JPH04116073A - 速度検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば、高層ビルおける昇降路の上部機械室
に設置されるエレベータの巻上機の速度検出装置に係り
、特に、駆動モータに交流電動機を採用したギヤレス巻
上機の速度検出装置に関する。

（従来の技術） 既に提案されているこの種のエレベータにおける巻上機
の速度検出装置は、第１３図及び第１４図に示されるよ
うに構成されている。

即ち、第１３図及び第１４図において、例えば、高層ビ
ルおける昇降路の上部機械室には、機台１が設置されて
おり、この機台１には、左右一対をなす軸受ブラケット
２が立設されている。又、この両軸受ブラケット２には
、両軸受３が設けられており、この両軸受３には、固定
子４と回転子５とで構成された交流電動機による駆動モ
ータ６の回転軸５ａが回転自在に軸装されている。さら
に、上記両軸受３と上記駆動モータ６との間に位置する
回転軸５ａには、巻取ドラム（ローブ車）７が軸装され
ており、この巻取ドラム７の外周に形成されたロープ溝
７ａには、吊りロープ８が巻装されている。さらに又、
この吊りローブ８の一端部には、乗りかご（昇降体）９
が設けられており、この吊りローブ８の他端部には、重
錘１０が繋がれている。又、上記巻取ドラム７の一部に
は、ブレーキドラムｌｌａとブレーキシュー１１ｂとで
構成されたブレーキ装置１１が上記巻取ドラム７に制動
を掛けるようにして設けられている。

他方、上記一方の軸受ブラケット２には、支持部材１２
が取付けられており、この支持部材１２には、パルス発
電機１３が設けられている。又、このパルス発電機１３
の回転軸１３ａには、上記回転軸５ａと一体をなす継ぎ
軸１５が接手１４を介して連結されている。

特に、上記パルス発電機１３は、第１４図に示されるよ
うに、Ａ信号とＢ信号との差異を検出して上記乗りかご
９の昇降動作と速度を検出している。

即ち、上記パルス発電機１３の信号数は、１回転当り約
３００個程度であり、Ａ信号とＢ信号との位相差は電気
角で約９０度なので、このＡ信号とＢ信号のどちらの信
号が進んでいるか、又は遅れているかで回転方向を検出
している。

従って、上述したエレベータにおける巻上機の速度検出
装置は、上記駆動モータ６を正回転又は逆回転すること
により、この駆動モータ６の回転軸５ａと一体の巻取ド
ラム７が正回転又は逆回転するから、この巻取ドラム７
に巻装された吊りロープ８を介して乗りかご９と重錘１
０を昇降すると共に、上記パルス発電機１３がＡ信号と
Ｂ信号との差異を検出して上記乗りかご９の昇降動作と
速度を検出するようになっている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述したエレベータにおける巻上機の速
度検出装置は、パルス発電機１３の回転軸１３ａに接手
１４を介して上記回転軸５ａと一体をなす継ぎ軸１５へ
連結されている関係上、巻上機全体の長さが横長になる
ばかりでなく、組立て調整や保守点検も面倒であると共
に、上記パルス発電機１３自体も高価であり、しかも、
接手１４の寿命が短く、一定の期間経過後、交換するこ
とを余儀なくされる等の問題がある。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって
、パルス発電機を使用することなく、巻上機全体の長さ
を短縮して小型軽量化すると共に、構成を簡素化して組
立て調整及び保守点検を容易にし、信頼性や安全性の向
上を図るようにしたエレベータの巻上機の速度検出装置
を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、エレベータの巻上機において、この巻上機の
駆動モータの回転軸に巻取ドラムを軸装し、この巻取ド
ラムの一部に凹凸部を形成し、この凹凸部に向合った静
止部材に速度検出センサを付設したものである。

