JPH04124974A - 画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ファクシミリ装置に適用して好適な画像処
理装置に関する。

［従来の技術］ アナログの画像信号から変換された多値のデジタル信号
を、２値のデジタル信号に変換処理をするに際し、誤差
拡散法により処理して疑似中間調を得るようにしたもの
が提案されている。

この誤差拡散法は第３図に示すように、あるドツトｅに
おける誤差成分データＥを、その直後のドツトｆ、−ラ
イン後のドツトｈおよびその前後のドツトｇ、ｊの４つ
のドツトに拡散し、これらの各ドツトに関して、それぞ
れ自己のデータと拡散された誤差成分データＥとの和の
データＡを閾値Ｖにより処理し、和のデータＡが閾値Ｖ
より大（Ａ＞Ｖ）のときは、誤差成分データＥをＥ＝Ａ
−Ｙ（但しＹは階調数−１）とし、和のデータＡが閾値
Ｖより小（Ａ＜Ｖ）のときはＥ＝Ａとして、これら誤差
成分データＥをさらに上記したように４つのドツトに拡
散するものであり、このような処理が各ドツトに対して
行われる。なお、この誤差拡散法は周知であるからこれ
以上の詳細な説明を省略する。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、この誤差拡散法により２値のデジタル信号を
得る場合、処理の基準となる閾値を一定にすると、入力
信号レベル（画像濃度レベル）のある領域において、再
生画像にいわゆるテキスタイルと呼称されるような規則
的模様が生じてしまい、その部分の１度が不連続となっ
て画質が劣化する問題点があった。

また、閾値を一定とせず、画素（ドツト）ごとにある周
期性をもって変化させると、例えばデイザマトリックス
法における閾値のように変化させると画像全体が粗れて
し味い、同様に画質が劣化する問題点があった。

この発明は上述した課題に鑑み、画像全体の画質を劣化
させることなく、構成簡単にして容易にこれらの問題点
を解決した画像処理装置を提案するものである。

［課題を解決するための手段］ 上述した課題を解決するため、この発明では、画像の濃
度に応じて得られた多値のデジタルデータが、誤差拡散
処理手段により誤差拡散処理されて２値データが得られ
るように構成された画像処理装置において、 一定閾値が得られる一定閾値発生手段と、周期性閾値が
得られる周期性閾値発生手段と、誤差拡散処理手段に対
して、画像濃度の予め決められたレベル領域内では、周
期性閾値発生手段からの周期性閾値を供給し、予め決め
られたレベル領域外では、一定量値発生手段からの一定
閾値を供給する切り換え手段とが付加されたことを特徴
としたものである。

［作　用コ Ａ／Ｄ変換器２から得られる多値のデータ値ｄが、予め
設定された高位値ａおよび低位値す対して、ｂ≦ｄ≦ａ
であれば周期性閾値発生手段６から周期性閾値Ｖｖを誤
差拡散処理手段３に供給し、ｄａｂおよびａｄｄであれ
ば一定閾値発生手段５から一定閾値Ｖｃを誤差拡散処理
手段３に供給する切り換え手段７を有しているので、特
に目立つ濃度のレベル領域（第２図のａ−ｂ間）におい
てテキスタイル模様の生じるのを回避できる。

［実　施　例］ 続いて、この発明に係わる画像処理装置の一例をファク
シミリ装置に適用した場合につき、第１図を参照して説
明する。

１は原稿読み取り手段として機能するＣＣＤなどの光電
変換装置であり、これより得られたアナログ信号（画像
の濃度に対応した信号）はＡ／Ｄ変換器２に入力され、
ｎ（ｎは例えば６）ビットのデジタル信号、即ち多値の
デジタルデータに変換される。この多値のデジタルデー
タ値をｄとし、以下変換器出力値ｄという。

この変換器出力値ｄは周知の誤差拡散処理手段３に入力
され、その出力端子３ａに２値のデジタルデータが得ら
れ、図示しないがメモリ手段に入力されて後、または直
接にファクシミリ送信手段（図示せず）に供給される。

４はＲＡＭなどで構成された誤差成分用メモリであり、
誤差成分などが演算され、誤差拡散処理手段３における
誤差拡散処理に使用される。

５は一定閾値発生手段であり、これより一定閾値（直流
レベル）Ｖｃが得られる。

６は周期性閾値発生手段であり、これより周期性閾値Ｖ
ｖが得られる。これは例えばデイザマトリックス法にお
ける閾値を得るためのものと同様のものである。

７は全体として切り換え手段を示し、誤差拡散処理手段
３で使用される閾値の切り換えに用いられ、高値設定端
子８、低値設定端子９、第１および第２のデジタル比較
器１０．１１、アンドゲート１２、切り換えスイッチ１
３から構成されている。

なお、高値設定端子８では高位値ａが設定され、低値設
定端子９では低位値すが設定される。これら高低両値ａ
およびｂはいずれもデジタル値であって、Ａ／Ｄ変換器
２からの変換器出力値ｄのビット数と対応するビット数
ｎを有し、ａ＞ｂであるものとする。

上述した変換器出力値ｄは第１および第２のデジタル比
較器（以下、単に比較器という）１０１１のそれぞれの
一方の入力端子に入力され、高値設定端子８からの高位
値ａは第１比較器１０の他方の入力端子に入力され、低
値設定端子９からの低位値すは第２比較器１１の他方の
入力端子に入力される。

そして比較器１０は、ｄ≦ａのときその出力が「１」、
ａｄｄのとき「ＯＪとなり、比較器１１は、　ｂ≦ｄの
ときその出力が「１」、ｄａｂのとき「０」となるよう
に構成されている。

