンタンク内のガソリンが蒸発する事により発生したガ ソリン蒸気を、活性炭を充填したキャニスタにより捕集して、エンジンの燃焼室 に送り込む様にする他、上記ガソリン蒸気を冷却する事により凝縮液化して、ガ ソリンタンク内に戻すガソリン冷却装置が、各種考えられている。図9〜10は 、従来から考えられていたガソリン冷却装置の内、特開昭61−102315号 公報に開示されたガソリン冷却装置を示している。
【0004】 このガソリン冷却装置は、ガソリンタンクから取り出されたガソリンの内、プ レッシャレギュレータによってエンジン(図示せず)に取り込まれなかった余剰 ガソリンを上記ガソリンタンクに戻す、ガソリン戻し管1の途中に設けられ、上 記余剰ガソリンの温度を低下させるのに利用するものである。
【0005】 即ち、上記余剰ガソリンは、ガソリンを送り出す為のポンプによる断熱圧縮の 他、高温のエンジンルーム内を通過する事で温度上昇する為、この余剰ガソリン をそのままガソリンタンク内に戻すと、ガソリンタンク内の温度が上昇し、ガソ リンの蒸発気化が促進されてしまう。そこで、上記ガソリン戻し管1の途中に設 けたガソリン冷却器2によって上記余剰ガソリンを冷却し、ガソリンタンク内に 貯溜されたガソリンの温度上昇を抑える事により、ガソリンの蒸発そのものを抑 える様にしている。
【0006】 ガソリン冷却器2は、図10に示す様に構成されている。図9に示したコンデ ンサ3から送り出され、貯液器4を通過した冷媒は、開閉弁5、オリフィス等の 膨張手段6(図9)を通過してから、冷却容器7内に噴出する事により蒸発して 、この冷却容器7内の温度を低下させる。
【0007】 上記ガソリン戻し管1の中間部はこの冷却容器7内に、U字形に折り返された 状態で配設されており、その外周面には放熱フィン8、8が設けられている。こ の為、上記ガソリン戻し管1を通じてガソリンタンクに戻されるガソリンの温度 が低下し、前記余剰ガソリンによって、ガソリンタンク内に貯溜されたガソリン の温度が上昇する事が防止される。
【0008】 尚、ガソリン戻し管1の途中で、上記冷却容器7よりも上流側部分には、この ガソリン戻し管1内を流れる余剰ガソリンの温度を検出する為の温度センサ9を 設け、この温度センサ9が検出する上記余剰ガソリンの温度が一定値以上の場合 にのみ、前記開閉弁5を開き、冷却容器7内に冷媒を送り込む様にしている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、この様な特開昭61−102315号公報に記載されたガソリン冷 却装置の場合、余剰ガソリンの温度が高い限り、空調機の負荷に関係なく開閉弁 5が開放される為、条件によっては自動車室内の冷房を十分に行なえず、快適性 を損なう原因となる。
【0010】 例えば、アイドリング時等、エンジンの回転数が低い場合には、コンデンサ3 から吐出される冷媒の量が少ないにも拘らず、ガソリン戻し管1を通じてガソリ ン冷却器2に送られる余剰ガソリンの量が多くなる。又、余剰ガソリンの温度が 高くなる条件と、車室内の冷房負荷が高くなる条件とはほぼ一致する為、余剰ガ ソリンの温度上昇後直ちに上記冷媒をガソリン冷却器2に送ると、自動車室内の 冷房を十分には行なえなくなる。
【0011】 自動車室内の温度を検出する温度センサ等により冷房負荷を検出し、この冷房 負荷が高い場合には、上記余剰ガソリンの温度に拘らず開閉弁5を閉じる様にす れば、自動車室内の冷房を十分に行なえる様にはなるが、その代わりに余剰ガソ リンの冷却を行なえなくなって、ガソリンの蒸発量が増加する為、好ましくない 。
