JPH04117561U - 植物用培養液バツグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 植物を栽培させるためのバッグであって、養
分や水分を長期間メンテナスフリーの状態で供給するた
めに使用されるバッグである。 【構成】 軟質性ののバッグ本体の中に養分を溶かした
養液を注入した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、植物を栽培するために使用される植物用培養液バッグに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の如く、植物を栽培する際には、鉢に土を入れて該土中に種子を挿入して これに水分を補給することにより花を栽培するという方法がとられていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、前記従来の栽培方法においては、先ず鉢内に土を用意する必要があ り該土なしでは養分が供給できないため植物の栽培が行えないという問題点があ った。

【０００４】 更に、供給さるる水は植物に吸い上げられる他に自然蒸発するため、これら両 方の作用によって鉢内の土が乾燥してしまい、水を頻繁に散布する手間が生じる という栽培上の問題点があった。

【０００５】 しかも、従来の栽培方法においては、鉢の土に水を与えすぎた場合、鉢の下方 から余分な水が流れ出てしまうため外観体裁の低下を引き起こすという問題点が あった。

【０００６】 本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもので、土を必要とすることなく、且 つ水を頻繁に与える手間を無くして、しかも外観体裁を損なう恐れがない植物栽 培が行える植物用培養液のバッグを提供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、軟質のバッグ本体内に植物の栽培に必要な養分を水に溶かした養液 を注入した植物用培養液バッグにより上記の課題を解決せんとしてなされたもの である。

【０００８】 すなわち本考案は、植物を栽培するために使用される培養液バッグであって、 該バッグ本体が軟質材からなり、且つ該バッグ本体内には、植物が栽培するため に必要な養分を水に溶かした養液が貯留されてなる植物用培養液バッグである。

【０００９】

【作用】

従って、上記構成からなる植物用培養液バッグにおいては、植物の栽培に必要 な養分が養液として貯留されてなるため、従来の様に土を用意することなく植物 に養分を供給することができるのである。

【００１０】 又、灌水を行うことなく植物の栽培を行うため、従来のように灌水を行う手間 が省略することができるとともに、鉢の下方から水が流れ出して外観体裁を損な う恐れがないため鉢の清潔な使用が行えるのである。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例について図面に従って説明する。 図１において、２は合成樹脂からなる軟質のバッグ本体を示し、該バッグ本体 ２には上部にキャップ５が嵌装着された略円筒状の開口部３が形成されてなる。 ４は、前記バッグ本２内に貯留されてなる植物の栽培に必要な養分を溶かした 養液を示す。 ６は、前記養液４の水面に浮遊状態で、且つ穴６ａが穿設されてなるフロート 体を示し、該フロート体６の上部には略球状に形成された綿状体７が載置されて なり、該綿状体７は毛細管現象によってフロート体６下方の養液４を吸い上げ可 能に構成されてなる。 ８は、バッグ本体２に養液４を注入する際に使用されるキャップ８ａが嵌装置 された注入孔を示す。 ９は、バッグ本体２から養液４を排出する際に使用されるキャップ９ａが嵌装 着された排出孔を示す。 １は、上記構成からなる植物用培養液バッグを示す。

【００１２】 本実施例は上記の構成からなり、次にその使用例について説明する。 図２において、バッグ本体２の開口部３から種子１０を挿入して、植物用培養 液バッグ１を鉢１１内に入れる。

【００１３】 この時、バッグ本体２は軟質の合成樹脂にて形成されてなるため、鉢１１の内 部の形状に応じて、自由に変形されて挿入されることとなる。

【００１４】 上記植物用培養液バッグ１の使用時において、バッグ本体２の内部の綿状体７ は毛細管現象によって養液４を吸い上げるため、種子１０に十分な水分及び養分 を供給するため、該種子１０が発芽をおこなって栽培することができ、図３に示 すように花１２を咲かすことができるのである。

