JPH041166A - 1―アセトアミドイノシトール類およびその製造方法 - Google Patents

1―アセトアミドイノシトール類およびその製造方法

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JPH041166A
JPH041166A JP9980590A JP9980590A JPH041166A JP H041166 A JPH041166 A JP H041166A JP 9980590 A JP9980590 A JP 9980590A JP 9980590 A JP9980590 A JP 9980590A JP H041166 A JPH041166 A JP H041166A
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Japan
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compound
acetyl
methyl
inositol
deoxy
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JP9980590A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Ogawa
誠一郎 小川
Akihiro Isaka
明洋 井坂
Kunio Kageyama
邦夫 影山
Morihisa Machida
町田 守久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、新規のアミノサイクリトールであり、光学活
性な1L−1−アセトアミド−2゜3.4.6−テトラ
−0−アセチル−1−デオキシ−5−〇−メチルーチロ
ーイノシトールおよび光学活性な1D−−1−アセトア
ミド−34,5,6−テトラ−0−アセチル−1−デオ
キシ−2−O−メチル−スチロ−イノシトールと、L−
クエブラチトールを出発物質として用い、光学分割の工
程を経ずに前記新規のアミノサイクリトールを得る方法
に関する。
アミノサイクリトール類は、抗生物質、抗ガン剤等の医
薬や農薬等の合成原料として有用である。
〈従来の技術〉 アミノサイクリトール(アミノ31りは、自然界に構造
多糖として広く存在して生命維持に重要な役割を担うグ
リココンシュゲイトの構成糖であり、また、重要な抗生
物質の構成成分であり、従来より、その合成が種々の方
法で試みられて来た。
一例をあげると、フランとアクリル酸をディールス・ア
ルダ−反応させ+1 1,4−アンドロシクロヘキサン
化合物を得、それを加酸酸分解してアンヒドロ環を開裂
させた後、アジド化、還元などを行なってアミノ糖を得
る方法、Paulsenらによって提案された、天然に
存在するし一りエブラチトールを出発物質として用い、
21工程を経て光学活性バリエナミンを得る方法2) 
ベンゼングリコールを出発物質として用いる方法3ゝ 
イノシトールのジスルホナートあるいはシス−1,4−
ジエポキシドにヒドラジンを作用させる方法4)などが
ある。
参考文献 1) S、 Ogawa and Y、 5hibat
a、 Chem、 Letter。
1985、 p、1518 2) H,Paulsen and F、 R,He1
ker、 LiebigsAnn、 Chew、、 1
981. pp、2180−22033) M、 Na
kajima、 N、 Kurihara、 et a
l、。
Liebigs Ann、 Chem、、 1965.
 Vol、6B9゜4)  F、  W、  Lich
tenthaler、  ”Newer  Metho
ds  ofPreparative  Organi
c  Chemistry   、  1968゜Vo
l、  IV、  p、155 S、 Ogawa、  有機合成化常温会誌、 196
B。
Vol、27. p、731 〈発明が解決しようとする課題〉 前記の如く、アミノサイクリトール類の合成方法は公知
である。 しかし、これら公知の方法は、いずれも、合
成工程が複雑であフたり、光学分割の工程を経なければ
ならないという問題点があった。 そして、そのために
、いずれの方法も収率が低いという問題点があった。
