JPH0411697Y2 - - Google Patents

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JPH0411697Y2
JPH0411697Y2 JP11745886U JP11745886U JPH0411697Y2 JP H0411697 Y2 JPH0411697 Y2 JP H0411697Y2 JP 11745886 U JP11745886 U JP 11745886U JP 11745886 U JP11745886 U JP 11745886U JP H0411697 Y2 JPH0411697 Y2 JP H0411697Y2
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JP
Japan
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bracket
adhesive
recess
tooth
adhesive layer
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JP11745886U
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  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、歯列矯正用のアーチワイヤーを保持
するブラケツトに関するものである。
「従来の技術」 この種ブラケツトは、アーチワイヤーの曲げや
引つ張りにより生じる負荷荷重を、矯正したい歯
に加えるために、歯牙面に接着固定されるもの
で、具体的には図示しないが、一般にステンレス
鋼等の金属材料、或いはセラミツクス材料・プラ
スチツク材料で一体に成型されて、ブラケツト本
体の中央部に、アーチワイヤーを係留する矩形状
のスロツトを形成するとともに、本体の両側部
に、結紮線を係止するウイングを一体に延設する
構成となつている。
そして、実際の使用に際しては、ブラケツト本
体の底部面に接着材を塗布して、該接着材で本体
を歯牙面に固定し、スロツト内にアーチワイヤー
を係留した後、該アーチワイヤーをウイングを介
して結紮線で縛着することにより、アーチワイヤ
ーの負荷荷重を矯正したい歯に加えるものであ
る。
また、矯正治療が終了した場合等には、ブラケ
ツト撤去用鉗子等の歯科用器具を用いて、歯牙面
から剥離されるものである。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、従来のブラケツトは、自身の底
部面を歯牙表面の解剖学的形態に合致することを
目的とした曲面形状に成型している関係上、該底
部面に接着材を塗布する場合には、底部面の全域
に対して、接着材を一様に薄く塗布しなければな
らないので、矯正治療の終了により、ブラケツト
本体を歯牙表面から剥離しようとすると、底部面
と歯牙面間に介在する接着材層が薄いこと等に起
因して、特に接着材層とブラケツト本体の底部間
で界面破壊が発生して、接着材層のほとんどが歯
牙面に残留してしまうことが多々見うけられた。
従つて、従来にあつては、かかる残留接着材層
を歯牙面から除去しなければならず、しかもこの
除去作業はスクレイバーのようなものを用いて、
歯牙面上の接着材層をかきとる必要があるが、現
在のところ特に有効な専用器具がないので、やむ
なくブラケツト撤去用鉗子やスケーラーの刃部等
を代用しているのが実情である。
このため、除去作業時に、患者に不必要な疼痛
を与えたり、場合によつては、歯牙の破損を引き
起こしたりすることがある。さらに、かなり頑固
に付着残留している場合には、歯科用バーあるい
はポイント等の切削器具を用いて、接着材層を除
去しなければならないケースも見うけられるが、
この場合には、歯牙表面のエナメル質を傷つける
危険性を常にはらんでいる。
このように、残留接着材層の除去は、きわめて
慎重に行なう必要があり、かつ除去作業にはかな
りの時間を要することから、矯正治療分野におい
ては、ブラケツトの撤去時に、接着材層が歯牙面
に残留しないことが強く熱望されている。
一方、ブラケツトに対する従来からの構造的工
夫は、治療終了に伴う歯牙面からの撤去を主眼と
したものではなく、あくまでも歯牙面との接着を
より強固にすることを主眼とするもので、この立
場から、例えばブラケツト本体の底部にアンダカ
ツトを施す等の工夫が行われているが、かかる工
夫にあつても、底部面と歯牙面間に介在する接着
材層は、やはり一様に薄くなるので、ブラケツト
撤去時の底部と接着材層間での界面破壊を完全に
防止することは、期待できなかつた。
「問題点を解決するための手段」 而して、本考案は、上記従来ブラケツトの問題
点を有効に解決するために開発されたもので、ブ
ラケツト本体の底部中央に、接着材を積極的に注
入するための凹所を形成するとともに、該凹所壁
面に微細な凹凸形状を形成し、かつブラケツト本
体の底部周縁に、歯牙面と共働して差込間隙を画
成するテーパー面を形成する構成を採用した。
「作用」 依つて、本考案に係るブラケツトは、従来の如
く底部面全域に接着材を薄く塗布するものではな
く、底部中央に形成された凹所内に接着材を積極
的に注入して、該凹所内の注入接着材で歯牙面に
固定するものであるから、接着材層は凹所の深さ
分だけ厚くなり、かつこの厚い接着材層は凹所壁
面の微細凹凸形状と機械的接着強度をもつて結合
して、該壁面全体の形状により、周囲から一塊と
して抱え込まれることとなるので、ブラケツト本
体を歯牙面から剥離する場合には、この抱え込み
効果により、接着材層と底部間で界面破壊を引き
起こすことがなくなり、接着材層は常にブラケツ
ト本体と一体に歯牙面から剥離できることとな
る。
また、ブラケツト本体の剥離に際しては、底部
周縁に形成されたテーパー面と歯牙面間に差込間
隙が画成されるので、該間隙内にブラケツト撤去
用鉗子等の歯科用器具を差し込めば、接着材層と
一体にブラケツト本体を容易に剥離することも可
