JPH04114031A - ラクトン重合体およびその製造方法 - Google Patents

ラクトン重合体およびその製造方法

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JPH04114031A
JPH04114031A JP23183090A JP23183090A JPH04114031A JP H04114031 A JPH04114031 A JP H04114031A JP 23183090 A JP23183090 A JP 23183090A JP 23183090 A JP23183090 A JP 23183090A JP H04114031 A JPH04114031 A JP H04114031A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は環状ラクトンを原料とするラクトン重合体の製
造技術に関し、詳細には触媒として有機希土類金属化合
物を用いることにより、高分子量でありながら分子量分
布の狭いラクトン重合体を製造する技術に関するもので
ある。
〔従来の技術] 環状ラクトンの重合体であって分子量が1万から100
万に及ぶ高分子量重合体としては、これまで分子量分布
の広い、いわゆる法会散型の重合体が製造されているに
過ぎない。しかるにこのような重合体は法会散型である
ため実用性の面で劣り、フィルムや繊維などの様な高強
度が要求される分野に利用し得るものではなかった。尚
ウレタン樹脂などの原料として利用されている環状ラク
トン重合体は分散度(重量平均分子量/数平均分子量の
比で与えられる、以下間し)が1.1から2.0のもの
も見いたされているかそれらの分子量はせいぜい1万で
ある。
環状ラクトン重合用触媒としては、これまでアルミニウ
ム、亜鉛、スズ、チタンの金属化合物などが知られてい
るが、これらの触媒を用いる重合反応では最も低い温度
で反応を行うにしても50℃から150℃程度までの加
熱が必要である。
般に重合反応速度を高めるためには、反応温度を上げた
り触媒量を増やすことなどが行われているが、低沸点溶
媒を使いたい場合は上記従来の触媒は不適切である。ま
た反応温度を高めたときには分散度の広い環状ラクトン
重合体となる傾向が強く現われる。一方触媒量を増やす
と得られた重合体には多量の触媒が共存することとなり
、反応混合物中から触媒を除去するのが困難となる。ま
た、多量の触媒を使うとコスト高となるので工業的にも
好ましくない。他方実験室的には重合温度を低くして低
沸点溶媒を使用し、分散度の狭い環状ラクトン重合体を
得ることが検討されているか、反応速度が遅くなるため
所望の重合体を得るには反応時間を相当に長くとる必要
があり工業的に好ましくない。これら種々の理由により
高分子量でありながら分散度の狭い環状ラクトン重合体
について未た見出されてはいなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであっ
て、その目的は特殊な触媒を使用することにより環状ラ
クトンを原料として優れた反応効率のもとて分子量分布
の狭い高分子量のラクトン重合体を製造することのでき
る方法を提供しようとするものであり、本発明の他の目
的は高分子量で分子量分布の狭いラクトン重合体を提供
しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決することのできた本発明に係る製造方法
の構成は、環状ラクトンを重合させてラクトン重合体を
製造するに当たり、触媒として有機希土類金属化合物を
使用するところに要旨を有するものである。触媒として
使用される有機希土類金属化合物としては、有機ランタ
ノイド系金属化合物、とりわけ有機ランタノイド系金属
錯体化合物が好ましく、これらの中でも下記[I]式で
示される化合物は触媒として非常に優れたものである。
[M−R1□・Ah]k・(AIR23)p−Bn・・
・[I][式中、MはSc、Yまたは2価もしくは3価
のランタノイド系希土類元素、 数)、また上記A、における炭素環式化合物上の任意数
の水素原子は同一または異なる低級アルキル基またはト
リメチルシリル基で置換されていてもよいものとする)
、 Bはジエチルエーテルまたはテトラハイドロフラン、 R1は水素または低級アルキル基、 R2は低級アルキル基、 mは0または1、nは0.1または2、kは1または2
、pは0または1を夫々示す。] また本発明に係るラクトン重合体とは、数平均分子量が
1万〜100万であり、重量平均分子量/数平均分子量
で示される分散度が1.1〜1.6であるところに要旨
を有するものである。
[作用コ 本発明で使用される環状ラクトンとしては、炭素数4〜
8の環状ラクトンが挙げられ、これらの中でも特に好ま
しいのはδ−バレロラクトン、ε−カプロラクトンであ
る。これらの環状ラクトンは、ラクトン環内の炭素に結
合した水素の一部が低級アルキル基により置換されたも
のであってもかまわない。また環状ラクトンは単独重合
