JPH0412678B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、文字多重放送受信装置に関し、特
にその操作を容易にすべく番組番号処理回路に特
徴を備えるものである。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

文字多重放送システムにおいては、テレビジヨ
ン信号の垂直帰線期間の一部にデジタル信号を重
畳して伝送している。受信側では、上記デジタル
信号のうち、特定の選択された番組のものを抜き
とり、そのサンプルデータをフレームメモリに蓄
積し、表示装置（受像機画面）に表示している。
文字多重放送システムにおいては、前記デジタル
信号は、１つの番組に限らず、複数番組を時分割
して伝送することができる。番組内容としては、
ニユース、天気予報、娯楽案内、乗り物の予約状
況など各種のものが考えられる。

ここで、今、ユーザがある放送局Ａのチヤンネ
ルで番組番号Ａ１を指定し、例えば天気予報を受
信したとする。その後、テレビジヨン受信チヤン
ネルを放送局Ｂに切換えて、再び番組番号Ａ１を
指定したとする。このような場合、放送局Ａ，Ｂ
共に、番組番号Ａ１で天気予報の情報を伝送して
いれば良いが、必らずしも各放送局とも同一番組
番号で天気予報の情報を伝送しているとは限らな
い。そこで、ユーザは、放送局Ｂのチヤンネルを
受信しながら、天気予報の番組番号をサーチしな
ければならないという不便がある。たとえば、放
送局Ａのテレビジヨンチヤンネルを受信し、番組
番号Ａ１を指定し、天気予報をみていた場合、そ
の番組が終了したので、放送局Ｂにテレビジヨン
チヤンネルを切換えて天気予報を更にみようとし
た場合、各局とも同一番組番号Ａ１の指定で天気
予報がみれないと極めて不便である。

〔発明の目的〕

この発明は上記の事情に対処すべくなされたも
ので、番組内容（ニユース、天気予報、映画情報
等）の指定キーを操作すれば、何れのチヤンネル
においても指定内容の番組を受信できるようにし
た文字多重放送受信装置を提供することを目的と
する。

〔発明の概要〕

この発明では、予じめメモリ２７に、番組内容
毎に、その番組情報を伝送するチヤンネルとその
番組番号とを組にして記憶させておき、ユーザが
番組内容を指定するキー（例えば天気予報、ニユ
ース等）を操作すれば、自動的にその番組情報を
伝送しているチヤンネルにシステムを切りかえ、
かつその番組の番号データを文字多重データ処理
回路１４に与えられるようにしたものである。

〔発明の実施例〕

以下この発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。

第１図はこの発明の一実施例であり、通常のテ
レビジヨン信号が受信される場合は、受信チヤン
ネルのテレビジヨン信号は、受信検波回路１１に
おいて、ビデオ信号に変換される。そしてビデオ
信号処理回路１２を介して表示部１３に入力され
る。受信チヤンネルは、ユーザがリモートコント
ロール信号送信機２１を操作すると、その出力を
リモートコントロール受信機２２が受信し、選局
用のチヤンネルデータを発生する。このチヤンネ
ルデータは、リモートコントロール識別回路２３
で識別され、チヤンネルデータセレクタ２４を介
して受信検波回路１１に入力される。受信検波回
路１１では、入力したチヤンネルデータを、位相
ロツクドループ回路内のプログラマブルデバイダ
の分周比制御用として用いる。これによつて、位
相ロツクドループ回路を用いた局部発振器の発振
周波数が決定され、入力チヤンネルデータに対応
したテレビジヨン放送信号（局）が受信される。

以上は、通常のテレビジヨン信号受信モード時
の説明であり、次に文字多重放送信号受信モード
について説明する。

文字多重信号を受信する場合には、リモートコ
ントロール送信機２１を操作して、希望の番組番
号を指定する。リモートコントロール信号は、リ
モートコントロール受信機２２で受信され、番組
選択データに復調される。そして、この番組選択
データは、識別回路２３で識別され、バスBS１
を介して、マイクロコンピユータ２６に入力され
る。ここで、マイクロコンピユータ２６は、番組
選択データをバスBS２を介して文字多重データ
処理回路１４に与える。文字多重データ処理回路
１４においては、番組選択データを、比較データ
として用い、このデータと同じ内容の受信番組デ
ータが入力したとき、この番組の表示データをサ
ンプリングする。そしてサンプルされたデータ
は、フレームメモリ１５に蓄積されて表示部１３
に表示される。選択した番組の受信処理が終了す
ると、文字多重データ処理回路１４は、終了信号
ENをマイクロコンピユータ２６に与える。

