JPH04125227U - 突起を有する桟付きベルト - Google Patents

突起を有する桟付きベルト

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JPH04125227U
JPH04125227U JP4128791U JP4128791U JPH04125227U JP H04125227 U JPH04125227 U JP H04125227U JP 4128791 U JP4128791 U JP 4128791U JP 4128791 U JP4128791 U JP 4128791U JP H04125227 U JPH04125227 U JP H04125227U
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JP
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belt
crosspiece
protrusions
crosspieces
coated
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Application number
JP4128791U
Other languages
English (en)
Inventor
富政 畝
Original Assignee
クラレトレーデイング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被塗装物の汚れが少ない、フローコーター用
の搬送ベルトに適したベルトを提供する。 【構成】 平ベルトの表面に、巾3〜10mmの桟を2
0〜100mm間隔で設け、さらに該桟の上に、高さ1
〜5mm、長さ3〜10mmの突起を設けたことを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、板状物搬送用ベルト、特に、フローコーターに付設された被塗装物 の汚れが少ない搬送ベルトに適したものを提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
平面塗装の一方式としてフローコーターがあり、これは、 塗料の無駄がない 、 塗料ミストの発散がない、 スピード塗装が可能、 塗面仕上りが均一など の特徴があり広く用いられている。このフローコーター方式による金属板、木板 、合成樹脂板、硝子板、壁・襖材料、皮革などの板状物の表面塗装においては、 図6に示すごとく、フローコーター7の前後に平ベルト5、6が設置され、被塗 装物9の塗装は、塗装面を上にして、搬送ベルト5から6へ送られる間にフロー コーター7から吐出されるカーテンフロー状塗液8により行われる。従来この設 備のベルトには表面平滑な平ベルトが使用されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の塗装設備においては、ベルト6において塗液が板状物の端から一部なが れ落ちてベルト面に付着し、この付着物が未乾燥状態のままベルトの一回転後次 に移動してきた被塗装物の裏面を汚すことがしばしばあり裏面汚れ除去にかなり の手数を要していた。塗液量が少ない場合には、これらトラブルは比較的少ない が、外観を向上させるために大量の塗液をコーティングすることが多く、この場 合には汚れ除去が工程上の問題であった。また、これらの汚れの積み重ねで平ベ ルト表面も凹凸が段々に大きくなり、被塗装物の安定な搬送にも支障を来すこと があった。 この解決のため桟付きベルトの使用も提案されているが、被塗装物が桟材にの るため、桟材の上についた汚れがなお被塗装物の裏面をしばしば汚し問題解決に 至っていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は図1、図2に示す如く、平ベルト1の表面にベルトの表面の回転進行 方向に沿って巾3mm以上10mm以下の桟2をその中心間が20mm以上10 0mm以下以下になるように設け、該桟2には高さ1mm以上5mm以下、長さ 3mm以上10mm以下の突起3を少なくとも50mmの間隔で有することを特 徴とする桟付きベルトである。
【0005】 平ベルトとしては、織物等の繊維シート、天然ゴム・合成ゴムなどのゴム系エ ラストマー、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタンエラストマー、可塑剤添加ポリ ビニルアルコールあるいはこれらの複合体からえられたものであるが、表面の高 い摩擦係数、耐溶剤性・耐摩耗性などの高耐久性から少なくともポリウレタンエ ラストマーが表面材料として用いられたものが望ましい材料である。