せしめ得るほか、2f!以上を用いて共重合させること
も可能である。
本発明で使用される触媒は、Sc、Y及びランタノイド
系列元素よりなる希土類元素を金属成分とする有機金属
化合物であり、これらは単独で使用し得るほか、必要に
より2種以上を併用することも可能である。上記有機希
土類金属化合物の中でも好ましいのはLa、Ce、Pr
、NdPm  Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho。
Er、Tm、Yb、Lu等のランタノイド系金属を金属
成分とする有機金属錯体化合物であり、該有機金属錯体
化合物にも様々のものかあるか、本発明の目的を達成す
るうえて最良の錯体化合物は前記[I]式で示されるも
のであり、具体例としては次の様なものが挙げられる。
M・ (c、R5)2  ・THF M・ (Ca R5)2  ・ (THF)2M・ (
C5Rs)p  ・Et20 M・ (C5R5)2  ・ (Et20)2[MH・
 (Cs R5)2 )2 M (Me)  ・ (C5R5)2  ・E t20
M  (Me)  H(C5R5)2  ’ A I 
R3[M (Me)  ・(Cs  Hs  ) 2]
2M ・ (C5Mes)2 HA I  Rs  ・
THFM’  (Cs  Mes)2 ・AlR3・ 
Et2 0(但し、上記式中Mは前記と同し意味、Me
はメチル基、Etはエチル基、Rはメチル基、エチル基
、イソプロピル基、イソブチル基などの低級アルキル基
、THFはテトラハイドロフランを夫々表わす) 上記の様な有機希土類金属錯体化合物自体は既に公知で
あり、たとえば (1)ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサ
イエティー第105巻(1983年)、第1401〜1
403頁、(2)ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイエティー第110巻(1988年)、第6
423〜6432頁、W、J、Evans ら、(3)
ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエテ
ィー、ダルトン・トランザクションズ(1979年)、
第45〜53頁、J、Ho1tonら、 (4)ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサ
イエティー、ダルトン・トランザクションズ(1979
年)、第54〜61頁、J 、 )Iol tonら、 (5)ケミストリー・レターズ(1988年)、第19
63〜1966頁、H,Yamamotoらなどの文献
にその詳細か発表されている。
これらの文献には、有機希土類金属錯体化合物かエチレ
ンまたはメタクリル酸メチルを重合する際の触媒として
有用であることが明らかにされているが、環状ラクトン
の重合にこれらの触媒を用いることについては今までに
例がなく、この触媒を環状ラクトンの重合に用いること
によって高分子■で且つ分散度の狭い重合体が得られる
という事実は、本発明において初めて見いだされたもの
である。
本発明を実施する際における上記触媒の好ましい添加量
は、モノマー1モルに対して1xto−’〜0.1モル
、より好ましくは2X10−3〜1×10−2モルの範
囲であり、溶媒に対する触媒の好ましい濃度は、5xl
O−’〜lXl0−’モル/flの範囲である。この重
合反応に当たっては、上記有機希土類元素錯体化合物単
独で使用し得るほか、2種以上を併用し得ることは先に
述へた通りである。この触媒を用いた場合の重合には高
温は必要とせす、−78℃〜60℃、より好ましくは○
℃〜20℃の範囲で重合は十分に効率良く進行し、たと
えば1分〜1時間といった極めて短時間で重合は完結す
る。上記好適温度範囲のうちより低温側で重合を行えば
、分散度1.1〜15という分散度か非常に狭くかつ高
分子量の重合体を得ることかできる。
重合反応はヘキサン、ヘンゼン、トルエン、テトラハイ
ドロフラン、ジエチルエーテルなとの溶媒中、Ar、N
2などの不活性ガス雰囲気下で行うのか好ましい。
重合反応か完了した後は、反応系にプロトン性溶媒を加
えて触媒を失活させ、次いて重合体が不溶性の溶媒に投
入し、不溶分を採取してからアセトンに熔解し、アセト
ン不溶分を除去した後溶媒を留去すると目的とする重合
体を得ることかできる。尚、重合に当たっては、得られ
る重合体の数平均分子量か1万〜100万の範囲となる
様に重合条件を調整すへぎである。数平均分子量か1万
未満ては満足のいく物性か得られず、100万を超える
ものでは成形加工性か悪くなる。
かくして、環状ラクトンを重合するに際し触媒として有
機希土類金属化合物を使用することにより、低温でしか
も速い重合速度のもとて、高分子量で分子量分布の狭い
ラクトン重合体を製造し得ることになった。殊に本発明
によって得られるラクトン重合体は、数平均分子量が1
万〜100万といった高分子量のもので分散度は11〜