次に本発明の特徴的な処理システムを説明す
る。今、受信検波回路１１がチヤンネルＡを受信
しているものとし、このチヤンネルＡでは、天気
予報の文字多重データが番組番号Ａ１で伝送さ
れ、その番号Ａ１の番組が受信されているものと
する。

上記の状態でチヤンネルＢの受信状態に切りか
えられたとする。このチヤンネルＢでは、天気予
報の番組は、番組番号Ｂ１で伝送されている。こ
のため、天気予報の文字多重情報を得ることはで
きない。

しかしながら、本発明では、リモートコントロ
ール送信機２１において、番組内容を特定するキ
ー２１１（天気予報のための指定キー）を操作す
ると、以下のような処理が得られる。マイクロコ
ンピユータ２６は、データバス２６１を通じて番
組番号記憶テーブルを有したメモリ２７に接続さ
れている。番組番号記憶テーブルは、チヤンネル
データと番組番号データとが、番組内容毎に組み
合わされている。例えば、天気予報の番組なら
ば、チヤンネルＡでは番組番号はＡ１、チヤンネ
ルＢでは番組番号はＢ１、チヤンネルＤならば番
組番号はＤ１というふうに組み合わされて記憶さ
れている。

従つて、今、ユーザが天気予報を特定するキー
２１１を押したとすると、マイクロコンピユータ
２６は、現在受信しているチヤンネルのチヤンネ
ルデータをチヤンネルデータ入力ポート２５から
読みとり、このチヤンネルは、天気予報の番組を
伝送しているか否かをメモリ２７の内容をみて判
定する。現在の受信チヤンネルがＡであつたとす
ると、マイクロコンピユータ２６は、メモリ２７
から番号データＡ１を読み出し、これをデータバ
スBS２を介して文字多重データ処理回路１４に
与える。よつて、ユーザは天気予報の情報をみる
ことができる。この状態で、今、ユーザがチヤン
ネルＢの受信状態にシステムを切りかえたとす
る。このときであつても、キー２１１が押されて
いる限り、マイクロコンピユータ２６は、チヤン
ネルデータを入力ポート２５から読みとり、チヤ
ンネルＢに対応する天気予報の番組番号データＢ
１をサーチして読み出しこれを、い文字多重デー
タ処理回路１４に与える。よつてユーザは、引き
続き天気予報の情報をみることができる。

次に、ユーザが天気予報の番組を伝送していな
いチヤンネル、例えばチヤンネルＥを選局したと
する。またキー２１１は押されているものとす
る。この場合は、マイクロコンピユータ２６は、
メモリ２７の内容をサーチし、天気予報のチヤン
ネルデータ記憶部に、チヤンネルＥのデータがあ
るか否かをサーチする。本実施例の場合は、チヤ
ンネルＥのデータは、記憶されていないので、こ
の場合、マイクロコンピユータ２６は、天気予報
を伝送している例えばチヤンネルＡのチヤンネル
データをメモリ２７から読み出し、チヤンネルデ
ータ出力ポート２８に与える。そして、切換スイ
ツチ２９に制御信号を送り、データセレクタ２４
がデータバスBS３を選択するように切りかえる。
さらに、マイクロコンピユータ２６は、番組番号
データＡ１を文字多重データ処理回路１４に与え
る。この結果、システムは、天気予報の番組を伝
送しているチヤンネルＡの受信状態に自動的に切
りかえられ、しかも、天気予報の文字多重データ
処理を行なうことができる。つまり、キー２１１
を押していれば、何れのチヤンネルを受信してい
る状態であつても、必らず、天気予報の番組を伝
送している受信状態に切りかわり、天気予報の情
報をみることができる。天気予報に限らず、他の
番組内容、例えばニユースについても同様であ
り、ニユースの指定キー２１２を押せば、何れの
チヤンネルにセツトしても、ニユース番組を伝送
しているチヤンネルに自動的に切りかわりニユー
ス番組を受信することができる。