比較器１０および１１の出力はそれぞれ、アンドゲート
１２の一方および他方の入力端子に入力され、その出力
は切り換えスイッチ１３に対し、その切り換え制御信号
として入力される。即ち、アンドゲート１２の出力がｒ
　ＯＪのとき、端子１３ａに切り換えられ、アンドゲー
ト１２の出力が「１」のとき、端子１３ｂに切り換えら
れる。

一定量値発生手段５からの一定閾値（直流レベル）Ｖｃ
は、切り換えスイッチ１３の端子１３ａに入力され、周
期性閾値発生手段６からの周期性閾値Ｖｖは、端子１３
ｂに入力される。

ここで、上述したテキスタイルのような模様の発生は、
本出願人の種々の実験によると、白と黒の中間レベル（
灰レベル）で発生することが判明した。６４階調の画像
では、はぼ３２階調付近より高いＮｌｌ１で発生する頻
度が高い、そこで、今第２図に示すように、変換器出力
値ｄ（Ｉ像の濃度レベル）の大きさを横軸にとったとき
、テキスタイルのような模様が発生する領域（レベル）
ａｂ　（ａ＞ｂ）としては以下のように設定できる。

すなわち、変換器出力値ｄを例えば６４階調に選定した
とき（ｎ＝６としたとき）、ａおよびｂはともに６４／
２＝３２階調よりも大なる値で、両値ａおよびｂの幅は
、６４／４＝１６階調幅に選定される。

続いて、第２図を参照しながら上述した構成による動作
を説明する。

光電変換装置１から得られる画像濃度に対応したアナロ
グ信号は、Ａ／Ｄ変換器２により多値のデジタルデータ
（変換器出力値ｄ）に変換されて誤差拡散処理手段３に
入力され、その出力端子３ａに２値データが得られる。

いま、濃度レベルが低くて白に近いような場合、即ち、
変換器出力値ｄが低位値すより低い場合（ｄａｂ）は、
比較器１１の出力はｒＱＪとなり、よって比較器１０の
出力の如何に係わらず、アンドゲート１２からの出力が
「Ｏ」となって、切り換えスイッチ１３は端子１３２Ｌ
側に切り換えられる。

この状態では一定閾値発生手段５からの一定閾値Ｖｃが
誤差拡散処理手段３に供給されるので、この誤差拡散処
理手段３に入力される変換器出力値ｄは一定閾値Ｖｃに
より誤差拡散処理され、このｄａｂのレベル領域は比較
的繊細な再生画像となる。

つぎに、変換器出力値ｄが、低値設定端子９からの低位
値すと等しいかまたは大であり、かつ高値設定端子８か
らの高位値ａより小がまたは等しい場合（ｂ≦ｄ≦ａ）
には、両比較器１０および１１からの出力がともに「１
」となり、したがってアンドゲート１２からの出力が「
１」となって切り換えスイ・ンチ１３は端子１３ｂ側に
切り換えられ、周期性閾値発生手段６からの周期性閾値
Ｖ■が誤差拡散処理手段３に供給されるので、この誤差
拡散処理手段３に入力される変換出力値ｄは周期性閾値
Ｖｖにより誤差拡散処理される。よってこのｂ≦ｄ≦ａ
のレベル領域では、テキスタイル模様の生じるのを回避
できる。

なおこのレベル領域では画像の粗れが考えられるが、こ
のレベル領域が一部分であることから全体的には画質が
改善される。

さらに、変換器出力値ｄが高値設定端子８からの高位値
ａよりも大である場合（ａ＜ｄ）には、比較器１０の出
力が「０」となり、よって比較器１１の出力の如何に係
わらず、アンドゲート１２からの出力がｒＱＪとなるの
で、切り換えスイッチ１３は１３ａ側に切り換えられ、
一定量値発生手段５からの一定閾値ＶＣが誤差拡散処理
手段３に供給される。したがってこれに入力される変換
弱出力値ｄは一定の閾値Ｖｃにより拡散処理され、この
ａｄｄのレベル領域は比較的繊細な再生ｊ像となる。

これにより、低位値すから高位値ａまでに対応するレベ
ル領域においてテキスタイル模様の生じるのを回避でき
、即ちテキスタイル模様の目立ちやすいレベル領域にお
いて、その発生が回避され、またこのレベル領域は部分
的に限定されるので、このレベル領域の画質が粗れても
全体的には画質が改善される。

上述した一連の処理を行う画質改善手段はハード構成で
あるが、これをソフトウェア的に処理することもできる
。

［発明の効果］ この発明によれば、多値データを２値データに変換する
に際し、疑似中間調を得るために誤差拡散処理法を使用
した場合に生じるテキスタイル模様を、目立ちやすいレ
ベルの濃度領域で除去することができ、その他のレベル
領域では比較的繊細な画像が得られるので、全体的に画
質を改善することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係わる画像処理装置の一例を示すブ
ロック図、第２図はその動作の説明図、第３図誤差拡散
処理を説明する図である。 １　・　・ ６　・　・ １１　・ 光電変換装！ Ａ／Ｄ変換器 誤差拡散処理手段 一定閾値発生手段 周期性閾値発生手段 切り換え手段 デジタル比較器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）画像の濃度に応じて得られた多値のデジタルデー
   タが、誤差拡散処理手段により誤差拡散処理されて２値
   データが得られるように構成された画像処理装置におい
   て、 一定閾値が得られる一定閾値発生手段と、 周期性閾値が得られる周期性閾値発生手段と、上記誤差
   拡散処理手段に対して、画像濃度の予め決められたレベ
   ル領域内では、上記周期性閾値発生手段からの周期性閾
   値を供給し、上記予め決められたレベル領域外では、上
   記一定閾値発生手段からの一定閾値を供給する切り換え
   手段とが付加されたことを特徴とする画像処理装置。