JPH04118594A - γ線防護マット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原子カプラントで使用される放射線防護遮蔽体
に係り、特に、それ自体の放射化防止に配慮した放射線
防護マットに関する。

〔従来の技術〕

放射線防護マットは、鉛製品（釦、鉛毛）等放射線を遮
蔽可能な物質を外部被覆（布、ビニール樹脂等）したも
のである。

この外部被覆材及び内部遮蔽材（鉛製品等）に耐熱性、
若しくは強度を向上させるために、内部被覆（遮蔽）材
として用いられる鉛には、ある程度の強度を有するため
アンチモン（元素記号：Ｓｂ）を含有させ、また外部被
覆材には耐熱性を考慮し布（コーテイング材を含む）に
も前述のアンチモンを含有させる等している。

このため、ある程度放射化されたＢＷＲ発電プラント等
の環境条件下で使用する際、被遮蔽体（ＢＷＲ発電プラ
ント設備等）の放射線源により、このアンチモンが放射
化されることにより放射線管理区域からの搬出基準を満
足しなくなり、放射性廃稟物どじで廃棄さ′Ｊ１、てい
へ〇従来原子カプラント・で使用されている放射Ｉ＠夜
護マットは、作業員を放射線から防護することを第〕の
目的としており、予定された作業の間使片された後は、
前述のように放射性廃棄物として謄棄されていた。

近年、作業期間の長期化、放射線防護マツｊ・自体の放
射化による被験発生等の対策として、放射化しにくく、
恒久的に使用可能な放射線防護マットの常設化の要求が
高まり、それに酎λる放射線防護マットの開発が急務と
なっていた。

従来の放射線防護マット（以下、マツ１−というけ、上
述のように作業員を放射線から防護することを第１の目
的として、放射化した配管、機器や放射性物質を内包す
る配管、機器の表面に設置されている。したがって、マ
ツ１−は前記配管、機器の表面温度に耐えるものである
とともに、前記作業員が実施する溶接、切断等に伴う火
花等によって発火、燃焼し７ないことが要求され、放射
性防護上好適な鉛＋４とともにマツ１−を構成する基布
の鼾燃性を向上させる二酸化アンチモンや、適度の硬度
をもたぜるためのコバルト、シリコン等を含んで構成さ
１１、ていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

−ｈ述の従来技術によるマットは、放射線環境下で使用
されている間に、それ自体の構成物質中に含まれる放射
化性物質（二酸化アンチモン、コバ用１−等）が放射化
され、恒久的な使用に耐えないとともに、プラントごと
の放射線管理区域内の搬出基準を満足せず、搬出出来な
くなる恐れがあった。

本発明の課題は、放射線防護マツ１−・の使用可能期間
を延長するとともに、該放射線防護マットの放射性廃棄
物化を防止するにある７ ［課題を解決するための手段〕 」二記の課題は、遮蔽材を基布で被覆して成る放射線防
護マットにおいて、前記基布及びまたは前記遮蔽材に含
まれるアンチモンを前記マツ１−の重量の０６０８％を
超えない値どすることＬこよって達成される。

上記の課題はまた、遮蔽材を基布で被覆して成る放射線
防護マットにおいて、前記基布及びまたば＾「記遮蔽材
に含ｊＥれるアンチモンの量を検出限界以下とすること
によっても達成される。

上記の課題はまた、基布にリン酸エステルを捻有さゼた
請求項１もしくは２に記載の放射線防護マツ１−によっ
ても達成される。

十記の課題はさらに、基布が外部基布と内部基布の２層
からなる請求項１もしくは３に記載の放射線防護マツ１
−によっても達成される。

〔作用〕

従来、放射線防護マツ１−内に含まれるアンチモンが放
射化されるためｉ、＝、放射線防護マット自体が放射能
を帯びるようになっていた。放射線防護マツｌ−内に含
まれるアンチモンのｉを低減すると、放射線防護マット
・の放射化の度合いも低減され、そ九につ才１、て放射
線防護マツ１−が内包する放射性物質量も、表面線量率
も少なくなる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施＠を図面を参照Ｉ〜、て説明する。

