JPH04124110U - イヤホーン型体温計 - Google Patents

イヤホーン型体温計

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Publication number
JPH04124110U
JPH04124110U JP3649191U JP3649191U JPH04124110U JP H04124110 U JPH04124110 U JP H04124110U JP 3649191 U JP3649191 U JP 3649191U JP 3649191 U JP3649191 U JP 3649191U JP H04124110 U JPH04124110 U JP H04124110U
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JP
Japan
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temperature
earphone
infrared sensor
cold junction
type thermometer
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Pending
Application number
JP3649191U
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English (en)
Inventor
建史 神谷
Original Assignee
シチズン時計株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 赤外線センサ2として、冷接点部22の近傍
に薄膜サーミスタ30を配設したサーモパイル型の赤外
線センサを用いる。 【効果】 冷接点部の温度が刻々と変化する状況にあっ
ても、常に正確な体温が測定でき、高い精度で体温測定
が可能なイヤホーン型体温計を得ることが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、サーモパイル型の赤外線センサを用いたイヤホーン型体温計の構造 に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
従来のイヤホーン型体温計として、たとえば実開昭63−157628公報に 記載されたものがある。この公報に記載のイヤホーン型体温計は、温度を検出す る検出部と、信号処理回路や表示装置を備えた本体部とから構成し、この検出部 と本体部とはリード線で接続している。検出部には、イヤホーン型容器中にレン ズなどの集光機構と赤外線センサとを備える。また、本体部には、冷接点補償器 を設けて、赤外線センサの冷接点補償を行い、さらに赤外線センサからの信号を 演算し、体温として表示するという構造を持つ。
【0003】 そして、体温を測定するには、検出部であるイヤホーン型容器を耳孔に挿入し て、耳孔内部から放射される赤外線を検出部で検知し、本体部で所定の信号処理 を行い体温を表示する。
【0004】 しかしながら、この公報に記載の構造のイヤホーン型体温計においては、温度 を検出する検出部とリード線で接続している本体部に、冷接点補償器を備えてい る。このため赤外線センサーとしてサーモパイルを用いた場合には、体温測定時 に冷接点部の温度が刻々と変化してしまい、この冷接点補償を、検出部でなく、 検出部とリード線で接続した本体部に設ける冷接点補償器で精度良く行うのは困 難である。このため、正確な体温の測定を行うことは難しい。
【0005】 さらに、イヤホーン型容器の内部に断熱材などを充填して、断熱構造をもたせ る構造も考えられる。しかし、イヤホーン型容器の熱容量が小さいために、効率 良く断熱を行うことは難しく、やはり、冷接点部の温度は刻々と変化し、このた め正確な体温の測定は困難となる。
【0006】 さらには、冷接点部の温度を測定するために、赤外線センサの近傍にサーミス タなどの温度検出素子を設ける方法も考えられる。しかし、冷接点部の温度が刻 々と変化する状況では、温度検出素子と冷接点部との間に温度勾配が発生し、精 度良く冷接点補償するのは困難である。
【0007】 そこで、本考案の目的は、冷接点部の温度が刻々と変化する状況においても、 正確な冷接点補償を行い、正確な体温の測定が可能なイヤホーン型体温計を提供 することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案のイヤホーン型体温計においては、冷接点部 の温度を測定するために、赤外線センサは、冷接点部の近傍に薄膜サーミスタを 持つサーモパイル型の赤外線センサを赤外線センサとして用いる。
【0009】
【実施例】
以下図面により本考案の一実施例を説明する。 図1は、本考案で採用する薄膜サーミスタを持つサーモパイル型の赤外線セン サを示す平面図であり、図2は、本考案におけるイヤホーン型体温計の検出部で あるイヤホーン型体温計の容器内部を示す説明図であり、図3は、本考案におけ るイヤホーン型体温計の構成を示す説明図である。以下、図1と図2と図3とを 交互に用いて説明する。
【0010】 まず、図2(a)を用いて本考案におけるイヤホーン型体温計の検出部13を 説明をする。 プラスチックや樹脂などで作成したイヤホーン型容器1の先端部10は、ちょう ど人間の耳孔に納まる程度の太さと長さとを持つようにする。すなわち、イヤホ ーン型容器1の大径部11を指で持ち、先端部10を耳孔に挿入することが出来 るような形状にイヤホーン型容器1を作成する。さらに、耳孔に挿入する先端部 10には、耳孔の奥を向くように孔を設け、この孔に窓4を配設する。窓4材料 としては、赤外線の透過率が大きい材料、たとえばシリコンなどを用いる。
