JPH0411465A

JPH0411465A - ゴースト除去装置

Info

Publication number: JPH0411465A
Application number: JP2112651A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Shiki; 式　辰也
Original assignee: NEC Home Electronics Ltd; Nippon Electric Co Ltd
Current assignee: NEC Home Electronics Ltd; NEC Corp
Priority date: 1990-04-30
Filing date: 1990-04-30
Publication date: 1992-01-16
Anticipated expiration: 2013-05-28
Also published as: JP2758973B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、テレビジョン受像機内に設置されるゴースト
除去装置に関するものである。

（従来の技術）高画質テレビジョン方式の受像機内などには、高画質の
効果を高めるためにゴースト除去装置の設置が予定され
ている。

このゴースト除去装置は、受信テレビジョン信号からこ
れに含まれるゴーストを検出し、この検出しグこゴース
トを模擬する擬似ゴーストを生成し、この生成した擬似
ゴーストを受信テレビジョン信号から減算することムこ
よりこの受信テレビジョン信号に含まれているゴースト
を除去する構成となっている。上記ゴースト検出と除去
処理はディジタル演算によって行われ、このため、ゴー
スト検出部の前段において受信テレビジョン信号がディ
ジタル・テレビジョン信号に変換される。

上記擬似ゴーストの生成はトランスバーサル・フィルタ
で行われると共に、ゴーストの検出はこのトランスバー
サル・フィルタに設定するタップ係数を生成する処理と
し７て行われる。このタップ係数の生成処理は、受信テ
レビジョン信号中の所定の箇所に設定されている基準波
形を抽出し、このゴーストによって歪んだ基準波形と予
め保持中の無歪みの基準波形とを所定の算法に従って演
算することにより行われる。この演算手法については種
々のものが知られている。

ゴースト検出部で生成されるタップ係数は、経験的には
、第４図に例示するように、時間軸上にＭ散１ッながら
群状乙こ分布する。すなわち、着目する映像信号の位置
を基準点「０」とすると、まず、この基準点［０−：の
近傍に最初の係数群（すなわち検出されたゴースト）が
出現する。次に、時間τａだけ遅れて２番目のタップ係
数群（ゴースト）が出現し、さらにτ１）たり遅れて３
番目のタップ係数群（ゴースｌ−）が出現するという具
合に、時間軸上に離散しながら群状に出現する。この基
準点「０」の近傍で生成されるタップ係数群（ゴースト
）は近接ゴーストと称され、これは伝送路の帯域制限な
どによって生ずる伝送歪みと渾然一体のものと考えられ
ている。このため、近接ゴーストを除去する処理は波形
等化とも称されている。

これに対して、基準点ｒＯＪから数十タップ以上離れた
領域に出現する典型的なゴーストは通常ゴーストと称さ
れ、この通常ゴーストの出現領域は通常領域と略称され
ている。ただし、上記トランスバーサル・フィルタのタ
ップの間隔は、Ａ／Ｄ変換時のサンプリング周期（例え
ば１／４ｆｓｃ）に設定される。

上述のように、ゴーストは数タップ乃至数十タップの幅
にわたって群状にかつ各群間は数十り・ノブ程度離散し
て出現する。このため、数百タップ（理想的には１ライ
ン全体をカバーできる９１０タツプ）のトランスバーサ
ル・フィルタを設置すると、各時点では使用しないタッ
プが多く出現し、使用効率の点で無駄が生じる。

そこで、第５図のブロック図に例示するように、数十タ
ップ程度の小規模なサブトランスバーサル・フィルタ２
１ａ、２１ｂ・・・・２１ｎが可変遅延回路２２ａ、２
２ｂ・・・・２２ｒｌと対にして複数設置される。ゴー
スト検出部は、可変遅延回路２２ａ〜２２ｎとトランス
バーサル・フィルタ２１２〜２１ｎのそれぞれに入力端
子２６を介して遅延時間とタップ係数を設定することに
より、小規模）ランスバーサル・フィルタ２１ａ〜２１
ｎを各群のゴースト除去に適応的に割り当てる。

本出願人の先願に係わる「ゴースト除去装置」（特願平
１−１０９７８４号）には、上記サブトランスバーサル
・フィルタと可変遅延回路の対を複数設置する際に、各
トランスバーサル・フィルタをビット幅の大きな大レベ
ルの擬似ゴースト生成用とビット幅の小さな小レベルの
擬似ゴースト生成用とに区分することにより、／Ｓ−ド
ウエア量を軽減する発明が開示されている。

