JPH04117582U - 釣竿運搬用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数本の釣り竿を他の釣り道具と共に容易に運
搬することが可能な釣竿運搬用具の提供を目的とする。 【構成】竿Ｐの端部を載置する支持体１上に支柱２を立
設する。そして、この支柱２に複数本の竿Ｐ側面を係止
する係止体３を設ける。更に、これら支持体１及び支柱
２を懸吊する懸吊具４を設ける。また、支持体１は、釣
具収納用の容器Ｑを着脱自在に連結する。一方、係止体
１は、竿Ｐと共に立設する所定の竿立Ｒを係止する高さ
に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、複数本の竿を、他の釣り道具と共に運搬するのに好適な釣竿運搬 用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

投げ釣りなどで使用する竿は、遠投が可能なように大型のリールを装着する傾 向にあり、また、この投げ釣りでは、竿立で支持した竿を何本も同時に用いるこ とが多い。このように、遠投用の竿を複数本使用する場合には、これらの竿の他 に、竿立やリール、その他の道具など、使用する道具の点数が極めて多いもので あった。そこで従来では、竿を支持するために使用するこの竿立を、例えばクー ラーなどの他の用具に一体に備えることで、釣道具の点数を少なくすることが可 能な考案が提案されている（実開昭58-141386 号参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、竿立と他の用具とを一体にしたところで、釣り道具の点数を少なく できるのは、極僅かであり、この他の竿や残りの竿立を運搬する必要があるから 、特に遠投用の竿を複数本使用する場合は、やはり多くの釣り道具を運搬する必 要があった。しかも、竿にリールを装着して部品点数を少なくしようとしても、 今度は、このリールが運搬の妨げになる不都合があった。

【０００４】 そこでこの考案は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、複数本の釣り 竿を他の釣り道具と共に容易に運搬することが可能な釣竿運搬用具の提供を目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成すべくこの考案の第１の手段は、 竿Ｐの端部を載置する支持体１上に支柱２を立設する。そして、この支柱２に 複数本の竿Ｐ側面を係止する係止体３を設ける。更に、これら支持体１及び支柱 ２を懸吊する懸吊具４を設けたことにある。

【０００６】 また、支持体１は、釣具収納用の容器Ｑを着脱自在に連結する。一方、係止体 １は、竿Ｐと共に立設する所定の竿立Ｒを係止する高さに設けたことを課題解消 のための第２の手段とする。

【０００７】

【作用】

この考案によると、支持体１上に立設した複数本の竿Ｐは、支柱２に沿って係 止体３に係止される。そして、係止体３にてまとめられた複数本の竿Ｐは、これ ら支持体１及び支柱２と共に懸吊具４にて懸吊される。

【０００８】 また、釣具収納用の容器Ｑは支持体１に連結され、竿立Ｒは竿Ｐと共に係止体 ３に係止されるものである。

【０００９】

【実施例】

以下、図面を参照してこの考案の実施例を詳細に説明する。 この考案釣竿運搬用具は、複数本の竿Ｐを立設する支持体１と、この支持体１ に立設する支柱２と、支持体１に立設した竿Ｐを支柱２に固定する係止体３とか ら構成される（図１参照）。

【００１０】 支持体１は、立設する竿Ｐの端部を載置する板体状を成す。図示の支持体１は 、蝶ネジ１Ａ等の連結具で釣具収納用の容器Ｑの蓋体Ｑ１に着脱自在に設けてあ る（図４参照）。そして、この容器Ｑを偏平な箱体状に形成することで、固定台 の代わりとして使用することができる。尚、支持体１と容器Ｑとの連結手段は、 蝶ネジ１Ａを使用しているが、連結手段は図示例に限られるものではなく、要は 、支持体１に着脱自在に連結できる手段であればよいものである。

【００１１】 支柱２は、支持体１上に立設するもので、図示では、断面略Ｌ字形状の支柱２ を支持体１に固着している。更に、この支柱２に、竿Ｐの側面を係止する係止体 ３を設けている（図４参照）。

【００１２】 図示例の係止体３は、支柱２の断面形状に合わせた平面田の字形の枠体を一対 形成し、支柱２の上下に設けている（図３参照）。このとき、支柱２内には、竿 Ｐと共に、竿Ｐを地面に支持する竿立Ｒを挿入支持するようにしている（図３及 び図４参照）。この竿立Ｒは、平面田の字形の係止体３内側に沿うように断面Ｌ 字形状を成し、係止体３の一つの枠体に重なる竿支持環Ｒ１を設けている。こう することで、支柱２からの竿立Ｒの脱落を防止すると共に、竿Ｐ使用時に、この 竿支持環Ｒ１を竿立Ｒの支持固定具として有効に利用することができる（図６参 照）。尚、竿立Ｒの断面形状は、図示例の他、円弧形状であってもよい。

【００１３】 懸吊具４は、支持体１及び支柱２を懸吊するものである。図示の懸吊具４は、 支持体１と係止体３とに両端を固定するベルト状を成している。したがって、こ の懸吊具４を肩に掛けることで、支持体１に連結した容器Ｑや、係止体３に係止 したリールＳ付きの竿Ｐなどを一度に運搬できるものである（図５参照）。また 、懸吊具４はベルト状に限らず、この他、取っ手形状に形成するなど、その懸吊 手段は任意のものとする。

【００１４】

【考案の効果】

この考案は上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。 すなわち、請求項１により、複数本の竿Ｐをまとめて運搬することができる。 したがって、遠投用の比較的大型のリールＳが付いた複数本の竿Ｐであっても、 コンパクトにまとめて容易に運搬することができる。

【００１５】 また、請求項２により、釣具収納用の容器Ｑや所定の竿立Ｒを、竿立てＲと共 に運搬することが可能になった。この結果、これまで、別々に運搬していた多く の釣り道具を一度にまとめて運搬することができ、複数本の竿Ｐを使用する投げ 釣りの如く、多くの釣り道具を扱う場合でも、携帯に便利である。

【００１６】 このように、この考案によると、複数本の釣り竿を他の釣り道具と共に容易に 運搬することが可能であり、多くの釣り道具を扱う場合でも、携帯に便利である などといった実用上有益な種々の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】竿立を係止した状態を示す斜視図。

【図２】竿立を係止した状態を示す縦断面図。

【図３】竿立を係止した状態を示す平面図。

【図４】この考案の分解斜視図。

【図５】この考案の使用状態を示す斜視図。

【図６】竿立の使用状態を示す斜視図。

【符号の説明】

Ｐ 竿 Ｑ 容器 Ｑ１
蓋体 Ｒ 竿立 Ｒ１ 竿支持環 Ｓ
リール １ 支持体 １Ａ 蝶ネジ ２
支柱 ３ 係止体 ４ 懸吊具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 竿の端部を載置する支持体上に支柱を立
   設し、この支柱に複数本の竿側面を係止する係止体を設
   け、これら支持体及び支柱を懸吊する懸吊具を設けたこ
   とを特徴とする釣竿運搬用具。
2. 【請求項２】 支持体は、釣具収納用の容器を着脱自在
   に連結し、係止体は、竿と共に立設する所定の竿立を係
   止する高さに設けた請求項１記載の釣竿運搬用具。