JPH04116729U - 油タンク総合監視装置 - Google Patents

油タンク総合監視装置

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JPH04116729U
JPH04116729U JP2820591U JP2820591U JPH04116729U JP H04116729 U JPH04116729 U JP H04116729U JP 2820591 U JP2820591 U JP 2820591U JP 2820591 U JP2820591 U JP 2820591U JP H04116729 U JPH04116729 U JP H04116729U
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JP2820591U
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Inventor
俊男 月岡
Original Assignee
油研工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンク油面の変動と、油面下における浸漬モ
ータの負荷電流値と、油温とを電気信号で取り出して外
部で総合的に発光表示および数値表示でき、各検出信号
を遠方監視にも利用できる油タンク総合監視装置を提供
する。 【構成】 投受光素子(104,105) による内部反射光の強
度変化で油面を検出する複数の液体検知素子(11,12,13,
14) の縦配列からなる油面センサ(10)と、油面センサー
の検知結果を表示する複数の発光表示素子(21,22,23,2
4) の縦配列からなる油面表示器(20)と、ポンプ駆動電
動機(5) の電流を検出する電流センサー(6)と、電流セ
ンサーによる検出結果を発光素子アレイによって複数の
電流レベルの段階的なバー表示により表示する電流表示
器(30)と、油温を電気信号の形で検出する油温センサー
(7) と、油温センサーによる検出値を数値表示する油温
表示器(40)とを備えた油タンク総合監視装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油タンク総合監視装置に関するものであり、特に油圧システムの油 圧源として用いられる油浸電動ポンプ付き油圧ユニットのタンク内の油面・電動 器電流・油温をセンサによって監視して発光表示および数値表示素子により表示 するようにした油タンク総合監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
油圧システムの油圧源として用いられる油圧ユニットでは、負荷の油圧シリン ダ等への圧油の供給により油面レベルが変動する。一般的な油圧ユニットでは、 タンクの壁面に連通管式の油面ゲージが設けられているが、これは単なる油面の 位置を確認するためだけのものであり、油面レベルの上下変動が正常範囲内のも のか否か、あるいは上下限を越したのか否かを監視する機能はない。特にポンプ とその駆動電動機をタンク内の油中に浸漬した油浸型の油圧ユニットでは、タン ク内の油を電動機の冷却媒体に利用しているので、油面レベルが低下して電動機 が油面上に露出すると電動機の焼損を起こし、従って負荷への圧油供給で変動す る油面の上下変動を常時監視する必要性は他のタイプのタンクに比べて高い。
【0003】 また油浸電動ポンプでは駆動電動機を油中で回転させるため、駆動電動機が通 常の気中電動機よりも過負荷に対して重設計となっており、定格電流も比較的高 いレベルで使用されるようになっているが、先に述べたように浸漬される油を冷 却媒体とすることを前提に設計されているのでタンク内の油の温度上昇が不可避 であり、従って電動機をあまり長い時間に亙って大電流もしくは過負荷状態で動 作させると油温の異常上昇を招いてしまう。一方、例えば冬季等の気温の低いと きにおける油圧ユニットの起動時には油温が低下していてその粘性が低く、従っ て電動機は油温が適温に上昇するまでに亙って過負荷状態になり、そのコイルに 過大な電流が流れてコイルの焼損を起こす恐れもある。したがって電動機に流れ る電流を監視する必要があるが、従来では電流系などの計器による指示を行うだ けで安全レベルか危険レベルかを一目で視認できるようにすることは行われてい ない。
