JPH04121625U - 発光表示操作ボタンスイツチ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】操作ボタンスイッチのボタンキャップ１個につ
いて、異なる伝達情報に対応する照光モードと異色発光
する照光素子を狭隘領域へ、外観、操作性を損なわず、
重量、容積の増大を招くことなく配設する。 【構成】押圧力を受けて導電接触部が導通する発光体支
持板上に取付けられ、ボタンキャップのほぼ全域と局部
を夫々発光させる照光素子の発光面に、導光グローブ及
び導光孔を備える弾力ある柔軟性成形覆体を介挿して、
ボタンキャップを枠体により位置決め保持させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は無線送受信機よりなる可搬型ハンドセットを備えるコードレス電話、 携帯電話や一般のホーム電話機等に適用され、狭隘領域内に外観、意匠を損なわ ず、小型軽量に配設した発光表示機能付きの操作ボタンスイッチ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えばコードレス電話機の移動子機のように無線送受信機を主体として選局ボ タンスイッチ、表示用デイスプレイ、バッテリ等を可搬型に集約した電子機器で は、上記の操作用ボタンスイッチとデイスプレイ部とは全く別個にしかも離れて 狭隘な領域に配設されているのが一般的であり、成形したスイッチボタンのキャ ップ表面に表記符号、文字等を付してあるだけか、更にキャップ裏面から照光す ることにより、暗中でのスイッチの視認を容易にし、操作性を向上したものが知 られている。

【０００３】

【従来技術の課題】

しかしながら、従前技術においては１つのスイッチボタンにつき１つの発色照 光を対応させ、発光源を点灯又は繰返し点滅する等、電波の入信時、押入ボタン の確認等、動作或いは１つの伝達情報と１つのスイッチボタンとが対応関係にあ るものであり、操作ボタンを複数の発光色で照光表示しようとすれば、発光源の 発色数が例えば２色であっても、発光表示しようとするスイッチボタン数が比例 して増えるという障害が生じ、より小型軽量化及び美的外観の要求を満たすこと が難かしい。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は如上の従来技術における障害に鑑みて、発光体支持板上に支承されて 、異なる伝達情報に対応する複数の照光モードと異色発光源との組合わせにより 、１つの操作スイッチのボタンキャップのほぼ全面と局部を夫々発光させる各照 光素子の発光面に、導光グローブ及び導光孔を有するグローブ、加圧力を伝える 隆起部が一体形成された柔軟成形覆体を介挿させ、個別のボタンキャップの組を 一体に枠組み保持構成とするものである。

【０００５】

【実施例】

以下に図面により本考案の一実施例について詳説する。 図１は本考案装置の分解縦断面図であり、（Ａ）は組枠（図示せず）により配 設保持されるフランジ５３、後記する成形覆体４の突出光導グローブ４−２が嵌 入する埋入空間５１を備えたキートップとなる半透明のボタンキャップ５で、実 寸で２ミリメートル以下の厚みである。そして、この下面に下方への押圧力を加 えるプロジェクション５４と上記埋入空間の下面開口周縁に下記する照光素子２ −１の散乱光を反射させる防幻層５２が設けてある。

【０００６】 同図（Ｂ）は上記ボタンキャップの下面に当接するとともに、ボタンキャップ のほぼ全域を照光する全面照光素子１−１と局部的に照光する局部照光素子２− １の外表面に密接して一連に全体を覆うように弾力のある柔軟性薄材よりなる成 形覆体４であって、上記ボタンキャップのプロジェクションに対応する位置に隆 起部４２と、上記全面照光素子に対応する位置に導光孔４１明きのグローブ４− １と、上記局部照光素子に対応する突出光導グロブ４−２とを備え、全体の厚み は実寸で１．０ミリメートル前後になっている。

【０００７】 次に同図（Ｃ）は片側に薄い導電線路を敷設したプリント基板３１一対により スペーサ６を挟合し、各照光素子を取付け固定した発光体支持板３で、上記ボタ ンキャップのプロジェクション５４及び上記成形覆体４の隆起部４２に対応する 位置に反転部７が設けられ、この反転部の対向内面に薄い導電線路上にろう接さ れた電気的接点となる導電接触片８を有している。なお、発光体支持板は実寸で ０．７ミリメートルの厚みを有する可撓性に富むプラスチックによって構成され ている。