本発明は、上記の事実に鑑みてなされたものであり、2
種類の光学活性な新規のアミノサイクリトールと、L−
クエブラチトールを出発物質とし、光学分割の工程を必
要としない前記2種類の光学活性な新規のアミノサイク
リトールの製造方法の提供を目的とする。
<課題を解決するための手段〉 本発明は、下記式(I)で示される光学活性な1L−1
−アセトアミド−2,3,4,6−テトラ−0−アセチ
ル−1−デオキシ−5−〇−メチルーチローイノシトー
ルおよび下記式(II )で示される光学活性な1D−
−1−アセトアミド−3,4,5,6−テトラ−0−ア
セチル−1−デオキシ−2−O−メチル−スチロ−イノ
シトールを提供する。
また、本発明は、L−クエブラチトールを出発物質とす
ることを特徴とする光学活性な1L−1−アセトアミド
−2,3,4,6−テトラ−〇−アセチル−1−デオキ
シ−5−〇−メチルーチローイノシトールおよび光学活
性な1′D−1−アセトアミド−3,4,5,6−テト
ラ−0−アセチル−1−デオキシ−2−O−メチル−ス
チロ−イノシトールの製造方法を提供する。
以下に、本発明の詳細な説明する。
本発明の化合物は、前記式(1)で示される光学活性な
1L−1−アセトアミド−2,3゜4.6−テトラ−0
−アセチル−1−デオキシ−5−0−メチル−チロ−イ
ノシトールおよび前記式(II )で示される光学活性
な10−1−アセトアミド−3,4,5,6−テトラ−
0−アセチル−1−デオキシ−2−〇−メチルースチロ
ーイノシトールである。
1L−1−アセトアミド−2,3,4,6−テトラ−O
−アセチル−1−デオキシ−5−〇−メチルーチローイ
ノシトール(I)は、比旋光度(〔α)o)が−9° 
炭化水素系溶媒に不溶、アルコール類、ハロゲン化炭化
水素類、ジメチルフォルムアミドなどに可溶のシロップ
である。
また、1D−−1−アセトアミド−3,4゜5.6−テ
トラ−0−アセチル−1−デオキシ−2−O−メチル−
スチロ−イノシトール(II)は、融点が215〜21
6℃、比旋光度(〔α)o)が+13,5° 炭化水素
系溶媒に不溶、アルコール類、ハロゲン化炭化水素類、
ジメチルフォルムアミドなどに可溶の白色固体である。
本発明の上記化合物(1−アセトアミドイノシトール類
)は、アミノサイクリトール類に属する化合物であり、
好ましくは、光学活性なし一りエブラチトールを出発物
質として合成される。 出発物質であるし一りエブラチ
トールが光学活性体であるので、該化合物も、光学活性
体のみが得られる。 また、該化合物は、さらに他のア
ミノサイクリトール類やその認導体に転換され得るので
、医薬品や農薬等の原料となる。
本発明の化合物を合成する際の出発物質であるし一りエ
ブラチトール(L−(−)−2−0−Methyl −
chiro −1nositol)は、イノシトールの
モノメチルエーテルであり、ケブラコ皮やパラゴムツキ
(hevea brasiliensis)の汁液、そ
の他種物体中に広く見い出されている。 従って、これ
ら植物由来のし一りエブラチトールを出発物質として用
いればよい。
L−クエブラチトールのこうした植物体からの採取方法
については、例えば、パラゴムツキからし一りエブラチ
トールを採取する方法が特願昭63−168562号お
よび特願平01−161922号に記載されている。
後者によれば、L−クエブラチトールは、天然ゴム漿液
(天然ゴム製造工程で、凝固したゴム分を取り除いた残
りの水溶液)の濃縮物若しくは乾固物をメタノールに溶
解し、溶解液を濃縮し、L−クエブラチトールを結晶化
させることによフて容易に採取することが出来る。 こ
うして採取されたクエブラチトールは、全て光学活性な
L型である。
本発明の製造方法は、前記の如く、出発物質としてL−
クエブラチトールを用いる点に特徴を有するが、光学活
性な1L−1−アセトアミド−2,3,4,6−テトラ
−0−アセチル−1−デオキシ−5−0−メチル−チロ
−イノシトール(I)の製造方法の場合は、L−クエブ
ラチトールの6位をアジド化した後にそのアジド基を還
元、アセチル化してアセチルアミノ基とする工程と、し
−クエブラチトールの1位、3位、4位および5位を0
−アセチル基とする工程を経る製造方法、また、光学活
性な1D−−1−アセトアミド−3,4,5,6−テト