【0004】 更にタンク内の油温が何度になっているかを知ることは前記駆動電動機の過負 荷状態での運転による油温上昇のみならず、動作中の電動機の温度上昇による昇 温がどの程度のレベルになっているかを監視するためにも問題となるので確認の 必要がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、タンク油面の変動と浸漬モータの負荷電流値および油温を電 気信号で取出して外部で総合的に発光表示および数値表示でき、また各検出信号 を遠方監視にも利用できる油タンク総合監視装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1による考案に係る油タンク総合監視装置は油タンク内の油面下にポン プおよびその駆動電動機を浸漬配置した油タンクに対して油面レベルと電動機電 流と油温を監視する油タンク総合監視装置であって、この総合監視装置は、一対 の投受光素子を透明な樹脂材料からなる半球ドーム状の頭部内に封止して前記頭 部が油中にあるか否かによる内部反射光の強度変化を前記受光素子の光電流の大 きさに基づいて検出する液体検知素子を前記頭部の軸心が横を向くように複数個 縦に間隔を開けて配列してなる油面センサと、各液体検知素子と一対一に対応し て検知結果を表示する複数の発光表示素子を前記液体検知素子の配列に対応して 縦に配列してなる油面表示装器と、電動機電流を検出する電流センサと、該電流 センサによる検出電流値を発光素子アレイによって複数の電流レベルの段階的な バー表示により表示する電流表示器と、油タンク内の油温を電気信号の形で検出 する油温センサと、該油温センサによる油温検出値を数値表示する油温表示器と を備えている。
【0007】 請求項2による考案に係る油タンク総合監視装置では、前記発光素子アレイが 異種発色の発光領域を直線的に複数連ねた表示部を含んでいる。
【0008】 請求項3による油タンク総合監視装置では、前記液面検知素子のうちタンク内 で特定の高さ位置にある素子からの検知信号に基づいて出力を生じる液面限界検 出手段と、前記電流センサの検出電流値が予じめ定められた電流上限値を超えた ときに出力を生じる電流限界検出手段と、前記油温センサの検出値が予じめ設定 された油温上限値を超えたときに出力を生じる油温限界検出手段と、これら検出 手段のいずれか1つが出力を生じたときに警報信号を生じる警報信号発生手段と を備えている。
【0009】 請求項4による油タンク総合監視装置では、前記液体検知素子のうち油タンク 内で最下部に位置する素子が油面の外に出たときの検知結果で発報する油面下限 警報器を更に備えている。
【0010】 請求項5による油タンク総合監視装置では、前記油面液体検知素子のうち油タ ンク内で最上部に位置する素子が油中に浸漬されたときの検知結果で発報する油 面上限警報表示器を更に備えている。
【0011】 請求項6による油タンク総合監視装置では、前記電流センサの検出電流値が予 じめ設定された電流上限値を超えたときに発報する電流上限警報器を更に備えて いる。
【0012】 請求項7による油タンク総合監視装置では、前記油温センサによる検出値が予 じめ設定された油温上限値を超えたときに発報する油温上限警報器を更に備えて いる。
【0013】
【作用】
請求項1による考案に係る油タンク総合監視装置において、油面センサは、前 記液体検知素子を前記頭部の軸心が横を向くように複数個縦に間隔を開けて配列 してなるものであり、各液体検知素子は、一対の投受光素子を透明な樹脂材料か らなる半球ドーム状の頭部内に封止して前記頭部が油中にあるか否かによる内部 反射光の強度変化を前記受光素子の光電流の大きさに基づいて検出するものであ る。
【0014】 ここで、液体検知素子を前記頭部の軸心が横を向くように配置したのは、油中 にあった液体検知素子が油面の低下によって空気中に露出したときに素子頭部に 残留付着した油が素子下面側にしずくとなって溜るが、このしずくの溜る位置が 素子頭部の軸方向先端部であると素子は依然として油中にあるかのように検出信 号を出す恐れがあるからであり、この残留付着した油のしずくを素子頭部の軸方 向と直交する部分に重力で位置せしめることにより、前述の誤検出をなくすため である。