1.6と分子量分布の非常に狭いものであり、以下に示
す様な用途において優れた性能を発揮する。
[発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、従来の環状ラクト
ンの重合体よりも分散度が狭くかつ高分子量の重合体を
得ることかできる。そしてこのラクトン重合体は従来の
環状ラクトン重合体に比へてより高強度特性を有するも
のであり、フィルムや繊維などの素材としても使用する
ことが可能である。従って、ラクトン重合体として従来
から知られた分野、たとえば医療材料分野や生分解性材
料等の用途に加えて、ホトル材料、包装材料としても広
く活用することかできる。
[実施例] 次に実施例を挙げて本発明の内容を具体的に説明するが
、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるも
のではない。
尚各実施例で得た重合体は13C−N M Rによりそ
の構造を決定し、分子量分布、分子量および分散度はゲ
ル・バーミュエーション・クロマトグラフィー(以下G
PCと略す)によって決定した。尚、装置としては、1
3C−N M RはVarianXL−300を使用し
た。13C−NMRは75MHzで6体のクロロホルム
(dは重水素を表わす)の20重量%溶液にして測定し
た(なお、内部標準にテトラメチルシランの1v/v%
の入った6体クロロホルムを使用した)。
GPC測定は以下に示す装置を使用し、検量線はポリス
チレンを使用した。
装置  日立製作所655A−12 溶媒 ・クロロホルム1ml/min 温度 :40℃ カラム、昭和電工5hodex K−8051本に−8
041本 に−8031本 に−8021本 検出器:昭和電工5hodex RT−51実施例1 空気や水分を除去し、アルゴンガス霊囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを1 ml [SmH(C5Mes)
 2]2を0.02mrnoI、  e−カプロラクト
ンを9 mmol順次加え25℃で15分間重合した。
重合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活性にし
たのちエーテルを30m1加え、不溶分を取り比しアセ
トン30m1に溶解した。アセトン不溶分を除去しアセ
トン可溶分からアセトンを除去して目的の環状ラクトン
重合体を得た。収率は99%で重合体の形状は白色フィ
ルム状固体。
重量平均分子量(以下、Mwと記す) 118,500
数平均分子量(以下、Mnと記す)   79,900
分散度(以下、M w / M nと記す)   1.
48実施例2 空気や水分を除去し、アルゴンカス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを0.77m1、[SmH(CJes
) 2] 2を0.015mmol 、e−カプロラク
トンを1.14mmol順次加え25℃で1時間重合し
た。
重合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活性にし
たのちエーテルを30m1加え、不溶分を取り出しアセ
トン30m1に溶解した。アセトン不溶分を除去しアセ
トン可溶分からアセトンを除去して目的の環状ラクトン
重合体を得た。収率は55%で重合体の形状は白色フィ
ルム状固体。
Mw   56 000      Mn   47 
000Mw/Mn  1.19 第1図は得られた重合体のGPC(ケル・バミュエーシ
ョン・クロマトグラフィー)チャートである。
実施例3 空気や水分を除去し、アルゴンカス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルニレを1ml、[SmH(C5Mes) 
2]2を0.02mmol、ε−カプロラクトンを9 
mmol順次加え60℃で1時間重合した。重合終了後
は少量のメタノールを加え触媒を不活性にしたのちエー
テルを30m1加え、不溶分を取り出しアセトン30m
1に溶解した。アセトン不溶分を除去しアセトン可溶分
からアセトンを除去して目的の環状ラクトン重合体を得
た。収率は61%で重合体の形状は白色フィルム状固体
Mw   68 900       Mn   46
 300Mw/Mn  1.49 実施例4 空気や水分を除去し、アルゴンカス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを1ml、[YbMe (C5H5)
 2] 2を0.02mmol、ε−カプロラクトンを
9 mmol順次加え25℃で15分間重合した。重合
終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活性にしたの
ちエーテルを30m1加え、不溶分を取り出しアセトン
30+nlに溶解した。アセトン不溶分を除去し得られ
るアセトン可溶分からアセトンを除去して目的の環状ラ
クトン重合体を得た。
収率は85%で重合体の形状は白色フィルム状固体。
