JPH04117377U - ワイン保冷庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保管中にワインに振動を与えることのないワ
イン保冷庫を提供する。 【構成】 保冷庫中に周壁に接することなくワインラッ
クを独立して設置し、保冷庫の振動がワインラックに及
ばないようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はワイン保冷庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び課題】

食品の保存状態は品質の保持に大きな影響を及ぼし、通常保存場所は冷暗所が 良いとされておりワインも例外ではない。とくにワインにおいては比較的長期間 保存される場合が多いこと、高価であること等から販売業者やレストラン等では 専用のワイン保冷庫や保冷室を設けこれに保存している。

【０００３】 またワインの保存は冷暗所という条件の他に、適度の湿度があること、振動が ないことも大切な条件とされている。 しかして地下に設けた保冷室であるならばともかく、通常の保冷庫は棚板が直 接保冷庫に取り付けられていること、クーリングユニットが保冷庫に接して設け られていることから、クーリングユニットのコンプレッサーが保冷庫全体に振動 を与え結果的に保存されるワインに絶えず振動を与えることになる。

【０００４】 これを防ぐにはクーリングユニットのコンプレッサーを保冷庫から離して設置 して保冷庫に振動を与えないようにすれば良いのであるが、こうすることにより 装置全体が大きくなること、熱効率が悪くなること等の不都合が生ずることとな る。

【０００５】 本考案者は保存中のワインに振動を与えない保冷庫について種々検討したとこ ろ、コンプレッサーの振動は四周壁を振動させるだけで底板には及ばないこと従 って、ワイン載置用棚板を四周壁に接することなく設置すれば目的とするワイン 保冷庫が得られるという知見を得て本考案を完成した。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 以下本考案を添付の図面に基づいて具体的に説明する。 図１は本考案の１実施例を示すワイン保冷庫の縦断面図であり、図２は図１のＸ −Ｘ断面図である。また図３は従来のワイン保冷庫の棚板取り付け部の説明図で ある。

【０００７】 本考案のワイン保冷庫は、断熱部材で構成された四周壁すなわち左右側壁１、 後壁９、開閉扉１０、及び上部壁２、底板３からなる断熱箱体Ａ、コンプレッサ ー４、エバポレーター５からなるクーリングユニットＢ、棚板６、これを支える 支柱７とからなるラックＣで構成されされている。そしてラックＣは四周壁、上 部壁２とは接することなく独立して底板３上に載置されている。

【０００８】 クーリングユニットを運転することによって生ずる冷気は開口部８から保冷庫 内部に送入され庫内は一定の温度に保持される。同時に発生する振動は四周壁、 上部壁２に伝えられるがラックＣはこれらから独立しているため振動を受けるこ とがない。したがって棚板６上に置かれたワイン１１は保存中全く振動を受ける ことがない。

【０００９】 従来のワイン保冷庫の棚板は図３に示す様に側壁１に直接取り付けられている ためクーリングユニットの振動がそのまま棚板６に伝わり、ワインを振動させる ことになる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は棚板が側壁から独立しているため振動が伝わらず良好にワインを保存 することが出来るワイン保冷庫である。

【００１１】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の１実施例を示すワイン保冷庫の縦断
面図。

【図２】 図１のＸ−Ｘ断面図。

【図３】 従来のワイン保冷庫の一部断面図。

【符号の説明】 Ａ 断熱箱体 Ｂ クーリングユニット Ｃ ラック １ 左右側壁 ２ 上部壁 ３ 底板 ４ コンプレッサー ６ 棚板 ７ 支柱 １１ ワイン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断熱部材で構成された四周壁、上部壁及び底板からなる
   断熱箱体にクーリングユニットが載置されたワイン保冷
   庫において、四周壁及び上部壁に接することなくワイン
   載置用棚板を設置したワイン保冷庫。