JPH0412811B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0412811B2
JPH0412811B2 JP11182785A JP11182785A JPH0412811B2 JP H0412811 B2 JPH0412811 B2 JP H0412811B2 JP 11182785 A JP11182785 A JP 11182785A JP 11182785 A JP11182785 A JP 11182785A JP H0412811 B2 JPH0412811 B2 JP H0412811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
plate
transmitting
encoder
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11182785A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61269017A (ja
Inventor
Yoshihiro Arai
Koji Sasaki
Takanori Oosaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP11182785A priority Critical patent/JPS61269017A/ja
Priority to GB8612439A priority patent/GB2176013B/en
Priority to DE19863617335 priority patent/DE3617335A1/de
Publication of JPS61269017A publication Critical patent/JPS61269017A/ja
Priority to US07/183,975 priority patent/US4843387A/en
Priority to US07/185,348 priority patent/US4879552A/en
Publication of JPH0412811B2 publication Critical patent/JPH0412811B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は静電容量型エンコーダ、特に回転板の
回転変位量を電気的に検出する静電容量型エンコ
ーダの改良に関する。
[背景技術] 従来よりエンコーダを用いた各種の測定装置が
周知であり、この測定装置は装置本体上を移動し
被測定物に接触する測定子を含み、該測定子の移
動量をエンコーダを用いて測定し、その値を表示
器上にデジタル表示している。
ところで、この種の測定装置に用いられるエン
コーダとして、従来より静電容量型エンコーダが
周知であり、今日このような静電容量型エンコー
ダに対しては装置の携帯性及び操作性の向上を図
る上からその小型化及び軽量化が要請されてい
る。
第1の背景技術 第4図及び第5図にはこのような従来の静電容
量型エンコーダが示されており、このエンコーダ
は、測定子の移動量に応じて回転する回転軸10
aにより本体に回転可能に取り付けられた回転板
10と、この回転板10に対向配置するよう本体
に取り付けられた固定板12と、を含み、固定板
12に対する回転板10の回転変位量を検出する
ものである。
このため、前記固定板12の表面には、複数の
単位電極板14aがその円周方向に沿つて等間隔
に輪状配置され送信電極14を形成している。こ
れら各単位電極板14aには電圧印加回路16に
より所定の位相、実施例においては45°ずつ位相
をずらせた正弦波あるいは矩形波の交流電圧が印
加され、8相分の単位電極板14aを1単位とす
る電極ユニツト100が複数組形成されている。
また回転板10の表面には、前記電極ユニツト
数と同数の受信電極18が設けられ、各受信電極
18はそれぞれ各電極ユニツト100に含まれる
連続した所定枚数の単位電極板14aと対向する
よう形成されている。
第5図に示すエンコーダにおいて、この受信電
極18は、4個の連続した単位電極板群、すなわ
ち基準電圧V1と、この基準電圧V1に対し45°,
90°,135°ずつ位相がずれたV2,V3,V4の各電圧
が印加される4枚の単位電極板14aに跨がつて
対向配置されている。
また回転板10の表面には、各受信電極18の
間に位置するアース電極20が設けられており、
各受信電極18及びその他からの静電容量の干渉
による悪影響を防止している。
以上の構成とすることにより、回転板10を回
転させると、送信電極14と受信電極18とが相
対移動することになり、受信電極18からは周知
のように回転数10の回転変位量に応じた周期変
化を有する静電容量信号V0が検出される。
