JPH04120025A - インターロイキン―6の作用増強剤 - Google Patents

インターロイキン―6の作用増強剤

Info

Publication number
JPH04120025A
JPH04120025A JP2235872A JP23587290A JPH04120025A JP H04120025 A JPH04120025 A JP H04120025A JP 2235872 A JP2235872 A JP 2235872A JP 23587290 A JP23587290 A JP 23587290A JP H04120025 A JPH04120025 A JP H04120025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
interleukin
antibodies
action
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2235872A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Mihara
昌彦 三原
Yasuo Koishihara
保夫 小石原
Hiroyasu Fukui
福井 博泰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Tosoh Corp
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugai Pharmaceutical Co Ltd, Tosoh Corp filed Critical Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2235872A priority Critical patent/JPH04120025A/ja
Publication of JPH04120025A publication Critical patent/JPH04120025A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインターロイキン−6(・以下rIL−64と
略す)の作用増強剤に関するものである。
〔従来の技術〕
IL−6は、活性化B細胞に対して、増殖を促すことな
く抗体産生細胞への分化を誘導する液性因子として見出
された(Muraguchi、^、ら、J、Exp。
Med、 167、332.1988 ) 、このIL
−6は、184個のアミノ酸残基から構成されているポ
リペプチドであることが明らかにされている0!1ra
no、 T、ら、Nature 324.73.198
6)。
そして、このIL−6は、様々な細胞から産生され、多
彩な生理活性を有していることが報告されている。その
代表的例として外来抗原に対する免疫反応を増強するこ
と(Takatsuki、 F、ら、T、 Immun
ol、。
141、3072.1988 )が報告されており、様
々な疾患の治療の可能性が知られている。
一方、このIL−6に対して特異性を示す抗IL−6抗
体についての報告もなされており(例えば、特開平?−
488号公報、Biochemical andBio
physical Re5earch ColInl1
unication、 165+728734、198
9等)、検査用試薬、分離精製用として、またはいくつ
かの疾病治療への利用が期待されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これ迄に報告されている研究成果はいず
れも試験管内(in vitro)での研究にとどまっ
ており、IL−6の様々な作用に関し、抗−IL−6抗
体の生体内(in vivo)における影響についての
報告は少ない。本発明者は、IL−6の作用に対し、抗
−IL−6抗体の注射が及ぼす影響を検討した結果、あ
る種の抗−IL−6抗体がIL−6の作用を増強させる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明はIL−6の作用の増強剤を提供しよう
とするものである。
〔発明の詳細な説明] すなわち本発明は、抗−IL−6抗体を有効成分として
含有するIL−6の作用増強剤に関するものであり、I
L−6を生体に投与する際、ある種の抗IL−6抗体を
投与することによってIL−6の生理活性を発現し、又
は更に増強することができるとの知見に基づくものであ
る。ある種の抗−IL6抗体は、in vitro試験
において、IL−6活性、例えばIL−6に依存して生
育するハイプリドーマMH60の3H−チミジンの取り
込みを抑制するが、IL−6レセプターとIL−6の結
合に対する抑制作用は不完全であり、またあるものは当
該抑制作用を示さない。この様な特性を有する抗−IL
−6抗体が、本発明に好適に用いられるものと考えられ
