JPH0411372Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、アンテナに関するものである。

「従来の技術」 従来、自動車に搭載するアンテナとしては窓ガ
ラスに設けられたガラスアンテナ、ルーフトツプ
に取付けるアンテナ、ルーフサイドに取付けるア
ンテナ、トランクリツドに取付けるアンテナなど
がある。

「考案が解決しようとする課題」 窓ガラスに設けられたガラスアンテナはラジオ
放送の受信用として設けられており、テレビ放送
を受信することはできない。またルーフトツプ、
ルーフサイド、トランクリツドにアンテナを取付
けた場合、車庫入れ、洗車の時にアンテナを取り
外すか、あるいは折りたたむ必要がある。また、
アンテナが車外に設けてあることにより盗難やい
たずらの心配がある。さらにアンテナを車外に設
けると車外のアンテナと車内のテレビ受信機とを
接続する給電ケーブルが必要であり、給電ケーブ
ルの車内へ引き込み口の防水対策が必要となり、
その上、給電ケーブルの破損などの問題がある。

「課題を解決するための手段」 そこで、本考案は上記の問題点を解決するため
に板状のアンテナ本体に挟持クリツプを枢着した
ものである。

また、挟持クリツプの装着が容易になるよう
に、挟持クリツプは弾性を有する板材で挟持片を
対抗させ断面Ｕ字状に形成したものである。

また、このアンテナを据置式としても使用でき
るように、挟持片に板状支持脚を回動自在に枢着
したものである。

さらに、このアンテナを壁かけ式としても使用
できるように、挟持片に係止凹部を穿設したもの
である。

「作用」 板状のアンテナ本体に挟持クリツプを枢着した
ので、サンバイザーなどを挟持してテレビアンテ
ナを自動車の車内に取付けができる。

挟持クリツプを弾性を有する板材で断面Ｕ字状
に形成したので、サンバイザーなどに挟持クリツ
プを単に外嵌めするだけでアンテナの取付けがで
きる。

挟持クリツプに板状支持脚を回動自在に枢着し
たので、このアンテナを据置式として使用でき
る。

挟持クリツプに係止凹部を凹設したので、この
アンテナを壁かけ式として使用できる。

「実施例」 テレビアンテナ１は、第１図に示すように、板
状の合成樹脂体のアンテナ本体２に平板状で環状
の金属板のフオールデツド・ダイポールアンテナ
が埋設されておるUHFアンテナ素子３に、合成
樹脂体に金属板を埋設した細長い板材４と同形
状・同構造の細長い板材５と金属板を接触させて
端部どうしを枢着したVHFアンテナ素子６の基
端を枢着してUHFアンテナ素子３にVHFアンテ
ナ素子６をミキサ基板を介して接続し、ミキサ基
板より信号を取り出した同軸ケーブル７の他端は
テレビ受信機のアンテナ入力端子に接続する。な
お、アンテナ本体２の合成樹脂体は自動車のサン
バイザーに使用される時のことを考慮して運転者
の視界を遮らないように透明体で構成すると好ま
しい。VHFアンテナ素子６はアンテナ本体２と
同一平面内で折り曲げ可能になるように枢着部を
設定してある。VHFアンテナ素子６は適宜形状
に折り曲げ、VHFアンテナ素子６を接続したア
ンテナ本体２の指向方向を変化させ良好な画像が
得られる位置に固定する。

第２図に示すようにUHFアンテナ素子３の環
状体のVHFアンテナ素子６の接続個所に対向す
る他側のアンテナ本体２に合成樹脂などの非導電
体で作つた挟持クリツプ１１をUHFアンテナ素
子３の環状体の直線部と平行状の回転軸１２のま
わりに回動自在なるように枢着する。このように
挟持クリツプ１１を枢着したテレビアンテナ１は
支持軸１３のまわりに回動するサンバイザー１４
の端部から挟持クリツプ１１を差し込んで挟持ク
リツプ１１でサンバイザー１４を挟持させてサン
バイザー１４に取付ける。サンバイザー１４に取
付けられたテレビアンテナ１は回転軸１２のまわ
りにアンテナ本体２を回動させ、VHFアンテナ
素子６を折り曲げて良好な画像が得られる姿勢と
する。

第１図および第３図はサンバイザー１４の支持
軸１３側の基部に挟持クリツプ２１を差し込んで
挟持クリツプ２１でサンバイザー１４を挟持させ
てサンバイザー１４に取付ける。第１図はテレビ
アンテナ１を使用するためにアンテナ本体２およ
びVHFアンテナ素子６を回動軸や枢軸部のまわ
りに回動させて展開した状態で、第３図はテレビ
アンテナ１の不使用時にアンテナ本体２および
VHFアンテナ素子６を折りたたんだ状態を示し
ている。

第４図、第５図および第６図に示すように、挟
持クリツプ３１は合成樹脂などの非導電体の弾性
を有する板材で、挟持片３２ａ，３２ｂを対向さ
せ断面Ｕ字状に形成する。挟持クリツプ３１を単
に差し込んで挟持を確実にするために、Ｕ字状の
溝幅はサンバイザー１４など被装着部材の厚さに
応じて設定し、先端側は若干狭くし、挟持片３２
ａ，３２ｂ内面には係合突起を膨出させる。