能となる。
「実施例」 以下、本考案を図示する実施例に基づいて詳述
すれば、該実施例に係るブラケツトも、第1図A
に示す如く、金属材料・セラミツクス材料或いは
プラスチツク材料で成型されたブラケツト本体1
の中央部に、アーチワイヤーを係留する矩形状の
スロツト2を形成するとともに、本体1の両側部
に、結紮線を係止するウイング3,3を一体に延
設してなるものであるが、特徴とするところは、
特に同図B,Cに示す如く、ブラケツト本体1の
底部4の周縁を除く中央域に、接着材を積極的に
注入する所望形状の凹所5を形成するとともに、
該凹所5を画成する本体1の壁面に微細な凹凸形
状6を連続して形成し、かつ底部4の周縁全域
に、歯牙面と共働して差込間隙8を画成するテー
パー面7を形成する構成となしたものである。
依つて、上記構成のブラケツトを歯牙9面に接
着固定する場合には、上記凹所5内に接着材10
を注入して、かかる状態のままブラケツト本体1
の底部4面を、歯牙9面の所定位置に強く押し付
ければ、第2図に示す如く、注入接着材10によ
りブラケツト本体1は、歯牙9面に確実に固定さ
れることとなる。
従つて、具体的には図示しないが、後はブラケ
ツト本体1のスロツト2内にアーチワイヤーを係
留した後、該アーチワイヤーをウイング3を介し
て結紮線で縛着すれば、アーチワイヤーの負荷荷
重を、矯正したい歯に加えることが可能となる。
そして、矯正治療の終了により、歯牙9面から
ブラケツト本体1を剥離する場合には、上記テー
パー面7と歯牙9面間に画成される差込間隙8内
にブラケツト撤去用鉗子(図示せず)を差し込ん
で、ブラケツト本体1を剥離すると、ブラケツト
本体1を簡単に剥離することが可能となるばかり
か、差込間隙8近傍の接着材10層は極めて薄く
なつて、接着効果を十分に発揮していないので、
かかる部位の接着材層も、鉗子の差し込みにより
簡単に歯牙9面から剥離できることとなる。
また、特に凹所5内で固化した接着材10層
は、凹所5の深さ分だけ従来と比し当然に厚くな
つて、かつ凹所5内で微細凹凸形状6と機械的接
着強度をもつて結合して、周囲壁面により一塊と
して抱え込まれているので、ブラケツト本体1が
歯牙9面から完全に剥離されようとすると、この
抱え込み効果により、接着材10層は従来の如く
底部4間で界面破壊を起こさずに、歯牙9面間で
界面破壊を引き起して、常に本体1と一緒に剥離
される結果、接着材10層が歯牙9面に残留する
ことがなくなる。
従つて、本ブラケツトにあつては、ブラケツト
本体1の剥離後、残留接着材層の煩わしい除去作
業が全く不要となる。
尚、上記実施例は、接着材10層と機械的接着
強度をもつて結合する微細凹凸形状6を、単なる
半円弧状のくぼみを一定の間隔をおいて多数形成
することにより構成したものであるが、第3図に
示す如く、径差のある複雑なくぼみを多数形成し
て、微細凹凸形状6を構成することも実施に応じ
任意である。この場合、第3図に示す微細凹凸形
状6の方が、接着材10層との機械的接着強度に
優れることは言うまでもない。
「考案の効果」 以上の如く、本考案は、ブラケツト本体の底部
中央に、接着材を積極的に注入するための凹所を
形成するとともに、該凹所壁面に微細な凹凸形状
を形成し、かつブラケツト本体の底部周縁に、歯
牙面と共働して差込間隙を画成するテーパー面を
形成したことを特徴とするものであるから、底部
の凹所内に接着材を積極的に注入して、該凹所内
の接着材でブラケツト本体を歯牙面に固定する
と、接着材層は凹所の深さ分だけ従来と比し厚く
なり、かつ該厚い接着材層は凹所壁面の微細凹凸
形状と機械的接着強度をもつて結合して、周囲壁
面により一塊として抱え込まれるので、ブラケツ
ト本体を歯牙面から剥離する場合には、かかる抱
え込み効果により、少なくとも接着材層と底部間
で界面破壊を引き起こすことがなくなり、接着材
層は常にブラケツト本体と一体に剥離することが
可能となる。
従つて、本考案のブラケツトにあつては、本体
の剥離後、残留接着材の煩わしい除去作業が全く
不要となる。
また、ブラケツト本体の剥離に際しては、底部
周縁に形成されたテーパー面と歯牙面間に差込間
隙が画成されるので、該間隙内にブラケツト撤去
用鉗子等の歯科用器具を差し込めば、ブラケツト
本体を容易に剥離できる利点をも有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の実施例に係る歯科矯正用ブ
ラケツトを平面側から示す斜視図、同図Bは同ブ
ラケツトを底面側から示す斜視図、同図Cはブラ
ケツトの縦断面図、第2図はブラケツト本体を歯
牙面に接着固定した状態を示す要部断面図、第3
図は凹所壁面に形成される微細凹凸形状の他例を
示す要部拡大断面図である。 1……ブラケツト本体、4……底部、5……接
着材を積極的に注入する凹所、6……微細な凹凸
形状、7……テーパー面、8……差込間隙、9…
…歯牙、10……接着材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブラケツト本体の底部中央に、接着材を積極的
    に注入するための凹所を形成するとともに、該凹
    所壁面に微細な凹凸形状を形成し、かつブラケツ
    ト本体の底部周縁に、歯牙面と共働して差込間隙
    を画成するテーパー面を形成したことを特徴とす
    る歯科矯正用ブラケツト。
JP11745886U 1986-08-01 1986-08-01 Expired JPH0411697Y2 (ja)

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JP11745886U JPH0411697Y2 (ja) 1986-08-01 1986-08-01

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JPS6326313U JPS6326313U (ja) 1988-02-20
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