JPH04115005U - タンク外径測定ゲージ - Google Patents

Abstract

(57)【考案の名称】 タンク外径測定ゲージ 【要約】 （修正有） 〔目的〕 大きなタンクの外径寸法を簡単に測定できる
ゲージを得ること。 〔構成〕 長尺ゲージ本体１の一部先端に固定針２を取
り付け、ゲージ本体１の中間にスライド自在にカーソル
針３を取り付け、この測定ゲージをタンク５の外壁に当
て、固定針２とカーソル針４との距離を目盛４で読み取
り、この値から計算でタンク外径を得る。 〔効果〕 測定ゲージをタンクの外壁に当てて固定針と
カーソル針の距離から簡単にタンク外径寸法を算出でき
るので、大きなタンクの外径を簡単に知ることができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、直径が数１０ｍにもおよぶタンクの外径或いは直径が数ｍ以上のパ イプ更には大きな曲り半径等を測定する際に用いられるゲージに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

直径が６０ｍにもおよぶ原油タンク等において、このタンクの外壁面に取り付 けられる各種配管、補強等の材料は、工場においてあらかじめタンクの外径に合 わせて曲げ加工を行い、これを現場に運んで取り付け工事を行うものであるが、 このように大径のタンクの場合、その直径を測定することは非常に困難であり、 出来たとしても手間と時間がかかる。

【０００３】 そこで、従来は加工前に現場に出向き、タンクの外径に合わせて型取りを行い 、これを工場に持ち帰り、この型に合わせて加工している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような型取りを行う場合でも、その作業に手間と時間を要し、又 型の運搬には変形を防ぐために保護手段を講じなければならない等、作業上多く の問題がある。

【０００５】 本考案の目的は、簡単な手段によりタンクの外径を測定できるゲージを提供す ることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るゲージの構成は次のとおりである。

【０００７】 長尺ゲージ本体の一点に、所定の長さを持った固定針を直角に突設すると共に ゲージ本体の中間には前記固定針と同一長さであって、ゲージ本体に記入した前 記固定針との距離を表す目盛上をスライドできるカーソル針を直角に取り付けた 構成のタンク外径測定ゲージ。

【０００８】

【作用】

タンクの外径を測定する場合には、タンクの外壁に合わせてゲージ本体を水平 にセットし、固定針の先端を外壁に当て、ゲージ本体を外壁に対して接線となる ように固定し、カーソル針を外側からスライドさせて丁度このカーソル針がタン クの外壁に当たって止まった処の目盛を読み取る。この目盛は、固定針とカーソ ル針との距離を表しており、この距離の測定から、固定針（カーソル針）の長さ が解っているので、数式１により、タンクの外径Ｄを計算できる。

【０００９】

【数１】

【００１０】

【００１１】 但し、Ａ＝固定針（カーソル針）の長さ Ｘ＝固定針とカーソル針間の距離 具体的な計算例を数式２に示す。

【００１２】

【数２】

【００１３】

【００１４】 但し、Ａ＝１０^ｍｍ Ｘ＝１，０００^ｍｍ

【実施例】 図１に本考案に係る測定ゲージの正面を示す。

【００１５】 符号の１は長尺ゲージ本体、２はこのゲージ本体１の先端において、直角に突 出させた固定針にして、この長さＡ＝１０^ｍｍである。

【００１６】 ３はゲージ本体１の中間部において、スライド自在に取り付けられたカーソル 針にして、このカーソル針３は前記固定針２と同一方向を向き、長さＡ′も１０^ｍｍ と同一である。

【００１７】 ４はゲージ本体１に記された固定針２からの距離目盛にして、前記カーソル針 ３はこの距離目盛４上をスライドする。

【００１８】 図２はタンク５に対して測定ゲージを当て、タンク５の外径を測定している状 態を示すもので、測定ゲージはタンク５に対して水平に当て、カーソル針３をス ライドさせて固定針２との距離を目盛４で読み取り、前記した数式１に基づいて 計算を行い、タンク５の外径を算出する。

【００１９】

【考案の効果】

本考案は以上のように、測定ゲージをタンクの外壁に当てて固定針とカーソル 針間の距離を測定するだけで、あとは計算で簡単にタンクの直径を知ることがで きる。

【００２０】 この結果、工場では、この計算で得た外径寸法に合わせた曲率を出し、材料の 加工を行うことができるので、従来に比較してタンクの外径に合わせて行う型取 り及び各種加工の手間と時間が大巾に軽減される。

【００２１】 なお、本考案に係る測定ゲージはタンクの外径ばかりでなく、直径の大きな管 、曲率の大きな配管の曲り半径等の測定用としても使用が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る測定ゲージの正面図。

【図２】測定ゲージを用いてタンクの外径を測定してい
る状態の説明図。

【符号の説明】

１ ゲージ本体 ２ 固定針 ３ カーソル針 ４ 距離目盛 ５ タンク

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長尺ゲージ本体の一点に、所定の長さを
   持った固定針を直角に突設すると共にゲージ本体の中間
   には前記固定針と同一長さであって、ゲージ本体に記入
   した前記固定針との距離を表す目盛上をスライドできる
   カーソル針を直角に取り付けた構成のタンク外径測定ゲ
   ージ。