（発明が解決しようとする課題）上記先願の「ゴースト除去装置」は、生成しようとする
擬似ゴーストのレベルの大小に応じてトランスバーサル
・フィルタを２群に分割している。

このため、中間的なレベルの擬似ゴーストについてはこ
れをビット幅の大きな大レベル用のトランスバーサル・
フィルタで生成することになり、ビット幅に関して無駄
が生しる。

また、上記先願の「ゴースト除去装置」は、生成しよう
とする擬似ゴーストのレベルの大小に応じて群分けした
トランスバーサル・フィルタ相互間の転用を考慮してい
ない。このため、小レベルのゴーストが多発した場合、
大レベル用のトランスバーサル・フィルタが不使用状態
にあってもこれが小レベルのゴースト除去用に転用され
ないという無駄がある。

（課題を解決するための手段）本発明のゴースト除去装置によれば、通常ゴースト除去
部については擬似ゴースト生成用トランスパーサル・フ
ィルタを大、中、小の３群に群分けし、ゴースト検出部
は３群のトランスバーサル・フィルタに対応のレベルの
タップ係数と遅延時間とを設定する手段を備えている。

本発明の一実施例のゴースト除去装置によれば、中間レ
ベル擬似ゴースト生成用のトランスバーサル・フィルタ
の出力側にビットシフタを付加することにより、これを
小レベル擬似ゴースト生成用のトランスバーサル・フィ
ルタに転用できるように構成されている。

以下、本発明の作用を実施例と共に詳細に説明する。

（実施例）第１図は、本発明の一実施例のゴースト除去装置の構成
を示すブロック図であり、ＩＮはアナログテレビジョン
信号の入力端子、■はＡ／Ｄ変換部、２はゴースト検出
・制御部、３は近接ゴースト除去部、４は通常ゴースト
除去部、５は同期分離部、６はタイミング信号生成部、
７はＤ／Ａ変換部、ＯＵＴはゴースト除去済みアナログ
テレビジョン信号の出力端子である。

通常ゴースト除去部４は、大レベル擬似ゴースト生成用
トランスバーサル・フィルタ１１、中間レベル擬似ゴー
スト生成用トランスバーサル・フィルタ１２、小レベル
擬似ゴースト生成用トランスバーサル・フィルタ１３、
レベルシフタ１４及び加算器１５．１６から構成されて
いる。

入力端子ＩＮに供給されるアナログテレビジョン信号に
含まれる水平、垂直の同期信号が同期分離部５において
分離される。この分離された同期信号に基づきタイミン
グ信号生成部６で各種のタイミング信号が生成され、Ａ
／Ｄ変換部１やゴースト検出部２などの各部に供給され
る。入力端子ＩＮに供給されるアナログテレビジョン信
号は、Ａ／Ｄ変換部１乙こおいてディジタル信号に変換
され、ゴース１〜検出・制御部２と近接ゴースト除去部
３とに供給される。

ゴースト検出・制御部２は、ディジタルテレビジョン信
号の垂直同期パルスなど所定の箇所に設定されている基
準波形を抽出し、時間平均化により雑音を除去したのち
予め保持している無歪みの基準波形との間で所定の算法
の演算を行うことにより、第３図に示すような分布のタ
ップ係数群を生成する。このタップ係数群のうち近接領
域に存在する部分は、近接ゴースト除去部３に供給され
る。

一方、生成されたタップ係数群のうち通常領域に存在す
るものについては、大レベル、中間レベル、小レベルの
３段階に分割され、対応の遅延時間と共に通常ゴースト
除去部４内の対応の擬似ゴースト生成用トランスバーサ
ル・フィルタ１１゜１２．１３に設定される。

すなわち、第２図に例示するように、生成されたタップ
係数群が（Ａ）のようなものであり、これらのタップ係
数群が、−点鎖線以上の大レベル、点線以下の小ｌ／ベ
ル及びこれらの中間の中間レベルという具合にレベルに
応じて３段階に分割されるものとする。ただし、簡単の
ためタップ係数群の正極性の部分のみが図示されている
。この場合、大レベルのタップ係数群は同図（Ｂ）に示
すようなものとなり、中間レベルのタップ係数群は（Ｃ
）に示すようなものとなり、小レベルのタップ係数群は
（Ｄ）に示すようなものとなる。図示のように、−Ｊｌ
的にはゴーストのレベルが小さくなるほどその出現頻度
が高まる。このため、生成しようとする擬似ゴース１へ
のレベルが小さなトランスバーサル・フィルタはど多数
準備しておけばよい。