【0015】 液体検知素子を複数個縦に間隔を開けて配列してなる油面センサは、タンク内 の正常油面レベルを液体検知素子の間に挟むように縦に固定され、通常は、最上 部の液体検知素子が正常油面レベルより上方に位置され、上から二番目の液体検 知素子が正常範囲の油面変動で油面上に出たり油面下に没したりするように位置 され、更に下方の別の液体検知素子が正常範囲の油面変動では油面下に没したま まとなるように位置される。
【0016】 最上位の液体検知素子が検知出力を生じるのはそれが油面下に没したときであ り、これは油面レベルが所定の上限位置よりも高くなったことを意味する。また 前記上から二番目の液体検知素子が点滅している場合は該素子の位置レベルを油 面が上下していることを意味し、これは例えば油圧負荷の圧油の正常な給排動作 の確認を与える。最上位の液体検知素子が消灯したままで二番目の液体検知素子 も消灯したままの状態は負荷への給油が行われていないことの確認を与え、同様 に最上位の液体検知素子が消灯したままで二番目の液体検知素子が点灯したまま の状態は負荷からの戻り油がないことの確認を与える。さらに最下位の液体検知 素子が点灯したときは油面が所定の下限レベル以下に下がったこと、すなわち油 漏れなどによりタンク内の油量が少なくなったことの確認を与える。
【0017】 油面表示装置は複数の発光表示素子を前記液体検知素子の配列に対応して縦に 配列してなるものであり、各発光表示素子は各液体検知素子と一対一に対応して その検知結果を表示する。
【0018】 電流センサは油浸電動ポンプの電動機に流れる電流を比例的に検出する例えば トロイダルコアーを用いた電流センサであり、この電流センサの出力は電流表示 器内の信号処理回路において比較回路などによって多段レベルに弁別される。こ の電流センサによる検出電流値は最終的に電流表示器の発光素子アレイによって 前記多段レベルに対応した段階的なバー表示として発光表示される。
【0019】 油温センサは例えばサーミスターなどの感温素子からなるもので、タンク内の 適所に配置された油温を計測する。計測された油温検出信号は油温表示器内の信 号処理回路によりレベル検出され、検出結果は数値表示される。
【0020】 本考案に係る油タンク総合監視装置において、前記発光表示素子は矩形の発光 表示面を有する各発光表示素子を縦に配列することによりそれらの発光表示面が 連なった矩形の表示面を構成するようにするのが好ましい。これは、表示部を目 視したときに全体でタンク内の油面ゲージをイメージできるようにするためであ り、油面下にある液体検知素子のレベルまでは表示面も点灯したバーグラフ状の 表示を与え、負荷への油の給排で油面が上下している場合はこのバーグラフ状の 点灯部の上端部が点滅して、あたかもバーグラフの長さが変動に応じて変化する かのような視覚効果を与える。
【0021】 請求項2による考案に係る油タンク総合監視装置では前記発光素子アレイが異 種発色の発光領域を直線的に複数連ねた表示部を含んでおり、これにより電動機 の負荷電流のレベルが正常範囲にあるか、或いは過電流領域にあるか、更には危 険レベルに達しているのか否かを表示の発色で識別し易くする。例えば前記発光 素子アレイの直線的な表示部の一端側の領域を緑色発光素子のアレイとし、次い で中間の領域を黄色発光素子のアレイとし、更に他端側の領域を赤色発光素子の アレイとすることにより、アレイ全体として一端側の安全レベル領域から他端側 の危険レベル領域へと連なるバー表示を行うことができる。この場合、各領域の アレイの占める素子数は所望に設計でき、信号レベル弁別回路側の設定と組み合 せて適宜定めればよい。