【0006】 本考案の桟付きベルトは、平ベルトの表面材料、例えば、ポリウレタンエラス トマー層をプレス成型したり、或は、切削加工したりして作ることが可能である が、突起を有する紐状あるいは線状形状の桟を平ベルトの表面に接着剤で接着し たり、高周波或は加熱で溶融接着する方法などで一体化するのが望ましい。
【0007】 桟の材料としては、ベルトへの取付加工性、耐久性、摩擦係数の点からポリウ レタンエラストマーを主構成材料とするのが望ましい。特にポリウレタンエラス トマーをソリッド状で成型したもの或は発泡状態で成型したもののほか、織物・ 編物・不織布などの繊維基材にポリウレタンエラストマーを含浸し、コーティン グしたものはクッション性、テンションがかかったときの強さなどの点で特に望 ましい材料である。
【0008】 本考案の桟上の突起は、図3に示す如く紐状の桟材をプレス加工して突起部分 を作るか、図4に示す如く桟表面に桟材料と同種の材料からなる突起をつくる小 片を接合すること等によって形成し得る。図3の形状の突起の場合、突起の変形 を抑えるため図5に示す如く、突起部裏側凹部3′に繊維、合成樹脂、ゴム等の 裏打材4を詰めておくことが望ましい。
【0009】 本考案においては図4、図5のように桟材自体を加工して突起を作ることによ りベルトを移動する被塗装物の端が突起に当たっても突起がとれにくいので好ま しい。 本考案の如く平ベルト上の桟に突起を作っておけば平ベルト上に単に平な桟を 設けた場合にくらべ被塗装物は桟上に作られた突起の上に載って搬送され、桟材 との接触面積が小さく、また、桟のみまたは突起のみを設けたものと比べて被塗 装物とベルトの間隔を十分にとれるため被塗装物の表面汚れが格段に少なくなる 。
【0010】 本考案において取付ける桟の大きさは、巾が10mmを超えると、桟で作った 突起と被塗装物との接触面が大きくなり、汚れが付きやすく、3mmより狭いと 桟で作った突起が被塗装物を支えるには不充分で重量の大きい被塗装物の場合に 突起がつぶれてしまい、実質的に効果が期待出来なくなる。突起の高さが1mm より低いと桟材と被塗装物の裏面との間隔が小さいため流れでた塗液で被塗装物 の裏面を汚し5mmより高い桟の場合は、汚れに対する効果は期待できるが背の 高い突起となり構造的に不安定で実用的でない。
【0011】 突起部の長さが10mmより長いと、被塗装物の裏面との接触部分が大きくな り被塗装物の裏面汚れは発生しやすく、3mmより小さいと被塗装物を十分支え ることが出来ず不安定になりやすい。突起の中心間が50mmより小さいと、突 起の数が多くなり、このため汚れは付きやすくなる。好ましい突起間隔は50〜 300mmである。また桟の中心間が20mmより小さいと、桟の本数が多くな り、このため汚れは付きやすく、100mmより大きいと、被塗装物を支える支 点間の距離が大きいために汚れ発生の機会は少なくなるが被塗装物のたわみのた め、ベルト面に流れでた塗液と接触し被塗装物の裏面を汚してしまう。
【0012】 本考案の突起を有する桟の平ベルトへの配列方法は、突起部を横一線に並べる 方法、千鳥状に配置する方法、ランダムに設置する方法などあり、フローコータ ーの個々の使用状況に沿って選択できる。
【0013】 突起のある桟材は、その形状の金型で、合成樹脂、ゴム等を成型することによ って作ることができる。またあらかじめ作った桟材に突起部を設けるには、例え ば、紐状に裁断した桟材を、雄雌からなる金型を用いてプレス成型することによ り製造することが出来る。
【0014】 さらに裏打材で補強した突起を作るには、まず、例えば紐状に裁断した桟材を 、雄雌からなる金型を用いてプレス成型し、成型された突起部にプラスチック、 金属、織・編物や紐など繊維製品或はこれを樹脂処理したものを挿入・接着し製 造することができる。これら突起のある桟材は同型のものを広巾で製造しのち、 紐状の桟材に裁断して使用することができる。
【0015】 〔実施例1〕 桟材として不織布にポリウレタンエラストマーを含浸し、その上にポリウレタ ンエラストマーをコーティングした厚さ2.5mmのシートを裁断して巾5mm の桟を準備した。これを雄雌の金型にいれ150℃で1分間プレス成型して、厚 さ1.5mm、巾5mm、突起部の長さ5mm、高さ2mm、間隔100mmの 突起部を有する桟を作った。これを、帆布に1mmのポリウレタンエラストマー のシートをラミネートして得た巾600mm、周長10200mmの平ベルトの 表面に、突起を有する桟と桟との中心間隔が50mmになるようにし、且つ、突 起部が千鳥状配置になるようにして、ベルトの両端を左右それぞれ22.5mm ずつ開けて12本接着剤で取付けた。この桟付きベルトを使用すると、従来平ベ ルトを使用していた場合に比べ被塗装物の汚れは殆ど無くなった。