【0012】 本考案は、上述の様な問題を解決すべく考えられたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案のガソリン冷却装置の内、請求項1に記載されたものは、被冷却管及び 冷却管を配設した熱交換ジャケット内に蓄熱剤を充填した蓄熱式熱交換器と、上 記被冷却管に冷却すべきガソリンを送り込むガソリン送り込み管と、上記被冷却 管で冷却されたガソリンをガソリンタンクに戻すガソリン戻し管と、車室内空調 用の空調機を構成する冷凍機のコンデンサで凝縮された冷媒の一部を上記冷却管 に送り込む為の冷媒送り込み管と、上記冷却管内で蒸発した冷媒を上記冷凍機の コンプレッサに戻す為の冷媒戻し管と、この冷媒戻し管と上記冷媒送り込み管と の少なくとも一方に設けられた電動式の開閉弁と、上記空調機の冷房負荷に応じ てこの開閉弁の開閉を制御する制御器とから成り、この制御器は、上記冷房負荷 が高い場合に上記開閉弁を閉じる機能を有する。
【0014】 又、請求項2に記載されたガソリン冷却装置は、被冷却管及び冷却管を配設し た熱交換ジャケット内に蓄熱剤を充填した蓄熱式熱交換器と、上記被冷却管に冷 却すべきガソリンを送り込むガソリン送り込み管と、上記被冷却管で冷却された ガソリンをガソリンタンクに戻すガソリン戻し管と、車室内空調用の空調機を構 成する冷凍機のコンデンサで凝縮された冷媒の一部を上記冷却管に送り込む為の 冷媒送り込み管と、上記冷却管内で蒸発した冷媒を上記冷凍機のコンプレッサに 戻す為の冷媒戻し管と、上記冷媒送り込み管の途中に一端を、上記冷媒戻し管の 途中に他端を、それぞれ接続した冷媒分岐管と、一端をガソリン送り込み管の途 中に、他端をガソリン戻し管の途中に、それぞれ接続したガソリン分岐管と、蓄 熱式熱交換器と並列に設けられ、ガソリン分岐管を流れるガソリンを冷媒分岐管 を流れる冷媒により冷却する第二の熱交換器と、ガソリンを蓄熱式熱交換器と第 二の熱交換器との一方に選択的に流す為の選択手段と、上記蓄熱式熱交換器及び 第二の熱交換器の上流と下流との少なくとも一方に設けられた電動式の開閉弁と 、上記空調機の冷房負荷に応じてこの開閉弁の開閉と上記選択手段の切り換えと を制御する制御器とから成り、この制御器は、上記冷房負荷が高い場合に上記開 閉弁を閉じると共に、蓄熱式熱交換器にガソリンを流す状態に、上記選択手段を 切り換える機能を有する。
【0015】 又、請求項3に記載されたガソリン冷却装置は、上記請求項2に記載されたガ ソリン冷却装置の冷媒分岐管を省略する代わりに、蓄熱式熱交換器と第二の熱交 換器とを互いに直列に配置している。
【0016】 更に、請求項4に記載されたガソリン冷却装置は、上記請求項3に記載された ガソリン冷却装置に於ける蓄熱式熱交換器を、冷凍機を構成し自動車室内冷房用 の空気を冷却するエバポレータの下流側に設ける事で、上記冷凍機の運転時に蓄 熱式熱交換器に常に冷媒を流通させる構造としている。
【0017】
【作用】
上述の様に構成される本考案のガソリン冷却装置に於いては、冷房負荷が低い 場合には、蓄熱式熱交換器の冷却管に冷媒を流し、この蓄熱式熱交換器の熱交換 ジャケット内に充填された蓄熱剤を冷却しつつ、ガソリンの冷却も併せて行なう 。
【0018】 そして、冷房負荷が高くなった場合には、蓄熱式熱交換器への冷媒の送り込み を停止した状態で、蓄熱式熱交換器の被冷却管にガソリンを流し、このガソリン を冷却する。
【0019】
【実施例】
次に、図示の実施例に就いて説明する。
【0020】 図1は、請求項1に記載された考案に対応する、本考案の第一実施例を示して いる。