【0022】 請求項3による油タンク総合監視装置では、前記液面検知素子のうちタンク内 で特定の高さ位置にある素子からの検知信号に基づいて出力を生じる液面限界検 出手段と、前記電流センサの検出電流値が予じめ定められた電流上限値を超えた ときに出力を生じる電流限界検出手段と、前記油温センサの検出値が予じめ設定 された油温上限値を超えたときに出力を生じる油温限界検出手段と、これら検出 手段のいずれか1つが出力を生じたときに警報信号を生じる警報信号発生手段と を備えており、これら各検出手段は周知の比較回路で実現できる。各検出手段の 出力の論理和によって警報信号発生手段、例えばリレーを作動させれば、リレー 接点から交直両用の無極性接点信号を警報信号として外部へ供給可能であり、従 ってこれを例えばポンプ駆動電動機の非常用開路器の作動信号として利用するこ とができる。
【0023】 請求項4による油タンク総合監視装置では、前記液体検知素子のうち最下位の 素子が油面の外にあることを検知したときに発報する油面下限警報表示器を更に 備えている。これは油面がひとたび最下位の液体検知素子以下になると発報し、 好ましくはこの発報にラッチをかけてタンク内の油量不足の危険を警報表示する ようにする。
【0024】 請求項5による油タンク総合監視装置では、前記液体検知素子のうちの最上位 の素子が油中にあることを検知したときに発報する上限警報表示器を更に備えて いる。これも、油面がひとたび最上位の液体検知素子以上になると発報し、好ま しくはこの発報にラッチをかけてタンク内の油量過剰の危険を警報するようにす る。
【0025】 請求項6による油タンク総合監視装置では、前記電流センサの検出電流値が予 じめ設定された電流上限値を超えたときに発報する電流上限警報器を更に備えて いる。この警報機は、好ましくは前記検出電流値が予じめ定められた時間だけ継 続して電流上限値を超えたときにはっぷするようにし、更にはこれをラッチして 電動機の過電流状態を警報表示するようにする。
【0026】 請求項7による油タンク総合監視装置では、前記油温センサによる検出値が予 じめ設定された油温上限値を超えたときに発報する油温上限警報器を更に備えて いる。この警報機も好ましくは油温検出値が油温上限とを予じめ定められた時間 に亙って継続的に超えたときに発報するようにし、タンク内の油温が過熱状態に あることを警報表示するようにする。
【0027】
【実施例】
図1に本考案の一実施例に係る油タンク総合監視装置の構成を示す。図示する ように、この装置は、センサユニット1と電流センサ6および総合表示装置2と を備えている。センサユニット1は油温センサ7と油面センサ10とを備えてい るが、これらは別体でもよい。油面センサ10は、図2に示すように4つの液体 検知素子11〜14を横向きに縦に間隔をあけて配列したものであり、このセン サ10は、油面Sを液体検知素子11と12の間に位置させて油タンク3の内壁 に取り付けられ、該タンク3内には図示しない外部油圧システムの負荷(アクチ ュエータ)へ圧油を供給するためのポンプ4とその駆動モータ5とが油中に浸漬 配置されている。また電流センサ6はモータ5への給電線に流れる電流を検出す るトロイダルコアによる変流器タイプのものであり、前記給電線の適当な位置に 取付けられる。更に油温センサ7はサーミスタや感温半導体素子によるものであ り、タンク3内の油中の適所に前記油面センサ10と一緒にまたは別体に取付け られる。
【0028】 総合表示装置2は、後述する図4の回路構成を含むものであり、正面パネル上 には矩形発光表示面をもつ4つの発光表示灯(LED)21〜24を縦に連ねた 縦長の矩形表示部からなる油面表示部20と、1つの油面警報表示灯25と、水 平に配置された発光ダイオードアレイからなるバー表示部をもつモータ電流表示 部30と、1つの電流警報表示灯35と、二桁の数字表示エレメントからなる油 温表示部40と、1つの油温警報表示灯45と、全ての警報リセット用の押釦ス イッチ50とが配置され、さらに油温の設定モードと測定モードとの切換を行う モード切換スイッチ70および油温設定ボリューム75も配置されている。尚、 この装置2の背面等の適当な個所に後述する外部警報出力端子(図4の符号93 および94)が設けられている。