【0016】 〔実施例2〕 桟材として不織布にポリウレタンエラストマーを含浸し、その上にポリウレタ ンエラストマーをコーティングした厚さ2.5mmのシートを裁断して巾5mm の桟を準備した。これを雄雌の金型に入れ130℃で10分間加熱したのち10 分間冷却し、裏打材として突起部に綿の細紐を挿入・接着して、厚さ1.5mm 、巾5mm、突起部の長さ4mm、高さ2mm、間隔100mmの耐久性のある 突起部を有する桟を作った。これを帆布に1mmのポリウレタンエラストマーの シートをラミネートして得た巾600mm、周長10,200mmの平ベルトの 表面に、突起を有する桟と桟との中心間隔が50mmになるようにし、且つ、突 起部が千鳥状配置になるようにして、ベルトの両端を左右それぞれ22.5mm ずつ開けて12本接着剤で取付けた。この特殊桟付きベルトを使用すると、従来 平ベルトを使用していた場合に比べ被塗装物の汚れは殆ど無くなり、またこの特 殊桟付きベルトは長時間安定して使用することができた。
【0017】
【作用及び効果】
本考案の突起を有する桟付きベルトは桟の表面部分で十分に搬送物を支持し、 ベルト本体及び桟材の表面と搬送物との間隔を保った状態で搬送することができ 、これをフローコーターの搬送部ベルトとして使用することにより、被塗装物の 裏面汚れを大巾に軽減でき、また、ベルトと搬送物の間隔を大きくとるようにし ても、桟自体および突起自体はそれぞれ高さ又は背を低くすることができるので 損傷を少なくでき、ベルトの寿命を伸ばすことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の突起付桟付きベルトの斜視例図であ
る。
【図2】図1のA−A′断面図である。
【図3】本考案の突起付桟の一部の斜視例図である。
【図4】本考案の突起付桟の一部の他の斜視例図であ
る。
【図5】本考案の裏打材を有する突起付桟の一部のさら
に他の斜視例図である。
【図6】フローコーターによる塗装設備の概念図であ
る。
【符号の説明】
1 :平ベルト 2 :平ベルトに付与した突起付桟 3 :突起部 3′:突起部裏側凹部 4 :裏打材 5 :被塗装物の搬送ベルト 6 :被塗装物の搬送ベルト 7 :フローコーター 8 :カーテン状の塗液 9 :塗装前の被塗装物 10 :塗装中の被塗装物 11 :塗装後の被塗装物

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送用平ベルトの表面に、ベルトの回転
    進行方向に沿って巾3mm以上10mm以下の桟をその
    中心間が20mm以上100mm以下になるように設
    け、該桟表面に高さ1mm以上5mm以下、長さ3mm
    以上10mm以下の突起を少なくとも50mmの間隔で
    有することを特徴とする桟付きベルト。
  2. 【請求項2】 桟がポリウレタンエラストマーを主構成
    材料とする請求項1に記載の桟付きベルト。
  3. 【請求項3】 突起が桟材とベルト表面間に介在させた
    裏打材による膨みにより形成された請求項1、又は2に
    記載の桟付きベルト。
JP4128791U 1991-05-06 1991-05-06 突起を有する桟付きベルト Pending JPH04125227U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000007120A (ja) * 1998-06-12 2000-01-11 Cml Handling Technol Spa 分別機械用のベルト
JP2006117337A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Nitta Ind Corp 桟付き搬送ベルト及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50155256A (ja) * 1974-06-01 1975-12-15
JPS5516319A (en) * 1978-07-21 1980-02-05 Asahi Chemical Ind Refractory organic electronic material

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