JPH04118484U - オープンヘルド用綜絖枠 - Google Patents

オープンヘルド用綜絖枠

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JPH04118484U
JPH04118484U JP2299191U JP2299191U JPH04118484U JP H04118484 U JPH04118484 U JP H04118484U JP 2299191 U JP2299191 U JP 2299191U JP 2299191 U JP2299191 U JP 2299191U JP H04118484 U JPH04118484 U JP H04118484U
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JP
Japan
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heald
rod
attached
heald bar
bar body
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Pending
Application number
JP2299191U
Other languages
English (en)
Inventor
實 久井
Original Assignee
ミツク工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 とくに超高速織機に適するように、高強度を
維持しつつ軽量化を実現する。 【構成】 炭素繊維で織成された基布を折曲げかつ合成
樹脂で形付けして中空帯板状のヘルドバー本体7を形成
し、このヘルドバー本体7の上下方向一側部に複数のロ
ッド取付部材8…を左右方向間欠的に取付けてヘルドバ
ー6を構成し、多数のヘルド5を支持するキャリアロッ
ド3を上記各ロッド取付部材8…に跨って取付けてな
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はオープンヘルドを支持するオープンヘルド用(所謂ライダーレス型) の綜絖枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のオープンヘルド用型綜絖枠の構成を図4〜図6によって説明する。
【0003】 この綜絖枠は、上下のヘルドバー1,1と左右のサイドステー2,2とによっ て額縁状に組立てられる。
【0004】 上下のヘルドバー1,1には、相対向する側の端部にそれぞれロッド取付部1 a,1aが設けられ、このロッド取付部1a,1aにキャリアロッド3,3がか しめ、ねじ止め等によって取付けられる。4…はこのロッド取付用の止め具(リ ベットまたはねじ)、5…はこの上下のキャリアロッド3,3間に取付けられた 多数のヘルドである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来のオープンヘルド用綜絖枠においては、綜絖枠全体の体積の大部分を占め る上下のヘルドバー1が、アルミニウムの押出し成形によりロッド取付部1aを 含めて全体が一体に形成されているため、綜絖枠全体が重くなるという問題があ った。
【0006】 とくに、エアージェットルーム等の超高速織機に使用される綜絖枠の場合、超 高速運転に耐えうる強度をヘルドバー1にもたせるためにはその厚み等を大きく しなければならず、益々綜絖枠重量が重くなるため、たとえば運転負荷が大きく なって動力費が高くなる等、超高速運転上非常に不利となっていた。
【0007】 一方、ヘルドバー1に対するキャリアロッド3の取付けに関して次のような問 題があった。
【0008】 このロッド取付作業は、通常、予め多数の孔をあけたキャリアロッド3をヘル ドバー本体1に現物合せして多数のゲージで位置決め・固定し、この状態でロッ ド3の孔を介してヘルドバー本体1にドリルで孔をあけた後、これらの孔を介し て止め具4で止め付ける方法によって行なわれる。
【0009】 ところが、このようにキャリアロッド3をヘルドバー1に直付けする従来構造 によると、上記孔あけ時に同ロッド3の位置決め、とくに上下のロッド3,3間 の寸法精度を維持するための上下方向の位置決めが非常に面倒であるため、孔あ け作業に手間取り、ロッド取付作業の効率がきわめて悪いものとなっていた。
【0010】 そこで本考案は、軽くてしかも高強度を備え、とくに超高速織機に適するオー プンヘルド用綜絖枠を提供するものである。
