JPH04123109U - 装飾チエーン、特にパールチエーンのための閉鎖部材または結合部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】多連のチェーンで使用できるようにしたり、チ
ェーンと装飾物を結合できるようにするなど、バリエー
ションを豊富にする。 【構成】差込みブシュ３を片側で複数のヘッドプラグの
受容部１１，１１' ，１１''に分割した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、装飾チェーン、特にパールチェーンのための閉鎖部材または結合部 材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

両側に開いていて、しかもコイルばねを取巻いている差込みブシュから成って おり、該差込みブシュ内へ両側から曲がった長手溝を有するヘッドプラグがコイ ルばねのばね力に抗して差込み可能であって、しかも軸線の回転によって差込み ブシュの内部突出部とバヨネット閉鎖形式で係止可能とした構造はスイス国特許 第６０８７０３号明細書から知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題はこの公知の閉鎖部材の変更可能性を多連のチェーンで使用する ためにおよび（または）チェーンを装飾物と結合するために構成することによっ て高めることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するための本考案の手段は、装飾チェーン、特にパールチェ ーンのための閉鎖部材または結合部材であって、両側で開いていて、しかもコイ ルばねを取巻いている差込みブシュから成っており、該差込みブシュ内へ両側か ら曲がった長手溝を有するヘツドプラグがコイルばねのばね力に抗して差込み可 能であって、しかも軸線の回転によって差込みブシュの内部突出部とバヨネット 閉鎖形式で係止可能である形式のものにおいて、差込みブシュが片側で複数のヘ ッドプラグの受容部に分割されていることを特徴とする、装飾チェーン、特にパ ールチェーンのための閉鎖部材または結合部材であり、これによって上記の課題 を解決するものである。

【０００５】 上記の装置において唯一の受容部が両側に各一つの端板を備えた連続的なコイ ルばねを含有している。二股の受容部のコイルばねは片側においてのみ端板で支 持されており、他方の側では受容部を構成する袋孔の底部で支持されている。他 の実施態様では、各受容部は配属のコイルばねを含有している。共通の一貫した コイルばねを有する上記の受容部は壁によって二つの一列に整列した袋孔に分割 されており、これらの袋孔が各一つの端板を備えた二つのコイルばねを収容して いる。

【０００６】 受容部シリンダの軸線に対して端板が直角に位置するように配置されていると 有利である。閉鎖部材を装飾物等へ固定するためには、本考案によれば装飾物が 二つのアングル接続部材を有しており、一方のアングル接続部材が受容部内へば ね力に抗して突入し、かつ他方のアングル接続部材が差込みブシュの外側に設け られた突起の切欠き内に突入するようになっている。 装飾物と差込みブシュの結合はまた、装飾物に、上記のヘッドプラグ１個以上 を保持する結合部材を取付けることによっても行うことができる。

【０００７】

【実施例】

図１によれば、差込みブシュ３の受容部１１内に一つのコイルばね２が支承さ れている。コイルばねは両側で端板２０，２０' で支持されている。あるいは受 容部１１は壁４０によって分けられていてもよく、その場合には二つの袋孔状と なった受容部１１，１１ａが存在し、この中に二つのコイルばね２，２ａが配置 される。端板２０，２０' は外側で内壁の突出部２１，２１' に当付いている。 このような状態である差込みブシュ３内へ、ヘッドプラグ２２，２２' を両側か ら差込むことができる。そのときに前記突出部２１，２１' は、ヘッドプラグ２ ２，２２' に設けられた曲がった溝２３，２３' 内に滑り込む。回転させると、 突出部は溝２３，２３' の曲がった部分内に入る。これによって例えばチェーン の終端パール７，７' は差込みブシュ３に固定される。この閉鎖はヘッドプラグ を改めて押込み、かつ反対の方向へ回転させることによって再び解除することが できる。

【０００８】 差込みブシュ３は、この差込みブシュ３を装飾物３０へ固定するために軸平行 な切欠き２４を有する一体の突起３５を有している。前記装飾物３０は図８、図 ９によれば二つのアングル接続部材３１，３２を有している。アングル接続部材 ３１は差込みブシュ３内に突入し（図８）、そのために差込みブシュ３は水平状 態へ旋回させ、かつ切欠き２４をアングル接続部材３２の前方へ置くことができ る。次いで差込みブシュ３を解放すると、アングル接続部材３２は切欠き２４内 に突入し、かつ差込みブシュ３を装飾物３０へ固定する。しかしこの固定は図１ ０によれば、装飾物３３にヘッドプラグ２２，２２を備えたＴ字形のホルダ３４ をはんだ付けすることによって行ってもよい。

【０００９】 図２、図３には一体に纏められて、片側で扇形に広がった二つ（図２）、また は３つ（図３）の受容部１１，１１' ，１１''が示されている。一つの受容部１ １のみがそれぞれ両側から差込み可能である。図２では下側の受容部、図３では 中央の受容部である。図２の受容部１１の軸線は湾曲しており、そのために端板 ２０はシリンダの軸線に対して直角に位置している。 図２には右側の管端の突出部が符号２１' ，２１''で、かつ端板が符号２０' ，２０''で示されている。図３では上方右側の管端は突出部２１''と端板２０'' を、下側の管端は突出部２１''' と端板２０''' を有している。