【0029】 図3の(A)〜(F)に液体検知素子11〜14の構成と機能等を示す。図3 の(A)において、この液体検知素子は、一対の投受光素子を構成する発光エレ メント104と受光エレメント105とをステム107上に有し、これら各エレ メント104,105を透明樹脂材料からなる半球ドーム状の頭部106内に封 止して、ステム背面から各エレメントに接続されたコモン電源リード101,発 光信号リード102,受光信号リード103を取り出してなるもので、前記頭部 106が空気中にある場合は(A)に示すように発光エレメント104からの光 が内部で全反射して受光エレメント105に入射し、従ってリード101と10 3から光電流を出力し、一方、前記頭部106が油等の液体中にある場合には前 記全反射が消失して光が外部へ透過し、従って受光エレメント105に光が入射 しなくなることで前記光電流が消失する。この液体検知素子を電気回路シンボル で示すと(B)の通りであり、また光電流Icによる検知出力電圧Veと液体の 有無との関係を図示すれば(F)の通りである。
【0030】 今、液体検知素子11を、図3(C)のように、その頭部の軸を縦に向けて配 置すると、油面Sの下にあった液体検知素子11が油面Sの低下によって空気中 に出てきた場合、図3(D)のように残留油滴Dが頭部106の検知領域の主要 部を覆ってしまい、前記全反射が油滴の存在によって阻害されてあたかも未だ油 面下にあるかのような誤検出を行ってしまう。そこで本考案では図3の(E)に 示すように液体検知素子11〜14をその頭部106の軸線が横をむくように取 付けるものである。このような向きに取付けると、図3(E)に示すように頭部 106の特に先端面付近の検知領域主要部での油切れがよく、前述したような誤 検出が効果的に防止される。
【0031】 図4に、油面センサ10の各液体検知素子11〜14および電流センサ6と油 温センサ7を含めて前記総合表示装置2の回路構成の例を示す。図4において、 図1と同一符号は相当部分を示しており、R1〜R4は電流制限抵抗、31〜3 4は電流電圧変換回路、41〜44はヒステリシス回路、51〜54はコンパレ ータ回路、61〜64は波形成形回路、71〜74はスイッチング素子であり、 これらによって油面表示系が構成されている。81と82はラッチ回路、84は 信号反転回路、85と89は別のスイッチング素子、83と88はダイオードで あり、これらによって油面警報表示灯25と共に油面上限および下限警報系を構 成している。
【0032】 一方、R6は電流センサ6の負荷抵抗、36はモータ5の突入電流による計測 系への過電流の流入を阻止すると共に電流センサ6の出力を増幅する増幅器、4 6は計測系のスケールと直線性を定めるための増幅器、56は表示すべき電流レ ベルの最大値に相当する基準電圧を生じる電圧発生回路、26は内部に多段コン パレータ回路を含むドライバ回路であって、増幅器46からの出力を内部の多段 コンパレータによって前記基準電圧発生器56で設定された最大電圧レベルの複 数の分圧レベルと比較し、電流表示用発光ダイオードアレイ30内の対応レベル 以下の発光ダイオードエレメントを点灯させるものであり、これらにより電流表 示用発光ダイオードアレイ30と共にモータ電流検出表示系を構成している。ま た66は増幅器46からの出力が基準電圧発生機56で設定された最大レベルを 超えたときに出力を生じる比較器、86はそのラッチ回路、76はラッチ回路8 6の出力で制御されるスイチング素子であり、これらで電流警報表示灯35と共 に電流上限警報系を構成している。
【0033】 さらに27は温度表示用の数字表示エレメント40を制御するための制御回路 であり、附属するモード切換スイッチ70が測定モードのときは温度センサ7か らの出力を内部の信号処理回路で弁別し、対応する数字表示をエレメント40に 与えると共に、モード切換スイッチ70が設定モードのときはボリューム71の 調整で測定中のセンサ出力に対するエレメント40の数字表示を変更できるよう になっており、これによって油温測定表示系が構成されている。また制御回路2 7は予じめ設定された油温上限レベルに相当する内部閾値を与えられており、油 温センサ7の検出値がこれを超えるとスイッチング素子37を動作させてラッチ 回路87を介してスイッチング素子47を導通させ、油温警報表示灯45を点灯 させる。ラッチ回路87はそれがリセットされるまでこの警報表示を保持し、こ れらによって油温警報表示系が構成されている。
