JPH04125720U - カード贈呈用ホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 贈呈用カードを、その表面全体が見えるよう
に保持し、その保持や取出しを簡単にする。 【構成】 見開き状に形成されたホルダ本体１１の一面
側の角部には、切込みによる差込み部２２〜２５が形成
されている。粘着台紙２６は、その四隅を差込み部２２
〜２５に差込まれて、ホルダ本体１１に係止されてい
る。粘着台紙２６の表面２６ａは粘着性を有し、その中
央部分には、非粘着性のメッセージシート２７が貼付け
られている。粘着台紙２６の上には、２つの角部２８
ａ、２８ｂを差込み部２２、２３に差込まれた透明シー
ト２８が配置されている。贈呈用のカードはメッセージ
シート２７と透明シート２８との間に保持される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、テレフォンカード等の各種のプリペイドカードを人に贈呈する場合 に用いるカード贈呈用ホルダに関する。

【０００２】

【従来の技術と解決しようとする課題】

お祝い事等で人に物を贈る場合、郵送でも手渡しでも、内容物を包装するのが 一般的である。

【０００３】 例えば、現金紙幣や商品券等を贈る場合には、祝儀袋が主に用いられている。

【０００４】 しかして近年は、このように現金や商品券等の代わりに各種のプリペイドカー ドが多用されているが、これらのカードの贈呈に適した美的効果を備えた包装部 材が従来はなく、祝儀袋や封筒等をそのまま用いているのが現状であった。

【０００５】 しかしながら、紙幣用の祝儀袋や封筒等にカードを入れた場合には、その中で カードが移動してあまり感じのよいものではなく、カードの出し入れが面倒であ り、しかも、形式的な印象が強く、非個性的で贈る側の気持ちが相手に伝わりに くいという問題があった。

【０００６】 また、カードが移動しないように台紙に設けた切込みに、カードの角部を差込 んで保持させるホルダも従来よりあったが、切込みに差込んだカードの角部が隠 れてしまい、カード表面に印刷された美麗な写真やイラストを全部見せることが できない。

【０００７】 本考案は、この問題を解決したカード贈呈用ホルダを提供することを目的とし ている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために、本考案のカード贈呈用ホルダは、 見開き自在に形成されたホルダ本体と、 前記ホルダ本体の少なくとも一方の見開き面に係止され、表面に粘着性を有す る粘着台紙と、 前記粘着台紙の表面を覆う透明シート とを備えている。

【０００９】

【作用】

このように構成されているため、粘着台紙表面にカードを乗せ、透明シートを 粘着台紙表面に付ければ、そのカードはホルダ本体の見開き面に見える状態で保 持される。

【００１０】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明する。

【００１１】 図１は、一実施例のカード贈呈用ホルダ１０を示す斜視図、図２はホルダ本体 １１を展開した図である。

【００１２】 図２に示すように、ホルダ本体１１は、横に連続する同一長方形の第１の片１ ２、第２の片１３、第３の片１４と、第３の片１４の３辺から延設された保護片 １５〜１７を有している。

【００１３】 第１の片１２の一面１２ａは、このホルダ本体１１の一方の見開き面を形成し 、反対面１２ｂは、表カバー面を形成する。

【００１４】 第２の片１３の一面１３ａの反対面１３ｂは、このホルダ本体１１の裏カバー 面を形成する。

【００１５】 第３の片１４の四隅には、切込み１８〜２１によって紙状物の差込みが可能に 形成された差込み部２２〜２５が形成されている。

【００１６】 保護片１５〜１７の幅Ｗは、各保護片の一面１５ａ〜１７ａが第３の片１４の 一面１４ａに重なるように境界線Ａ〜Ｃで折りたたまれたときに、差込み部２２ 〜２５を完全に覆う寸法に予め決められており、その反対面１５ｂ〜１７ｂには 全面にわたった接着剤（図示せず）が塗布されている。なお、第３の片１４の反 対面１４ｂは、このホルダ本体１１の他方の見開き面を形成する。

【００１７】 このホルダ本体１１の折りたたみ順序は、始めに、保護片１５〜１７を境界線 Ａ〜Ｃに沿って、第３の片１４の一面１４ａへ谷折りし、次に第２の片１３を、 第３の片１４との境界線Ｄに沿って谷折りして、各保護片１５〜１７の反対面１ ５ｂ〜１７ｂを第２の片１３の一面１３ａに接着させる。

【００１８】 さらに、第１の片１２を、第２の片１３との境界線Ｅで谷折りすることによっ て、ホルダ本体１１は、図１に示すような見開き自在な状態となる。

【００１９】 第３の片１４の反対面１４ｂには、粘着性の表面２６ａを有する長方形状の粘 着台紙２６が、その四隅を差込み部２２〜２５に差込まれて係止されている。

【００２０】 この粘着台紙２６の中央には、贈呈するカードとほぼ同一の外形を有し、表面 に「御結婚おめでとうございます」等のメッセージや、贈呈するカードの利用方 法等が記載されたフィルム状のメッセージシート２７（非粘着性シート）が貼付 けられている。

【００２１】 したがって、この粘着台紙２６は、このメッセージシート２７の貼付けられた 中央部分を除く周縁部だけ粘着性を有している。

【００２２】 粘着台紙２６上には、その表面全面を覆うように透明シート２８が貼付けられ ている。

【００２３】 この透明シート２８の隣合う２つの角２８ａ、２８ｂは、粘着台紙２６ととも に差込み部２２、２３に差込まれ、残りの角２８ｃ、２８ｄは、差込み部２４、 ２５の上面に重なっている。