通常ゴースト除去部４内の擬似ゴースト生成用トランス
バーサル・フィルタ１１．１２．１３は全て第５図に示
すように複数の小規模なザブトランスバーサル・フィル
タから構成されている。ただし、サブトランスバーサル
・フィルタの個数は、生成しようとする擬似ゴース１−
のレベルが小さくなるほど多くなる。また、各トランス
バ−サル・フィルタ１１〜１３内の処理データのヒ゛ノ
１−幅は大レベル用のものほど大きくなる。

本実施例によれば、大レベル擬似ゴースト生成用トラン
スバーサル・フィルタ１１内では８ビツトの係数と８ビ
ツトのテレビジョン信号との演算が行われる。また、中
間レベル擬似ゴースト生成用と小レベル擬似ゴースト生
成用のトランスバーザル・フィルタ１２と１３とでは、
４ビツトの係数と８ビツトのテレビジョン信号の上位４
ビツトとの演算が行われる。

すなわち、第３図に示すように、中間レベルと小レベル
のタップ係数は、検出時にはｂｌからｂ５までの５ビッ
トで表現される。この５ビットのうち上位４ピノ１−ｂ
２〜ｂ５が中間レベルのタップ係数として中間レベル擬
似ゴースト生成用トランスバーサル・フィルタ１２に設
定される。一方、５ピツ（・のタップ係数のうち下位４
ビツトｂ１〜ｂ４が小レベルのタップ係数として小レベ
ル擬似ゴース１４成用トランスバーサル・フィルタ１３
に設定される。

小レベルのゴーストの多発に伴い、小レベル擬似ゴース
ト生成用トランスバーサル・フィルタ１３内のサブトラ
ンスバーサル・フィルタが不足する一方で、中間レベル
擬似ゴースト生成用トランスバーサル・フィルタ１２内
のサブトランスバーサル・フィルタが余っているものと
する。

この場合、ゴースト検出・制御部２は、ｂ１〜ｂ４の小
レベルのタップ係数を中間レベル擬似ゴースト生成用ト
ランスバーサル・フィルタ１２に設定すると共に、ビ・
７１〜シフタ１４を機能させて出力データを１ビ、トだ
け下位方向にシフトさせることにより、これを小しベル
擬似ゴースト生成用トランスバーザル・フィルタ１３に
流用する。

以上、レベルシフタ１４を中間しらル擬似コースト生成
用トランスバーサル・フィルタ１２の外部に設置するこ
とにより、全体を小レベル擬似ゴースト生成用に転用す
る構成を例示した。しかしながら、このレベルシフタを
中間レベル擬似ゴースト生成用トランスバーサル・フィ
ルタ１２内の個々のサブトランスバーサル・フィルタの
出力側に設置することにより、一部のサブトランスバー
サル・フィルタのみを小しベル擬似ゴースト生成用に転
用する構成とすることもできる。

また、小しベル擬似ゴースト生成用トランスバーサル・
フィルタ内の各サブトランスバーサル・フィルタの出力
側に上位ビット側へのビットシフタを追加し、これらサ
ブトランスバーサル・フィルタの一部を中間レベル擬似
ゴースト生成用トランスバーサル・フィルタに転用する
構成も可能である。

さらに、大レベルゴーストが存在しない場合には、大レ
ベル擬似ゴースト生成用トランスバーサル・フィルタを
中間レベル又は小レベル生成用トランスバーサル・フィ
ルタとして使用することもできる。

（発明の効果）以上詳細に説明したように、本発明のゴースト除去装置
は、生成しようとする擬似ゴーストの３段階のレベルに
応じて通常ゴースト除去部のトランスバーサル・フィル
タを三つの群に群分けし、ゴースト検出部はレベルに応
じてビット幅の異なるタップ係数を対応のトランスバー
サル・フィルタに設定する構成であるから、トランスバ
ーサル・フィルタの簡易化が可能になる。

