JPH04129529A - 伝達装置付ｍｒイメージング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ＭＲイメージング装置に係り、特に被検者と
オペレータとが相互に交信するのに好適な伝達装置を具
備したＭＲイメージング装置に関する。

〔従来の技術〕

ＭＲイメージング装置は、静磁場発生手段により形成さ
れた静磁界の均一度を保持するために。

静磁界発生手段の周囲に磁気シールドを施し、静磁界が
周囲の導電性材料から悪影響を受けないようにすると共
に、その周囲に電波シールドを施し磁気共鳴現象によっ
て得られる信号を外部雑音に影響されることなく安定し
て受信できるように構成されている。

このようなＭＲイメージング装置によって被検者の磁気
断層像を測定する場合、被検者の様態もしくは状況を正
確かつ迅速に把握しなければならず、この為には被検者
とオペレータとの伝達装置が必要となる。

ところで従来の被検者とオペレータとの伝達装置は、実
開昭６１−１６１０５号公報に記載されるように被検者
の口の近傍からシールド空間外迄、非導電性材料の音声
伝達管を設置し、その音声伝達管の他端にマイクとスピ
ーカとを設けることによって、被検者の音声を外部へ伝
えるものであった。

一方、オペケータから被検者への通話は、シールドルー
ム空間内の天井あるいは壁に設置されたスピーカによっ
て行なわれていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、磁気共鳴現象に基づく信号の測定に対
して悪影響を及ぼすことは少ないが、以下に示すような
問題点があった。

（１）被検者が身体障害により音声を出せない場合や、
体力的にも大きな声を出せない場合には。

その音声伝達管でオペレータに伝達することは困難であ
る。

（２）被検者が聴力に障害がある場合にはオペレータの
スピーカからの音声が聞くことができず伝達がきわめて
困難となる。

（３）測定中には、傾斜磁場コイルの打撃音がそのまま
被検者の音声と共に音声伝達管より外部へ伝わるため、
被検者の音声がまったく聞き取れない場合がある。

（４）被検者が、測定部位によって種々の体位姿勢をと
ることがあり、その体位姿勢によっては音声伝達管の配
置もむつかしく、又スピーカからの音声もきわめて凹き
づらくなる。

本発明の目的は、上記した問題を解決し、被検者とオペ
レータとの伝達を確実に実現することが可能な伝達装置
付きＭＲイメージング装瞠を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

前記の問題点を解決するために、本発明は、磁気共鳴現
象によって被検者の断層面を画像化するＭＲイメージン
グ装置において、 被検者の体部、例えば手に、圧縮、膨張可能な非磁性、
非金属のエアーグリップを保持させ、前記エアーグリッ
プを変化させることによる圧力変化を前記電波シールド
ルーム内より電波シールドルーム外に渡り伝達する非磁
性、非金属のエア配管を経由して、前記電波シールド外
に設置された圧力信号を相互に電気信号に変換する信号
変換手段に伝え、この信号をコンピュータ処理して、表
示器よりオペレータに画面及びブザーで表示するように
したものである。また更にオペレータが信号スイッチを
押すことにより、コンピュータ処理により、前記表示画
面やブザーをリセットできるようにすると共に、信号変
更手段を介して圧力変化を電波シールドルーム内のエア
グリップに伝え、患者に圧力信号により応答信号を送る
ことができるようにしたものである。

〔作用〕

被検者の手に、手の圧力変化を入出力する非磁性、非金
属の圧縮、膨張可能なエアーグリップを保持させ、この
エアーグリップの圧力変化により被検者よりオペレータ
への意思伝達、オペレータより被検者への意思伝達を可
能にしたものである。

被検者が保持したエアーグリップを圧縮することにより
、圧力変化がエアー配管を経由して電波シールドルーム
内外を渡り信号変換手段に伝達される。ここで圧力信号
は電気信号に変換され、コンピュータシステムによって
信号処理されてオペレータに知らせる為の表示器にメツ
セージを表示すると共にブザーを鳴らし、オペレータに
意思伝達を行う。一方オペレータは、被検者に意思伝達
するためのオペレータ用スイッチを押すことにより、コ
ンピュータシステムにより、表示器のメツセージやブザ
ーの音をリセットできると共に、この電気信号は信号変
換手段に伝達され、圧力信号としてシールドルーム外よ
り内へエア配管を経由してエアーグリップに伝達される
。これにより患者の保持するエアーグリップが膨張する
ため、被検者は容易にオペレータからのメツセージの回
答を受けることができ意思伝達が可能になる。

またオペレータは被検者側に撮影予告の為の信号も単独
で容易に伝ることができる。

また被検者の保持するエアーグリップの圧縮方法を規定
しておけば（例えば圧縮する回数、圧縮する強さを規定
）コンピュータシステムにより種種の患者のメツセージ
の意思表示が可能となる。

更に被検者の画像を取得する場合、被検者が息を止めて
被検者自身が画像スキャンの開始をおこなういわゆる息
止めスキャンの画像取得が、被検者のエアグリップの信
号によりコンピュータシステムを介して容易に可能にな
る。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図を用いて説明する。