M w   80,200      M n   [
i3.8(10Mw/Mn   1.26 実施例5 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを1+nl、Lu’Me (C5Me
s) 2・AIMe3を0.02mmol、  e−カ
プロラクトンを9mmol順次加え25℃で15分間重
合した。重合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不
活性にしたのちエーテルを30コ1加え、不溶分を取り
出しアセトン30m1に溶解した。アセトン不溶分を除
去しアセトン可溶分からアセトンを除去して目的の環状
ラクトン重合体を得た。収率は89%で重合体の形状は
白色フィルム状固体。
M w  72.900    M n  58,20
0Mw/Mn   1.25 実施例6 空気や水分を除去し、アルゴンカス7囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを1ml、Yb(C9H7)2・TH
Fを0.02mmol、ε−カプロラクトンを9mmo
l順次加え25℃で15分間重合した。重合終了後は少
量のメタノールを加え触媒を不活性にしたのちエーテル
を30+nl加え、不溶分を取り出しアセトン30n+
lに熔解した。アセトン不溶分を除去し得られるアセト
ン可溶分からアセトンを除去して目的の環状ラクトン重
合体を得た。収率は90%で重合体の形状は白色フィル
ム状固体。
M w  85,000    M n  70.60
0Mw/Mn  1.20 実施例7 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを1 ml、 YbMe(C5Me5
)2− Et20を0.02tnmal、ε−カプロラ
クトンを9 mmol順次加え25℃で15分間重合し
た。重合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活性
にしたのちエーテルを30m1加え、不溶分を取り出し
アセトン30m1に溶解した。アセトン不溶分を除去し
アセトン可溶分からアセトンを除去して目的の環状ラク
トン重合体を得た。収率は93%で重合体の形状は白色
フィルム状固体。
Mw   δ5 300      M n   53
,900Mw/Mn  1.21 実施例8 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを1 ml、 yb (CsH4・S
 iMe3) 2 ・(THF) 2を0.02mmo
l、ε−カプロラクトンを9 mmol順次加え25℃
で15分間重合した。重合終了後は少量のメタノールを
加え触媒を不活性にしたのちエーテルを30m1加え、
不溶分を取り出しアセトン30m1に溶解した。アセト
ン不溶分を除去しアセトン可溶分からアセトンを除去し
て目的の環状ラクトン重合体を得た。収率は98%で重
合体の形状は白色フィルム状固体。
M w  59,300    M n  46,00
0Mw/Mn  1.29 実施例9 空気や水分を除去し、アルゴンガスM囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを1 ml。
[SmH(CsMes) 2] 2  を0.025m
mol 、δ−バレロラクトンを10.8mmol順次
加え25℃で1時間重合した。重合終了後は少量のメタ
ノールを加え触媒を不活性にしたのちエーテルを30m
1加え、不溶分を取り出しアセトン30m1に熔解した
。アセトン不溶分を除去しアセトン可溶分からアセトン
を除去して目的の環状ラクトン重合体を得た。収率は9
8%で重合体の形状は白色フィルム状固体。
M w  135200   M n  88,900
Mw/Mn1.52 第2図は得られた重合体のGPCチャートである。
実施例10 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを0.77m1、[Sm)I (C5
Me5) 2] 2  を0.015mmol 、  
δ−バレロラクトンを1.14mmol順次加え25℃
で1時間重合した。重合終了後は少量のメタノールを加
え触媒を不活性にしたのちエーテルを30m1加え、不
溶分を取り出しアセトン30+nlに溶解した。アセト
ン不溶分を除去しアセトン可溶分からアセトンを除去し
て目的の環状ラクトン重合体を得た。収率は55%で重
合体の形状は白色フィルム状固体。
M w  73,000    M n  65,40
0Mw/Mn  1.12 実施例11 空気や水分を除去lノ、アルゴンガス雰囲気としたシュ
レンク内にトルエンを10+nl、[SmH(C6Me
s) 2] 2  を0.02mmol、δ−バレロラ
クトンを2 mmol順次加え60℃で1時間重合した
。重合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活性に
