JPH04123317U - ブローバイガス通路構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブローバイガス通路の構造の簡素化。 【構成】 シリンダ・ヘッド１のカムシャフト・ハウジ
ング２内に導入されたブローバイガスをＰＣＶバルブ９
を介してインテーク・ マニホルド３に案内するブロー
バイガス通路構造であって、インテーク・マニホルド３
に連通されるスロットル・ボディ６を、スロットル・ボ
ディ・ブラケット５を介してカムシャフト・ハウジング
２に取り付け、上記ブラケット５に、カムシャフト・ハ
ウジング２とインテーク・マニホルド３とを連通するブ
ローバイガス通路５ｅを形成すると共にこのガス通路５
ｅにＰＣＶバルブ９を組み込んだことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車のブローバイガス通路の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

エンジンのピストンとシリンダとの間からクランク・ケースに洩れたブローバ イガスは、シリンダ・ヘッドのカムシャフト・ハウジングに導入されたのち、Ｐ ＣＶ通路と称されるブローバイガス通路を介してインテーク・マニホルドに循環 されるようになっている。 従来、ブローバイガス通路は、ＰＣＶバルブを有するブローバイガス・ホース で構成されていて、シリンダ・ヘッドなどのエンジン本体に固定されたサージ・ タンクやスロットル・ボディなどの実質的なインテーク・マニホルドとカムシャ フト・ハウジングを連通している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のブローバイガス通路は、 他の部材とは独立したホースで構成されるこ とにより、エンジンの外部に露出して配管されていて、部品を多く必要とすると 共にエンジン取り扱いの邪魔になるという問題がある。

【０００４】 そこで、本考案の目的は、部品点数を減らすと共に外部配管を廃してエンジン 取り扱いの邪魔にならないブローバイガス通路構造の提供にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のブローバイガス通路構造は、インテーク・マニホルドに連通されるス ロットル・ボディを、スロットル・ボディ・ブラケットを介して上記カムシャフ ト・ハウジングに取り付け、上記スロットル・ボディ・ブラケットに、上記カム シャフト・ハウジングと実質的に上記インテーク・マニホルドとを連通するブロ ーバイガス通路を形成すると共にこのブローバイガス通路にＰＣＶバルブを組み 込んだことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

スロットル・ボディ・ブラケットを介してスロットッル・ボディをエンジンに 組付けると、該ブラケットに形成されたブローバイガス通路が、実質的にインテ ーク・マニホルドとカムシャフト・ハウジングとを連通し、該ハウジング内のブ ローバイガスをＰＣＶバルブの作用によってインテーク・マニホルドに案内する 。

【０００７】

【実施例】

以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。

【０００８】 図１，図２において、エンジンの一部を成すシリンダ・ヘッド１の上部には、 図示されないカム・シャフトなどの動弁系を格納したカムシャフト・ハウジング ２が重合固定されている。シリンダ・ヘッド１には、インテーク・マニホルド３ の一端３ａが連通されている。

【０００９】 インテーク・マニホルド３の他端３ｂは、サージ・タンク４に連通接続されて いる。サージ・タンク４は、スロットル・ボディ・ブラケット５を介してスロッ トル・ボディ６に連通されている。スロットル・ボディ・ブラケット５は、アル ミニウム合金，鉄，耐熱性硬質樹脂などの成形品を一部加工して形成される スロットル・ボディ・ブラケット５は、 その先端部５ａにボルト７，７でス ロットル・ボディ６とサージ・タンク４を取り付けられていて、その基端部５ｂ をカムシャフト・ハウジング２の取付ボス部２ａに固定されている。スロットル ・ボディ６には、図示されない燃料供給路と空気供給路が接続されている。

【００１０】 スロットル・ボディ・ブラケット５の先端部には、サージ・タンク４とスロッ トル・ボディ６を連通する吸気通路５ｃが形成されていて、基端部に形成された ＰＣＶバルブ収納部５ｄとの間にブローバイガス通路５ｅを形成されている。収 納部５ｅには、周知の構造からなるＰＣＶバルブ９の本体部分が収納されている 。

【００１１】 一方、カムシャフト・ハウジング２の取付ボス部２ａには、ガス流出孔２ｂが 形成されていて、ＰＣＶバルブ９の入口端部９ａが螺合されている。

【００１２】 従来、スロットル・ボディ６は、専用のブラケットを介してエンジン本体に固 定されていたのであるが、本考案においては、ブローバイガス通路５ｅを形成さ れた共通部品であるスロットル・ボディ・ブラケット５を介してエンジン本体に 固定して支持されたことになる。

【００１３】 そして、 カムシャフト・ハウジング２内に導入されたブローバイガスは、イ ンテーク・マニホルド３との間の圧力の差に応じて作動するＰＣＶバルブ９の作 用によって、ブローバイガス通路５ｅを通って吸気通路５ｃすなわち実質的にイ ンテーク・マニホルド３に案内される。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、 本考案によれば、スロットル・ボディを支持するスロットル ・ボディ・ブラケットにブローバイガス通路を形成して、これにＰＣＶバルブを 組み込んだので、部品点数が少なくなり、ガス通路の構造を簡素化できる。また 、外部配管がないのでエンジンの取り扱いが容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すブローバイガス通路構
造の平面図である。

【図２】同上の図１中のＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１・・・シリンダ・ヘッド ２・・・カムシャフト・ハウジング ２ａ・・・取付ボス部 ３・・・インテーク・マニホルド ４・・・サージ・タンク ５・・・スロットル・ボディ・ブラケット ５ｅ・・・ブローバイガス通路 ５ｄ・・・ＰＣＶバルブ収納部 ６・・・スロットル・ボディ ９・・・ＰＣＶバルブ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シリンダ・ヘッドのカムシャフト・ハウジ
   ング内に導入されたブローバイガスをＰＣＶバルブを介
   してインテーク・マニホルドに案内するブローバイガス
   通路構造であって、インテーク・マニホルドに連通され
   るスロットル・ボディを、スロットル・ボディ・ブラケ
   ットを介して上記カムシャフト・ハウジングに取り付
   け、 上記スロットロ・ボディ・ブラケットに、上記カ
   ムシャフト・ハウジングと実質的に上記インテーク・マ
   ニホルドとを連通するブローバイガス通路を形成すると
   共にこのブローバイガス通路にＰＣＶバルブを組み込ん
   だことを特徴とするブローバイガス通路構造。