JPH04118455A - 曲面用金属壁板及びその製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、曲面状の壁面、柱の表面を覆う曲面用金属壁
板及びこの壁板の製法に関する。

従来の技術と発明の課題 曲面用金属壁板は、曲面状の正面部上下に、この立ち上
がり部及び壁当て部を断面クランク状にして設けたもの
であって、壁当て部を壁に当てて取付け、隣接する壁板
の立ち上がり部間に形成される溝状部分にコーキング材
を充填して使用されるものである。

従来の曲面用金属壁板は、正面部、壁当て部は平板を曲
げてそれぞれ別個に形成し、立ち上がり部は平板を円弧
状の帯に切断して別に形成し、これらを溶接し、サンダ
ーで仕上げて製造している。

この従来の製法は、多大な手数を要し、また溶接を行う
ので、特に薄い素材を用いる場合には、歪みを生じやす
く、高い精度、美しい仕上がりを得ることが困難であり
、作業には高度の熟練が要求される。

本発明は、この不都合を解消し、高精度で美しい仕上が
りを容易に得ることのできる新たな壁板の構造、製法を
実現することを目的として案出されたものである。

課題を解決するための手段 本発明は、１枚の金属板の上下端に−１−二下に延びる
スリットを多数形成し、このスリットを有する上下端を
背面側に折り曲げ、さらにその先端を上端については上
方、下端については下方へ折り曲げて、断面クランク状
となった立ち上がり部及び壁当て部を形成し、さらにス
リットを変形させつっ、全体を曲げ、正面部を垂直な曲
率中心線を有する曲面にしてなる曲面用金属壁板である
。

また本発明の製法は、１枚の金属板の上下端に上下に延
びるスリットを打ち抜き加工により多数形成し、次に、
このスリットを有する上下端を背面側に折り曲げ、さら
にその先端を上端については上方、下端については下方
へ折り曲げて、断面クランク状となった立ち上がり部及
び壁当て部を、折り曲げ加工により形成し、この後スリ
ットを変形させつつ、全体を曲げ、正面部を垂直な曲率
中心線を有する曲面にする曲げ加工を行う曲面用金属壁
板の製法である。

上記本発明の壁板、製法において、立ち上がり部をスリ
ットが正面部に達する直前まで延びるようにして折り曲
げ、正面にスリットが現れないようにするとよい。

作用 本発明の壁板、その製法では、立ち上がり部、壁当て部
にスリットを設けているので、全体を１枚の金属板から
形成することができ、溶接を行わないので、熱による歪
みを生じることがなく、高精度で美しい仕上がりが得ら
れ、また製造に必要な作業も、スリットの打ち抜き、折
り曲げ、曲げのみであるから容易である。

実施例 以下、本発明の壁板を図面について、その製法と共に説
明する。

この曲面用金属壁板１０は、１枚のステンレス、アルミ
ニウム等の金属板から形成されている。

この壁板１０において、１１．・・・はスリットであり
、素材である平板状金属板の上下端に打ち抜き加工によ
り多数形成される。

１２．１２は立ち上がり部、１３．１３は壁当て部であ
り、スリットを形成した上下端を背面側に折り曲げ、さ
らにその先端を上端については上方へ、下端については
下方へ折り曲げ、断面クランク状にして形成される。こ
の加工は、具体的には、ロール成形等により実現され、
加工の順序は立ち上がり部、壁当て部の順でも、この反
対でもあるいは同時に行ってもよい。

次に全体を曲げ、スリット１１．・・・を変形させつつ
、正面部１４を垂直な曲率中心線を有する所望の曲面に
して完成される。この曲げ加工は、３本ロール曲げ機等
で行われる。

スリット１１．・・・は、立ち上がり部１２．１２を容
易に曲げることができるようにするため、正面部１４ま
で達するようにしておくことが望ましいが、実際には、
正面部１４に達する直前まで延びるように、すなわち正
面部まで０．２〜２ミリメートル程度を残すようにして
も問題はなく、むしろこうするとスリット１１．・・・
が正面部１４に現れることが確実に防止されるので好ま
しい。

なお、１５．１５は側部の立ち上がり部、１６゜１６は
側部の壁当て部であり、これらは全体の曲げの前、すな
わち立ち上がり部１２，１２、壁当て部１３．１３の前
又は後に形成される。これらは、図示の形状のほか、使
用状況に応じて各種の形状とされ、場合によっては全く
省かれることもある。

この壁板１０は、以上の構成であるから、例えば、第３
図に示すようにして使用される。

壁板１０を、側部の壁当て部１６をポルト１７で止めて
、コンクリート壁面１８に取付け、上下左右に並べて壁
面を覆う。次に、立ち上がり部１２、・・・、１５．・
・・間に形成される溝状部分にコーキング材１９を充填
して、仕上げる。このとき、立ち上がり部１２．・・・
には、スリット１１．・・・があるが、コーキング材１
９はそれ自体の粘性により洩れることはない。

発明の効果 本発明の曲面用金属壁板並びにその製法は、上述のよう
に、１枚の金属板を打ち抜き、折り曲げ、曲げ加工をす
るだけで形成するものであるので、従来のような溶接作
業は不要となり、溶接時の熱による歪みを避けることが
でき、高精度で美しい仕上がりが得られ、しかも作業は
容易で高能率に製造することができる。特に、熱歪みが
ないことから、素材をより薄いもの、あるいは熱に弱い
着色したもの等とすることができ、より多様な壁板を実
現することが可能となる。また、スリットの深さをを正
面板の直前までにとどめるようにすれば、正面にスリッ
トが現れることを確実に防止することができ、スリット
を有することによる美観上の問題を生じることはない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の曲面用金属壁板の一実施例を示し、第１
図は斜視図、第２図は要部拡大斜視図、第３図は使用状
態の斜視図である。 １０・・・曲面用金属壁板、１１．・・・・・・スリッ
ト、１２．１２・・・立ち上がり部、１３．１３・・・
壁当て部、１４・・・正面部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、１枚の金属板の上下端に上下に延びるスリットを多
   数形成し、このスリットを有する上下端を背面側に折り
   曲げ、さらにその先端を上端については上方、下端につ
   いては下方へ折り曲げて、断面クランク状となった立ち
   上がり部及び壁当て部を形成し、さらにスリットを変形
   させつつ、全体を曲げ、正面部を垂直な曲率中心線を有
   する曲面にしてなる曲面用金属壁板。 ２、請求項１において、立ち上がり部のスリットが正面
   部に達する直前まで延び、正面にスリットが現れないよ
   うになつた曲面用金属壁板。 ３、１枚の金属板の上下端に上下に延びるスリットを打
   ち抜き加工により多数形成し、次に、このスリットを有
   する上下端を背面側に折り曲げ、さらにその先端を上端
   については上方、下端については下方へ折り曲げて、断
   面クランク状となった立ち上がり部及び壁当て部を、折
   り曲げ加工により形成し、この後スリットを変形させつ
   つ、全体を曲げ、正面部を垂直な曲率中心線を有する曲
   面にする曲げ加工を行う曲面用金属壁板の製法。 ４、請求項３において、立ち上がり部をスリットが正面
   部に達する直前まで延びるようにして折り曲げ、正面に
   スリットが現れないようにした曲面用金属壁板の製法。