したのちエーテルを30m1加え、不溶分を取り出しア
セトン30m1に溶解した。アセトン不溶分を除去しア
セトン可溶分からアセトンを除去して目的の環状ラクト
ン重合体を得た。収率は61%で重合体の形状は白色フ
ィルム状固体。
Mw  69400    Mn  50400Mw/
Mn   1.311 実施例12 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを1ml、[YbMe (CsHs)
 2] 2  を0.02mmol、δ−バレロラクト
ンを9 mmol順次加え25℃で15分間重合した。
重合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活性にし
たのちエーテルを30+nl加え、不溶分を取り出しア
セトン30m1に溶解した。アセトン不溶分を除去しア
セトン可溶分からアセトンを除去して目的の環状ラクト
ン重合体を得た。収率は87%で重合体の形状は白色フ
ィルム状固体。
Mw  86,400    M n  70400M
w/Mn  1.23 実施例13 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを1ml、LuMe (CsMes)
 2−AIMe3を0.02mmol、δ−バレロラク
トンを9mmol順次加え25℃で15分間重合した。
重合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活性にし
だのちエーテルを30m1加え、不溶分を取り出しアセ
トン30m1に溶解しアセトン不溶分を除去しアセトン
可溶分からアセトンを除去して目的の環状ラクトン重合
体を得た。収率は95%で重合体の形状は白色フィルム
状固体。
M w  54.400    M n  40.90
0Mw/Mn  1.33 実施例14 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンをI ll1l、 Yb(C5Me5
)2・THFを0.02mmol、δ−バレロラクトン
を9 mmol順次加え25℃で15分間重合した。重
合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活性にした
のちエーテルを3001加え、不溶分を取り出しアセト
ン30m1に溶解しアセトン不溶分を除去しアセトン可
溶分からアセトンを除去して目的の環状ラクトン重合体
を得た。収率は91%で重合体の形状は白色フィルム状
固体。
M w  113,700   M n  90,40
0Mw/Mn1.26 実施例15 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンをI ml、 YbMe (CsMe
s) 2−Et、Oを[]、02mmol、δ−バレロ
ラクトンを9mmol順次加え25℃で15分間重合し
た。重合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活性
にしたのちエーテルを30[01加え、不溶分を取り出
しアセトン30m1に溶解した。アセトン不溶分を除去
しアセトン可溶分からアセトンを除去して目的の環状ラ
クトン重合体を得た。収率は90%で重合体の形状は白
色フィルム状面体。
M w  69,200    M n  53,80
0Mw/Mn  1.29 実施例16 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを1ml、Eu (C5Mes) 2
・(THF)2を0.02mmol、δ−バレロラクト
ンを9mmol順次加え25℃で15分間重合した。重
合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活性にした
のちエーテルを30m1加え、不溶分を取り出しアセト
ン30m1に溶解した。アセトン不溶分を除去しアセト
ン可溶分からアセトンを除去して目的の環状ラクトン重
合体を得た。収率は99%で重合体の形状は白色フィル
ム状固体。
M w  92,500    M n  81,70
0Mw/Mn  1.13 実施例17 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを10m1、[YbMe (C5H5
) 2] 2  を0.025mmol 、 ε−カプ
ロラクトンを5mmol順次加え25℃で1時間重合し
た。
その後系内にδ−バレロラクトン5molを加えて再び
25℃で1時間重合した。重合終了後は少量のメタノー
ルを加え触媒を不活性にしたのちエーテルを30m1加
え、不溶分を取り出しアセトン30m1に溶解した。ア
セトン不溶分を除去しアセトン可溶分からアセトンを除
去して目的の環状ラクトン重合体を得た。収率は85%
で重合体の形状は白色フィルム状固体。
ポリマー中のモノマー組成比(モル比)ε−カプロラク