このようにして回転板10上の受信電極18に
て得られる電圧V0を本体側に取り出すため、固
定板12の表面には、送信電極14の内側に位置
してリング状の出力電圧22が設けられている。
そして、前記受信電極18は、固定板12上に設
けられた送信電極14及び出力電極22の双方に
跨がつて対向配置するよう形成されている。
以上の構成とすることにより、このエンコーダ
によれば、受信電極18にて得られる静電容量信
号V0を、回転板10と固定板12との機械的な
接触を用いることなく静電結合を介して本体側に
出力し回転板10の回転変位量を正確に測定する
ことができる。
しかし、この従来の静電容量型エンコーダは、
単に1枚の固定板12上にほぼリング状に形成さ
れた1個の送信電極14及び出力電極22を設け
ているのみであるため良好な測定精度、検出分解
能を維持しようとする場合は、固定板12を小さ
くすることができず、この結果装置を固定板12
の幅方向へ向け小型化することができないという
欠点があつた。
すなわち、このように1枚の固定板12上に送
信電極14及び出力電極22の双方を設けると、
これら両電極14,22の間に静電容量の干渉に
よる悪影響が発生しやすい。このような問題を除
去するためには、固定板12上において送信電極
14と出力電極22の極間距離を大きく設定し、
かつ両電極14,22間にリング状のアース電極
24を設けてやることが必要となる。この結果、
このような従来のエンコーダでは、固定板12の
形状が大きくしかもこの表面電極構造が複雑とな
ることが避けられず、この結果固定板12が大き
くなり装置全体の回転半径方向へ向けた小型化を
図ることができないという問題があつた。
第2の背景技術 このような静電容量の干渉による影響を除去
し、エンコーダの回転半径方向に対する小型化を
図るため、昭和59年10月29日付で特願昭59−
228785号に係る出願を行つた。
第6図及び第7図にはこの出願に係る静電容量
型エンコーダが示されており、前記第1の背景技
術と対応する部材には同一符号を付しその説明は
省略する。
このエンコーダは、回転軸10aにより本体に
回転可能に設けられた回転板10と、この回転板
10を介して互いに対向配置するよう本体に固定
された第1の固定板30及び第2の固定板32
と、を含む。
第7図には、第1の固定板30、回転板10及
び第2の固定板32の各表面構造が示されてお
り、同図において回転板10の表面は、第1の固
定板30への対向面と第2の固定板32への対向
面とに分解して図示している。
前記第1の固定板12及び回転板10の各表面
には、前記第1の背景技術と同様に、送信電極1
4、受信電極18及びアース電極20がそれぞれ
形成されている。
回転板10上に形成された受信電極18にて得
られる電圧V0を本体側に取り出すために、回転
板10の第2の固定板32の対向面に結合電極3
4が設けられ、該結合電極34は各受信電極18
と電気的に接続されている。ここにおいて前記結
合電極34は回転板10の表面に円周方向に沿つ
てリング状に形成されている。
そして、第2の固定板32の表面には、前記結
合電極34と対向するようリング状に形成された
出力電極22が設けられ、この出力電極22と結
合電極34との静電結合により受信電極18にて
誘起される静電容量信号V0を出力電極22から
出力する。
そして、この出力電極22から出力される信号
V0と、検出回路36内において設定された基準
電圧V1と比較することにより、その位相差φに
基づき回転板10の回転変位量を検出することが
できる。
このように該エンコーダによれば、送信電極1
4、受信電極18、結合電極34及び出力電極2
2を、それぞれ第1の固定板30、回転板10及
び第2の固定板32の各表面にそれぞれ設けてい
る。このため、これら各固定板30,32及び回
転板10の表面上に設けられた各電極は他の種類
の電極との静電容量の干渉を考慮する必要がな
く、この面から各電極14,18,34及び22
を検出精度を損わない範囲で小型化することがで
きる。
特に、このエンコーダは、前記第1の背景技術
のように送信電極14と出力電極22との静電容
量による干渉を考慮する必要がないため、前記第
1の従来技術と同一の検出精度であるならばこの
送信電極14の半径を大幅に小さくすることがで
き、この結果エンコーダの回転半径方向への小型
化を図ることが可能となる。
なお、このエンコーダは、前記第1の背景技術
に比し、第2と固定板32を設けているため回転
軸10a方向にこの分だけ厚くなるが、回転板1
0とこれら第1及び第2の固定板30,32の間
隔は極めて小さく、具体的には1/10mm程度である
ため、このように第2の固定板32を設けること
により発生する軸方向への厚みの増加はほとんど
無視することができる。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、このような静電容量型エンコーダに