【００２４】 このように構成されたカード贈呈用ホルダ１０に贈呈用のカード３０を保持さ せる場合には、図３に示すように、差込み部２４、２５上の透明シート２８の角 ２８ｃ、２８ｄを上方へ剥し、メッセージシート２７の上に贈呈用のカード３０ を重ねるように乗せた後、透明シート２８を粘着台紙２６上に貼付ける。

【００２５】 この操作によって贈呈用のカード３０は、メッセージシート２７上に重なった 状態で保持される。

【００２６】 なお、この透明シート２８の２つの角２８ａ、２８ｂは、差込み部２２、２３ 内に差込まれているため、透明シート２８を剥すときに、粘着台紙２６からこの 透明シート２８が完全に剥がれてしまうことがなく、また、残りの角部２８ｃ、 ２８ｄは、差込み部２４、２５上にあるため、透明シート２８の剥しも容易に行 なえる。

【００２７】 また、カード３０は、粘着台紙２６の粘着性の無い部分に保持されているため 、透明シート２８を剥せば、カード３０を簡単に取出すことができる。

【００２８】 なお、このカード贈呈用ホルダ１０は、プリペイドカードだけでなくカード状 の他の紙状物も同様に保持することができる。

【００２９】

【他の実施例】

なお、前記実施例では、粘着台紙２６の中央部にメッセージシート２７を貼付 けることで、粘着性の無い部分を台紙中央に設けていたが、これは本考案を限定 するものでなく表面全体の粘着性を予め低くしておけば、カードを直に台紙上に 乗せることもできる。また、例えば、図４に示すカード贈呈用ホルダ４０の粘着 台紙４５のように、カードを乗せる中央部分に角穴４６を設けるようにしてもよ い。

【００３０】 また、ホルダ本体についても、前記実施例だけでなく、種々の変形が可能であ る。

【００３１】 例えば、図５に展開図を示すホルダ本体５１のように、第１の片１２の端部に 舌片５２を設けるとともに、第２の片１３の中央に、縦に切込み５３を設けても よい。

【００３２】 このホルダ本体５１を前記実施例同様に折りたたみ、さらに境界線Ｆで舌片５ ２を谷折りすれば、図６に示すように見開き状のホルダ本体５１が形成される。 前記実施例同様に、ホルダ本体５１の各差込み部２２〜２５に、粘着台紙２６と 透明シート２８の角部を差込み、メッセージシート２７を貼付ければ舌片付きの カード贈呈用ホルダ５０となる。このホルダにカードを保持させた後、図７に示 すように舌片５２の先端５２ａを第２の片１３の切込み５３に差込めば、このホ ルダを閉じた状態に維持させることができる。なお、切込み５３を設けずに、舌 片５２の先端５２ａを、第２の片１３の反対面１３ｂにシール付けするようにし てもよい。

【００３３】 また、図８に展開図を示すホルダ本体６１のように、第１の片１２の３辺に保 持片６２〜６４を設けるようにしてもよい。このホルダ本体６１を、前記実施例 同様に折りたたみ、さらに境界線Ｆ〜Ｈで保持片６２〜６４を谷折りすると、図 ９に示すカード贈呈用ホルダ６０のように、他方側の見開き面が保持片６２〜６ ４で囲まれた状態となり、この見開き面に、他の挨拶状等を保持させることがで きる。

【００３４】 また、他方側の見開き面にも切込みによって形成された差込み部を前記実施例 と同様に設けるようにしてもよい。

【００３５】 また、ホルダ本体の各片の形状についても、前記実施例のように長方形だけで なく、円形、星形等種々の変形が可能であり、粘着台紙の係止方法についても、 前記実施例のように切込みによって形成した差込み部に係止させる方法だけでな く、接着等の方法を用いてもよい。

【００３６】

【考案の効果】

本考案のカード贈呈用ホルダは、前記説明のように、見開き自在に形成された ホルダ本体の見開き面に、表面に粘着性を有する粘着台紙を係止させ、この粘着 台紙の表面を透明シートで覆うように構成されているため、贈呈用カードをこの 粘着台紙と透明シートの間に保持させれば、カードが中で移動することもなく、 カードの取り出しや保持が極めて容易に行える。また、開いた状態で、保持され たカードの表面全体を見ることができ、美的効果が非常に高く、贈る側の気持ち を個性的に表現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】一実施例の要部の展開図である。

【図３】一実施例の使用方法を説明するための斜視図で
ある。

【図４】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図５】本考案の他の実施例の要部の展開図である。

【図６】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図７】図６に示した実施例の裏面を示す図である。

【図８】本考案の他の実施例の要部の展開図である。

【図９】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ カード贈呈用ホルダ １１ ホルダ本体 １２ 第１の片 １３ 第２の片 １４ 第３の片 １５〜１７ 保護片 １８〜２１ 切込み ２２〜２５ 差込み部 ２６ 粘着台紙 ２７ メッセージシート ２８ 透明シート

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】見開き自在に形成されたホルダ本体と、前
   記ホルダ本体の少なくとも一方の見開き面に係止され、
   表面に粘着性を有する粘着台紙と、前記粘着台紙の表面
   を覆う透明シートとを備えたカード贈呈用ホルダ。
2. 【請求項２】前記粘着台紙は、表面中央部の粘着性が表
   面縁部より低く形成されていることを特徴とする第１項
   記載のカード贈呈用ホルダ。
3. 【請求項３】前記粘着台紙の表面中央部に、贈呈用カー
   ドとほぼ同一外径の非粘着性シートが張付けられている
   ことを特徴とする第１項記載のカード贈呈用ホルダ。