【００１５】 更に、種子１０が根を生やした状態においては、綿状体７、フロート体６の穴 ６ａに絡みつくことができるため、これによって植物の安定保持が良好なものと なる。

【００１６】 このように、本実施例の植物用培養液バッグ１においては、バッグ本体２内部に 養液４が貯留されてなるため、従来のように土を必要とせず養分を与えることが できるとともに、且つ灌水を行う手間を省略して植物の栽培を行ことができるの である。

【００１７】 しかも、灌水不要によって従来のように鉢の下方から水が流れ出すという恐れ がないため、鉢１１としても清潔な使用が行えるのである。

【００１８】 尚、上記実施例においては、バッグ本体２の材質を合成樹脂にて形成してなる が、これに限らず他の材質であっても良く、要は鉢１１内部に挿入が容易である べく軟質な材料にて形成されておればよい。

【００１９】 又、上記実施例においては、バッグ本体２の開口部３は一つであるが、これに 限らず、例えば図４に示すように、バッグ本体２に対して複数の開口部３が形成 されていてもよく、この場合は必要に応じた数のキャップ５を外して種子１０を 挿入して植物の栽培が行えるという利点がある。

【００２０】 尚、上記実施例においては、バッグ本体２内部の養液４の上にフロート体６、 綿状体７を具備させてなるため、種子１０に対しての水分の供給が適度に行える とともに、根の絡み付きが良好に行えるという利点があるが、フロート体６、綿 状体７を設けることは必須の条件ではなく設けられなくてもよい。

【００２１】 尚、上記実施例においては、植物用培養液バッグ２内に予め養液４を貯留した 状態を示してなるが、この形態は必須のものではなく、例えば市販する場合には 図５に示すように植物用培養液バッグ２と養液４を入れたビニールバッグ４ａ等 、別々に分けての取引形態も可能である。

【００２２】

【考案の効果】

叙上のように、本考案は軟質性のバッグ本体内部に養液が貯留されてなる植物 用培養液バッグであるために、鉢内に容易に挿入可能で、従来のように土を必要 とせず、しかも灌水作業を省略することができ、全く簡単に植物の栽培が行える 植物用培養液バッグであるという極めて格別なる効果を有するに至った。

【００２３】 又、本考案の植物用培養液バッグは従来のように灌水を行う必要がないため、 鉢の清潔な使用が行えるため、家庭内、特に室内用として最適な植物栽培が行え るという大なる利点もある。

【００２４】 尚、本考案の植物用培養液バッグにおいて、養液の上方にフロート体、綿状体 を設けた場合には、種子への水分の供給が適度に行えるとともに、根の絡みつき が良好に行えるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る一実施例の植物用培養液バッグを
示し、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は（Ａ）のＸ−Ｘ断面
図。

【図２】本考案に係る一実施例の植物用培養液バッグの
使用状態を説明する斜視図。

【図３】本考案に係る一実施例の植物用培養液バッグの
使用状態を示す斜視図。

【図４】本考案に係る他実施令の植物用培養液バッグを
示す斜視図。

【図５】本考案に係る植物用培養液バッグの販売形態を
示す斜視図。

【符号の説明】

１…植物用培養液バッグ ２…バッグ本体 ３…開口部 ４…養液 ５…キャップ ６…フロート体 ６ａ…穴 ７…綿状体 ８…注入孔 ８ａ…キャップ ９…排出孔 ９ａ…キャップ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】植物を栽培するために使用される培養液バ
   ッグであって、該バッグ本体が軟質材からなり、且つ該
   バッグ本体内には、植物が栽培するために必要な養分を
   水に溶かした養液が貯留されてなることを特徴とする植
   物用培養液バッグ。
2. 【請求項２】請求項１記載の植物培養液バッグにおい
   て、養液の水面にはフロート体が浮遊され、しかも該フ
   ロート体の上方には綿状体が載置されてなることを特徴
   とする植物用培養液バッグ。 【０００１】