第１図は本発明の一実施例であるＭＲイメージング装置
の断面図である。

同図において、電波シールドルーム９の内部に設置され
た超電導磁石１は、その空心部２に軸心方向の静磁界を
形成する。ベツド３の上部には摺動自在の天板４が設け
られ、該天板４上の一方には送受信コイル５が設置され
ている。被検者６はこの送受信コイル５内に被測定部、
例えば頭部を入れた状態で天板４上に横たわる。そして
、天板４に被検者６を載置した状態で天板４を摺動移動
することによって、被検者６の被測定部を超電導磁石１
の空心部２内に導入し、核磁気共鳴に基づく信号を送受
信することにより断層像を得ることができる。超電導磁
石１の内表面に設けられた傾斜磁場コイル７は、空心部
２に傾斜磁場を発生させる。

被検者６のオペレータへの意思伝達するためのエアーグ
リップ１０は、被検者６の手に保持され、被検者６がエ
アーグリップ１０を圧縮することにより、その圧力変化
は、天板４の移動に対して十分な長さを持つエアー配管
１１により電波シールドルーム９の内より外へ伝達され
、信号変換手段１２に伝達される。伝達された圧力変化
は、信号変換手段１２により圧力信号より電気信号に変
換され、その電気信号はオペレータの操作卓１３内にあ
るコンピュータシステム１４により信号、処理され、オ
ペレータに知らせるための表示器１５にメツセージを表
示すると共にブザー１６により音声によってもオペレー
タに知らせるようになっている。表示器１５の表示内容
は、被検者６のエアーグリップ１０の圧縮方法（例えば
１回圧縮のみは、オペレータに注意を与える、２回圧縮
は緊急状態を表示等）によりコンピュータシステム１４
により種々のメツセージを表示することができる。

一方、オペレータからの被検者６への意思伝達の為には
、操作卓１３の操作面にあるオペレータ用のスイッチ１
７を押すことにより、この電気信号がコンピュータシス
テム１４により信号処理され信号変換手段１２に伝達さ
れる。これにより電気信号は圧力信号に変換され、電波
シールドルーム９の外より内に、圧力変化としてエアー
配管１１により伝達され、被検者６の手に保持されてい
るエアーグリップ１０を膨張させることにより被検者６
は容易にオペレータからの意思伝達を受けることができ
、例えばこれから撮影を開始します等の指示を受けるこ
とが可能となる。またスイッチ１７は、被検者６からの
メツセージを表示した表示器１５の表示内容や、ブザー
１６の音もリセットすることができると同時に被検者６
にメツセージを了解したとの信号をエアーグリップ１０
を膨張させることで送ることができる。

本実施例によれば、被検者６が音が出せない場合が耳が
きこえない場合でもオペレータとの伝達は可能である。

また電波シールドルーム９内にはすべて非磁性、非金属
のエアグリップ１０とエアー配管１１で構成され、また
信号伝達系がすべて空気圧であるため、それによって静
磁界に悪影響を与えることもなく、かつ磁気共鳴現象に
基づく信号を受信する上で悪影響を及ぼすこともない。

また被検者６及びその近傍には何も装着しないので、被
検者６には何ら圧迫感を与えず、かつベツド３の天板４
の移動にも何ら支障を来たさない。

更に被検者６がオペレータに意思表示するとき。

大声を出す必要がないので撮影中に動きによるアーチフ
ァクトの発生がなく、オペレータからの回答信号も得ら
れるので被検者６に安心感を与えることができる。また
被検者６の画像を取得するために、被検者６が息を止め
ている間画像を取得する（息止めスキャン）方式で、被
検者自身が画像スキャンの開始の信号をエアグリップ１
０によってコンピュータシステム１４に送ることができ
容易に高画質の画像を取得することができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば次のよ
うな効果が達成できる。

（１）被検者が障害や病気により音声が出せない場合で
も容易にオペレータに意思を伝達することができる。

（２）被検者が聴力に障害がある場合でも容易にオペレ
ータからの意思伝達を受けることができる（３）被検者
がオペレータに意思伝達を行った場合オペレータからの
意思回答を即座に得ることができるようになる。

（４）被検者の測定部位による種々の体位姿勢に影響さ
れることなく、オペレータに意思伝達することができる
。

（５）電波シールドルーム内の信号伝達はすべて空気式
であるためそれによって静磁界に悪影響を与えることも
なく、かつ磁気共鳴現象に基づく信号を受信する上で悪
影響を及ぼすこともない。

（６）被検者の高画質は画像を取得するために、被検者
が、自分自身で７弘を止めて、呼吸による体動を押えて
画像を取得する。いわゆる府、止めスキャンが、被検者
自身が画像スキャンの開始信号を送ることで容易に可能
になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すＭＲイメージング装置
の断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、電波シールドルーム内に設置された静磁界発生手段
   によつて静磁界が形成される空心部に被検者を導入し、
   磁気共鳴現象によつて該被検者の断層面を画像化するＭ
   Ｒイメージング装置において、被検者の体部、例えば手
   の圧力変化を入出力する、非磁性、非金属の圧縮膨張可
   能なエアーグリップと、前記エアーグリップによる圧力
   変化を、前記電波シールドルーム内外に渡り伝達する非
   磁性、非金属のエアー配管と、前記電波シールド外に設
   置され、該エアー配管の圧力変化を相互に電気信号に変
   換する信号変換手段と、前記信号変換手段にもとづく信
   号を処理するコンピュータシステムと、その信号を表示
   する表示器と、前記コンピュータシステムに信号を送り
   、前記信号変換手段を介して圧力変化を電波シールドル
   ーム内の前記エアーグリップより被検者に伝達するため
   のオペレータ用スイッチとを備えたことを特徴とする伝
   達装置付ＭＲイメージング装置。