【0021】 フュエルポンプ10の運転に伴なってガソリンタンク11から送り出されたガ ソリンは、ストレーナ12を通過してからエンジン13に送られ、燃焼消費され る。このエンジン13により消費されなかった余剰ガソリンは、プレッシャレギ ュレータ14からガソリン送り込み管15に送り出され、蓄熱式熱交換器16に 送り込まれる。
【0022】 上記蓄熱式熱交換器16は、熱交換ジャケット19内に、冷却すべきガソリン を流す被冷却管17と、冷媒を流す冷却管18とを配設すると共に、蓄熱剤30 を充填する事で構成されており、上記ガソリン送り込み管15の下流端は、上記 被冷却管17の上流端に接続している。そして、上記被冷却管17の下流端には 、この被冷却管17内で冷却されたガソリンを上記ガソリンタンク11に戻す為 の、ガソリン戻し管1の上流端を接続している。
【0023】 又、上記蓄熱式熱交換器16の冷却管18には、車室内空調用の空調機を構成 する冷凍機のコンデンサ3で凝縮された液状冷媒の一部を送り込み自在としてい る。上記冷凍機は、冷媒ガスを圧縮する為のコンプレッサ20と、このコンプレ ッサ20から吐出された高温高圧の冷媒ガスを放熱する事で凝縮液化するコンデ ンサ3と、このコンデンサ3内で凝縮してから吐出された液状冷媒を一時溜めて おく為の貯液器22と、この貯液器22から送り出された冷媒を急激に膨張させ る為の膨張弁23と、この膨張弁23から送り出された冷媒を蒸発させる事で温 度低下し、空調用の空気を冷却するエバポレータ24とから構成される。
【0024】 そして、膨張弁23とエバポレータ24との間に冷媒送り込み管25の上流端 を接続している。そして、この冷媒送り込み管25の下流端を、上記冷却管18 の上流端に接続する事で、コンデンサ3内で凝縮してから吐出された液状冷媒の 一部を冷却管18に送り込み自在としている。又、上記冷却管18の下流端には 、冷媒戻し管26の上流端を接続し、この冷媒戻し管26の下流端を、上記冷凍 機を構成するエバポレータ24とコンプレッサ20との間部分に接続して、上記 冷却管18内で蒸発した冷媒を、上記冷凍機のコンプレッサ20に戻す様にして いる。
【0025】 更に、上記冷媒戻し管26と前記冷媒送り込み管25との少なくとも一方には 、電動式の開閉弁である電磁弁27を設け、この電磁弁27を、上記空調機の冷 房負荷に応じて開閉する様にしている。
【0026】 即ち、前記コンプレッサ20の直前部分に、このコンプレッサ20に送り込ま れる冷媒蒸気の温度を測定する為の温度センサ28を設け、この温度センサ28 からの信号を入力する制御器29が、上記電磁弁27の開閉を制御する様にして いる。この制御器29は、空調機の冷房負荷が高く、上記温度センサ28が検出 する冷媒蒸気の温度が高くなった場合には、上記電磁弁27を閉じ、空調機の冷 房負荷が低く、冷媒蒸気の温度が低い場合には、電磁弁27を開放する。
【0027】 尚、蓄熱式熱交換器16の具体的構造としては、例えば図2〜5に示す様なも のを採用出来る。
【0028】 先ず、図2〜3に示した第1例の構造の場合、蓄熱剤30を充填した熱交換ジ ャケット19の一端外側面に、互いに独立したガソリン入口室31と冷媒入口室 32とを設け、他端外側面に、互いに独立したガソリン出口室33と冷媒出口室 34とを設けている。
【0029】 そして、ガソリン入口室31とガソリン出口室33とを、それぞれ扁平な複数 の被冷却管17、17により、冷媒入口室32と冷媒出口室34とを、それぞれ 扁平な複数の冷却管18、18により、互いに連通している。尚、被冷却管17 、17と冷却管18、18とは、それぞれ熱交換ジャケット19内に斜めに、且 つ交互に配設されている。