第１図に示す放射線防護マットは、外表面を外部基＄３
で被覆された方形の柔軟な布団状を成し、端部に取付は
金具２が装着されている。第２図は第１図に示されたマ
ットのＡ−ＡＫ面を示し、遮蔽材である鉛毛３が内部基
布１′及び外部基布〕−に被覆された状ａを示している
。

本実施例においては、外部基布１及び基布の一、１−テ
ィング剤の塩化ビニール及びハイパロンｌこ含まれる３
酸化アンヂモンの代わりに約９％のリン酸エステルが用
いられており、放射化が防止されている。尚、遮蔽材と
しては、鉛毛に限らす鉛粒、鉛板やその他の遮蔽材でも
良い。

第３図及び第４図に従来技術に依るマットと、本実施例
の防護効果の比較を示す。第３図は、約２−３　Ｘ　１
０−’Ｃ４の放射能をもつ機器の遮蔽に用いられたマツ
１−の放射化の程度を、横軸に遮蔽に用いられた日数、
縦軸にマットの放射化量Ｃｉをとって示したものである
。実＠３１Ａ、３２Ａ。

３３Ａはいずれも全重量１５０００ｇ中に１２ｒのアン
チモンを含む従来技術のマットの放射化データで、実線
３１Ａは外部基布、実線３２Ａは内部基布、実線３３Ａ
は鉛毛の放射化データをそれぞれ示している。破線３１
Ｂ、３２Ｂは、同じく全重量１５０００ｇ中にＯｇ（検
出されず）のアンチモンを含む本実施例のマットの放射
化データで、破線３１Ｂは外部基布、破線３２Ｂは内部
基布の放射化データをそれぞれ示している。第３図から
明らかなように、本実施例のマットは従来技術のマット
に比べ、放射化される程度が約１／１ｏである。

第４図は、第３図に示される放射化されたマットの表面
線量率を縦軸に、遮蔽に用いられた日数を横軸にとって
、遮蔽に使用されて放射化されたマット自体が発生する
放射線量を示している。実線４１Ａは従来技術のマット
の内外部基布の表面線量率を、実線４３Ａは従来技術の
マットの鉛毛の表面線量率を、破線４１Ｂは本実施例の
マットの内外部基布の表面線量率をそれぞれ示している
。

図から明らかなように、本実施例のマットは従来技術の
マットに比べ、遮蔽に使用されたあとのそれ自体が発す
る放射線による表面線量率が、１７１００以下であり、
マット自体による被曝量は大幅に低減される。これは、
従来のマットに含有されていたアンチモンが本実施例に
は含まれておらず、放射化されて放射線を出すものがな
いためである。

この結果、従来例えば使用期間として１年が限度であっ
たものが１０年以上使用可能となり、放射性廃棄物量と
して廃棄されるマットを１７１０以下にするとともに、
マットによる被曝量を１／１００以下にすることが可能
となった。

〔発明の効果〕

本発明に依れば、放射線防護マットが放射化性物質であ
るアンチモンを除外して構成されるので、遮蔽に使用さ
れている間に当該マットが放射化される割合が少なく、
マット自体に依る被曝が低減されると共に放射線管理区
域内外への移動が容易になった。また、マットの使用可
能期間が延長されると共に、放射線廃棄物として処分さ
れる量が少なくなった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す平面図、第２図は第１図
のＡ−Ａ線矢視断面図、第３図は本発明の実施例と従来
技術の例との放射化量を比較するグラフ、第４図は本発
明の実施例と従来技術の例との表面線量率を比較するグ
ラフである。 １・・・外部基布、１′・・・内部基布、３・・・遮蔽
材（鉛毛）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、遮蔽材を基布で被覆して成る放射線防護マットにお
   いて、前記基布及びまたは前記遮蔽材に含まれるアンチ
   モンは前記マットの重量の０．０８％を超えないことを
   特徴とする放射線防護マット。 ２、遮蔽材を基布で被覆して成る放射線防護マットにお
   いて、前記基布及びまたは前記遮蔽材に含まれるアンチ
   モンは検出限界以下であることを特徴とする放射線防護
   マット。 ３、基布にリン酸エステルを含有することを特徴とする
   請求項１もしくは２に記載の放射線防護マット。 ４、基布が外部基布と内部基布の２層からなることを特
   徴とする請求項１もしくは３に記載の放射線防護マット
   。