ラ−0−アセチル−1−デオキシ−2−O−メチル−ス
チロ−イノシトール(TI )の製造方法の場合は、L
−クエブラチトールの1位をアジド化した後にそのアジ
ド基を還元、アセチル化してアセチルアミノ基とする工
程と、L−クエブラチトールの3位、4位、5位および
6位を0アセチル基とする工程を経る製造方法が好まし
い。
以下に、好適製造方法の一例を第1図に基づいて説明す
る。
く光学活性な1L−1−アセトアミド−234,6−テ
トラ−0−アセチル−1−デオキシ−5−○−メチルー
チローイノシトール(I)および光学活性な1D−−1
−アセトアミド−3,4,5,6−テトラ−0−アセチ
ル1−デオキシ−2−〇−メチルースチローイノシトー
ル(11)の合成〉 L−クエブラチトール1は、2位かメチルエーテル化し
てメトキシ基となっているので、二つの隣り合った水酸
基(3,4位の水酸基と5.6位の水酸基)をブリッジ
型保護基で保護することができる。 このような保護基
としては、例えば、イソプロピリデン基、シクロへキシ
リデン基、ベンジリデン基等が挙げられる。 そして、
保護基の導入反応の際には、各々2.2−ジメトキシプ
ロパンまたはアセトン、シクロヘキサノン、ベンジルア
ルデヒドを作用させる。
L−クエブラチトール1に上述のブリ・ンジ型保護基を
導入するための化合物(第1図の例では、2.2−ジメ
トキシプロパン)を作用させると、5.6位の水酸基だ
けがブリ・ンジ型保護基(第1図の例ではイソプロピリ
デン基)で保護された化合物λと、3.4位および5.
6位の水酸基が保護された化合物ユとの混合物が得られ
る。 そこで、水と、例えば酢酸エチルのような有機溶
媒を用い、化合物品を水相に、化合物3を有機相に抽出
する。
化合物2にピリジンの存在下で無水酢酸を反応させると
、1.3.4位の水酸基がアセチル化された化合物Aが
得られる。
続いて、化合物jに60〜80%程度の酢酸等を作用さ
せると、5.6位の保護基がはずれ、化合物6となる。
一方、化合物互にピリジンの存在下で無水酢酸を反応さ
せると、1位の水酸基がアセチル化された化合物5が得
られる。
この化合物5に60〜80%程度の酢酸等を作用させる
と、3.4位の保護基が選択的にはずれるので、続いて
、ピリジンの存在下で無水酢酸を反応させると、3位と
4位の水酸基がアセチル化される。 再び、60〜80
%程度の酢酸等を作用させると、5.6位の保護基がは
ずれ、化合物6となる。
この化合物6に、ピリジンの存在下でベンゾイルクロラ
イド等の化合物を反応させ、次いてアルキレンスルフォ
ニルハライド、P−トルエンスルフォニルハライド、ナ
フチルスルフォニルハライド等の有機スルフォニルハラ
イド類を反応させると、初めに5位のエフアトリアルの
水酸基が、次に6位のアキシャルの水酸基が保護され、
第1図の例ではベンゾイル基が5位の、メタンスルフォ
ニル基が6位の酸素原子に各々結合した化合物7が得ら
れる。
この化合物7に、アジ化ナトリウム、アジ化アンモニウ
ム、アジ化カリウム、アジ化バリウム等のアジド化剤を
反応させると同時に2−メトキシエタノールを反応させ
ると、6位または1位がアジド基に置換される。  こ
の際、1位かアジド基に置換される場合は、1位および
6位が反転する。 なお、アジド基の導入位置と置換基
の反転は、化合物7がアジド化剤によって求核置換反応
をうける前の遷移状態の電子の偏りと、ベンゾイル基お
よびメタンスルフォニル基による立体障害によって必然
的に決定される。 そして、化合物8と化合物9は、約
2.1の比率で生成される。
続いて、ピリジンの存在下で無水酢酸を反応させると、
ベンゾイル基がアセチル基に置換された化合物8と、ベ
ンゾイル基とメタンスルフォニル基が各々アセチル基に
置換された化合物9との混合物が得られる。 この混合
物から、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の手段
により、化合物8および化合物9を各々単離する。
この化合物8を、エタノール中で無水酢酸の存在下で還
元反応させると、アジド基が還元されると共にアセチル
化されてアセチルアミノ基となった化合物10(1L−
1−アセトアミド−2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−1−デオキシ−5−0−メチル−チロ−イノシト