【0030】 又、被冷却管17、17と冷却管18、18とが配設された熱交換ジャケット 19内には、硫酸ナトリウム(Na2SO4・10H2O、融点=32.4℃、融解熱=約9 3kcal/l)の様に、ガソリンの初留点近傍の温度で相変化を起こす蓄熱剤30を 充填している。
【0031】 前記図1に示した各管15、1、25、26の内、ガソリン送り込み管15の 下流端はガソリン入口室31に、ガソリン戻し管1の上流端はガソリン出口室3 3に、冷媒送り込み管25の下流端は冷媒入口室32に、冷媒戻し管26の上流 端は冷媒出口室34に、それぞれ接続する。
【0032】 又、図4〜5に示した第2例の構造の場合、蓄熱剤30を充填した熱交換ジャ ケット19の周囲に設けられた4個の外側面に、ガソリン入口室31と冷媒入口 室32とガソリン出口室33と冷媒出口室34とを順番に設けている。
【0033】 そして、ガソリン入口室31とガソリン出口室33とを、それぞれ扁平な複数 の被冷却管17、17により、冷媒入口室32と冷媒出口室34とを、それぞれ 扁平な複数の冷却管18、18により、互いに連通している。尚、被冷却管17 、17と冷却管18、18とは、それぞれ熱交換ジャケット19内に交互に配設 され、この熱交換ジャケット19内で交差している。熱交換ジャケット19内に は、前述と同様の蓄熱剤30を充填し、前記図1に示した各管15、1、25、 26の内、ガソリン送り込み管15の下流端はガソリン入口室31に、ガソリン 戻し管1の上流端はガソリン出口室33に、冷媒送り込み管25の下流端は冷媒 入口室32に、冷媒戻し管26の上流端は冷媒出口室34に、それぞれ接続する 。
【0034】 上述の様に構成される本考案のガソリン冷却装置に於いては、冷房負荷が低い 場合には制御器29が、電磁弁27を開放する事によって、蓄熱式熱交換器16 の冷却管18に冷媒を流し、この蓄熱式熱交換器16の熱交換ジャケット19内 に充填された蓄熱剤30を冷却しつつ、ガソリンの冷却も併せて行なう。
【0035】 即ち、電磁弁27を開放する事で冷却管18内に冷媒を送り込み、この冷媒を 冷却管18内で蒸発させると、熱交換ジャケット19内に充填された蓄熱剤30 が冷却されて固化する。一方、被冷却管17内を流れる余剰ガソリンは、固化し た低温の蓄熱剤30と接触しつつ流れる為、上記被冷却管17を通過する間に温 度低下し、ガソリン戻し管1を通じてガソリンタンク11に戻される。
【0036】 この結果、ガソリンタンク11内のガソリンの温度上昇が抑えられ、このガソ リンタンク11内のガソリンの蒸発が抑制される。
【0037】 エンジンの回転数が低下する等に伴なって、コンデンサ21からの冷媒の吐出 量に比べて冷房負荷が高くなると、コンプレッサ20に送り込まれる直前の冷媒 の温度が上昇する。この冷媒の温度上昇は、温度センサ28によって検出され、 制御器29がこの温度センサ28の検出信号に基づいて、前記電磁弁27を閉じ る。
【0038】 この結果、蓄熱式熱交換器16の冷却管17への冷媒の送り込みが停止される が、この蓄熱式熱交換器16の熱交換ジャケット19内に充填された蓄熱剤30 は、温度低下して固化した状態であり、温度上昇して融解するには、大きな融解 熱(潜熱)を必要とする為、そのまま被冷却管17にガソリンを流せば、しばら くの間はこのガソリンを冷却出来る。
【0039】 冷房負荷が低下する事で、コンプレッサ20に送り込まれる直前の冷媒の温度 が低下すれば、再び制御器29が電磁弁27を開放し、蓄熱式熱交換器16の冷 却管18内に冷媒を送り込んで、上記蓄熱剤30を冷却する。従って、冷房負荷 が高い状態が長時間連続しない限り、ガソリンの冷却は確実に行なわれる。
