JPH0412294A - 高速増殖炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は、冷却材としてナトリウムなどの液体金属を使
用する液体金属冷却型原子炉いわゆる高速増殖炉に関す
るものである。

（従来の技術） 一般に、この種の原子炉には１次冷却材循環ポンプ等の
１次冷却系機器を原子炉容器内に設置したタンク型炉と
、１次冷却系機器を原子炉容器外に設置したループ型炉
とがあり、いずれの場合も炉心から流出した高温の１次
冷却材は中間熱交換器に流れ込み、この中間熱交換器で
２次冷却材と熱交換されるようになっている。そして、
２次冷却材と熱交換した１次冷却材は中間熱交換器から
流出し、原子炉容器内または原子炉容器外に設置された
１次冷却材循環ポンプにより再び炉心内に送り込まれ、
上述した流路を循環するようになっている。なお、中間
熱交換器で１次冷却材と熱交換した２次冷却材は蒸気発
生器に送られ、この蒸気発生器で冷却水と熱交換して蒸
気を発生させるようになっている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述したような従来の高速増殖炉では例
えば炉内構造物を固定支持しているボルト等が何らかの
原因で脱落すると、１次冷却材の流れに乗ってボルト等
の異物か炉心に流入する可能性があった。

本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので
、ボルト等の異物が１次冷却材の流れに乗って炉心に流
入することがなく、安全性及び信頼性の高い高速増殖炉
を提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために本発明は、原子炉容器と、こ
の原子炉容器内に設けられた炉心と、この炉心内に１次
冷却材を循環供給する１次冷却材循環ポンプと、前記炉
心から流出した１次冷却材を２次冷却材と熱交換させる
中間熱交換器とを有する高速増殖炉において、前記１次
冷却材循環ポンプの冷却材吐出口にストレーナを着脱自
在に設けたものである。

（作　用） 本発明では、１次冷却材循環ポンプの冷却材吐出口にス
トレーナが着脱自在に設けられているので、１次冷却材
と共に１次冷却材循環ポンプに吸い込まれた異物をスト
レーナで捕捉することができる。したがって、ボルト等
の異物が１次冷却材の流れに乗って炉心に流入すること
がなく、原子炉の安全性及び信頼性を高めることができ
る。また、ストレーナは１次冷却材循環ポンプの冷却材
吐出口に着脱自在に設けられているので、１次冷却材循
環ポンプを原子炉容器内から引き抜き、１次冷却材循環
ポンプの冷却材吐出口からストレーナを取り外すことに
より、ストレーナで捕捉された異物を取り出すことがで
きる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示し、第２図は
タンク型高速増殖炉の概略構成図である。

同図において、原子炉容器１内のほぼ中央には多数の燃
料集合体からなる炉心２が設けられている。

この炉心２の周囲には複数台の１次冷却材循環ポンプ３
と中間熱交換器４が原子炉容器１の内壁に沿って交互に
配設されており、１次冷却材循環ポンプ３に吸い込まれ
た１次冷却材５は炉内配管６を通って炉心２内へ送られ
るようになっている。

一方、炉心２の上部から流出した１次冷却月５は中間熱
交換器４に流入し、この中間熱交換器４で２次冷却材（
図示せず）と熱交換するようになっている。そして、中
間熱交換器４から流出した１次冷却材５は１次冷却材循
環ポンプ３に吸い込まれ、再び炉内配管６を通って炉心
２内へ送られるようになっている。なお、原子炉容器］
の」二部には制御棒駆動機構７等を搭載したルーフスラ
ブ８が設けられ、このルーフスラブ８で原子炉容器１内
を気密に密閉している。