ール)が得られる。 なお、この工程には、通常ニッケ
ル系触媒を用いる。
同じく、化合物品を、エタノール中で無水酢酸の存在下
で還元反応させると、アジド基が還元されると共にアセ
チル化されてアセチルアミノ基となった化合物11(i
n−1−アセトアミド−3,4,5,6−テトラ−0−
アセチル−1−デオキシ−2−O−メチル−スチロ−イ
ノシトール)が得られる。 なお、この工程には、通常
ニッケル系触媒を用いる。
以上が、本発明の製造方法の好適例であるが、各工程に
おいて、通常は、必要に応じ、抽出、濃縮、脱塩、精製
等の操作も行なわれる。
〈実施例〉 以下に、実施例により、本発明を具体的に説明する。
(実施例)1L−1−アセトアミド−2,3゜4.6−
テトラ−0−アセチル−1−デオキシ−5−0−メチル
−チロ−イノシトール(化合物10)(1)および1D
−−1−アセトアミド−3,4,5,6−テトラ−0−
アセチル−1−デオキシ−2−O−メチル−スチロ−イ
ノシトール(化合物11)(II)の合成L−クエブラ
チトールを出発物質とする化合物10および11の合成
工程を、第1図に基いて説明する。
■L−クエブラチトール(化合物1) 10、0 g (51,5mmol)にDMFloom
jl、2.2−ジメトキシプロパン31mJ2(250
mmo℃)、p−トルエンスルフォニルクロライド0.
5gを加え(反応液はpH4程度)、室温で16時間攪
拌した。 ここに、炭酸水素ナトリウムを加えて中和し
た後、酢酸エチル300m1Lと水300mjlを加え
て振盪し、水相に1L−5,6−0−イソプロピリデン
−2−0−メチル−チロ−イノシトール(化合物ス)、
有機相に1L−1,2+3.4−ジー0−イソプロピリ
デン−5−0−メチル−チロ−イノシトール(化合物3
)をそれぞれ抽出した。
■水相を減圧濃縮(エタノール、n−ブタノール、トル
エンで順次共沸)し、シロップとして化合物スを得た。
 このシロップにピリジン100mj2と無水酢酸10
0mjZを加え、室温で7時間攪拌した。 反応液にト
ルエンを加え、トルエンと共沸させて反応液を減圧濃縮
した後、これに酢酸エチルを加えて希釈し、塩を濾別し
た。 濾液にトルエンを加え、トルエンと共沸させて濾
液を減圧濃縮し、褐色のシロップとして1L−1,3,
4−トリー〇−7セチルー5.6−0−イソプロピリデ
ン−2−o−メチル−チロ−イノシトール(化合物4)
10.8gを得た。
この褐色のシロップに80%酢酸20mAを加え、55
℃の油浴中で24時間攪拌した。
反応液にトルエンを加え、トルエンと共沸させて反応液
を減圧濃縮することにより、褐色のシロップを得た。 
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:トルエン;3:2(v:v))にて精製し、白色固
体として1L−1,3,4−)−リーO−アセチル−2
−0−メチル−チロ−イノシトール(化合物見)5.6
2g(収率:化合物上に対して34%)を得た。
■有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナト
リウムを濾別し、濾液を減圧濃縮し、淡黄色シロップと
して化合物ユ 6.9gを得た。 このシロップにピリ
ジン50m1と無水酢酸50m1を加えて室温で26時
間攪拌した。 反応液にトルエンを加え、トルエンと共
沸させて反応液を減圧濃縮し、褐色の粗結晶7.54g
を得た。  これをエタノールから再結晶して1L−f
−0−アセチル−3゜4:5,6−ジー0−イソプロピ
リデン−2−〇−メチルーチローイノシトール(化合物
5)5.39g(収率:化合物1に対して33%)を得
た。
化合物5 112mg (0,354mmou)に67
%酢酸3m1Lを加え、室温で2時間攪拌した。 反応
液にトルエンを加え、トルエンと共沸させて反応液を減
圧濃縮することにより、無色のシロップ103mgを得
た。 これにピリジン1m1Lと無水酢酸1mAを加え
て室温で3時間攪拌した。 酢酸エチル50mj2を加
えて希釈した後、水(tsmxx2)で洗浄した。 有
機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウ
ムを濾別し、濾液を減圧濃縮し、無色のシロップ138
mgを得た。
この無色のシロップに67%酢酸3mj2を加え、60
℃の油浴中で12時間攪拌した。 反応液にトルエンを
加え、トルエンと共沸させて反応液を減圧濃縮すること
により、無色のシロップ124mAを得た。  これを
少量のエタノールに溶解させた後、氷冷し、ヘキサン約
2mftと結晶の種を加え、ミクロスパチュラで強く刺
激し、白色結晶として1L−1,3,4−トリー〇−ア
セチル−2−0−メチル−チロ−イノシトール(化合物
6)51mg (収率:45%)を得た。
以上のように、水相、有機相に分離された化合物lおよ
びユのいずれからも、化合物ゑを得ることができる。
■化合物6 152mg(0,475mmof)に、ピ
リジン1.5mAとベンゾイルクロライド55 u 1
 (0、475mmof )とを加え、室温で2時間攪
拌した後、メタンスルフォニルクロライドs 84uf
 (2,375mason)を加えて室温で15時間攪
拌した。 反応液を酢酸エチルで希釈し、不溶物を濾別
した後、濾液にトルエンを加え、トルエンと共沸させて
濾液を減圧濃縮した。 希釈から減圧濃縮までを再度行
ない、淡黄色の泡状シロップ250mgを得た。 これ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
トルエン=1:4)にて精製し、1L−3,4,6−ト
リー〇−アセチル−2−0−ベンゾイル−1−0−メチ
ルスルフォニル−5−〇−メチルーチローイノシトール
(化合物7)196mg (収率:82%)を得た。
化合物7 Rf=0.42 <トルエン:エタノール=15:1(
V:V)) I R(neat)  1750 c m−’ (OA
c、OB、)、1180cm−’(SO2) ’ H−N M R(90M Hz 、 CD CII
 3)δ= 8.12〜7.2 (m、4H,Ph)、3.68 (
dd、IH,J+、a  =4.5Hz%Jy、、6 
=3.5H,、H−6)、5.60〜5.19 (m、4H%H−1,2,3,4)、 3、 73  (dd、  IH,J4.S  =9.
 0Hz、  H−5)  、 3、 41  (s、3H,OMe)  、3、  O
o  (s、  3H,0M5)  、2、23、2.
 10. 1. 96 (3s 、  each  3 H、3x OA c 
)元素分析 理論値(C21H26012s ) C+50.20%、H:5.22% 実測値 C:49.86%、H:5.45% 〔α)o    −49。
(c   O,92、CHCu3 ) ■化合物1176mg(0,350mmon)にアジ化
ナトリウム111mg (1,71mmoJ2 )と9
0%2−メトキシエタノール水溶液2mAとを加え、1
20’eの油浴中で13時間加熱還流した。 反応液に
トルエンを加え、トルエンと共沸させて反応液を減圧濃
縮し、褐色固体0.17gを得た。  これにピリジン
1m1Lと無水酢酸1mJ2を加えて室温で一晩攪拌し
た。 反応液にトルエンを加え、トルエンと共沸させて
反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチルにて希釈し、不溶
物を濾別した。 濾液を減圧濃縮して褐色のシロップ0
.15gを得た。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン
:酢酸エチル=7:1)にて精製し、1L−2,3,4
,6−テトラ−0−フ4Fチルー1−アジド−1−デオ
キシ−5−〇−メチルーチローイノシトール(化合物8
)69mg(収率:51%)と、1D−−3,4,56
−テトラ−0−アセチル−1−アジド−1−デオキシ−
2−O−メチル−スチロ−イノシトール(化合物9)3
7mg (収率:27%)を得た。
化合物8 Rf=0.26 (トルエン:酢酸エチル=5:1(V:Vl)IR(n
eat)  2100cm−’(N3)、1750cm
−’(OAc) ’H−NMR(90MHz%CDCIt3)δ = 5.50〜5.10 (m、4H%H−2,3,4,6)、 4.12 (dd、IH,J=4.0Hz。
J=3.0Hz%H−1)、 3.65〜3.40 (ml 1H%H−5)、3.3
5 (s、3H%OMe)、 2.16.2.09.2.05.2.02(4s 、 