また、本発明の一実施例のゴースト除去装置によれば、
中間レベルと小レベルの擬似ゴースト生成用トランスパ
ーサル・フィルタの出力側にビットシフタを付加する構
成であるから、これを相互に転用し合うことが可能にな
り、利用効率が向上するという効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のゴースト除去装置の構成を
示すブロック図、第２図は第１図の装置で生成され設定
されるタップ係数群のレベルに応じた群分けの様子を説
明するための概念図、第３図は中間レベルと小レベルの
タップ係数群のビット配列の一例を説明するための概念
図、第４図は一般的なタップ係数群の分布の様子を説明
するための概念図、第５図は擬似ゴーストトランスバー
サル・フィルタの一般的な構成を示すブロック図である
。ＩＮ・・・アナログテレビジョン信号の入力端子、１・
・・Ａ／Ｄ変換部、２・・・ゴースト検出・制御部、３
・・・近接ゴースト除去部、４・・・通常ゴースト除去
部、５・・・同期分離部、６・・・タイミング信号生成
部、７・・・Ｄ／Ａ変換部、ＯＵＴ・・・ゴースト除去
済みアナログテレビジョン信号の出力端子。第２図特許出願人　日本電気ホームエレクトロニクス株式会社代理人弁理士櫻井俊彦（外１名）第図第図第図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ディジタル・テレビジョン信号からその所定箇所
に設定されている基準波形を抽出しこの基準波形からゴ
ーストを検出して擬似ゴースト生成用トランスバーサル
・フィルタに設定するタップ係数及び遅延時間を生成す
ると共にこの生成結果の設定に関する制御を行うゴース
ト検出・制御部と、このゴースト検出・制御部から前記
タップ係数の設定を受けて前記ディジタル・テレビジョ
ン信号中の近接ゴーストを除去する近接ゴースト除去部
と、前記ゴースト検出・制御部から前記タップ係数及び
遅延時間の設定を受けて通常ゴーストを除去する通常ゴ
ースト除去部とを備えたゴースト除去装置であって、前
記通常ゴースト除去部は、所定ビット幅の演算回路で構成され、大レベルの擬似ゴ
ーストを生成する大レベル擬似ゴースト生成用トランス
バーサル・フィルタと、前記所定ビット幅よりも小さな
ビット幅の演算回路で構成され、中間レベルの擬似ゴー
ストを生成する中間レベル擬似ゴースト生成用トランス
バーサル・フィルタと、前記所定ビット幅よりも小さなビット幅の演算回路で構
成され、小レベルの擬似ゴーストを生成する小レベル擬
似ゴースト生成用トランスバーサル・フィルタとを備え
、前記ゴースト検出・制御部は、前記通常ゴースト除去部
内の大レベル、中間レベル及び小レベル擬似ゴースト生
成用トランスバーサル・フィルタのそれぞれに大レベル
、中間レベル及び小レベルのタップ係数及び遅延時間を
設定する設定制御手段を備えたことを特徴とするゴース
ト除去装置。
（２）前記大レベル、中間レベル及び小レベルの各擬似
ゴースト生成用トランスバーサル・フィルタは、複数の
サブトランスバーサル・フィルタから構成されているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のゴースト除
去装置。
（３）前記中間及び小レベルの各擬似ゴースト生成用ト
ランスバーサル・フィルタは、生成データをシフト指令
に応じて下方及び上方にビットシフトさせながら出力す
るビットシフタを備えたことを特徴とする特許請求の範
囲第１項又は第２項記載のゴースト除去装置。
（４）前記ゴースト検出・制御部の設定制御手段は、中
間レベルのゴーストが存在しなければ前記小レベル擬似
ゴースト生成用トランスバーサル・フィルタのタップ係
数を前記中間レベル擬似ゴースト生成用トランスバーサ
ル・フィルタに供給しかつ前記ビットシフタに前記シフ
ト指令を発する手段を備えたことを特徴とする特許請求
の範囲第１項乃至第３項記載のゴースト除去装置。
（５）前記ゴースト検出・制御部の設定制御手段は、小
レベルのゴーストが存在しなければ前記中間レベル擬似
ゴースト生成用トランスバーサル・フィルタのタップ係
数を前記小レベル擬似ゴースト生成用トランスバーサル
・フィルタに供給しかつ前記ビットシフタに前記シフト
指令を発する手段を備えたことを特徴とする特許請求の
範囲第１項乃至第３項記載のゴースト除去装置。
（６）前記ゴースト検出・制御部は、大レベルのゴース
トが存在しなければ前記大レベル擬似ゴースト生成用ト
ランスバーサル・フィルタを中間レベル又は小レベルの
擬似ゴースト生成用トランスバーサル・フィルタとして
制御することを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第
２項記載のゴースト除去装置。