おいて、その検出分解能を高めるためには、送信
電極14を構成する各単位電極板14aの面積及
び間隔を適切な値に維持したまま、この電極板1
4aの枚数を増加することが必要となる。
従つて、従来のように、単位電極板14aを輪
状配列してなる送信電極14を有するエンコーダ
では、その検出分解能を高めようとすると送信電
極14の半径が大きくなることが避けられず、回
転半径方向へ向けた小型化と検出分解能の向上と
いう2つの要求を同時に満たすことができないと
いう欠点があつた。
また、静電容量型エンコーダでは、回転板1
0、第1及び第2の固定板30,32を偏心、振
れ及び傾きなどを発生させることなく形成するこ
とが難しく、これらが誤差要因として働き、測定
誤差を引き起こすという問題があつた。
発明の目的 本発明は、このような従来の課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は測定精度が高くしかも
回転半径方向へ向けた小型軽量化を図ることが可
能な静電容量型エンコーダを提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するため本発明の静電容量型エ
ンコーダは、本体に回転可能に設けられた回転板
と、その回転板を介して互いに対向配置するよう
本体に固定された第1の固定板及び第2の固定板
と、を含む。
そして、前記第1の固定板上には、第1の送信
電極及び第2の送信電極がそれぞれ同心円上に輪
状配置されている。前記第1の送信電極は、それ
ぞれ位相の異なる交流電圧が印加される複数の単
位電極板を第1の固定板表面の外側にその円周方
向に沿つて輪等間隔に輪状配列することにより形
成されている。また前記第2の送信電極は、前記
第1の送信電極の各単位電極板側と180°位相の異
なる交流電圧がそれぞれ印加される複数の単位電
極板を、第1の固定板表面の内周側にその円周方
向に沿つて等間隔に輪状配列することにより形成
されている。
すなわち、第1及び第2の送信電極は、それぞ
れ同心円上に輪状配列された同数の単位電極板か
らなり、その内周側に位置する単位電極板と外周
側に位置する単位電極板とは180°位相の異なる電
圧がそれぞれ印加されている。
また前記第2の固定板には、前記第1の送信電
極及び第2の送信電極とにまたがつて対向配置さ
れた結合電極が設けられている。
また、前記回転板には、第1及び第2の送信電
極の共通位相交流電圧が印加される所定単位電極
板のみを前記出力電極と対向させ、その他の単位
電極板と出力電極とをシールドするシールド部が
形成される。
[作用] このように、本発明によれば、前述したように
検出精度を決定する送信電極として第1の送信電
極及び第2の送信電極という2系列の送信電極を
有しているため、送信電極が1系列しかない従来
のエンコーダに比し、その大きさが同一であれば
約2倍の精度で回転板の回転変位量を検出するこ
とができ、また従来のエンコーダと同一精度であ
る場合には各送信電極を達成する単位電極板の数
が約1/2となり、その結果エンコーダをその回転
半径方向へ大幅に小型化することが可能となる。
更に、本発明によれば、第1の送信電極及び第
2の送信電極にはそれぞれ、180°位相の異なる交
流電圧が印加され、このような第1及び第2の送
信電極に対し第1の受信電極及び第2の受信電極
はそれぞれ同位相の電圧信号を静電結合により受
信している。従つて、本発明のエンコーダは、第
1の固定板、第2の固定板及び回転板間に偏心、
振れあるいは傾きなどの誤差要因が存在しても、
このような誤差要因により引き起こされる測定誤
差精度は、前記第1及び第2の受信電極の出力を
結合電極にて合成する際に互いに相殺され、出力
電極からはこのような誤差要因の有無にに拘りな
く、正確な測定信号を得ることが可能となる。
[実施例] 次に本発明の好適な実施例を図面に基づき説明
する。なお前記第6図、第7図に示す従来装置と
対応する部材には同一符号を付しその説明は省略
する。
第1図及び第2図には本発明に係る静電容量型
エンコーダの好適な実施例が示されており、本発
明の特徴的事項は、回転板10、第1及び第2の
固定板30,32の表面に設けられる電極構造を
改良することにより、静電容量型エンコーダを小
型化し、かつその検出精度を向上させたことにあ
る。
このため、本発明の第1の固定板30の表面に
は、第1の送信電極14A及び第2の送信電極1
4Bがそれぞれ同心円上に輪状配置されている。
前記第1の送信電極14Aは、複数の単位電極板
14aが第1の固定板12の表面外側にその円周
方向に沿つて等間隔に輪状配列して形成されてい
る。また、前記第2の送信電極14Bは、前記第
1の送信電極14Aと同数の単位電極板14bを
第1の固定板12の表面内周側に位置して等間隔