【0040】 次に、図6は、請求項2に記載された考案に対応する、本考案の第二実施例を 示している。
【0041】 本実施例に於いては、冷媒送り込み管25の途中に一端を接続した冷媒分岐管 35の他端を、冷媒戻し管26の途中に接続している。又、一端をガソリン送り 込み管15の途中に接続したガソリン分岐管36の他端を、ガソリン戻し管1の 途中に接続している。
【0042】 上記ガソリン分岐管36の途中には、余剰ガソリンと冷媒とを、金属壁のみを 介して接触させる事で、上記余剰ガソリンを冷却する第二の熱交換器37を、蓄 熱式熱交換器16と並列に設けている。
【0043】 又、上記ガソリン分岐管36の下流端とガソリン戻し管1との接続部には、ガ ソリンを蓄熱式熱交換器16と第二の熱交換器37との一方に選択的に流す為の 選択手段である、電磁式の三方弁38を設けている。
【0044】 又、上記蓄熱式熱交換器16及び第二の熱交換器37の上流には、開閉弁であ る電磁弁39、39を設け、前記第一実施例の場合と同様に、コンプレッサ20 の直前に設けた温度センサ28により検出される空調機の冷房負荷に応じて制御 器29が、各電磁弁39、39の開閉と上記三方弁38の切り換えとを制御する 様にしている。
【0045】 即ち、本実施例の場合、温度センサ28が検出する冷媒の温度が低く、冷房負 荷が低いと判断される場合には制御器29が、各電磁弁39、39を開放する事 によって、蓄熱式熱交換器16の冷却管18と第二の熱交換器37とに冷媒を流 し、この蓄熱式熱交換器16の熱交換ジャケット19内に充填された蓄熱剤30 を冷却する。これと同時に上記制御器29は、第二の熱交換器37にガソリンを 流す状態に三方弁38を切り換え、この第二の熱交換器37によってガソリンの 冷却を行なう。
【0046】 この結果、ガソリンタンク11内のガソリンの温度上昇が抑えられ、このガソ リンタンク11内のガソリンの蒸発が抑制される。
【0047】 エンジンの回転数が低下する等に伴なって、コンプレッサ20に送り込まれる 直前の冷媒の温度が上昇すると、制御器29が前記各電磁弁39、39を閉じる と共に、蓄熱式熱交換器16にガソリンを流す状態に三方弁38を切り換え、こ の蓄熱式熱交換器16によってガソリンの冷却を行なう。この結果、しばらくの 間はこのガソリンを冷却出来る。
【0048】 冷房負荷が低下する事で、コンプレッサ20に送り込まれる直前の冷媒の温度 が低下すれば、再び制御器29が各電磁弁39、39を開放すると共に第二の熱 交換器37にガソリンを流す状態に三方弁38を切り換える。尚、電磁弁39は 、図6に鎖線で示す様に、冷媒送り込み管25の上流側部分に1個のみ設けても 良い。
【0049】 次に、図7は請求項3に記載された考案に対応する、本考案の第三実施例を示 している。本実施例の場合、前記図6に示した第二実施例に於ける冷媒分岐管3 5(図6)を省略する代わりに、蓄熱式熱交換器16と第二の熱交換器37とを 互いに直列に配置している。
【0050】 本実施例の場合、温度センサ28が検出する冷媒の温度が低く、冷房負荷が低 いと判断される場合には制御器29が、冷媒送り込み管25の上流部分に設けた 電磁弁39を開放する事によって、蓄熱式熱交換器16の冷却管18に冷媒を流 し、この蓄熱式熱交換器16の熱交換ジャケット19内に充填された蓄熱剤30 を冷却すると同時に、第二の熱交換器37にガソリンを流す状態に三方弁38を 切り換え、この第二の熱交換器37によってガソリンの冷却を行なう。