第１図は上記１次冷却材循環ポンプ３の縦断面図であり
、この］次冷却材循環ポンプ３のポンプケーシング９内
にはモータ部（図示せず）と連結した回転軸１０か設け
られている。この回転軸］０の下部には羽根車１１が取
り付けられており、この羽根車１１を回転軸Ｅ、　Ｏで
回転させることにより１次冷却材５がポンプケーシング
９の側面に設けられた冷却材吸込み口１２からポンプケ
ーシング９内に吸い込まれるようになっている。そして
、上記冷却材吸込み口１２からポンプケーシング９内に
吸い込まれた１次冷却材５は羽根車１１によって昇圧さ
れ、ポンプケーシング９の下部に設けられた冷却材吐出
口１３から吐出されるようになっている。なお、上記冷
却材吐出口１３には炉内配管６が着脱自在に接続されて
いる。

また、上記冷却材吐出口１３にはストレーナ１４が設け
られており、このストレーナ−４で１次冷却材５と共に
ポンプケーシング９内に吸い込まれだ異物を捕捉するよ
うになっている。なお、」１記ストレーナ−４はボルト
等によりポンプヶシング９に固定されており、１次冷却
材循環ポンプ３に対して着脱可能となっている。

上記ポンプケーシング９の上部には、異物とストレーナ
−４またはポンプケーシング９との衝突あるいは摩擦に
よって発生する音響を検出する音響検出器１５が設けら
れている。この音響検出器１５は図示しない音響信号検
出装置に接続されており、この音響信号検出装置で異物
かストレーナ１４に捕捉されたことを検知できるように
なっている。また、上記ポンプケーシング９内の上部に
は輻射熱遮蔽体１６および中性子遮蔽体］７が設けられ
ている。

次に上記のように構成される一実施例の作用について説
明する。

上述したように本実施例では、１次冷却材循環ポンプ３
の冷却材吐出口１３にストレーナ１４か設けられている
ので、１次冷却材５と共、に１次冷却材循環ポンプ３に
吸い込まれた異物をストレナ１４で捕捉することができ
る。したがって、ボルト等の異物が１次冷却材５の流れ
に乗って炉心２に流入することがなく、原子炉の安全性
及び信頼性を高めることができる。また、ストレーナ１
４は１次冷却材循環ポンプ３の冷却材吐出口１３に着脱
自在に設けられているので、１次冷却材循環ポンプ３を
原子炉容器１内から引き抜き、１次冷却材循環ポンプ３
の冷却材吐出口１３からストレーナ１４を取り外すこと
により、ストレーナ１４で捕捉された異物を取り出すこ
とかできる。

さらに、本実施例では異物とストレーナ１４またはポン
プケーシング９との衝突あるいは摩擦によって発生する
音響を検出する音響検出器１５が１次冷却材循環ポンプ
３の上部に設けられているので、ストレーナ１４に捕捉
された異物を検出することができる。

なお、上記実施例ではタンク型高速増殖炉に適用した場
合について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、第３図及び第４図に示すようにループ型高速
増殖炉にも適用することができる。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明によれば、冷却材循環ポンプ
の冷却材吐出口に設けたストレーナでボルト等の異物を
捕捉できるので、１次冷却材の流れに乗って異物が炉心
に流入することがなく、原子炉の安全性及び信頼性を向
上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の第１実施例を示し、第１図
は１次冷却材循環ポンプの縦断面図、第２図はタンク型
高速増殖炉の概略構成図、第３図及び第４図は本発明の
第２実施例を示し、第３図はループ型高速増殖炉の概略
構成図、第４図は１次冷却材循環ポンプの縦断面図であ
る。 〕・・・原子炉容器、２・・・炉心、３・・・１次冷却
材循環ポンプ、４・・中間熱交換器、５・・・１次冷却
材、６・・・炉内配管、７・・・制御棒駆動機構、８・
・・ルーフスラブ、１３・・・冷却材吐出口、］４・・
・ストレーナ、１５・・音響検出器。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 原子炉容器と、この原子炉容器内に設けられた炉心と、
   この炉心内に１次冷却材を循環供給する１次冷却材循環
   ポンプと、前記炉心から流出した１次冷却材を２次冷却
   材と熱交換させる中間熱交換器とを有する高速増殖炉に
   おいて、前記１次冷却材循環ポンプの冷却材吐出口にス
   トレーナを着脱自在に設けたことを特徴とする高速増殖
   炉。