に輪状配列して形成されている。
実施例においてこれら第1の送信電極14A及
び第2の送信電極14Bは共に16枚の単位電極板
14a及び14bからなり、外周側に位置する単位
電極板14aと内周側に位置する単位電極板14
bは共にその中心軸が第1の固定板30の中心0
に対しそれぞれ同一直線上に位置するよう取り付
け固定されている。
そして第1の送信電極14の各単位電極板14
aには、電圧印加回路16により所定の位相、実
施例においては45°ずつ位相をずらせた正弦波あ
るいは矩形波の交流電圧が印加され、0〜315°ま
での8相電極板を1単位とする2組の電極ユニツ
トが形成されている。
また第2の送信電極14Bの各単位電極板14
bには、電圧印加回路16により各単位電極板1
4aに対し180°位相をずらせた正弦波あるいは矩
形波からなる交流電圧が印加され、同様にして0
〜315°までの8相電極板14bを1単位とする2
組の電極ユニツトが形成されている。
すなわち、第2図に示すように、第1の送信電
極14Aには、中心線A上に位置する単位電極板
14aを始点として0,45°,90°…と順次位相を
ずらせた交流電圧が印加され、第2の送信電極1
4Bには前記中心線Aに対し電気角で180°だけ位
相をずらせた中心線B上に位置する単位電極板1
4bを始点として0,45°,90°…と順次位相をず
らせた交流電圧が印加されることになる。
また、第2の固定板32の表面には、第1の固
定板30上に形成された第1及び第2の送信電極
14A及び14Bに跨がつて対向配置する円盤形
状をした出力電極22が設けられている。
そして、本発明のエンコーダは、回転板10の
表面に非シールド部36とシールド部38とを設
け、第1及び第2の送信電極14A及び14Bと
出力電極22との静電結合を制御し、出力電極2
2から回転板20の回転変位量に応じた信号V0
を出力している。
本実施例において、前記回転板10は周知の非
シールド材料からなる基板を用いて形成されてお
り、前記シールド部38はこの基板上に例えば銅
箔又はステンレス等の周知のシールド材料を被覆
しこれをアース側に接続することにより形成され
る。
この場合には、回転板10の表面に前記シール
ド材料を被覆しない領域が非シールド部36とな
るが、本発明はこれに限らず、回転板10の表面
全域にシールド材料を被覆し、非シールド部36
に対応する個所を打ち抜きにより形成することも
可能である。
実施例において、前記非シールド部36は、第
1の送信電極14Aの各電極ユニツト数と同数の
2組の第1の非シールド部36A,36Aと、前
記第2の送信電極14Bの電極ユニツト数と同数
の2組の第2の非シールド部36B,36Bとか
らなる。
そして、前述した2組の第1の非シールド部3
6A,36Bは回転板10の表面外周側に、その
回転中心を挟んで点対象に配置され、第1の送信
電極14Aに含まれる連続した4個の単位電極板
14aとそれぞれ対向している。
ここにおいて第1及び第2の非シールド部36
A及び36Bは各送信電極14A及び14Bに含
まれる同位相の単位電極板と対向するよう、その
中心軸が回転板10の回転中心に対し機械的に
90°位相の異なる位置(電気角で表すと180°位相
の異なる位置)にそれぞれ設けられている。
また、実施例において前記シールド部38は、
2組の第1シールド部38A,38Aと2組の第
2のシールド部38B,38Bと、からなる。
前述した2組のシールド部38A,38Aは回
転板10の表面外周側に前記第1の非シールド部
36A,36Aに挟まれて位置し、それぞれ第1
の送信電極14Aに含まれる連続した4個の単位
電極板14aと対向した該対向単位電極板14a
と出力電極22との静電結合をシールドしてい
る。
また前述した第2のシールド部38Bは、回転
板10の表面内周側に前記第2の非シールド部3
6B,36Bに挟まれて点対称に位置しており、
それぞれ第2の送信電極14Bに含まれる連続し
た4個の単位電極板14bと対向し、この対向単
位電極板14bと出力電極22との静電結合をシ
ールドしている。
このようにすることにより、第1の非シールド
部36A及び第2の非シールド部36Bと対向す
る第1及び第2の出力電極14A及び14Bの領
域のみが出力電極22と静電結合することとな
り、これ以外の部分すなわち第1及び第2のシー
ルド部38A及び38Bと対向する第1及び第2
の送信電極14A及び14Bの領域は該シールド
部により良好にシールドされ出力電極22との静
電結合が阻止される。
従つて、本発明によれば、例えば出力電極22
が、第1の送信電極14Aの0〜135°の範囲の交
流電圧が印加されている4枚の単位電極板14a
と静電結合している場合には、該出力電極22は
同様に第2の送信電極14Bの0〜135°の範囲の
4枚の単位電極板14bと静電結合し、出力電極
22からは、この2系列の静電結合を介して入力