【0051】 エンジンの回転数が低下する等に伴なって、コンプレッサ20に送り込まれる 直前の冷媒の温度が上昇すると、制御器29が前記電磁弁39を閉じると共に、 蓄熱式熱交換器16にガソリンを流す状態に三方弁38を切り換え、この蓄熱式 熱交換器16によってガソリンの冷却を行なう。この結果、しばらくの間はこの ガソリンを冷却出来る。
【0052】 冷房負荷が低下する事で、コンプレッサ20に送り込まれる直前の冷媒の温度 が低下すれば、再び制御器29が電磁弁39を開放すると共に第二の熱交換器3 7にガソリンを流す状態に三方弁38を切り換える。
【0053】 次に、図8は請求項4に記載された考案に対応する、本考案の第四実施例を示 している。本実施例の場合、前記図7に示した第三実施例に於ける蓄熱式熱交換 器16を、冷凍機を構成し自動車室内冷房用の空気を冷却するエバポレータ24 の下流側に設ける事で、上記冷凍機の運転時に蓄熱式熱交換器16に常に冷媒を 流通させる構造としている。
【0054】 エバポレータ24を通過した冷媒は、完全に蒸発し切ったものである為、単位 容積あたりの冷却能力は、液状冷媒に比べて劣るが、未だ温度が低い為、常に冷 媒を流通させる事で、蓄熱式熱交換器16内の蓄熱剤30の温度を十分に低下さ せ、この蓄熱剤30を固化させる事が出来る。
【0055】 本実施例の場合、温度センサ28が検出する冷媒の温度が低く、冷房負荷が低 いと判断される場合には制御器29が、冷媒送り込み管25の上流部分に設けた 電磁弁39を開放する事によって、第二の熱交換器37によりガソリンを冷却自 在な状態とする。これと同時に上記制御器29は、第二の熱交換器37にガソリ ンを流す状態に三方弁38を切り換え、この第二の熱交換器37によってガソリ ンの冷却を行なう。
【0056】 エンジンの回転数が低下する等に伴なって、コンプレッサ20に送り込まれる 直前の冷媒の温度が上昇すると、制御器29が前記電磁弁39を閉じると共に、 蓄熱式熱交換器16にガソリンを流す状態に三方弁38を切り換え、この蓄熱式 熱交換器16によってガソリンの冷却を行なう。この結果、しばらくの間はこの ガソリンを冷却出来る。
【0057】 冷房負荷が低下する事で、コンプレッサ20に送り込まれる直前の冷媒の温度 が低下すれば、再び制御器29が電磁弁39を開放すると共に第二の熱交換器3 7にガソリンを流す状態に三方弁38を切り換える。
【0058】
【考案の効果】
本考案のガソリン冷却装置は、以上に述べた通り構成され作用する為、自動車 室内の冷房とガソリンの冷却とを何れも良好に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す配管図。
【図2】蓄熱式熱交換器の第1例を示す、図3のA−A
断面図。
【図3】図2のB−B断面図。
【図4】蓄熱式熱交換器の第2例を示す、図5のC−C
断面図。
【図5】図4のD−D断面図。
【図6】本考案の第二実施例を示す配管図。
【図7】同第三実施例を示す配管図。
【図8】同第四実施例を示す配管図。
【図9】従来のガソリン冷却装置を示す配管図。
【図10】上記ガソリン冷却装置に組み込まれたガソリ
ン冷却器の断面図。
【符号の説明】
