JPH04120728U - ギプス包帯用クツシヨン材 - Google Patents

ギプス包帯用クツシヨン材

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JPH04120728U
JPH04120728U JP3523591U JP3523591U JPH04120728U JP H04120728 U JPH04120728 U JP H04120728U JP 3523591 U JP3523591 U JP 3523591U JP 3523591 U JP3523591 U JP 3523591U JP H04120728 U JPH04120728 U JP H04120728U
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JP
Japan
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yarn
pile
thread
bandage
affected area
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Pending
Application number
JP3523591U
Other languages
English (en)
Inventor
喜隆 小村
直光 竹川
Original Assignee
アルケア株式会社
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 患部への装着が容易で、患部の種々の形状、
大きさに対し広範囲に適用することができ、しかも十分
な緩衝作用を有するようにする。 【構成】 地糸1としてウレタン系のエラストマー糸、
又はポリエステル系、ナイロン系、ポリ塩化ビニル系の
ウーリー加工糸、パイル糸2として地糸1とは異なる糸
を使用し、パイル編かつ丸編によりチューブ状に編成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、骨折、捻挫、脱臼等の整形外科的疾患で患部をギプス包帯等で固定 する場合、患部の皮膚を保護するため、固定する部分の皮膚上に直接装着するギ プス包帯用クッション材に関する。
【0002】
【従来の技術】
骨折、捻挫、脱臼等の整形外科的疾患の処置には、石膏ギプス、合成樹脂ギプ スのようなギプス包帯等の固定材を用いて患部を動かないように固定する方法が 用いられているが、これらの固定材はすべて硬質のものであるから、患部を固定 する場合には皮膚を保護するため通常下巻材といわれるものが使用される。
【0003】 従来用いられている下巻材にはチューブ状包帯とロール状包帯とがあるが、チ ューブ状包帯は化学繊維又は綿のメリヤス編されたチューブ状の包帯で、これを 患部に挿入するものであるが、その伸縮性は編構造のゆがみによって生じる自由 度にのみよるものであるから収縮力がなく、そのため使用中伸びきってしまい、 その部分に皺がより肌を圧迫し違和感を与え、さらに伸び幅が小さく、そのため 適用すべき患部の大きさに合ったものを選ぶ必要があり、一般に十数種類のサイ ズを準備しておかなければならない。またチューブ状包帯の基布の厚みは1mm以 下と薄いため、チューブ状包帯だけでは下巻材の機能としては十分でなく、単独 で使用することはできないが、チューブ状包帯は患部を均一に覆うことができる ためその上に巻かれるロール状包帯やギプス等のキャスティングによる凹凸の影 響を直接皮膚面や患部面に与えないという利点がある。
【0004】 ロール状包帯はワタ包帯とも呼ばれ、化学繊維又は綿をワタ状にして2〜4mm の厚みにしたものを包帯のように一部重ね合わせながら前述のチューブ状包帯の 上に、又は患部上に直接巻くものであり、緩衝作用を有するものである。
【0005】 チューブ状包帯は前述のように伸縮性が殆どないため患部に合わせ何種類もの サイズを用意しておかなければならず、また足のように大腿部と下腿部とで周径 差の大きい患者に対しては異なるサイズのチューブ状包帯を使用しなければなら ず、そのためチューブ状包帯の利点である皮膚に対しフラットな面を連続して形 成することが不可能となり、また厚さが薄いため緩衝作用が殆ど得られない。