【0011】 また、請求項2の考案は、上記基本目的に加えて、キャリアロッドの取付作業 を効率良く行なうことができるオープンヘルド用綜絖枠を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、炭素繊維で織成された基布を折曲げかつ合成樹脂で形付け して中空帯板状のヘルドバー本体を形成し、このヘルドバー本体の上下方向一側 部に複数のロッド取付部材を左右方向間欠的に取付けてヘルドバーを構成し、多 数のヘルドを支持するキャリアロッドを上記各ロッド取付部材に跨って取付けて なるものである。
【0013】 請求項2の考案は、請求項1の構成において、ロッド取付部材と、このロッド 取付部材が取付けられるヘルドバー本体の一側部に、互いに上下方向に位置固定 された状態で係合する係合部が設けられてなるものである。
【0014】
【作用】
上記構成によると、炭素繊維の織物を基材とするヘルドバー本体と、同本体に 間欠的に取付けられた複数のロッド取付部材とによってヘルドバーが構成されて いるため、このヘルドバーが従来綜絖枠のアルミニウム製ヘルドバーと比較して 遥かに軽量となる。従って、綜絖枠全体として従来綜絖枠よりも軽く、しかも炭 素繊維の織物の特質を生かして高い強度を得ることができる。
【0015】 また、請求項2の構成によると、ヘルドバー本体に対するロッド取付部材の取 付時に、互いの係合部によって両者を上下方向に位置決めおよび固定することが できるため、従来と比較して孔あけ作業を遥かに簡単に行なうことができる。こ のため、ロッド取付作業の効率を格段に高めることができる。
【0016】
【実施例】
本考案の実施例を図1〜図3によって説明する。
【0017】 この実施例において、図4〜図6に示す従来技術と同一部分には同一符号を伏 して示し、その重複説明を省略する。
【0018】 この綜絖枠においては、上下のヘルドバー6,6が、それぞれヘルドバー本体 7と、同本体7に左右方向間欠的に取付けられた複数のロッド取付部材8…とに よって構成され、キャリアロッド3がこの各ロッド取付部材8…に跨って取付け られている。
【0019】 ヘルドバー本体7は、炭素繊維製の織物を基材として成形されている。すなわ ち、炭素繊維の経糸と緯糸で織成された基布が、引き抜き加工によって帯状の状 態から図3に示す断面形状に折曲げられ、同時に合成樹脂を塗布・含浸されるこ とにより、形付け、すなわち折曲げ端等が接着され、かつ、全体が所定形状に固 められて中空帯板状のヘルドバー本体7が形成されている。
【0020】 このようにして形成されたヘルドバー本体7は、炭素繊維の織物の特質として 非常に軽くてしかも高強度を有し、かつ十分な剛性を備えたものとなる。
【0021】 このヘルドバー本体7には、上記成形段階で、上下方向の一端部(ヘルド5が 取付けられる側の端部)に係合凸部7aが左右方向全長に亘って形成される。
【0022】 一方、ロッド取付部材8…は、プラスチックまたは炭素繊維強化プラスチック によって正面から見て四角形の板状に形成され、上下方向の一側部に、ヘルドバ ー本体7の係合凸部7aに側方から係合しうる係合凹部8aが設けられている。
【0023】 このロッド取付部材8…の取付けを含めた組立構造と手順を次に説明する。
【0024】 ロッド取付部材8…をキャリアロッド3に対し、同ロッド長さ方向に所定 の間隔を置いた状態で、互いのかしめ孔8b,3aを介してリベット9…によっ てかしめ結合する。
【0025】 各ロッド取付部材8…の係合凹部8a…をヘルドバー本体7の係合凸部7 aに順次側方から係合させる。この状態で、係合凸部7aと係合凹部8aの係合 によってロッド取付部材8とヘルドバー本体7とが自動的に上下方向に位置決め および固定されるため、後はスライド調整によって左右方向の位置決めのみを行 なえばよい。
【0026】 各ロッド取付部材8…には、予め取付孔10(図例では2個)が設けられ 、上記位置決め完了後、この取付孔10…に合わせてヘルドバー本体7の係合凸 部7aに取付孔11…を穿設する。
【0027】 このように、ヘルドバー本体7とロッド取付部材8を互いの係合凸部7aと係 合凹部8aによって上下方向に位置決めおよび固定することができ、従来のよう に多数のゲージを用いて位置決め・固定する面倒がなくなる。このため、ヘルド バー本体7の孔あけ作業を従来と比較して遥かに効率良く行なうことができる。
【0028】 各ロッド取付部材8の前面にねじ通し孔12aをもった座金12、裏面に ねじ孔13aをもった止め板13を配置し、ねじ14をねじ通し孔12a、取付 孔10,11を介してねじ孔13aにねじ込む。これにより、各ロッド取付部材 8をヘルドバー本体7に左右方向間欠的に取付ける。
【0029】 この後、左右のサイドステー2,2を上下のヘルドバー6に連結することによ って綜絖枠が組立てられる。