される同位相の信号V0が出力されることになる。
このようにして、出力電極22から、回転板1
0の回転変位量に対応する位相の信号V0が出力
されると、この検出信号V0は検出回路39内に
おいて基準電圧がV1と比較され、その位相差φ
に基づき回転板10の回転変位量が検出される。
以上説明したように、本発明は、第1の固定板
30上に第1及び第2の送信電極14A及び14
Bを設け、回転板10上に形成された第1及び第
2の非シールド部36A及び36Bを介してこの
2組の送信電極14A及び14Bを出力電極22
と静電結合させる。そして、この2系列の静電結
合部を介して出力電極22に回転板10の回転変
位量に対応した信号V0を出力させ、この出力信
号V0に基づき回転板10の回転変位量の検出を
行つている。
このように、本発明によれば、2系列の静電結
合により回転板10の回転変位量に対応した信号
V0を発生させ、これら両系列から得られる信号
V0を出力電極22側にて合成し回転板10の回
転変位量を検出しているため、送信電極14と出
力電極22との静電結合部を1系列しか設けない
エンコーダに比し約2倍の検出分解能をもつて回
転板10の回転変位量を検出することができる。
従つて、例えば第6図及び第7図に示すよう
に、32枚の単位電極板を輪状配列してなる1個
の送信電極14のみを有するエンコーダと同一の
検出分解能を得ようとする場合には、本実施例の
ごとく第1の送信電極14A及び第2の送信電極
14Bをそれぞれ16枚の単位電極板14a及び1
4bを用いて形成すればよい。このとき16枚の単
位電極板を輪状配列してなる第1及び第2の送信
電気14A及び14Bは、32枚の単位電極板を輪
状配列してなる送信電極14に比しその半径を大
幅に小さくすることができ、従つて本発明のエン
コーダは、従来のエンコーダに比し同一の分解能
を得る場合には、その回転半径方向への大きさを
十分に小さくしエンコーダ自体の小型化を図るこ
とが可能となる。
更に、本発明によれば、第1の送信電極30及
び第2の送信電極32とを、2系列の静電結合部
を介して静電結合しているため、各固定板30,
32及び回転板10に偏心、振れ又は傾きなどが
存在しても、これらの影響を受けることなく回転
板10の回転変位量を正確に検出することが可能
となる。
また、本発明のエンコーダによれば、従来のよ
うに受信電極、結合電極を用いることなく送信電
極14と出力電極22とを直接静電結合している
ため、出力電極22からはS/N比の高い良好な
信号V0を得ることが可能となる。
また、本発明によれば、回転板10上に例えば
シールド材料などを被覆しシールド部38を設け
るだけで足り、従来のように受信電極、結合電極
を設ける必要がないため、回転板10の作成を極
めて簡単かつ安価に行うことが可能となる。
具体的な応用例 第3図には、本発明に係る静電容量型エンコー
ダを、ワークの内径を測定する測定装置に用いた
場合が示されている。
実施例の測定装置は、円筒形状に形成されたフ
レーム本体40の先端に設けられ矢印Yで示す半
径方向に進退する内径測定子42と、フレーム本
体46内に収納され矢印Zで示す軸方向に進退し
その先端部44にて測定子42の内側と当接する
スピンドル46と、を含む。
実施例において、前記測定子42は、フレーム
本体40の先端部に120°の角度間隔をもつて3個
設けられており、各測定子42は板バネ48によ
りその内側に付勢されスピンドル46の先端部4
4と当接している。
ここにおいて、スピンドル46の先端部44は
円錐形状に形成されており、各測定子42の内面
は先端部44の円錐形状に沿つて当接するよう切
り欠き形成されている。
そして、実施例の測定装置は、スピンドル46
に一体的に設けられたシンブル50を回転操作
し、スピンドル46を矢印Zで示す軸方向に向け
進退させることにより、その先端部44により測
定子42を半径方向に向けて進退させている。
従つて、フレーム本体40の先端部に設けられ
た3個の測定子42がワークの内面と3点接触す
る状態を検出することにより、ワークの内径をス
ピンドル46のZ方向への変位量として検出する
ことができる。
実施例の装置は、このようなスピンドル46の
変位量を本発明に係るエンコーダを用いて検出
し、検出変位量に応じた電気信号パルスを計数回
路に入力している。計数回路は、エンコーダの出
力する電気信号パルス信号を計数し、その計数値
をフレーム本体40の側面に設けられたデジタル
表示器上にデジタル表示している。
本実施例の装置に用いられる、エンコーダは、
フレーム本体40に固定された第1及び第2の固
定板30,32と、これら第1及び第2の固定板
30,32の間に設けられスピンドル46の移動
量に応じ回動する回転板10と、を含む。
前記第1及び第2の固定板30,32は、ほぼ
ドーナツ型に形成され、その中央に設けられた挿
