JPH04120824U - 雨 樋 - Google Patents

雨 樋

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JPH04120824U
JPH04120824U JP2635691U JP2635691U JPH04120824U JP H04120824 U JPH04120824 U JP H04120824U JP 2635691 U JP2635691 U JP 2635691U JP 2635691 U JP2635691 U JP 2635691U JP H04120824 U JPH04120824 U JP H04120824U
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JP
Japan
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synthetic resin
core material
layer
resin layers
cut
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Pending
Application number
JP2635691U
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English (en)
Inventor
敏行 竹松
太一郎 名倉
Original Assignee
積水化学工業株式会社
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Publication date
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Priority to JP2635691U priority Critical patent/JPH04120824U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属板からなる芯材とこれを被包する合成樹
脂層とからなる複合構造の雨樋において、屋外において
長期間暴露状態になっても、芯材と合成樹脂層とが剥離
することのない雨樋を提供することを目的とする。 【構成】 図2において、芯材層9の両面に多数の係止
片8、8・・を形成し、この芯材層9の上面に合成樹脂
層12、12を設けることにより、係止片8、8・・が
合成樹脂層12、12に対してアンカー効果を発揮し、
芯材層9と合成樹脂層12、12との界面強度が向上す
る。従って屋外において長期間暴露されても、芯材層9
と合成樹脂層12、12とが剥離することがなく、防錆
性が向上し、且つ合成樹脂層12の熱変形性も防止でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、金属板からなる芯材と、これを被包する合成樹脂層とからなる複合 材で形成された雨樋の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
硬質塩化ビニル樹脂等の合成樹脂からなる雨樋は、使用中の気温の変化により 大きく伸縮し変形するので、機能上、外観上好ましくない結果を招くという欠点 があった。
【0003】 従来、この欠点を解決するために、金属板や金網を合成樹脂の中に入れた複合 材を素材として雨樋を成形し、物理的な力で熱変形を少なくすると共に、合成樹 脂だけでは不十分であった機械的強度を向上させる試みがなされている。例えば 、特開昭60−51249号公報には、金属板に、先端が破断面となって切り起 こされた切り起こし片を多数形成し、この金属板を芯材にしてその外側に合成樹 脂層を形成した複合材とし、これを賦型して形成した軒樋について記載されてい る。この技術は、このように、切り起こし片を形成したことによって出来た切り 起こし路を通して、内外面の合成樹脂層を結合し、又、切り起こし片の合成樹脂 層中でのアンカー効果により、金属板と合成樹脂層との接着性を確実にして合成 樹脂層の熱変形を防止すると共に、その前提となる芯材の防錆性をも具備させる ことを狙いとしている。
【0004】
【本考案が解決しようとする課題】
このように、切り起こし路を通して内外の合成樹脂層を結合すること、並びに 切り起こし片によって合成樹脂層中にアンカー効果を具備させることは、合成樹 脂層の熱変形を阻止する上で確かに効果的である。ところが、上記従来技術のよ うに、孔明き金属板を用いると、金属製芯材として要求される補強の効果を充分 に発揮し得ないという問題があり、補強の充分な効果を得ようとして孔数を減ら したり、孔の大きさを小さくしたりすると、芯材層と合成樹脂層との界面の接着 性に劣るということになって、その所期の効果を得ることができないという二律 背反の関係にあり、思うような特性を具備したものが得られないという問題があ った。