（作　用） 本発明は、巻取ドラムの凹凸部を回転することにより、
この凹凸部に向合った速度検出センサが応答して、前記
パルス発電機と同じような出力波形を発生し、この出力
波形により乗りかごの速度（回転子の回転数）及び乗り
かごの昇降動作（回転子の回転方向）を検出し、巻上機
全体の長さを短縮して小型軽量化すると共に、構成を簡
素化して組立て調整及び保守点検を容易にし、信頼性や
安全性の向上を図るようにしたものである。

（実施例） 以下、本発明を図示の一実施例について説明する。

なお、本発明は、上述した具体例と同一構成部材には、
同じ符号を付して説明する。

第１図乃至第３図において、符号１は、例えば、高層ビ
ルおける昇降路の上部機械室に設置された機台であって
、この機台１には、左右一対をなす軸受フラケット２が
立設されている。又、この両軸受ブラケット２には、両
軸受３が設けられておリ、この両軸受３には、固定子４
と回転子５とで構成された交流電動機による駆動モータ
６の回転軸５ａが回転自在に軸装されている。さらに、
上記両軸受３と上記駆動モータ６との間に位置する回転
軸５ａには、磁性材による巻取ドラム（ローブ車）２０
が軸装されており、この巻取ドラム２０の外周に形成さ
れたローブ溝２０ａには、吊りローブ８が巻装されてい
る。さらに又、この吊りローブ８の一端部には、乗りか
ご（昇降体）９が設けられており、この吊りローブ８の
他端部には、重錘１０が繋がれている。又、上記巻取ド
ラム２０の一部には、ブレーキドラム１１ａとブレーキ
シュー１１ｂとで構成されたブレーキ装置１１が上記巻
取ドラム２０へ制動を掛けるようにして設けられている
。

他方、上記磁性材による巻取ドラム２０の外周には、第
２図に示されるように、歯車状をなす凹凸部２１が形成
されており、この凹凸部２１に向合った上記軸受ブラケ
ット２と一体の静止部材２２には、磁気検出センサ（磁
気センサともいう）のような速度検出センサ２３が付設
されている。

この磁気検出センサによる速度検出センサ２３は、上記
磁性材による巻取ドラム２０が回転すると、歯車状をな
す凹凸部２１も共に回転することにより、上記速度検出
センサ２３が応答し、上記パルス発電機１３と同じよう
な出力波形を発生する。

即ち、上記速度検出センサ２３には、２個の磁気センサ
素子を内蔵されており、第３図に示されるように、ａ信
号とｂ信号の出力波形は、電気角で約９０度の位相差に
なるようにずらして設けられている。又、上記乗りかご
９の昇降動作（回転子５の回転方向）が逆になっても、
ａ信号とｂ信号の位相差は逆になるだけで、ａ信号とｂ
信号の出力波形は同じである。又、上記巻取ドラム２０
の直径は、通常、約６００〜１０００粍程度なので、上
記速度検出センサ２３の信号数は、１回転当り約３００
個程度である。つまり、上記速度検出センサ２３は、乗
りかご９の速度（回転子６の回転数）及び乗りかご９の
昇降動作（回転子６の回転方向）を検出することができ
る。

従って、今、上記駆動モータ６を正回転又は逆回転する
ことにより、この駆動モータ６の回転軸５ａと一体の巻
取ドラム２０が正回転又は逆回転するから、この巻取ド
ラム２０に巻装された吊りローブ８を介して乗りかご９
と重錘１０を昇降すると共に、上記速度検出センサ２３
がａ信号とｂ信号との差異を検出して上記乗りかご９の
昇降動作と速度を検出することができる。

次に、第４図及び第５図に示される本発明の他の実施例
は、上記磁性材による巻取ドラム２０の側面に歯車状の
凹凸部２１を形成し、この凹凸部２１に向合った静止部
材２２に速度検出センサ２３を付設したものであり、こ
の具体例は、上述した実施例と同一構成のものである。