【0006】 ロール状包帯は医師や看護婦によって患部に巻かれるが、緩く巻くと緩衝作用 は得られるがその上に巻くギプス面に凹凸を生じ正確な固定ができず、きつく巻 くと患部や四肢、体幹を圧迫し重大な事故につながるため、処置者に高度の技術 力が要求される。またロール状包帯は必要量の使用に対し適性なロール長になっ ていないため、患者の体格の大小により継ぎ足しの必要があったり、少量しか余 らなかったものは捨てる以外になく不経済である。さらに、人体の凹凸に対し均 等の厚みに巻くことは困難であり、かつ使用中ずれを起し、ダマを形成し、肌を 圧迫する。さらに巻き操作中繊維が飛散し、空気清浄機等の目づまり等を起こす 欠点を有し好ましくなかった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、処置者による患部への装着が特別な技術力を要することなく 簡単に行え、患部の種々の形状、大きさに対しても広範囲に適用することができ 、十分な緩衝作用のあるギプス包帯用クッション材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本考案においては、地糸としてウレタン系のエラ ストマー糸、又はポリエステル系、ナイロン系、ポリ塩化ビニル系のウーリー加 工糸、パイル系として地糸とは異なる糸を使用し、パイル編かつ丸編によりチュ ーブ状に編成するものである。
【0009】
【作用】
本考案においては、地糸とパイル糸との組み合わせにより生じる適度の伸縮性 と引張り方向における静止性とにより患部への挿入が円滑に行われ、かつ緩衝性 が得られる。
【0010】
【実施例】
次に本考案の実施例を説明する。
【0011】 地糸のウレタン系のエラストマー糸としては、商品名ネオロン(帝人)、エス パ(東洋紡績)、スパンデックス(富士紡績)、モビロン(日清紡績)、オペロ ン(東洋プロダクツ)、レイカ(デュポン)等を使用することができ、ウーリー 加工糸としては、商品名ウーリーナイロン(東洋レーヨン)、ナイロンウーリー (帝人)、テトロンウーリー(帝人)、デビロンウーリー(帝人)、パイレンウ ーリー(三菱レーヨン)等を使用することができる。
【0012】 糸の太さはウレタン系のエラストマー糸は200デニール以下、ウーリー加工 糸は400デニール以下の低モジュラスの物性を持つものが好ましく、特にウレ タン系のエラストマー糸では20〜100デニール、ウーリー加工糸では200 デニール以下が適している。なおウレタン系のエラストマー糸はベアータイプ、 コアータイプ、又はカバリングタイプのいずれも使用することができる。
【0013】 パイル糸としては、レーヨン、キュプラ、アセテート、ビニロン、ナイロン、 ビニリデン、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリエステル、ポリプロピレン、綿、 羊毛からなる素材を使用し、これらをフィラメント糸や紡績糸に形成したもので 、形態的には単糸、混紡糸、交撚糸、加工糸等が使用可能である。太さは30番 手又は177デニール以上の太さが好ましいが、複数本引揃えて総和が30番手 又は177デニール以上になればよい。例えば綿では10番手のものを2本引揃 えたもの、アクリルの17番手の単糸、ポリエステルの250デニールを4本引 揃えたもの等を使用することができる。
【0014】 次に具体例を説明する。釜径3インチ、針数84本、ゲージ8〜9の釜を取付 けた丸編機で、地糸として70デニールのスパンデックスに15デニールのテト ロンをダブルカバリングした伸縮糸を用い、パイル糸として10番手の綿糸を2 本添えて腕用のクッション材を編んだ。そのノーマル幅は60mm、最大伸縮幅は 270mm、戻りストップ幅は130mm、ノーマル厚さは6.0mm、伸縮時厚みは 3.0mmで、伸び率は450%、戻りストップ率は216%であった。その編目 構成を図1に示す。図において、1は地糸、2はパイル糸を示す。図2はチュー ブ状に編成されたクッション材21を示し、22は内面に形成されたパイルであ る。
【0015】 上述と同様の地糸、パイル糸を用い、釜径4・3/4インチ、針数120本、 ゲージ8〜9の丸編機で足用のクッション材を編んだ。そのノーマル幅は82mm 、最大伸縮幅は290mm、戻りストップ幅は155mm、ノーマル厚みは5.0mm 伸縮時厚みは3.0mmで、伸び率は353%、戻りストップ率は189%であっ た。
【0016】 上述の具体例と比較するため、構造的に類似する体温用のサポータをーを例に とった。これは30番手双糸のポリノジック(日東紡の商品名フォルデ)を特殊 ソービング加工し強撚仕上げしたものを地糸とし、90番手の合成丸ゴムに75 デニールのレーヨンでダブルカバリングしたエラストマー糸を挿入してゴム編み したもので、ノーマル幅は115mm 、最大伸縮幅は220mm、戻りストップ幅 は125mm 、ノーマル厚みは2.mm、伸縮時厚みは1.0mmで、伸び率は19 1%、戻りストップ率は108%であった。
【0017】 以上の2つの具体例と比較例について、伸び率と応力との関係を図3に示す。 図において曲線31は上述の腕用の具体例、曲線32は足用の具体例、曲線33 は比較例の特性を示すものである。この図から分かるように、本考案のクッショ ン材はサポーターに比し伸び率が極めて大きく、しかも応力は極めて小さく、ク ッション材の物性として優れている。