【0005】 本考案は上述の如き従来技術の問題点を解消し、芯材の補強効果を犠牲にする ことなく、耐熱変形性を具備した雨樋を得ることを目的としてなされたものであ る。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本考案は、金属板の少なくとも一面に、他面に貫通しない切り込みを設け、こ の切り込みによる切り込み片を立て起こし、更に反対側に折り曲げてなる係止片 が、多数設けられて芯材が形成され、この芯材の両面に、合成樹脂層が設けられ ていることを特徴とする雨樋をその要旨とするものである。
【0007】 本考案において、金属板に設ける切り込みは、少なくともその一面に設けるの であって、例えば軒樋の場合は、その内側が流水側となり又直射日光を受ける側 でもあるので、この内側の耐熱変形性を特に重視する場合は、この雨樋の内側と なるべき面に切り込みを設けるのである。又、この金属板の両面に切り込みを設 ける場合は、それぞれ他面に貫通しないように穿設する必要がある。
【0008】 本考案において、上記切り込みを設け、この切り込みによる切り込み片を立て 起こし、更に反対側に折り曲げて係止片を形成する手段としては、特に限定はな く、例えば図5に示すように、長尺状の金属板1を一方向(矢印方向)に連続的 に移送しつつ、移送方向とは逆方向に駆動力を与えられ、切り起こし刃2を多数 植設した切り起こしロール3と、受け台4とから構成される切り起こし具5の間 を通して、切り起こし刃2により切り込みを設けると共に、この切り込みによる 切り込み片6、6・・を立設し、次いで弾性材からなる一対のピンチロール7、 7間を通して、この斜めに立設された切り込み片6、6・・を次々に押圧して一 面側に折り曲げて、係止片8、8・・とすればよい。金属板の他面側にも係止片 を設ける場合は、図5において同じような切り起こし具を、切り起こし具5の前 後にずらせた位置の下側に設置すればよく、この場合の受け台は、既に立設され た切り込み片を擦らないように進行方向に長い溝を形成しておけばよい。
【0009】 切り起こしロール3は、基台になるロールに上記のように切り起こし刃2を、 軸方向及び周方向に所定のピッチで多数植設する方法があるが、その他、基軸に 対して、周縁にほぼ鋸刃状に多数の刃を設けた薄い丸刃の多数枚を挿嵌して形成 してもよい。係止片の大きさ、厚さ、形状、単位面積当たりの数等は、金属板の 材質、厚さ、合成樹脂層を形成する樹脂の種類、雨樋の用途その他の要素により 適宜設定すればよいが、通常、芯材の厚さは1〜2mmのものを使用するので、 係止片の厚さは0.2〜0.5mm、その長さは2〜4mm程度とするのがよく 、又形状はほぼ半円形、或いはほぼ半楕円形が普通である。
【0010】 本考案に於いて、上記芯材として用いる金属板は、例えば鉄、ステンレス、ア ルミニウム等が挙げられ、そしてこの芯材の表面は、合成樹脂層との接着性や表 面の耐蝕性を向上させる為に、石鹸や界面活性剤を用いた脱脂処理を行って、酸 化皮膜を落とし清浄化したり、或いは塩酸、硝酸等を用いた酸洗処理を行って、 表面を粗面にして活性化したりすると共に、その処理された表面に亜鉛、クロム 等のメッキ処理や、燐酸、クロメート等の皮膜処理を行うのは任意である。
【0011】 本考案に於いて、合成樹脂層に用いる合成樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂 、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等が用いられ、金属製芯材との接着性 能を上げる為に、例えば酸変性ポリエチレンのように、これら合成樹脂の変性合 成樹脂を用いてもよい。
【0012】 本考案の雨樋を製造するには、コイル状に巻回された長尺の金属薄板を繰り出 しつつ、その表面に切り起こし具を用いて係止片を形成すると共に、成形板等を 用いて樋の耳部を賦形し、次いで溶融樹脂が連続的に押し出されてくる押出機付 設の金型内を通して、芯材の表面に合成樹脂を被覆し、引き続き全体を冷却しつ つ成形板等を用いて樋の本体部を賦形し、引取機を通過後カッターで定尺に切断 すればよい。この方法によれば、連続生産が可能であると共に、樋の耳部と本体 部とを合成樹脂で一体的に被覆することができる。
【0013】 又、その他芯材の定尺物に係止片が設けられ且つ樋状に賦形されたものを、射 出成形におけるインサート成形方法を用いて、合成樹脂を被覆する方法も挙げる ことができる。この方法によれば、樋の耳部と本体部との一体的被覆のみならず 、長手方向の両端部も合成樹脂で被覆されたものを得ることができる。
【0014】
【作用】
本考案は、金属板の少なくとも一面に、他面に貫通しない切り込みを設け、こ の切り込みによる切り込み片を立て起こし、更に反対側に折り曲げてなる係止片 が、多数設けられて芯材が形成され、この芯材の両面に、合成樹脂層が設けられ ているので、係止片の合成樹脂層に対するアンカー効果と、係止片掘り起こしに よって形成された窪みとにより、係止片が多数設けられた側の芯材層と合成樹脂 層との界面における接着力が向上する。