又一方、第６図及び第７図に示される本発明の他の実施
例は、上記巻取ドラム２０の側面に円形の多数の凹部２
４を一定のピッチ間隔でリング状に形成し、この凹部２
４に向合った静止部材２２に速度検出センサ２３を付設
したものであり、この具体例は、上述した実施例と同じ
構成のものである。

次に、第８図に示される本発明の他の実施例は、上記巻
取ドラム２０の外周に歯車状の凹凸部２１を形成し、こ
の凹凸部２１に向合った上記固定子４と一体の静止部材
２２に速度検出センサ２３を付設したものであり、この
具体例は、上述した実施例と同一構成のものである。

他方、第９図に示される本発明の他の実施例は、上記巻
取ドラム２０の一側に歯車状の凹凸部２５ａを有するリ
ング体２５を取付は部材で固定して設け、この凹凸部２
５ａに向合った上記一方の軸受ブラケット２と一体の静
止部材２２に速度検出センサ２３を付設したものであり
、この具体例は、上述した実施例と同一構成のものであ
る。

次に、第１０図及び第１１図に示される本発明の他の実
施例は、上記巻取ドラム２０の一側に非磁性材による歯
車状の凹凸部２６ｇを有するリング体２５を取付は部材
で固定して設け、この凹凸部２６ｇに向合った上記一方
の軸受ブラケット２と一体の静止部材２２に、例えば、
２個の誘導子形発電機による速度検出センサ２７を取付
は角度αにしてそれぞれ付設し、これにより、電気角９
０度の位相差をもつ信号を得るようにしたものであり、
この具体例は、上述した実施例と同じ構成のものである
。

最後に、第１２図に示される本発明の他の実施例は、上
記巻取ドラム２０の側面に歯車状の凹凸部２１を形成し
、この凹凸部２１に向合った静止部材２２に複数の速度
検出センサ２３をそれぞれ付設したものであり、この具
体例は、上述した実施例と同一構成のものである。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、エレベータの巻上機
において、この巻上機の駆動モータの回転軸に巻取ドラ
ムを軸装し、この巻取ドラムの一部に凹凸部を形成し、
この凹凸部に向合った静止部材に速度検出センサを付設
しであるので、既に提案されたパルス発電機を使用する
ことなく、巻上機全体の長さを短縮して小型軽量化する
ことができるばかりでなく、構成を簡素化しているから
、組立て調整や保守点検も容易になり、信頼性や安全性
の向上を図ることができる等の優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の巻上機の速度検出装置の一部を断面
して示す正面図、第２図は、本発明の要部を取出して示
す図、第３図は、本発明に組込まれる速度検出センサの
パルス波形の説明をするための図、第４図乃至第１２図
は、本発明の他の実施例を示す各図、第１３図は、既に
提案されている巻上機の速度検出装置の一部を断面して
示す正面図、第１４図は、既に提案されている巻上機の
速度検出装置のパルス発電機のパルス波形の説明をする
ための図である。 １・・・機台、２・・・軸受ブラケット、３・・・軸受
、４・・・固定子、５・・・回転子、６・・・駆動モー
タ、８・・・吊りローブ、９・・・乗りかご、１０・・
・重錘、２０・・・巻取ドラム、２１・・・凹凸部、２
２・・・静止部材、２３・・・速度検出センサ。 第１図 第２図 第６図 第７図 第８図 第９図 第１２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、エレベータの巻上機において、この巻上機の駆動モ
   ータの回転軸に軸装された巻取ドラムと、この巻取ドラ
   ムの一部に形成された凹凸部と、この凹凸部に向合った
   静止部材に付設された速度検出センサとを具備したこと
   を特徴とする速度検出装置。 ２、磁性材による巻取ドラムの一部に形成された凹凸部
   と、この凹凸部に向合った静止部材に付設された少なく
   とも１又は２以上の磁気検出センサとを具備したことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の速度検出装置。