通穴30a,32aにスピンドル46が進退自在
に挿通された状態でフレーム本体40の基台52
に固定されている。
また、回転板10もほぼドーナツ型に形成さ
れ、スピンドル46の周囲に回動可能に設けられ
た回転円筒54上に前記第1及び第2の固定板3
0,32と対向するよう配置されている。
ここにおいて、回転円筒54には、その内周に
係合ピン56が設けられ、このピン56がスピン
ドル46の外周にその進退方向に沿つて設けられ
たキー溝58に係合されている。
また、回転円筒54のスピンドル軸方向変位を
阻止するためのスラストアンギユラコンタクトベ
アリング60が設けられている。
従つて、シンブル50を回転操作し、スピンド
ル46を回転させながら図中Zで示す軸方向に進
退させると、ピン56とキー溝58との係合によ
り回転円筒54がスピンドル軸方向に変位するこ
となく回転され、該スピンドル46の変位量に応
じて回転板10が第1及び第2の固定板30,3
2との間に一定のクリアランスを保つたまま回転
されることになる。
従つて、実施例の測定装置によれば、矢印Yで
示す測定子42の半径方向への変位量を、本発明
のエンコーダを用いて回転板10の回転変位量と
して正確に検出し、この結果、ワークの各種内径
の測定を正確に行うことが可能となる。
また、前記実施例においては、本発明のエンコ
ーダを、ワークの内径測定用の測定装置に適用し
た場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限
らず、マイクロメータ、ダイヤルゲージ、マイク
ロゲージ及びその他の測定装置に適用可能である
ことは言うまでもない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、装置全
体を小型化しかつ高い検出精度で回転板の回転変
位置を検出することが可能な静電容量型エンコー
ダを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る静電容量型エンコーダの
好適な実施例を示す説明図、第2図は第1図に示
すエンコーダの電極構造を示す説明図、第3図は
本発明のエンコーダを用いた測定装置の構造説明
図、第4図及び第5図は静電容量型エンコーダの
第1の前提技術を示す説明図、第6図及び第7図
は静電容量型エンコーダの第2の前提技術を示す
説明図である。 10……回転板、14A……第1の送信電極、
14B……第2の送信電極、14a……単位電極
板、14b……単位電極板、22……出力電極、
30……第1の固定板、32……第2の固定板、
36A,36B……非シールド部、38A,38
B……シールド部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 本体に回転可能に設けられた回転板と、 この回転板を介して互いに対向配置するよう本
    体に固定された第1の固定板及び第2の固定板
    と、 を含み、 前記第1の固定板には、位相の異なる交流電圧
    が印加される複数の単位電極板を円周方向に沿つ
    て等間隔に輪状配列してなる第1の送信電極と、
    この第1の送信電極の内側にその単位電極板と
    180°位相の異なる交流電圧が印加される複数の単
    位電極板を円周方向に沿つて等間隔に輪状配列し
    てなる第2の送信電極と、が設けられ、 前記第2の固定板には、前記第1の送信電極及
    び第2の送信電極とに跨がつて対向配置された出
    力電極が設けられ、 前記回転板には、第1及び第2の送信電極の共
    通位相交流電圧が印加される所定の単位電極板の
    みを出力電極と静電結合させそれ以外の単位電極
    板をシールドするシールド部が設けられ、 回転板の回転により変化する出力電極の出力信
    号に基づき回転板の回転変位量を検出することを
    特徴とする静電容量型エンコーダ。
JP11182785A 1985-05-23 1985-05-23 静電容量型エンコ−ダ Granted JPS61269017A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11182785A JPS61269017A (ja) 1985-05-23 1985-05-23 静電容量型エンコ−ダ
GB8612439A GB2176013B (en) 1985-05-23 1986-05-22 Variable capacitance type encoder
DE19863617335 DE3617335A1 (de) 1985-05-23 1986-05-23 Encoder vom drehkondensator-typ
US07/183,975 US4843387A (en) 1985-05-23 1988-04-20 Variable capacitance type encoder