【0015】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、本考案雨樋の端面を示す正面図であり、図2は、図1において、鎖線 で描いた円によって囲まれた部分を拡大して示す断面図であり、図3は、同上に おいて用いられる芯材のみを取り出して示す平面図であり、図4は、芯材の表面 に設ける係止片の他の例を示す拡大断面図であり、図5は、芯材の表面に係止片 を設ける工程の一例を示す概略説明図である。
【0016】 図1乃至4において、9は金属板からなる厚さ1mmの芯材層であって、帯状 の薄いスチール製の板からなり、図2及び図3に示すように、規則的な間隔で多 数の舌片状の係止片8、8・・が、芯材層9の両面にほぼ対応する位置に設けら れており、その配列は図3に示すように千鳥足状である。係止片の厚さは0.3 〜0.4mmであり、その長さは2mmである。10は切り込み片6を立て起こ し、係止片8とした為に形成された窪みであって断面が異形を呈しており、係止 片8の根本には洞穴11が形成されている。12は芯材層9の両面に押し出し被 覆された塩化ビニル樹脂からなる合成樹脂層であって、押し出された樹脂は、固 化しない段階で係止片8と芯材9の平坦面とで形成される隙間13と、窪み10 の中に食い込み、合成樹脂層12と芯材層9とが互いに強固に結合される。
【0017】 そして、図4に示すものは、芯材層9の一面に短冊状の係止片14を形成した 例を示すものであって、この場合に形成される窪み15はほぼ等しい深さになさ れているが、洞穴16をシャープな形状とし、アンカー効果を強化したものであ る。
【0018】
【考案の効果】
本考案は、金属板の少なくとも一面に、他面に貫通しない切り込みを設け、こ の切り込みによる切り込み片を立て起こし、更に反対側に折り曲げてなる係止片 が、多数設けられて芯材が形成され、この芯材の両面に、合成樹脂層が設けられ ているので、係止片の合成樹脂層に対するアンカー効果と、係止片掘り起こしに よって形成された窪みとにより、係止片が多数設けられた側の芯材層と合成樹脂 層との界面における接着力が向上する。
【0019】 従って、屋外において長期間暴露状態になっても、金属製芯材と合成樹脂層と が剥離することがなく、その熱変形が防止される。又、孔明き金属板を使用しな いので、芯材の補強効果を犠牲にすることなく、耐熱変形性を具備した雨樋を得 ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本考案雨樋の一例を示す正面図である。
【図2】は、同上鎖線で描いた円で囲まれた部分を拡大
して示す拡大断面図である。
【図3】は、同上雨樋の芯材のみを取り出し、拡大して
示す平面図である。
【図4】は、芯材の表面に設ける係止片の他の例を示す
拡大断面図である。
【図5】は、金属製芯材1に、切り起こし具5を用いて
係止片8を形成する工程の一例を示す概略説明図であ
る。
【符号の説明】
1 長尺状の金属板 2 切り起こし刃 5 切り起こし具 6 切り込み片 8 係止片 9 芯材層 10 窪み 11 洞穴 12 合成樹脂層 13 隙間 14 係止片 15 窪み 16 洞穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の少なくとも一面に、他面に貫通
    しない切り込みを設け、この切り込みによる切り込み片
    を立て起こし、更に反対側に折り曲げてなる係止片が、
    多数設けられて芯材が形成され、この芯材の両面に、合
    成樹脂層が設けられていることを特徴とする雨樋。
JP2635691U 1991-04-18 1991-04-18 雨 樋 Pending JPH04120824U (ja)

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JP2635691U JPH04120824U (ja) 1991-04-18 1991-04-18 雨 樋

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JP2635691U JPH04120824U (ja) 1991-04-18 1991-04-18 雨 樋

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JPH04120824U true JPH04120824U (ja) 1992-10-28

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ID=31910862

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