【0018】 次表には、地糸とパイル糸の種々の組み合わせの例を示す。これらの例の物性 も上述の具体例と大きな差はなく、クッション材として良好な物性が得られた。
【0019】
【表1】
【0020】 本考案のクッション材において、どの糸を使用するかは、糸の種類によって使 用感が異なるので、用途によって適切なものを選ぶことができる。すなわち、綿 、スフは吸水性が高く、繊維による刺激が少ないため、短期間の使用や、院内の ように低湿度、低気温の場所や、運動量の少ない患者に適しており、合成繊維は 吸水性は少ないが保水能力も小さいから、キャストに通気性の高いものを使用し た場合発汗しやすく肌にさらっとした感覚で使用できるのため、汗の出やすい条 件や患者に使用すると好都合である。
【0021】
【考案の効果】
本考案によれば次のような効果を得ることができる。
【0022】 チューブ状に形成されているから、患部に被せるだけでよく、従来のよう に装着のための高度の技術力を必要とせず、簡単に装着が可能であり、また綿屑 などが飛散することなく、環境を汚さない。
【0023】 幅の変形率が3〜4倍と極めて大きいから、適用範囲が大きく、従来のよ うに患部の大きさに応じて幾種類ものサイズを用意しておく必要がなく、しかも 大きく変形してもバックストレッチはほとんどなく、患部を圧迫しない。
【0024】 特殊の編組織によりソフトな密着性が得られ、長時間装着していても違和 感がない。
【0025】 内面にパイルが形成され、単体で高い緩衝作用が得られ、従来のように重 ね合わせる必要がなく軽量である。
【0026】 チューブ状でマルチ方向に塑性変形するから、均等な厚みが得られ、凹凸 部や湾曲部でも厚みが変わらず、しわも生じず、屈曲部の外側においても薄くな ることがない。
【0027】 患部の長さに合わせてカットして使用することができ、ロスがなく経済的 である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の網目の構成図である。
【図2】本考案実施例の斜視図である。
【図3】本考案と従来のものとの物性の比較線図であ
る。
【符号の説明】
1 地糸 2 パイル糸 21 クッション材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地糸としてウレタン系のエラストマー
    糸、又はポリエステル系、ナイロン系、ポリ塩化ビニル
    系のウーリー加工糸、パイル糸として地糸とは異なる糸
    を使用し、パイル編かつ丸編によりチューブ状に編成し
    たことを特徴とするキプス包帯用クッション材。
JP3523591U 1991-04-17 1991-04-17 ギプス包帯用クツシヨン材 Pending JPH04120728U (ja)

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JP3523591U JPH04120728U (ja) 1991-04-17 1991-04-17 ギプス包帯用クツシヨン材

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JP3523591U JPH04120728U (ja) 1991-04-17 1991-04-17 ギプス包帯用クツシヨン材

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JP3523591U Pending JPH04120728U (ja) 1991-04-17 1991-04-17 ギプス包帯用クツシヨン材

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01201554A (ja) * 1988-02-04 1989-08-14 Aimu:Kk 柄編地の裏面にパイルループを編み込んだ添え糸編み方法とこれを使用したサポータ
JPH02126849A (ja) * 1988-08-13 1990-05-15 Smith & Nephew Plc チューブ部材

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01201554A (ja) * 1988-02-04 1989-08-14 Aimu:Kk 柄編地の裏面にパイルループを編み込んだ添え糸編み方法とこれを使用したサポータ
JPH02126849A (ja) * 1988-08-13 1990-05-15 Smith & Nephew Plc チューブ部材

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