each  3 H、4x OA c )元素分析 理論値(CISH21N 30 s) C:46.51%、H:5.46%、 N:10.84% 実測値 C:46.56%、 H:5.35%、N:10.58
 % (α)O−S、09 (co、48、CHCf13 ) 化合物品 Rf=0. 30 (トルエン:酢酸エチル=5: 1  (V:V))融
点 128〜130℃(エタノール)IR(neat)
  2100cm−’(N3)、1750cm−’(O
Ac) ’ H−N M R(90M HZ 、 CD C13
)δ = 5.25〜4.80 (m、4H%H−3,4,5,6)、 3 、70〜3 、15 (m、2H,H−1,2)、 3.57 (s、3H,OMe)、 2 、10 、2 、08 、1 、99(3s、  
3)1. 3H,6H14xOAc)元素分析 理論値(Cr5H2□N:+0e) C:46.51%、H:5.46%、 N:10.84% 実測値 C:46.58%、H:5.22%、 N:10.56% (α)o   −14’ (c   O,91、CHCβ3 ) ■化合物8 27mg (70μmO℃)にエタノール
1mj2、無水酢酸0.2mA、ラネニッケルー74(
触媒)小スパチュラ1杯を加え、水素雰囲気下(1気圧
)で15時間攪拌した。 触媒を濾別した後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(トルエン、エタノール=
10:1)にて精製し、1L−1−アセトアミド−2,
3,4,6−テトラ−0−アセチル−1−デオキシ−5
−0−メチル−チロ−イノシトール(化合物10)21
mg(収率ニア4%)を得た。 化合物10の性状はシ
ロップてあった。
化合物to(I) Rf=0.  42 (トルエン:エタノール=5:1(V・V))融点 シ
ロップ IR(neat)  3300cm””(NH)、30
00Cm−’(NH)、 1750cm−’(OAc)、 1650cm−’(アミド)、 1550cm−’(アミド) ’ H−N M R(90M Hz 、 CD CIt
 3)δ = 6.00 (d、I H,J、N)I=7.5Hz、NH)、5、
 65  (dd、  IH,J=5. 0Hz。
J=3. 0Hz、  H−6)  、5 、45〜5
 、00 (m、3H% H−2,3,4)、 4、 70〜4. 45  (m、  IH,H−1)
  、3、 65〜3. 40  (m、  IH,H
−5)  、3、 47  (s、  3H,OMe)
  、2 、15、2 、06、2.05 (3s、3H,6H,3)(,4xOAc)元素分析 理論値(CI7H2!SN Oto) C:50.62%、H:6.25%、 N:3.47  % 実測値 C:50.64 %、 H:6.19 %、N:3.4
2  % (α〕 。
−9。
(C 0、98、CHCJIs  ) ■化合物9 24mg (62μmoffl)にエタノ
ール1mj2、無水酢酸0.2mρ、ラネニッケルー7
4(触媒)小スパチュラ1杯を加え、水素雰囲気下(1
気圧)で14時間攪拌した。 触媒を濾別した後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:エタノー
ル=10:1)にて精製し、1D−−1−アセトアミド
−3,4,5,6−テトラ−O−アセチル−1−デオキ
シ−2−O−メチル−スチロ−イノシトール(化合物1
1)20mg (収率・80%)を得た。 化合物11
の性状は白色固体であった。
化合物11 Rf=O142 (トルエン:エタノール=5:1  (V:V))融点
 215〜216℃(クロロフォルム)IR(neat
)  3300cm−’(NH)、1750 am−’
(OAC)、 1650cm−’(アミド)、 1550cm””(アミド) ’HNMR(270MHz、CDCll3 )δ = 6、 00  (d、  IH,Jl、NH=10.0
Hz% NH) 、 5 、28〜5.12 (m、4H,H−3,4,5,6)、 4、 15  (d t、  Jl、2  =Jl、 
 =J1.NH=10、 0Hz、  H−1)  、 3、 61  (t、  IH,J2.3  =1 0
、 0HzS H−2)  、 3.42  (s、3H,、oMe)、2、07、2.
