JPH04115255U - 熱交換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置スペ−スに適応させた種々な形状の熱交
換器を構成可能にする。 【構成】 一対の第１のヘッダパイプ１Ａ，１Ｂ相互間
における第１の熱媒体流通用チュ−ブ２の配設領域に加
えて、第１のヘッダパイプ１Ａ，１Ｂの一端側又は他端
側からそれぞれ延長された部分に対応させて第１のヘッ
ダパイプ１Ａ，１Ｂ相互間の一部分に第２及び第３の熱
媒体流通用チュ−ブの配設領域を設けた。 【効果】 第１と第２と第３の熱媒体流通用チュ−ブの
配設領域を適宜に組合わせて構成することにより、設置
スペ−スに適応させた形状の熱交換領域を形成すること
が可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車の空調器用等に使用される熱交換器の構造に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来の熱交換器として、一対のヘッダパイプの相互間に多数の熱媒体流通用の チュ−ブが接続されて、該チュ−ブに冷媒を循環させて熱交換させるようにした ものが知られている。図２は上記の熱交換器を示す斜視外観図である。

【０００３】 この熱交換器は、一対の円筒状のヘッダパイプ１Ａ，１Ｂの相互間に、多数の 熱媒体流通用の扁平チュ−ブ２がその各両端部をそれぞれ各ヘッダパイプ１Ａ， １Ｂに接続して互に平行に架設されている。そして隣合う各扁平チュ−ブ２相互 間には熱交換用のコルゲ−トフィン３がロ−付けされて取付けられている。

【０００４】 一方のヘッダパイプ１Ａに設けた冷媒入口管４から流入した冷媒は、各扁平チ ュ−ブ２を通って、他方のヘッダパイプ１Ｂに設けた冷媒出口管５から熱交換器 外に流出し、その間に熱交換される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記の熱交換器は熱媒体流通用のチュ−ブの配設領域が矩形状に 限定されてしまうので、種々な形状の設置スペ−スに対してそのスペ−スが必ず しも有効に使用できないという問題点があった。

【０００６】 本考案の目的は、設置スペ−スに適応させた種々な形状の熱交換器を構成可能 にすることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 本考案は前記問題点を解決するために、一対の第１のヘッダパイプの相互間に 複数の第１の熱媒体流通用チュ−ブがその各端部を接続して互に平行に配設され てなる熱交換器において、第１のヘッダパイプの一端側部分または他端側部分か らそれぞれ延長された長さに対応させて第１のヘッダパイプの相互間に介在させ た１個乃至２個の第２のヘッダパイプと、第１の熱媒体流通用チュ−ブと隣合わ せた配設をもって第１と第２のヘッダパイプとの少なくとも一方の組相互間を接 続した第２の熱媒体流通用チュ−ブと、第１と第２のヘッダパイプとの他方の組 相互間または第２のヘッダパイプ相互間を第１の熱媒体流通用チュ−ブと互に平 行に接続してなり第２の熱媒体流通用チュ−ブより多数の第３の熱媒体流通用チ ュ−ブとを設けた。

【０００８】

【作用】

本考案によれば第２のヘッダパイプと第２の熱媒体流通用チュ−ブと第３の熱 媒体流通用チュ−ブとを第１のヘッダパイプの一端側に対応させて設けると、全 体の熱媒体流通用チュ−ブの配設領域が、第１の熱媒体流通用チュ−ブの配設領 域とその一端側に延設された第２及び第３の熱媒体流通用チュ−ブの配設領域と の合計の領域となる。そしてこれらを第１のヘッダパイプの他端側に対応させて 設けると、全体の熱媒体流通用チュ−ブの配設領域が、第１の熱媒体流通用チュ −ブの配設領域とその他端側に延設された第２及び第３の熱媒体流通用チュ−ブ の配設領域との合計の領域となる。

【０００９】

【実施例】

図１は本考案の第１の実施例を示す熱交換器の斜視外観図である。同図におい て図２と同等の部分については同一の符号を付して示し、以下に異なる部分につ いて説明する。

【００１０】 １Ａ，１Ｂは図２におけると同様な第１のヘッダパイプ、２は図２におけると 同様な第１の熱媒体流通用チュ−ブである。

【００１１】 ６Ａ，６Ｂは第２のヘッダパイプで、第１のヘッダパイプ１Ａ，１Ｂの一端７ 側部分から図の上方に延長された適宜の長さに対応させて該ヘッダパイプ１Ａ， １Ｂの相互間に適宜の間隔を有して配設されている。

【００１２】 ８Ａ，８Ｂは第２の熱媒体流通用チュ−ブで、第１の熱媒体流通用チュ−ブ２ より断面積が大であってこれと隣合わされ、第１と第２のヘッダパイプ１Ａ，６ Ａ間及び１Ｂ，６Ｂ間を接続している。なお第１の熱媒体流通用チュ−ブ２と第 ２の熱媒体流通用チュ−ブ８Ａ，８Ｂとの間にはコルゲ−トフィン３が取付けら れている。