1 ガソリン戻し管 2 ガソリン冷却器 3 コンデンサ 4 貯液器 5 開閉弁 6 膨張手段 7 冷却容器 8 放熱フィン 9 温度センサ 10 フュエルポンプ 11 ガソリンタンク 12 ストレーナ 13 エンジン 14 プレッシャレギュレータ 15 ガソリン送り込み管 16 蓄熱式熱交換器 17 被冷却管 18 冷却管 19 熱交換ジャケット 20 コンプレッサ 22 貯液器 23 膨張弁 24 エバポレータ 25 冷媒送り込み管 26 冷媒戻し管 27 電磁弁 28 温度センサ 29 制御器 30 蓄熱剤 31 ガソリン入口室 32 冷媒入口室 33 ガソリン出口室 34 冷媒出口室 35 冷媒分岐管 36 ガソリン分岐管 37 第二の熱交換器 38 三方弁 39 電磁弁

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被冷却管及び冷却管を配設した熱交換ジ
    ャケット内に蓄熱剤を充填した蓄熱式熱交換器と、上記
    被冷却管に冷却すべきガソリンを送り込むガソリン送り
    込み管と、上記被冷却管で冷却されたガソリンをガソリ
    ンタンクに戻すガソリン戻し管と、車室内空調用の空調
    機を構成する冷凍機のコンデンサで凝縮された冷媒の一
    部を上記冷却管に送り込む為の冷媒送り込み管と、上記
    冷却管内で蒸発した冷媒を上記冷凍機のコンプレッサに
    戻す為の冷媒戻し管と、この冷媒戻し管と上記冷媒送り
    込み管との少なくとも一方に設けられた電動式の開閉弁
    と、上記空調機の冷房負荷に応じてこの開閉弁の開閉を
    制御する制御器とから成り、この制御器は、上記冷房負
    荷が高い場合に上記開閉弁を閉じるガソリン冷却装置。
  2. 【請求項2】 被冷却管及び冷却管を配設した熱交換ジ
    ャケット内に蓄熱剤を充填した蓄熱式熱交換器と、上記
    被冷却管に冷却すべきガソリンを送り込むガソリン送り
    込み管と、上記被冷却管で冷却されたガソリンをガソリ
    ンタンクに戻すガソリン戻し管と、車室内空調用の空調
    機を構成する冷凍機のコンデンサで凝縮された冷媒の一
    部を上記冷却管に送り込む為の冷媒送り込み管と、上記
    冷却管内で蒸発した冷媒を上記冷凍機のコンプレッサに
    戻す為の冷媒戻し管と、上記冷媒送り込み管の途中に一
    端を、上記冷媒戻し管の途中に他端を、それぞれ接続し
    た冷媒分岐管と、一端をガソリン送り込み管の途中に、
    他端をガソリン戻し管の途中に、それぞれ接続したガソ
    リン分岐管と、蓄熱式熱交換器と並列に設けられ、ガソ
    リン分岐管を流れるガソリンを冷媒分岐管を流れる冷媒
    により冷却する第二の熱交換器と、ガソリンを蓄熱式熱
    交換器と第二の熱交換器との一方に選択的に流す為の選
    択手段と、上記蓄熱式熱交換器及び第二の熱交換器の上
    流と下流との少なくとも一方に設けられた電動式の開閉
    弁と、上記空調機の冷房負荷に応じてこの開閉弁の開閉
    と上記選択手段の切り換えとを制御する制御器とから成
    り、この制御器は、上記冷房負荷が高い場合に上記開閉
    弁を閉じると共に、蓄熱式熱交換器にガソリンを流す状
    態に、上記選択手段を切り換えるガソリン冷却装置。
  3. 【請求項3】 冷媒分岐管を省略する代わりに、蓄熱式
    熱交換器と第二の熱交換器とを互いに直列に配置した、
    請求項2に記載のガソリン冷却装置。
  4. 【請求項4】 蓄熱式熱交換器を、冷凍機を構成し自動
    車室内冷房用の空気を冷却するエバポレータの下流側に
    設ける事で、上記冷凍機の運転時に蓄熱式熱交換器に常
    に冷媒を流通させる構造とした、請求項3に記載のガソ
    リン冷却装置。
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