 o4、2. 00. 1. 98(4s 、  ea
ch  3 H、4x OA c )元素分析 理論値(、CI7H25N Oto) C:50.62%、H:6.25%、 N:3.47% 実測値 C: 50 72 %、 H:6.16  %、 N:3.49  % 〔α)o    +13.5 。
(co、17、 CHCII 3) 〈発明の効果〉 本発明により、新規のアミノサイクリトール類である光
学活性な1L−1−アセトアミド−2,3,4,6−テ
トラ−O−アセチル−1−デオキシ−5−0−メチル−
チロ−イノシトールおよび1D−−1−アセトアミド−
3,4゜5.6−テトラ−0−アセチル−1−デオキシ
−2−O−メチル−スチロ−イノシトールと、L−クエ
ブラチトールを出発物質とするそれらの製造方法が提供
される。
本発明の新規アミノサイクリトール類は、さらに他のア
ミノサイクリトール類への転換や、それらの誘導体への
転換などが行なわれることにより、抗生物買、抗ガン剤
等の医薬や農薬等の原料となるので、非常に有用な化合
物である。
本発明の製造方法は、光学活性なし一りエブラチトール
を出発物質とするので、光学分割を行なう必要がなく、
また、従来のアミノサイクリトールの製造方法に比べ、
その工程数は少なく、簡単な工程から成立っている。 
従って、アミノサイクリトール類を、低コストで収率高
く提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、L−クエブラチトールから1L−1−アセト
アミド−2,3,4,6−テトラ−0−アセチル−1−
デオキシ−5−〇−メチルーチローイノシトールおよび
1D−−1−アセトアミド−3,4,5,6−テトラ−
O−アセチル−1−デオキシ−2−O−メチル−スチロ
−イノシトールに到る反応経路図である。 Ms −502−CH3 FIG、1 1Σ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式( I )で示される光学活性な1_L−1
    −アセトアミド−2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
    ル−1−デオキシ−5−O−メチル−チロ−イノシトー
    ル。 ▲数式、化学式、表等があります▼……( I )
  2. (2)下記式(II)で示される光学活性な1_D−1−
    アセトアミド−3,4,5,6−テトラ−O−アセチル
    −1−デオキシ−2−O−メチル−スチロ−イノシトー
    ル。 ▲数式、化学式、表等があります▼……(II)
  3. (3)L−クエブラチトールを出発物質とすることを特
    徴とする光学活性な1_L−1−アセトアミド−2,3
    ,4,6−テトラ−O−アセチル−1−デオキシ−5−
    O−メチル−チロ−イノシトールの製造方法。
  4. (4)L−クエブラチトールの6位をアジド化した後に
    そのアジド基を還元、アセチル化してアセチルアミノ基
    とする工程と、L−クエブラチトールの1位、3位、4
    位および5位をO−アセチル基とする工程を経ることを
    特徴とする光学活性な1_L−1−アセトアミド−2,
    3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−デオキシ−5
    −O−メチル−チロ−イノシトールの製造方法。
  5. (5)L−クエブラチトールを出発物質とすることを特
    徴とする光学活性な1_D−1−アセトアミド−3,4
    ,5,6−テトラ−O−アセチル−1−デオキシ−2−
    O−メチル−スチロ−イノシトールの製造方法。
  6. (6)L−クエブラチトールの1位をアジド化した後に
    そのアジド基を還元、アセチル化してアセチルアミノ基
    とする工程と、L−クエブラチトールの3位、4位、5
    位および6位をO−アセチル基とする工程を経ることを
    特徴とする光学活性な1_D−1−アセトアミド−3,
    4,5,6−テトラ−O−アセチル−1−デオキシ−2
    −O−メチル−スチロ−イノシトールの製造方法。
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