【００１０】 図４には二つのヘッドプラグ２２，２２' を両側に備えた結合部材が示されて いる。図５には終端パールまた装飾品部分２５が示されている。このような形状 とした結合部材でもって単に差込みにより多数の変更形を達成することができる 。これを説明すると、図６には図２の二股の閉鎖部材（差込みブシュ）が２個示 されており、これらのそれぞれ２連のパールチェーンの終端パール７からなる二 つの端部を一緒に補足している。これらの二股の閉鎖部材（差込みブシュ）は図 ４による結合部材によって互いに閉じることができる。単純な結合部材を用いる 代わりに図６の中央部の下方に示された、ピン２７と宝石２６を備えた装飾セッ トからなる結合部材を用いてもよい。 図７には、装飾品形成物（Schmuckbildner）２９として加工された、図２によ る閉鎖部材（差込みブシュ）が示されている。これには３個のダイヤ３６が飾ら れている。ヘッドプラグは図４による二重ヘッドプラグであってよいが、またこ のヘッドプラグは装飾品形成物２９と一体であってもよい。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は、装飾チェーン、特にパールチェーンのための 閉鎖部材または結合部材であって、両側で開いていて、しかもコイルばねを取巻 いている差込みブシュから成っており、該差込みブシュ内へ両側から曲がった長 手溝を有するヘツドプラグがコイルばねのばね力に抗して差込み可能であって、 しかも軸線の回転によって差込みブシュの内部突出部とバヨネット閉鎖形式で係 止可能である形式のものにおいて、差込みブシュが片側で複数のヘッドプラグの 受容部に分割されているので、連結のバリエーションが豊富になるなど、実用性 に優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】固定突起を備えた単純な閉鎖部材を示す説明図
である。

【図２】フォーク形閉鎖部材の断面図である。

【図３】３つに分岐した閉鎖部材の断面図である。

【図４】結合部材を示す説明図である。

【図５】ヘッドプラグを備えた装飾品部分の説明図であ
る。

【図６】図２による閉鎖部材二つと交換可能な結合部材
とを示す説明図である。

【図７】装飾品形成物として構成された閉鎖部材の使用
状態を示す説明図である。

【図８】図１による閉鎖部材の固定付加部を装飾物の設
けられたアングル接続部材内へ挿入する状態を示す説明
図である。

【図９】挿入後の図８による閉鎖部材を示す説明図であ
る。

【図１０】装飾物へ閉鎖部材を固定するための部材の別
の実施例を示す説明図である。

【符号の説明】

２，２' ，２''，２ａ…コイルばね ３…差込みブシュ ７，７' …終端パール １１，１１' ，１１''，１１ａ…受容部 ２０，２０' ，２０''，２０''' …端板 ２１，２１' ，２１''，２１''' …突出部 ２２，２２' …ヘッドプラグ ２３，２３' …溝 ２４…切欠き ２５…装飾品部分 ２６…宝石 ２７…ピン ２９…装飾品形成物 ３０，３３…装飾物 ３１，３２…アングル接続部材 ３４…ホルダ ３５…突起 ３６…ダイヤ

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】装飾チェーン、特にパールチェーンのため
   の閉鎖部材または結合部材であって、両側で開いてい
   て、しかもコイルばねを取巻いている差込みブシュから
   成っており、該差込みブシュ内へ両側から曲がった長手
   溝を有するヘツドプラグがコイルばねのばね力に抗して
   差込み可能であって、しかも軸線の回転によって差込み
   ブシュの内部突出部とバヨネット閉鎖形式で係止可能で
   ある形式のものにおいて、差込みブシュ（３）が片側で
   複数のヘッドプラグの受容部（１１，１１' ，１１''）
   に分割されていることを特徴とする、装飾チェーン、特
   にパールチェーンのための閉鎖部材または結合部材。
2. 【請求項２】差込みブシュ（３）が両端に各一つの端板
   （２０．２０' ）を持った連続的なコイルばね（２）を
   備えており、他方、二股の受容部（１１' ，１１''）の
   コイルばね（２' ，２''）が片側でのみ端板（２０''，
   ２０''' ）で支持されており、他方の側で受容部（１
   １' ，１１''）を構成する袋孔の底部に支持されてい
   る、請求項１記載の装飾チェーン、特にパールチェーン
   のための閉鎖部材または結合部材。
3. 【請求項３】差込みブシュ（３）の受容部（１１，１１
   ａ）が共通の底部（４０）を有する二つの一列に整列し
   た袋孔から成っており、二つのコイルばね（２，２ａ）
   が互いに反対の側から底部で支持されている、請求項１
   または２記載装飾チェーン、特にパールチェーンのため
   の閉鎖部材または結合部材。
4. 【請求項４】端板（２０，２０' ）がシリンダの軸線に
   対して直角に位置するように受容部（１１）のシリンダ
   の軸線が湾曲せしめられている、請求項１から３までの
   いずれか一項記載の装飾チェーン、特にパールチェーン
   のための閉鎖部材または結合部材。
5. 【請求項５】請求項１から４までのいずれか一項による
   閉鎖部材または結合部材を装飾物等に固定するための部
   材において、装飾物（３０）に二つのアングル接続部材
   （３１，３２）が配置されており、一方のアングル接続
   部材（３１）が差込みブシュ（３）の受容部（１１）内
   へばね力に抗して、かつ他方のアングル接続部材（３
   ２）が差込みブシュ（３）に設けられた突起（３５）内
   の切欠き（２４）内に突入するようになっていることを
   特徴とする部材。
6. 【請求項６】請求項１から４項までのいずれか一項によ
   る閉鎖部材または結合部材を装飾物等に固定するための
   部材において、装飾物（３０）に取付けられた、ヘッド
   プラグ（２２，２２' ）を備えたホルダ（３４）を有し
   ていることを特徴とする部材。