【0034】 前記の各ラッチ回路81,82,86,87は、図1に示した押釦スイッチ5 0に対応するリセットスイッチによって全てリセット可能に構成されている。更 に各警報表示系のスイッチング素子85,89,76,47の出力はダイオード 95,96,97からなるオア回路を介して共通にリレー91を付勢するように なっており、リレー91のリレー接点92は外部警報出力端子93と94に接点 信号を与えるようになっている。
【0035】 図4において、油面検出系の代表として液体検知素子11の回路について説明 すると、液体検知素子11の光電流による検知出力は電流電圧変換回路31で電 圧信号に変換され、これは図3(F)に示す通り素子11が油中にある場合と空 気中に出ている場合とで電圧レベルの異なる信号である。この信号はヒステリシ ス回路41を通ってコンパレータ51において基準電圧と比較され、素子11が 油中に有るか否かが検出される。素子11が油中にある場合に基準電圧レベルを 超えてコンパレータ51がオンするように設定しておき、この出力を波形成形回 路61を介してスイッチング素子71に伝える。スイッチング素子71は素子1 1が油中にある場合にオン状態となって発光素子21を点灯させる。他の液体検 知素子12〜14についても同様である。
【0036】 最上位の液体素子11に接続されたスイッチング素子71の出力はまたラッチ 回路81のセット入力端子にも接続されている。すなわち、スイッチング素子7 1がオン状態になるとラッチ回路81がセットされ、その出力に接続された別の スイッチング素子85がオン状態にされる。スイッチング素子85がオンになる と、ダイオード83を介して警報表示灯25に電流が流れると共にダイオード9 5を介してリレー91に電流が流れ、警報表示灯25が点灯すると共にリレー9 1が励磁されてその接点92が閉じられ、端子93と94間に閉成信号が送り出 されて外部の図示しない警報機またはモータ非常停止回路が作動される。この動 作はラッチ回路81がリセットスイッチ50の閉成によってリセットされるまで 継続する。
【0037】 最下位の液体検知素子14に接続されたスイッチング素子74の出力も反転回 路84を介して別のラッチ回路82のセット入力端子に接続されている。このラ ッチ回路82は前記リセットスイッチ50からリセット信号を受けるようになさ れ、また別のスイッチング素子89を駆動する。スイッチング素子89はダイオ ード88を介して同様に警報表示灯25に接続されると共に更にダイオード95 を介してリレー91にも接続されている。したがって、この最下位の液体検出素 子14が空気中にでるとスイッチング素子74がオフになるのに伴なって反転回 路84がラッチ回路82をセット状態にし、これによって前述と同様に警報表示 灯25が点灯し、リレー91がその接点92を閉じることになる。
【0038】 図5は油面センサユニット1の取付例を示している。この例では、タンク3の 定常油面レベルSSに対して液面検出素子11が空気中に、その他の液面検出素 子12〜14が油中に没するようにユニット1が取付けられている。すなわち、 タンク3内に浸漬されたモータ5よりも上のレベル範囲を4つの液体検出素子1 1〜14で3つの監視領域A〜Cに分け、実際の油面が領域Aにある場合は素子 12を点灯させ、領域Bにある場合は素子13を点灯させ、領域Cにある場合は 素子14に点灯させるようになっている。この場合、素子11とLED21が対 応関係にあって警報表示灯25の点灯による上限レベルオーバーの警報表示も行 わせ、素子12とLED22および素子13とLED23がそれぞれ対応関係に あって正常油面の表示と油漏れ減少油面の表示を行い、素子14とLED24と が対応関係にあって警報表示灯25による下限レベルオーバーの点灯表示も行わ せるようになっている。またこの場合、ポンプ4に接続された油圧負荷が正常の 範囲内で油を給排する場合の油面の上下変動は前記素子11と12との中間レベ ルから素子12と13との中間レベルの範囲内に設定されており、したがって油 圧負荷の正常動作の範囲内ではLED22が点滅することになる。