る。その作用増強機構は必ずしも明らかではないが、抗
−IL−6抗体が、生体におけるIL−6の血中半減期
を延長させることに起因しているとも思われる。
本発明における抗−IL−6抗体は、IL、−6を特異
的に認識するものであり、これにはポリクローナル抗体
及びモノクローナル抗体が含まれる。即ち、本発明の抗
−IL−6抗体としては、例えば同種動物間又は異種動
物間で免疫して得られたポリクローナル抗体、さらには
ハイブリドーマ技術に従って得られたモノクローナル抗
体を用いることができる。ヒトに対して臨床的に用いる
場合は、抗原性、抗体の免疫活性からみてヒト由来の抗
体が好ましいが、ヒト以外の動物由来の抗体のFc部分
をヒト抗体のFcにより置き換えたり、CDR(相補性
決定領域)以外の部分を全てヒト由来の抗体に置き換え
ることによりヒトへの抗原性を少なくしたいわゆるキメ
ラ抗体や、遺伝子組換え技術により生産されるヒト型化
抗体を用いることも可能である。
ポリクローナル抗体の作製は、常法に従って、例えばI
L−6によりマウス、ウサギ、ヒツジ又はヤギ等を免疫
感作することによって行うことができる。免疫原のIL
−6としては、大腸菌等で生産した遺伝子組換によるも
の、あるいはヒト扁桃腺単核球、ヒト末梢血単核球、ま
たはヒトTリンホーマ等のヒト腫瘍細胞またはハイブリ
ドーマ由来のものを用いることが可能である。
ハイブリドーマの作製も常法に従って行うことができる
。例えば、前記の免疫原により、マウス等の哺乳類を免
疫し、この動物から肺臓細胞を得て、これを樹立された
ミエローマ細胞と融合させる。次いで目的とする反応性
を有するモノクローナル抗体を産生ずるハイプリドーマ
をクローニングすることができる。
モノクローナル抗体を製造するには、前記のようにして
クローニングされたハイプリドーマを培養し、培養上清
からモノクローナル抗体を採取する。あるいは、前記ハ
イプリドーマを動物の腹腔内に接種し、腹水を得て、こ
れからモノクローナル抗体を単離することもできる。ハ
イブリドーマ細胞上清中の抗体又は腹水中の抗体は、常
法に従って、例えば硫酸アンモニウム塩析により濃縮す
ることかでき、さらにアフィニティークロマトグラフィ
ーにより精製することができる。
上記のポリクローナル抗体の製造方法、ハイブリドーマ
の作製方法、モノクローナル抗体の調製方法、抗体の回
収、精製方法は、いずれもそれ自体当業者によりよく知
られている方法により行うことができる。
特開平2−488号明細書には、抗−IL−6抗体を産
生ずるハイプリドーマとして、ヒトIL−6で免疫した
マウスリンパ節細胞と、マウス骨髄腫細胞との間のハイ
ブリドーマである、ハブリドーマMH166株等が記載
されている。本発明において用いることのできる抗−I
L−6抗体の好ましい具体例としては、ハイブリドーマ
MH166株(FERM P9656)に由来する抗−
IL−6抗体(以下MH 166抗体と呼ぶ)が挙げら
れる。
本発明の増強剤の投与は、IL−6と同時若しくはIL
−6の投与とは間隔をおいて行うことができる。また本
発明の増強剤とIL−6とを混合物として投与すること
もできる。
IL−6の生理活性については種々の報告がなされてい
るが、本発明は、IL−6の生理活性を利用した治療薬
、例えば免疫賦活剤等の作用を更に増強させ、治療効果
を向上させることが可能となる。
本発明の増強剤は、皮下注射又は静脈注射により投与す
ることが好ましい。
投与量は、被検体に投与されるIL−6の量、使用する
抗体の種類、IL−6の活性阻害の程度若しくはクラス
等及び対象となる疾患によって適宜定められるが、Mf
f 166抗体の場合、成人−人当たり0.1〜100
mg/日である。
本発明の増強剤は、抗−IL−6抗体を常用の注射用キ
ャリアー、例えば生理食塩溶液、と混合した後、濾過滅
菌し、所望により凍結乾燥することにより製造できる。
本発明の免疫賦活剤についても、投与方法、投与量及び
製剤化は、前記の増強剤とほぼ同様に行うことが出来る
〔実施例〕
1、MH166のf′1 MH166抗体は、特開平2−488号公報の記載に基
づき大量調製したものを使用した。即ち、MH166細
胞を、プリスタン(2、6,10,14−テトラメタル
デカン酸)で処理したBALB/cマウスの腹腔内に投
与し、増殖させ、腹水中に産生されたIgG分画を硫安
沈殿させた後DEAEセルロースを用いて精製した。こ
れをPBSで適当に希釈して以下の実施例に用いた。
2、  −DNP C3H/HeJ系雌性マウスに、抗原としてDNPKL
H(Keyhole Limpet He+mocya
nin)を投与し、更にMH166抗体及びIL−6を
投与した。即ち、10gのDNP −KLH溶液を静脈
注射し、24時間後、実施例1で得たMH166抗体溶
液0.5 mを腹腔内に投与した。この抗体の投与量(
tar/マウス)を第1表に示す、遺伝子工学的手法に
より大腸菌で生産したAla−ヒト−IL−6(特開昭
63−157996号公報参照)をPBSを含む10%
マウス血清に溶解して、抗体投与の1時間後及び24時
間後に、第1表に記載の投与量を皮下に投与した。抗原
投与後7日目に血清を採取し、抗−DNP抗体量を以下
に記載のELISA法に従って測定した。なお、参照と
して、IL−6の代りにヒト血清アルブミン(ISA)
を投与した場合についても同様の実験を行った。
まず、100IのDNP−BSA(50g/at)溶液
をELISA用のプレートに加えて4℃で24時間反応
させ固定した。洗浄後、1%BS^−PBS溶液を15
0I加えて、室温で2時間放置した。洗浄後、適度に希
釈した被験血清を100111加えて室温で1時間反応
させたのち、再びプレートを洗い、アルカリホスファタ
ーゼ標識した抗マウスIgG抗体または抗マウスIgM
抗体を100I11加えて1時間反応させた。その後プ
レートを洗浄し、基質溶液(Sigma104、1 l
ag/+d)を加え、各ウェルノ吸光度を405600
rvで測定した。その吸光度を、DNPで免疫してBS
Aを投与したマウスの血清のそれを100ユニツト/d
として、ユニット換算を行った。
また、それらのマウスの肺臓を摘出し、その重量を測定
した。
それらの結果は第1表に示される通りである。
第1表は、IL−6とMH166抗体の併用投与により
、抗−DNP抗体産生の増強および肺臓重量の増加に対
するIL−6の効果が発現し又はIL−6の効果が上昇
することを示している。
3、−5RBC生 免疫原として、DNPにかえて5RBC(ヒツジ赤血球
) 10”個を用い、実施例2と同様の方法に従ってM
H166抗体及びIL−6を投与した。抗−5RBC抗
体量を以下に記載のELISA法に従って測定した。
まず、100111のDNP−SRBC(50■/M1
)溶液をELISA用のプレートに加えて37°Cで2
時間反応させた後、1%のglutaraldehyd
e溶液を100d加えて、室温で30分間放置して、5
RBCをプレートに固定した。PBSで3回洗浄し、1
%BSA −PBS溶液を100j11加えて、4°C
で24時間反応させて非特異的結合物をブロックした。
洗浄後、適度に希釈した被験血清を100Il!加えて
室温で1時間反応させたのち、再びプレートを洗い、ア
ルカリホスファターゼ標識した抗マウスIgG抗体また
は抗マウスIgM抗体を100!!!加えて1時間反応
させた。
その後プレートを洗浄し、基質溶液(Sigma 10
4 。
1■/+d)を加え、各ウェルの吸光度を405−60
0nmで測定した。その吸光度を、5RBCで免疫して
ISAを投与したマウスの血清のそれを100ユニツト
/dとして、ユニット換算を行った。
また、それらのマウスの肺臓を摘出し、その重量を測定
した。
それらの結果は第2表に示される通りである。
第2表は、IL−6と抗−IL−6抗体の併用投与によ
り抗−5RBC抗体産生の増強および肺臓重量の増加に
対するIL−6の効果が発現し又は上昇することを示し
ている。
裏旌五1 BALB/C系マウスに、IL−6及びMH166抗体
を投与し、IL−6のみを投与したマウス群とその血中
のIL−6の濃度変化を比較した。IL−6の血中濃度
の測定はドツトプロッティング法により行った。すなわ
ち、1(L−6及びMH(166抗体を投与した後、1
日間口、6時間目及び244時間目血液サンプルを採取
し、これをTBSで300倍、900倍及び2700倍
に稀釈し、これらの稀釈したサンプルをニトロセルロー
スに固定し、家兎抗−ヒトIL−6ポリクロ一ナル抗体
により検出した。この結果を第1図に示す。
第1図は、MH166抗体の併用により、投与されたI
L−6の血中濃度が持続することを示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、血中のIL−6濃度の、ドツトブロッティン
グ法による測定結果を示した図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、抗インターロイキン−6抗体を有効成分とするイン
    ターロイキン−6の作用の発現又は増強剤。 2、抗インターロイキン−6抗体がモノクローナル抗体
    である、請求項1に記載の作用の発現又は増強剤。 3、抗インターロイキン−6抗体がインターロイキン−
    6とインターロイキン−6レセプターとの結合に対して
    不完全な抑制作用を示すか又は当該抑制作用を示さない
    抗体である請求項1に記載の作用の発現又は増強剤。 4、抗インターロイキン−6抗体がMH166由来のモ
    ノクローナル抗体である、請求項2に記載の作用の発現
    又は増強剤。 5、抗インターロイキン−6抗体がキメラ抗体である、
    請求項1に記載の作用の発現又は増強剤。 6、インターロイキン−6及び抗−インターロイキン−
    6抗体を有効成分として含有する免疫賦活剤。
JP2235872A 1990-09-07 1990-09-07 インターロイキン―6の作用増強剤 Pending JPH04120025A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2235872A JPH04120025A (ja) 1990-09-07 1990-09-07 インターロイキン―6の作用増強剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2235872A JPH04120025A (ja) 1990-09-07 1990-09-07 インターロイキン―6の作用増強剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04120025A true JPH04120025A (ja) 1992-04-21

Family

ID=16992499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2235872A Pending JPH04120025A (ja) 1990-09-07 1990-09-07 インターロイキン―6の作用増強剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04120025A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005094881A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Takeda Pharmaceutical Company Limited 抗体医薬
JP2007535481A (ja) * 2003-09-22 2007-12-06 バイオヴェーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト Il−6の生物学的効果を減じる化合物の使用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007535481A (ja) * 2003-09-22 2007-12-06 バイオヴェーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト Il−6の生物学的効果を減じる化合物の使用
WO2005094881A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Takeda Pharmaceutical Company Limited 抗体医薬

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2286351C2 (ru) Антитела к человеческому il-1бета
US6419928B1 (en) Monoclonal antibodies to transforming growth factor-beta and methods of use
EP0783893B1 (en) Inhibition of abnormal growth of synovial cells using il-6 antagonist as active ingredient
JP3978338B2 (ja) ヒトIL−1βに対する抗体
EP1163271B1 (en) Recombinant il-18 antibodies and their use
JP2638652B2 (ja) カケクチンと反応するモノクロナール抗体
AU2001295490A1 (en) Antibodies to human IL-1beta
HU211059B (en) Method for producing pharmaceutical compositions usable for reducing immunglobulin e responses, containing human il-4 antibodies
JP2004506603A (ja) ヒトldl受容体に対するモノクローナル抗体、その産生および用途
EP0506855A1 (en) Cytokine antibody for the treatment of sepsis
JPH05504058A (ja) 敗血症性ショック治療用医薬組成物
JPH04120025A (ja) インターロイキン―6の作用増強剤
JPH0767689A (ja) 抗ld78ポリペプチドモノクローン抗体
JPH05317084A (ja) 抗体産生ヒト由来リンパ球及びヒトモノクローナル抗体の製造方法並びに該方法により作製されたヒトモノクロ−ナル抗体
Mink Serum immunoglobulin levels and immunoglobulin heterogeneity in the mouse