【００１３】 ９は複数の第３の熱媒体流通用チュ−ブで、第１の熱媒体流通用チュ−ブ２相 互間と同等の間隔を有して第２のヘッダパイプ６Ａ，６Ｂ間を接続している。な お第３の熱媒体流通用チュ−ブ相互間等にはコルゲ−トフィン３が取付けられて いる。

【００１４】 このようにして第２と第３の熱媒体流通用チュ−ブ８Ａ，８Ｂ，９を設けたこ とにより、第１の熱媒体流通用チュ−ブ２と共に、全体のこれら各チュ−ブの配 設領域を凸形に形成して凸形のスペ−スに適合させている。

【００１５】 以上の構成において、冷媒入口管４から流入した冷媒は、その大部分が第１の 熱媒体流通用チュ−ブ２に分岐され、そこを通過後冷媒出口管５から熱交換器外 に流出し、その間に熱交換される。そして一部の冷媒は、第２の熱媒体流通用チ ュ−ブ８Ａを通り、更に複数の第３の熱媒体流通用チュ−ブ９に分岐されそして 第２の熱媒体流通用チュ−ブ８Ｂを通って、先の第１の熱媒体流通用チュ−ブ２ を通った冷媒と共に冷媒出口管５から熱交換器外に流出する。その間に第２及び 第３の熱媒体流通用チュ−ブ８Ａ，８Ｂ，及び９においても同様に熱交換される 。

【００１６】 なお上記の第１の実施例において、第２のヘッダパイプ６Ａ，６Ｂを第１のヘ ッダパイプ１Ａ，１Ｂの一端７側に対応させてそれぞれに設けて、これらに同様 に第２及び第３の熱媒体流通用チュ−ブ８Ａ，８Ｂ，９を接続してもよい。

【００１７】 図３は本考案の第２の実施例を示す熱交換器の斜視外観図である。

【００１８】 この実施例は、図１における第２のヘッダパイプ６Ａ，６Ｂの片方例えば６Ｂ を用いないで第２のヘッダパイプ６Ａと第１のヘッダパイプ１Ｂ´との間に第３ の熱媒体流通用チュ−ブ９Ａを接続したものである。よって各チュ−ブの配設領 域は矩形状の一辺の片側の部分を拡張させた形状に形成される。

【００１９】 この実施例においても図１におけると同様に冷媒が流れてその間に熱交換され る。

【００２０】 なお、第２の実施例においても、片方の第２のヘッダパイプ６Ａ或は６Ｂを他 端１０側に対応させて設けて、同様に第２及び第３の熱媒体流通用チュ−ブ８Ａ または８Ｂと９を接続してもよい。

【００２１】 図４は本考案の第３の実施例を示す熱交換器の斜視外観図である。

【００２２】 この実施例においては、第２の熱媒体流通用チュ−ブ８Ｃ，８Ｄは円筒形のチ ュ−ブを用いている。図示していないが、必要に応じてチュ−ブ８Ｃ，８Ｄと２ との間にコルゲ−トフィン３が取付けられる。

【００２３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、一対の第１のヘッダパイプ相互間におけ る第１の熱媒体流通用チュ−ブの配設領域に加えて、第１のヘッダパイプの一端 側又は他端側からそれぞれ延長された部分に対応させて第一のヘッダパイプ相互 間の一部分に第２及び第３の熱媒体流通用チュ−ブの配設領域を設けたので、第 １と第２と第３の熱媒体流通用チュ−ブの配設領域を適宜に組合わせて構成する ことにより、設置スペ−スに適応させた形状の熱交換領域を形成することが可能 になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の第１の実施例を示す熱交換器の斜視
外観図

【図２】 従来の熱交換器の斜視外観図

【図３】 本考案の第２の実施例を示す熱交換器の斜視
外観図

【図４】 本考案の第３の実施例を示す熱交換器の斜視
外観図

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ…第１のヘッダパイプ、２…第１の熱媒体流
通用チュ−ブ、４…冷媒入口管、５…冷媒出口管、６
Ａ，６Ｂ…第２のヘッダパイプ、８Ａ，８Ｂ，８Ｃ，８
Ｄ…第２の熱媒体流通用チュ−ブ、９，９Ａ…第３の熱
媒体流通用チュ−ブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の第１のヘッダパイプの相互間に複
   数の第１の熱媒体流通用チュ−ブがその各端部を接続し
   て互に平行に配設されてなる熱交換器において、第１の
   ヘッダパイプの一端側部分または他端側部分からそれぞ
   れ延長された長さに対応させて第１のヘッダパイプの相
   互間に介在させた１個乃至２個の第２のヘッダパイプ
   と、第１の熱媒体流通用チュ−ブと隣合わせた配設をも
   って第１と第２のヘッダパイプとの少なくとも一方の組
   相互間を接続した第２の熱媒体流通用チュ−ブと、第１
   と第２のヘッダパイプとの他方の組相互間または第２の
   ヘッダパイプ相互間を第１の熱媒体流通用チュ−ブと互
   に平行に接続してなり第２の熱媒体流通用チュ−ブより
   多数の第３の熱媒体流通用チュ−ブとを設けた、ことを
   特徴とする熱交換器。