トン δ−バレロラクトン1.5+1.0 M w  81.600    M n  53,90
0Mw/Mn  1.51 第3図はε−カプロラクトンによる1段目重合で得られ
た重合体の”C−N M Rチャート、第4図は次いて
δ−バレロラクトンを加えて得られた重合体の13C−
N M Rチャート、第6図は両型合体のGPCチャー
トである。
実施例18 空気や水分を除去し、アルゴンガス雰囲気としたシュレ
ンク内にトルエンを10m1、ε−カプロラクトンを5
 mmol、δ−バレロラクトンを5 mmol、順次
加えて混ぜあわせ、その後[SmMe (CsMe5)
 2]2を0.025mmol加え25℃で3時間重合
した。重合終了後は少量のメタノールを加え触媒を不活
性にしたのちエーテルを30[Dl加え、不溶分を取り
出しアセトン30m1に溶解した。アセトン不溶分を除
去しアセトン可溶分からアセトンを除去して目的の環状
ラクトン重合体を得た。収率は85%で重合体の形状は
白色フィルふ状固体。
ポリマー中のモノマー組成比(モル比)ε−カフロラク
トン δ−バレロラクトン1.5:1.0 Mw  1+871)(l    Mn  75500
Mw/Mn  1.57 第5圀は得られた重合体の13C−N M Rチャト、
第7図はGPCチャートである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2で得られたε−カプロラクトン重合体
のGPCチャート、第2図は実施例9て得られたδ−バ
レロラクトン重合体のGPCチャート、第3図は実施例
17における6−カプロラクトンの重合を1段目で止め
たものについての13C−N M Rチャート、第4図
は上記に続いてδ−バレロラクトンを添加して重合させ
たものについての13C−N M Rチャート、第5図
は実施例18で得られたε−カプロラクトン−δ−バレ
ロラクトンのランダム共重合体についての130−NM
Rチャート、第6図は実施例17における第3図対応重
合体(鎖線)と第4図対応重合体(実線)の各GPCチ
ャート、第7図は第5図対応重合体のGPCチャートで
ある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)環状ラクトンを重合させてラクトン重合体を製造
    するに当たり、触媒として有機希土類金属化合物を用い
    ることを特徴とするラクトン重合体の製造方法。
  2. (2)有機希土類金属化合物が有機ランタノイド系金属
    化合物である請求項(1)記載の製造方法。
  3. (3)有機ランタノイド系金属化合物が有機ランタノイ
    ド系金属錯体化合物である請求項(2)記載の製造方法
  4. (4)有機ランタノイド系金属錯体化合物が、以下の化
    学式で示される化合物よりなる群から選択される1種以
    上である請求項(3)記載の製造方法。 [M・R^1_m・A_h]_k・(A1R^2_3)
    _p・B_n[式中、MはSc、Yまたは2価もしくは
    3価のランタノイド系希土類元素、 A_hはAが▲数式、化学式、表等があります▼または ▲数式、化学式、表等があります▼でhが2であるか、
    A_hで ▲数式、化学式、表等があります▼を示し(R^3は低
    級アルキ レン基もしくは▲数式、化学式、表等があります▼(q
    は1〜4の整 数)、また上記A_hにおける炭素環式化合物上の任意
    数の水素原子は同一または異なる低級アルキル基または
    トリメチルシリル基で置換されていてもよいものとする
    )、 Bはジエチルエーテルまたはテトラハイド ロフラン、 R^1は水素または低級アルキル基、 R^2は低級アルキル基、 mは0または1、nは0、1または2、 kは1または2、pは0または1を夫々示 す。]
  5. (5)数平均分子量が1万〜100万であり、重量平均
    分子量/数平均分子量で示される分散度が1.1〜1.
    6であるラクトン重合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999019379A1 (fr) * 1997-10-15 1999-04-22 Daicel Chemical Industries, Ltd. Procedes de preparation de polymeres monodisperses, procedes de polymerisation en continu de monomeres cycliques et polymeres obtenus par ces procedes

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JP4311768B2 (ja) * 1997-10-15 2009-08-12 ダイセル化学工業株式会社 単分散重合体の製造方法、並びに、環状モノマーの連続重合方法及びそれによる重合体

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