【0039】 各液体検出素子11〜14においては油が素子頭部に付着すると対応するLE D21〜24が点灯し、油が頭部から離れると消灯する。したがて4つのLED 21〜24のうちの一つずつの点灯状態で油面レベルが判断でき、その点灯・消 灯で正常油面状態や油漏れ状態の判断ができ、また上限オーバーや下限オーバー の表示と共に警報灯の点灯と外部警報機またはモータの非常停止装置を作動させ たりすることが可能である。例えば図5の例では、LED21が消灯したまま、 LED22が点滅し、他のLED23〜24が点灯したままであれば油圧負荷が 動作していて油面が正常範囲にあることがわかる。またこのときLED22が点 灯したままであれば油圧負荷が油を排出した状態で停止していることがわかる。 一方、油圧負荷が運転状態でLED21と22が消灯したままとなり、LED2 3が点滅している場合はどこかで油漏れ等が生じて油量が減少していることがわ かる。
【0040】 油面が上限オーバーの状態になると全てのLED21〜24が点灯し、また警 報表示灯25も点灯しつづけることになる。逆に油面が下限オーバーの場合は全 てのLED21〜24が消灯し、警報表示灯25のみが点灯しつづけることにな る。勿論これらの場合はリレー91が作動して端子93〜94に閉成信号を生じ るから、これにより外部の警報機などを作動させることができる。
【0041】 図6にモータ駆動電流の発光表示エレメント30の表示領域の分けかたの一例 を示す。この例では全体で12の発光ダイオードエレメントからなるバー表示を 実現している。図中にモータ電流とドライバ回路26内での比較電圧レベルとの 関係を合せて示したが、この場合、左側の四つの発光ダイオードエレメントでは 緑色発光を行わせ、中間の四つは黄色発光を行わせ、右側の四つは赤色発光を行 わせるようにしてある。これによりモータ負荷電流レベルに応じた色分けで表示 を行わせることができ、この表示はモータ電流の変化に即時的に対応して変化可 能である。
【0042】 一般にモータの過電流保護には過電流遮断器が使用されることが多いが、油浸 電動ポンプを備えた油圧ユニットの場合は過電流遮断器だけではその遮断動作に 数分を要するのが通常であるので油温の上昇が危険レベルにまで達してしまうこ とが多い。特にポンプが油中の異物により回転抵抗を増すと駆動電動器の負荷電 流も対応して増加し、この現象は急激に生じるとは限らない。そのまま放置する と電動機の過熱だけでなく、異物との摩擦でポンプ内に生じた金属粉が油圧回路 へ流れこみ、油圧システム中のバルブなどにも損傷を与えてしまい、またポンプ の振動や異常音も大きくなって機械本体まで損傷を及ぼしてしまう。そこでモー タ電流のレベル変動の表示を本考案に従って即時的なバー表示で行うと共に必要 に応じてレベル設定した警報の発報と非常停止信号を発することでことにより、 過電流遮断器が開路する前にモータを止めて対策を講じることができるようにな る。
【0043】
【考案の効果】
以上に述べたように、本考案によれば、油タンク内の油面レベルと油浸電動ポ ンプのモータ電流とタンク内の油温とを外部で発光表示および数値表示できるの で、これらの状態を種々の状況毎に即時的に表示して監視することができ、遠方 へ検出信号を送って監視表示をする場合にも、検出レベル表示を状況の理解のし 易い形態で見易く行えるから確認が行い易いという利点があり、またどれか一つ に異常があっても警報を発報し且つ必要な機器を非常停止させることに対応でき るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る油圧タンク総合監視装置
の構成を示す説明図である。
【図2】油面センサの構成例を示す側面図である。
【図3】Aは液体検知素子の構成を示す説明図、Bは電
気回路シンボルで表わした構成図、Cは油中に頭部を漬
けた状態の説明図、Dは油面上に引き上げた状態の説明
図、Eは本考案における液体検知素子の配置姿勢を示す
説明図、Fは素子の動作を説明する説明図である。
【図4】本考案の油タンク総合監視装置の回路構成の例
を示す回路図である。
【図5】油面センサのレベル設定の例を示す説明図であ
る。