【0030】 なお、製織運転中、ヘルド5…に作用する引っ張り荷重はキャリアロッド3、 ロッド取付部材8を介してヘルドバー本体7に伝えられる。従って、ヘルドバー 本体7のうちでもロッド取付部材8…の取付部分の荷重負担が大きくなる。 そ こで、とくに図示しないが、ヘルドバー本体7の基布の織成段階で、ロッド取付 部材8…が取付けられる部分の織目の密度、すなわち緯糸(図2の上下方向の糸 )の密度を他の部分よりも密に形成することにより、この部分の上下方向の荷重 支持力を高めるようにしてもよい。
【0031】 また、ヘルドバー本体7に対するロッド取付部材8の取付時に、ねじ止めに加 えて、あるいはねじ止めに代えてこれらを互いの係合部分で接着してもよい。こ の場合、ヘルドバー本体7とプラスチックまたは炭素繊維強化プラスチック製の ロッド取付部材8とは、互いの材質の同質性から接着性が良いため連結強度がき わめて高く、分離型でありながら実質的に一体型と同等の結合状態を得ることが できる。
【0032】
【考案の効果】
上記のように本考案によるときは、炭素繊維の織物を基材とするヘルドバー本 体と、同本体に間欠的に取付けた複数のロッド取付部材とによってヘルドバーを 構成したから、このヘルドバーを従来綜絖枠のアルミニウム製ヘルドバーと比較 して遥かに軽量化することができる。
【0033】 従って、綜絖枠全体として従来綜絖枠よりも軽く、しかも炭素繊維の織物の特 質を生かして高い強度を得ることができる。このため、超高速運転時の動力費を 低廉化することができる等、とくに超高速織機に適したものとなる。
【0034】 また、請求項2の考案によると、ヘルドバー本体に対するロッド取付部材の取 付時に、互いの係合部によって両者を上下方向に位置決めおよび固定することが できるため、ヘルドバー本体の孔あけ作業を遥かに簡単に行なうことができる。 このため、ロッド取付作業の効率を格段に高めることができ、綜絖枠の製作性を 向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかるオープンヘルド用綜絖
枠の正面図である。
【図2】同綜絖枠におけるヘルドバーの一部分解斜視図
である。
【図3】図1のIII-III線拡大断面図である。
【図4】従来のオープンヘルド用綜絖枠の正面図であ
る。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】図5のVI-VI線断面図である。
【符号の説明】
6 ヘルドバー 7 ヘルドバー本体 7a 同本体の係合部としての係合凸部 8 ロッド取付部材 8a 同部材の係合部としての係合凹部 3 キャリアロッド 5 ヘルド

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維で織成された基布を折曲げかつ
    合成樹脂で形付けして中空帯板状のヘルドバー本体を形
    成し、このヘルドバー本体の上下方向一側部に複数のロ
    ッド取付部材を左右方向間欠的に取付けてヘルドバーを
    構成し、多数のヘルドを支持するキャリアロッドを上記
    各ロッド取付部材に跨って取付けてなることを特徴とす
    るオープンヘルド用綜絖枠。
  2. 【請求項2】 ロッド取付部材と、このロッド取付部材
    が取付けられるヘルドバー本体の一側部に、互いに上下
    方向に位置固定された状態で係合する係合部が設けられ
    てなることを特徴とする請求項1記載のオープンヘルド
    用綜絖枠。
JP2299191U 1991-04-09 1991-04-09 オープンヘルド用綜絖枠 Pending JPH04118484U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843636A (ja) * 1981-09-09 1983-03-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 衛星通信における非線形歪補償方式
JPS60192396A (ja) * 1984-03-14 1985-09-30 富士通株式会社 プリント板ユニツト接続構造

Patent Citations (2)

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JPS5843636A (ja) * 1981-09-09 1983-03-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 衛星通信における非線形歪補償方式
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