【0011】 さらに、イヤホーン型容器1の大径部11の内部に、赤外線センサ2として、 冷接点部の近傍に薄膜サーミスタを配置したサーモパイル型の赤外線センサを配 設する。このサーモパイル型の赤外センサの構造を、図1に示す。赤外線センサ 2は、異種の金属からなる熱電対を複数個直列に接続したサーモパイル21の温 接点部23に赤外線吸収体である黒体25を配設する。そして、冷接点部22の 温度を基準温度とし、黒体25が赤外線を吸収して温接点部23を温め、温接点 部23と冷接点部22との間に温度差が生じると、サーモパイル21に熱起電力 が発生する。この熱起電力の出力電圧は、サーモパイル引き出し電極24から取 り出す。このとき同時に、基準温度である冷接点部22の温度を、冷接点部22 の近傍に配設した薄膜サーミスタ30の抵抗変化によって測定する。この薄膜サ ーミスタ30には、抵抗測定用に、たとえば櫛歯状の形状を有するサーミスタ電 極31を設置する。
【0012】 冷接点部22と薄膜サーミスタ30とは、非常に近い位置に配置するため、冷 接点部22と薄膜サーミスタ30との温度差は、ほとんど無い。このため薄膜サ ーミスタ30の示す温度は、冷接点部22の温度と同じになる。すなわち、この 図1に示す赤外線センサ2を用いれば、冷接点部22の温度が変化しても、正確 な冷接点部22の温度を測定し、補正することが可能である。このため、たとえ ば手で急に温めるというような急激な温度変化に対しても、正確な温度測定が可 能となる。つまり、イヤホーン型容器1の大径部11を持ち、先端部10を耳孔 に挿入し、耳孔内部から発せられる赤外線を窓4を透して赤外線センサ2が検知 し、体温を測定する。
【0013】 また、体温測定時に、窓4を透過してイヤホーン型容器1の内部に入射した赤 外線が、赤外線センサ2で受光されるまでの集光機構の一例を、図2(b)に示 す。これは、真鍮などの金属のパイプの内周面を電解研磨などによって、研磨し たライトパイプ3を用いる。窓4から入射した赤外線は、ライトパイプ3の内周 面で反射を繰り返しながら赤外線センサ2に到達する。このとき、ライトパイプ 3は赤外線の放射率が非常に小さいため、ライトパイプ3自身の熱による赤外線 量はほぼ無視できる。
【0014】 なお、より正確な体温測定をするために、ライトパイプ3の温度を測定すると 良い。このために、図2(b)に示すように、サーミスタなどからなる温度測定 素子5をライトパイプ3の側壁の少なくとも1ヶ所に配置し、ライトパイプ3か らの赤外線放射量を測定して、補正を行う。
【0015】 さらに、図2(a)に示すイヤホーン型体温計において、窓4から入射した赤 外線を集光レンズ(図示せず)で集光し、赤外線センサ2に到達させる構造も考 えられる。この集光レンズには、赤外線透過率の高いガラスやシリコンなどから なる凸レンズを用いる。
【0016】 続いて、図3を用いて本考案によるイヤホーン型体温計の構成と体温の測定方 法とを説明する。検出部13の大径部11を持って、先端部10を耳孔中に挿入 し、耳孔から体温に応じて発せられる赤外線が窓4から入射する。赤外線を検出 部13に配設した赤外線センサ2が受光すると、サーモパイルの熱起電力によっ て発生する出力と、図1に示す、冷接点部22に配設した薄膜サーミスタ30か らの信号が得られる。
【0017】 これらの信号を導線などで本体部20の検出信号処理装置14に取り込み、増 幅、デジタル化処理などをした後に、同じく本体部20に設ける演算装置15で 冷接点補償などの演算処理を行い、表示装置16によって体温として表示する。 体温を表示する表示装置16には、液晶パネルなどを用いると良い。
【0018】 なお、検出部13として、図2(b)に示した温度測定素子5をライトパイプ 3に設けたものを用いる場合には、ライトパイプ3の温度を測定する温度測定素 子5からの信号も検出信号処理装置14と演算装置15とで、上記の演算時と同 時に補正して、演算処理を行う。
【0019】
【考案の効果】
上記の説明のように、本考案のイヤホーン型体温計によれば、冷接点部の温度 が刻々と変化するような状況にあっても、常に正確な体温の測定が可能となり、 高い精度で体温測定が可能なイヤホーン型体温計を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のイヤホーン型体温計における赤外線セ
ンサを示す平面図である。
【図2】本考案のイヤホーン型体温計の構造を示す断面
図である。
【図3】本考案のイヤホーン型体温計の構成を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 イヤホーン型容器 2 赤外線センサ 4 窓 13 検出部 20 本体部 21 サーモパイル 22 冷接点部 30 薄膜サーミスタ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径部と先端部とを備えるイヤホーン型
    容器の該先端部を耳孔内に挿入し、赤外線を該大径部内
    に設ける赤外線センサで検出して体温を測定するイヤホ
    ーン型体温計において、該赤外線センサは冷接点部の近
    傍に薄膜サーミスタを備えることを特徴とするイヤホー
    ン型体温計。
JP3649191U 1991-04-23 1991-04-23 イヤホーン型体温計 Pending JPH04124110U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3649191U JPH04124110U (ja) 1991-04-23 1991-04-23 イヤホーン型体温計

Applications Claiming Priority (1)

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JP3649191U JPH04124110U (ja) 1991-04-23 1991-04-23 イヤホーン型体温計

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JPH04124110U true JPH04124110U (ja) 1992-11-11

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ID=31918427

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