US07/185,348 US4879552A (en) 1985-05-23 1988-04-20 Variable capacitance type encoder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11182785A JPS61269017A (ja) 1985-05-23 1985-05-23 静電容量型エンコ−ダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61269017A JPS61269017A (ja) 1986-11-28
JPH0412811B2 true JPH0412811B2 (ja) 1992-03-05

Family

ID=14571155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11182785A Granted JPS61269017A (ja) 1985-05-23 1985-05-23 静電容量型エンコ−ダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61269017A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019193516A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 駆動装置および駆動制御方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6492911B1 (en) * 1999-04-19 2002-12-10 Netzer Motion Sensors Ltd. Capacitive displacement encoder
JP4088073B2 (ja) * 2002-01-11 2008-05-21 株式会社ミツトヨ 絶対位置測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019193516A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 駆動装置および駆動制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61269017A (ja) 1986-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4843387A (en) Variable capacitance type encoder
US4788546A (en) Electrostatic capacity type encoder
US5598153A (en) Capacitive angular displacement transducer
US4578868A (en) Digital display measuring apparatus
JP3256443B2 (ja) 静電容量式変位測定装置
US3732553A (en) Capacitive pick-off transducer
KR101144259B1 (ko) 회전입력장치 및 그것을 사용한 회전검출장치
CA2543005C (en) Signal-balanced shield electrode configuration for use in capacitive displacement sensing systems and methods
JPS6047971B2 (ja) 容量型角変位変換器
JPH0374767B2 (ja)
JP2008051827A (ja) 角度変換器
US4499465A (en) Capacitive-type incremental and reference angular rotation detecting apparatus
JPH0412811B2 (ja)
JPH0412812B2 (ja)
JPH0412810B2 (ja)
JP4638124B2 (ja) ロボットにおいて結合の角度を決定する角度位置測定装置
JP6507347B2 (ja) 静電容量式角度検出装置
JPS59187203A (ja) デジタル表示マイクロメ−タ
JP4054693B2 (ja) 静電容量式変位測定器
JPH0354284B2 (ja)
JP2889143B2 (ja) 静電容量式変位測定装置
JP3206807B2 (ja) 静電容量式変位測定装置
JPH0354285B2 (ja)
JPS59183329A (ja) デジタル表示測定装置
JPS6235603B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees