JPH04119558U - 階段施工用蹴込せき板 - Google Patents
階段施工用蹴込せき板Info
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- JPH04119558U JPH04119558U JP3339091U JP3339091U JPH04119558U JP H04119558 U JPH04119558 U JP H04119558U JP 3339091 U JP3339091 U JP 3339091U JP 3339091 U JP3339091 U JP 3339091U JP H04119558 U JPH04119558 U JP H04119558U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】従来の木製の蹴込せき板では施工する必要のあ
った蹴込せき板の補強作業を不要とし、またコンクリー
トの養生が済んだ後の蹴込せき板の取り外し作業が解体
具を使用して各仕上げ部を傷めることなく容易にできる
ようにし、モルタルによる表面仕上げを不要として階段
の施工が迅速にできるようにする。 【構成】コンクリート階段を施工する場合に型枠として
使用する蹴込せき板であって、打設コンクリートにより
変形されない剛性を有する基板(10)を備え、該基板(10)
には蹴込せき板の解体時に使用する解体具であるバール
を装着する装着部(12)を備えた。
った蹴込せき板の補強作業を不要とし、またコンクリー
トの養生が済んだ後の蹴込せき板の取り外し作業が解体
具を使用して各仕上げ部を傷めることなく容易にできる
ようにし、モルタルによる表面仕上げを不要として階段
の施工が迅速にできるようにする。 【構成】コンクリート階段を施工する場合に型枠として
使用する蹴込せき板であって、打設コンクリートにより
変形されない剛性を有する基板(10)を備え、該基板(10)
には蹴込せき板の解体時に使用する解体具であるバール
を装着する装着部(12)を備えた。
Description
【0001】
本考案は、階段施工用蹴込せき板に関する。更に具体的には、コンクリート階
段の施工の際、踏み面を一回押えのみによって仕上げることが出来るようにして
、階段施工工期を短縮できるようにした階段施工用蹴込せき板に関する。
【0002】
ビル建築においては、上階に資材を運ぶための架設通路として、階段を早い時
期に施工しておく必要がある。この階段の施工が遅れると、建築工事計画に支障
を来し、工期遅れの要因ともなる。従来の一般的な階段の施工の手順を説明する
と、
パイプサポート等の支保構造により支持して、所要の角度に傾斜したスラブ
パネルを施工する。
スラブパネルの片側または両側に側壁型枠を施工する。
スラブパネル上に階段状の配筋を施工する。
配筋の各縦筋の前側に、蹴込せき板を側壁型枠に架設するようにして取付け
る。
蹴込せき板が、打設されるコンクリートの重みで変形しないように、その中
央付近を端太材や当て板を使用して補強する。
側壁型枠の内部及び蹴込せき板の奥側に同時にコンクリートを打設し、蹴込
せき板の奥側のコンクリート面の高さを、蹴込せき板の上辺の高さと面一になる
ように鏝を使って仕上げる。
一定の養生期間が経過したら、側壁型枠及び蹴込せき板を取り外す。
階段表面にモルタルを塗って、踏み面および蹴込み面の仕上げを行なう。
【0003】
けれども、上記したような従来の施工方法には次のような課題があった。
(a)一般に使用される蹴込せき板は木製で、変形しやすいために、上記に示
したような蹴込せき板の補強がどうしても必要となる。この補強作業は手間がか
かるばかりでなく、相当に熟練した職人でないと効果的な施工ができない。
(b)コンクリートの養生が済んだ後の蹴込せき板の取り外し作業は、蹴込せき
板とコンクリートの間にバール等をこじ入れて行なうため、コンクリートの角部
が欠けたり割れたりする等の不都合がある。そのため上記の表面の仕上げ作業
が必要となり、施工に手間がかかる。
【0004】
上記課題を解決するために講じた本考案の技術手段は次のとおりである。
第1の考案にあっては、
コンクリート階段を施工する場合に型枠として使用する蹴込せき板であって、
打設コンクリートにより変形されない剛性を有する基板を備え、該基板には蹴込
せき板の解体時に使用する解体具を装着する装着部を備えた階段施工用蹴込せき
板である。
第2の考案にあっては、
基板に、打設コンクリートにより変形されない剛性を持たせるための補強枠が
設けてある第1の考案に係る階段施工用蹴込せき板である。
第3の考案にあっては、
基板の両端側に、施工時の型枠部材である側壁型枠の桟木に固定するための固
定用孔が設けてある第1または第2の考案に係る階段施工用蹴込せき板である。
第4の考案にあっては、
装着部が管状体の開口部であって、該装着部には着脱自在の栓体が備えてある
第1、第2または第3の考案に係る階段施工用蹴込せき板である。
基板の素材は特に限定しないが、例えば剛性の高い鉄等の金属や強化プラスチ
ック等が使用される。
基板に強度を持たせる構造としては、、例えば平板に角パイプや丸パイプによ
り枠状に形成したものを溶接等により固着した構造、或は中空のフラッシュ構造
としたもの等があげられる。
装着部は、装着される解体具の形状によって、それと対応するように様々に形
成される。例えば、解体具が単に棒状のバールである場合は、バールが挿入でき
る角パイプのような構造となり、また解体具がパイプ状物である場合は、装着部
はパイプ状物を嵌め込むことができるL型棒となる等である。
基板に設けられる固定用孔は、通常は釘孔であるが、他の固定手段に対応する
孔を設けてもよい。
【0005】
本考案を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1は、本考案に係る蹴込せき板の一実施例を示す斜視図である。
符号1は蹴込せき板で、基板10と補強枠11を備えている。
基板10は、鉄板で形成された長方形の平板状である。基板10の一方の面に
は、角パイプで形成された補強枠11が溶接して固定されている。補強枠11の
両端側には、上部から解体具であるバール6(図4参照)を挿入して掛止できる
ように上部が開口した装着部12が設けてある。装着部12には、栓体であるキ
ャップ14が装着されており、コンクリート打設時に装着部12の内部がコンク
リート屑などで詰まることのないようにしている。
なお、補強枠11の上端部は基板10の上辺とほぼ面一に設けられているが、
補強枠11の下端部は、バール6を使用して蹴込せき板1をコンクリートから取
外すときに前方の踏み面を傷付けないように、また踏み面を鏝で仕上げる際に押
えやすいように、基板10の下辺よりやや上方に位置するようにしている。
そして、基板10の両端部寄りには、それぞれ四個の固定用孔である釘孔13
が設けられている。
(作 用)
図2は蹴込せき板の使用状態を示す説明図、図3はコンクリートを打設した状
態の説明図、図4は蹴込せき板を取り外す方法を示す説明図である。図1ないし
図4を参照して本実施例の作用を説明する。
パイプサポート等の支保構造(図示省略)により支持して、所要の角度に傾
斜したスラブパネル2を施工する。
スラブパネル2の両側に側壁型枠3、3aを施工する。
スラブパネル2上に階段状の配筋4を施工する。
蹴込せき板1を、側壁型枠3、3aの内面に所要の間隔で固定してある桟木
5、5aに架設するようにして、配筋4の縦筋の前方に釘着する。
階段の下側から順に、側壁型枠3、3aの内部及び蹴込せき板1の奥側に同
時にコンクリートを打設する。その際、蹴込せき板1の奥側のコンクリート面の
高さを、蹴込せき板1の上辺の高さと面一になるように鏝を使って仕上げる。
なお、側壁型枠3、3aの施工の際、桟木5、5aの上端部を蹴込せき板1の
上辺とほぼ面一になるように、また桟木5、5aの下端部を蹴込せき板1の下辺
よりやや高くなるようにしておけば、前後の踏み面の鏝作業の邪魔にならず便利
である。
一定の養生期間が経過したら、側壁型枠3、3a及び蹴込せき板1を取り外
す。その際、図4に示すように、装着部12からキャップ14を外し、バール6
を装着部12に挿入して手前に倒し、桟木5、5aごとコンクリートから剥すよ
うにする。
このように、階段の表面を傷めることなく蹴込せき板1を取り外すことができ
るので、その後モルタルを塗って階段表面を仕上げる必要がない。
なお、本考案は図示の実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の
範囲の記載内において数々の変形が可能である。
【0006】
本考案に係る蹴込せき板をコンクリート階段の施工において使用すれば次の効
果を生じる。
(a)蹴込せき板は、打設コンクリートにより変形されない剛性を有するので、
従来のように木製の蹴込せき板を使用するときには施工する必要のあった蹴込せ
き板の補強作業が不要となり、手間が省けるので迅速な作業ができる。
(b)蹴込せき板は、バール等の解体具を装着する装着部を含んでいるので、コ
ンクリートの養生が済んだ後の蹴込せき板の取り外し作業が解体具を使用して容
易にでき、しかも従来のようにコンクリートの角部が欠けたり割れたりすること
がない。よって、階段表面にモルタルを塗って仕上げる必要がなく、階段の施工
が迅速にできる。
(c)装着部が管状体の開口部で、装着部には着脱自在の栓体が備えてあるもの
においては、コンクリート打設時に装着部の内部がコンクリート屑などで詰まる
ことがなく、バール等の取り外し手段の装着に支障を来すことがない。
【図1】本考案に係る蹴込せき板の一実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図2】蹴込せき板の使用状態を示す説明図である。
【図3】コンクリートを打設した状態を示す説明図であ
る。
る。
【図4】蹴込せき板を取り外す方法を示す説明図であ
る。
る。
1 蹴込せき板
10 基板
11 補強枠
12 装着部
Claims (4)
- 【請求項1】 コンクリート階段を施工する場合に型枠
として使用する蹴込せき板であって、打設コンクリート
により変形されない剛性を有する基板(10)を備え、該基
板(10)には蹴込せき板の解体時に使用する解体具を装着
する装着部(12)を備えたことを特徴とする階段施工用蹴
込せき板。 - 【請求項2】 基板(10)に、打設コンクリートにより変
形されない剛性を持たせるための補強枠(11)が設けてあ
る請求項1記載の階段施工用蹴込せき板。 - 【請求項3】 基板(10)の両端側に、施工時の型枠部材
である側壁型枠(3、3a)の桟木(5、5a)に固定するための固
定用孔が設けてある請求項1または2記載の階段施工用
蹴込せき板。 - 【請求項4】 装着部(12)が管状体の開口部であり、該
装着部(12)には着脱自在の栓体が備えてある請求項1、
2または3記載の階段施工用蹴込せき板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991033390U JP2556217Y2 (ja) | 1991-04-13 | 1991-04-13 | 階段施工用蹴込せき板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991033390U JP2556217Y2 (ja) | 1991-04-13 | 1991-04-13 | 階段施工用蹴込せき板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04119558U true JPH04119558U (ja) | 1992-10-26 |
JP2556217Y2 JP2556217Y2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=31916069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991033390U Expired - Fee Related JP2556217Y2 (ja) | 1991-04-13 | 1991-04-13 | 階段施工用蹴込せき板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556217Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5251862U (ja) * | 1975-10-11 | 1977-04-13 | ||
JPH0232751U (ja) * | 1988-08-23 | 1990-03-01 |
-
1991
- 1991-04-13 JP JP1991033390U patent/JP2556217Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5251862U (ja) * | 1975-10-11 | 1977-04-13 | ||
JPH0232751U (ja) * | 1988-08-23 | 1990-03-01 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2556217Y2 (ja) | 1997-12-03 |
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