第２図は、天気予報を指定するキー２１１が押
されているときのマイクロコンピユータ２６の処
理動作を示す図である。即ち、ステツプS1では、
入力ポート２５からチヤンネルデータを読みと
り、ステツプS2では、チヤンネルデータに対応
するメモリエリアをアクセスする。そして、ステ
ツプS3では、天気予報の番号データがあるか否
かを判定し、番号データがあつた場合は、ステツ
プS4で番号データを文字多重データ処理回路１
４の受信制御部に送り、ステツプS5でその番組
の受信が終了するまで待つ。ステツプS3で入力
ポート２５からのチヤンネルデータに対応するエ
リアに、天気予報の番号データが無かつた場合
は、ステツプS7で、次のチヤンネルデータを仮
りにセツトし、このチヤンネルデータに対応する
エリアに天気予報の番号データがあるか否かを判
定する（ステツプS8，S9）。天気予報の番号デー
タがあれば、そのチヤンネルデータをチヤンネル
データ出力ポート２８にラツチし、セレクタ２４
をバスBS３側に切りかえ、番号データを文字多
重データ処理回路１４に与える（ステツプS10，
S11）。ステツプS9で、天気予報の番号データが
無かつた場合は、ステツプＳ１２で、すべてのチ
ヤンネルをセツトしてみたか否かを判定し、未だ
終了していない場合は、ステツプS7に戻る。す
べてのチヤンネルをセツトしてみたが、それでも
番号データが無かつた場合は、エラー信号を受信
制御部へ出力する（ステツプS13）。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によると、文字多
重放送信号のうち、受信したい番組を、各チヤン
ネル共通の内容指定キーで指定することができ、
ユーザの使用上の不便が解消される。また、メモ
リ２７としては、不揮発生メモリを用い、電源オ
ン，オフがあつても記憶内容が保持されるように
すれば再記憶操作は不要となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す回路図、第
２図はこの発明の装置の動作手順を説明するため
の説明図である。 １１……受信検波回路、１４……文字多重デー
タ処理回路、２６……マイクロコンピユータ、２
７……メモリ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 与えられたチヤンネルデータに応じたチヤン
   ネルのテレビジヨン信号を受信し検波する受信検
   波回路と、この受信検波回路の出力ビデオ信号か
   ら、与えられた番組番号データに応じた文字多重
   データをサンプルする文字多重データ処理回路と
   を具備した文字多重放送受信装置において、 記憶チヤンネルデータとこのチヤンネルで伝送
   される番組番号データとを、各番組内容別に組に
   して記憶したメモリと、 ユーザの操作によつて発生した操作チヤンネル
   データと特定の番組内容を指定する番組内容デー
   タが入力され、前記メモリ内に、前記操作チヤン
   ネルデータと同じ記憶チヤンネルデータが存在す
   るか否か、また存在した場合その記憶チヤンネル
   データと前記番組内容に対応する番組番号データ
   が組になつているか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果が、前記操作チヤンネ
   ルデータと同じ記憶チヤンネルデータが存在し、
   かつこれと組になり前記番組内容データに対応す
   る番組番号データが存在した場合、その判定信号
   に対応して前記操作又は記憶チヤンネルデータを
   前記受信検波回路に与え前記番組内容に応答する
   番組番号データを前記文字多重データ処理回路に
   与える手段と、 前記判定手段の判定結果が、前記操作チヤンネ
   ルデータと同じ記憶チヤンネルデータが存在しな
   い信号であつた場合、この判定信号に応答して、
   前記番組内容に対応する番組番号データと組にな
   つている記憶チヤンネルデータを前記メモリから
   読み出しこの記憶チヤンネルデータを前記受信検
   波回路に与えるとともにその番組番号データを前
   記文字多重データ処理回路に与える手段とを具備
   したことを特徴とする文字多重放送受信装置。