挟持クリツプ３１は、UHFアンテナ素子３の
環状体のVHFアンテナ素子６の接続個所に対向
する他側のアンテナ本体２に、直線部と平行状の
回転軸３３のまわりに回動自在なるように枢着す
る。回転軸３３は一方の挟持片３２ａの外面基端
に設ける。

挟持クリツプ３１を取付けたテレビアンテナ１
を室内などで据置式で使用できるようにするため
に、回転軸３３が設けられてない他方の挟持片３
２ｂの外面基端に、合成樹脂などの非導電体の板
状支持脚３４，３４の基端を回動自在に枢着す
る。据置式として使用する場合は第５図に示すよ
うに板状支持脚３４，３４を下方にし、板状支持
脚３４，３４を開き安定をよくして、回転軸３３
のまわりにアンテナ本体２・VHFアンテナ素子
６を回動させ、VHFアンテナ素子６を折り曲げ
て良好な画像が得られる姿勢とする。

また、挟持クリツプ３１を取付けたテレビアン
テナ１を壁かけ式として使用できるようにするた
め、挟持片３２ａ，３２ｂに壁かけ用の係止凹部
３５，３５を第６図に示すようにそれぞれ穿設す
る。係止凹部３５，３５の形状および大きさは用
途あるいはデザインを考慮して決定する。係止凹
部３５，３５は単に掛止ピンが通るだけの小さい
孔であつてもよい。壁かけ式として使用する場合
は第６図に示すように挟持クリツプ３１の挟持片
３２ａ，３２ｂの係止凹部３５，３５にフツク３
６を嵌めて挟持クリツプ３１を引つ掛け、アンテ
ナ本体２を回転軸３３のまわりに回動させ挟持ク
リツプ３１の下方に位置させ、VHFアンテナ素
子６を折り曲げて良好な画像が得られる姿勢とす
る。

「考案の効果」 本考案は、以上説明したように構成したので、
以下に記載される効果を奏する。

本考案は、板状の合成樹脂体に平板状で環状の
金属板のUHFアンテナ素子を埋設した板状のア
ンテナ本体の前記UHFアンテナ素子に、折りた
たみできる細長い板材で構成したVHFアンテナ
素子の端部を枢着し、アンテナ本体に非導電体の
挟持クリツプを枢着してなるアンテナであるの
で、VHFアンテナ素子が折りたたみ可能になつ
ており、アンテナ特性を容易に変えることができ
る。

板状のアンテナ本体に挟持クリツプを枢着した
ので、自動車の車内にテレビアンテナが容易に取
付けられる。ルーフトツプ、ルーフサイド、トラ
ンクリツドにアンテナを取付けた場合、車庫入
れ、洗車の時にアンテナを取り外すか、あるいは
折りたたむ必要があり、アンテナが車外に設けて
あることにより盗難やいたずらの心配があり、ア
ンテナを車外に設けると車外のアンテナから車内
のテレビ受信機とを接続する給電ケーブルが必要
であり、給電ケーブルの車内への引き込み口の防
水対策が必要となり、その上、給電ケーブルの破
損などの問題があるが、これ等の問題はテレビア
ンテナを車内に取付けられるようにしたことによ
り解決される。

また、挟持クリツプを弾性を有する板材で断面
Ｕ字状に形成したので、サンバイザーなどに挟持
クリツプを単に外嵌めするだけでアンテナの取付
けができる。

さらに、挟持クリツプに板状支持脚を回動自在
に枢着したので、このアンテナを据置式として使
用できる。

その上、挟持クリツプに掛止凹部を穿設したの
で、このアンテナを壁かけ式として使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はテレビアンテナに取付けた挟持クリツ
プをサンバイザーの基端側に取付けた斜視図、第
２図はテレビアンテナに取付けた挟持クリツプを
サンバイザーの先端側に取付けた斜視図、第３図
はテレビアンテナに取付けた挟持クリツプをサン
バイザーの基端側に取付け折りたたんだ状態を示
す斜視図、第４図は挟持クリツプに板状支持脚を
回動自在に枢着した状態を示す斜視図、第５図は
第４図のものを据置式として使用する例を示す斜
視図、第６図は壁かけ式として使用する例を示す
正面図である。 ２……アンテナ本体、１１，２１，３１……挟
持クリツプ、３２ａ，３２ｂ……挟持片、３４，
３４……板状支持脚、３５，３５……掛止凹部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 板状の合成樹脂体に平板状で環状の金属板の
   UHFアンテナ素子を埋設した板状のアンテナ
   本体の前記UHFアンテナ素子に、折りたたみ
   できる細長い板材で構成したVHFアンテナ素
   子の端部を枢着し、アンテナ本体に非導電体の
   挟持クリツプを枢着してなるアンテナ。 (2) 弾性を有する板材で挟持片を対向させ断面Ｕ
   字状に形成した挟持クリツプである請求項第１
   項記載のアンテナ。 (2) 挟持片に板状支持脚を回動自在に枢着してな
   る請求項第２項記載のアンテナ。 (4) 挟持片に係止凹部を穿設してなる請求項第２
   項記載のアンテナ。