【図6】電流表示エレメントの表示レベル設定の例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 センサユニット 2 総合表示装置 3 タンク 4 ポンプ 5 モータ 6 電流センサ 7 油温センサ 10 油面センサ 11〜14 液体検知素子 21〜24 発光表示素子(LED) 25 油面警報表示灯 30 電流表示発光素子エレメント 35 電流警報表示灯 40 油温数値表示エレメント 45 油温警報表示灯 50 押釦スイッチ(リセットスイッチ)

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油タンク内の油面下にポンプおよびその
    駆動電動機を浸漬配置した油タンクに対して油面レベル
    と電動機電流と油温を監視する油タンク総合監視装置で
    あって、一対の投受光素子を透明な樹脂材料からなる半
    球ドーム状の頭部内に封止して前記頭部が油中にあるか
    否かによる内部反射光の強度変化を前記受光素子の光電
    流の大きさに基づいて検出する液体検知素子を前記頭部
    の軸心が横を向くように複数個縦に間隔を開けて配列し
    てなる油面センサと、各液体検知素子と一対一に対応し
    て検知結果を表示する複数の発光表示素子を前記液体検
    知素子の配列に対応して縦に配列してなる油面表示器
    と、電動機電流を検出する電流センサと、該電流センサ
    による検出電流値を発光素子アレイによって複数の電流
    レベルの段階的なバー表示により表示する電流表示器
    と、油タンク内の油温を電気信号の形で検出する油温セ
    ンサと、該油温センサによる油温検出値を数値表示する
    油温表示器とを備えたことを特徴とする油タンク総合監
    視装置。
  2. 【請求項2】 前記発光素子アレイが異種発色の発光領
    域を直線的に複数連ねた表示部を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の油タンク総合監視装置。
  3. 【請求項3】 前記液面検知素子のうちタンク内で特定
    の高さ位置にある素子からの検知信号に基づいて出力を
    生じる液面限界検出手段と、前記電流センサの検出電流
    値が予じめ定められた電流上限値を超えたときに出力を
    生じる電流限界検出手段と、前記油温センサの検出値が
    予じめ設定された油温上限値を超えたときに出力を生じ
    る油温限界検出手段と、これら検出手段のいずれか1つ
    が出力を生じたときに警報信号を生じる警報信号発生手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の油タン
    ク総合監視装置。
  4. 【請求項4】 前記液体検知素子のうち油タンク内で最
    下部に位置する素子が油面の外に出たときの検知結果で
    発報する油面下限警報器を更に備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の油タンク総合監視装置。
  5. 【請求項5】 前記油面液体検知素子のうち油タンク内
    で最上部に位置する素子が油中に浸漬されたときの検知
    結果で発報する油面上限警報表示器を更に備えたことを
    特徴とする請求項1に記載の油タンク総合監視装置。
  6. 【請求項6】前記電流センサの検出電流値が予じめ設定
    された電流上限値を超えたときに発報する電流上限警報
    器を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の油タ
    ンク総合監視装置。
  7. 【請求項7】前記油温センサの検出値が予じめ設定され
    た油温上限値を超えたときに発報する油温上限警報器を
    更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の油タンク
    総合監視装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043900A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Daiko Denki Kk 測定装置

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