【０００８】 前記各構成部材を実装するには、先ずハンドセットの外装ケース（図示せず） の内側に発光体支持板３を固定し、その上に柔軟な薄い成形覆体を重ね、更にそ の上にボタンキャップ５を、上記外装ケースに穿った枠体となるボタン開口部に フランジ５３の上面が当接するまで臨ませて保持させればよく、キートップ付の ラバースイッチによるキーボードとして構成される。

【０００９】 図２は図１のボタンキャップ５の上面図で、例えば電話機や送受信機の機能、 操作、モード等に関する用語、例えば送信機に”給電”するためのボタンスイッ チとして使用する場合、この外表面に”給電”という文字（又は符号、記号）を 印刷しておき、このボタンを押入した時、前記発光体支持板上の全面照光素子が 導電接触部の短絡によって、図３に示す駆動回路１０の電源スイッチが入接し、 例えば青色点灯し、ボタンキャップのほぼ全域を照光するようにしておくととも に、実際に送信機に電源が投入されたことを検知した検出信号Ｓ２によって、図 ３の駆動回路１１を間欠動作させ、局部照光素子を時限付きの赤色点滅によって ボタンキャップの局部埋入空間５１の外面端部を照光するように使い分けするこ とができる。

【００１０】 なお、上記の事例は、１個のボタンスイッチに２か所を照光する場合について 説明したが、実際には発光体支持板上の照光素子をマトリクス状に配設し、これ に対応して成形覆体を準備し、少なくとも複数組の照光素子を１個のボタンキャ ップ内で複数箇所、局部照光できるように構成してもよい。

【００１１】 又図３の駆動回路は、前記事例に限定されるものでなく、随意の照光動作モー ドの条件設定で、如何なる態容にも応じ得るように構成でき、集積回路化して極 めて微小な寸法にまとめて外装ケース内に収容すればよい。

【００１２】

【考案の効果】

上記した通り、本考案は１個のスイッチボタンをほぼ全域と複数の局部を照光で きるように、極めて薄く構成できて、全体として必要最小限のスイッチボタンを 設けておくだけで、機能、操作、モード等の伝達情報の多機能表示を異色照光さ せることができ、狭隘な領域にも外観、意匠、操作性を損なわず、しかも小型軽 量の要求を満足させる発光表示の可能な操作ボタンスイッチ装置を得ることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の発光表示操作ボタンスイッチ装置の分
解縦断面図で、（Ａ）はボタンキャップ、（Ｂ）は成形
覆体、（Ｃ）は発光体支持板を夫々表す。

【図２】図１のボタンキャップの上面図。

【図３】各照光素子の駆動回路の一例を示す結線図。

【符号の説明】

１−１ 全面照光素子 ２−１ 局部照光素子 ３ 発光体支持板 ３１ プリント基板 ４ 成形覆体 ４−１ グローブ（全面照光素子用） ４−２ 突出光導グローブ ４１ 導光孔 ４２ 隆起部 ５ ボタンキャップ ５１ 埋入空間 ５２ 防幻層 ５３ フランジ ５４ プロジェクション ６ スペーサ ７ 反転部 ８ 導電接触部 １０、１１ スイッチング回路（１）、（２） １３ 電源スイッチ １４ バッテリ ２０ ドライバ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】光源の放射光が導光路を経由して発光表面
   に導かれるようにした発光表示操作ボタンスイッチ装置
   において、該ボタンキャップのほぼ全面を照光する発光
   素子と局部的に照光する発光素子とが夫々、照光動作モ
   ードの異なる個別の駆動回路に接続され、上記ボタンキ
   ャップの押入時に導電接触部を導通させる反転部を有す
   る配線基板上に取付けられた発光体支持板と、上記全面
   照光素子の発光面に密接して全面を覆う導光孔明きグロ
   ーブ及び上記局部照光素子の発光面を覆う突出光導グロ
   ーブ並びに上記ボタンキャップの押圧時に下加圧力を加
   える隆起部を一連に弾力ある柔軟性薄材に具有せしめた
   成形覆体と、少なくとも上記全面照光素子からの発射光
   線により照光される殆ど全面的な区域及び上記局部照光
   素子からの異なる発色の発射光線により照光される局部
   的区域が一体的に包括され、上記成形覆体の突出光導グ
   ローブが埋入される空間を有し且つ上記成形覆体との密
   着面に散乱光遮断用防幻層及び央部にプロジェクション
   を備えた操作ボタンとなる半透明材によるボタンキャッ
   プとを枠体により位置決め保持し得るようになし、単一
   操作ボタンキャップ内に異なる情報に対応して異なる発
   色により発光表示することを特徴とする発光表示操作ボ
   タンスイッチ装置。