JPH04113394U - ホース脈動吸収装置 - Google Patents

ホース脈動吸収装置

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JPH04113394U
JPH04113394U JP2543091U JP2543091U JPH04113394U JP H04113394 U JPH04113394 U JP H04113394U JP 2543091 U JP2543091 U JP 2543091U JP 2543091 U JP2543091 U JP 2543091U JP H04113394 U JPH04113394 U JP H04113394U
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JP
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hose
pulsation
connection port
absorbing
pressure
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Application number
JP2543091U
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English (en)
Inventor
達雄 吉積
Original Assignee
東海ゴム工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体圧送用ホースの任意の位置に挿入され、
ポンプの加圧力の変動を吸収緩和してホースの脈動をな
くすホース脈動吸収装置を提供する。 【構成】 流体圧送ホースを接続するための2つの主接
続口2及び2つの主接続口2と連通する別の位置に設け
た少なくとも1つの副接続口3を有する接続具本体1
と、接続具本体1の副接続口3に一端を接続し且つ他端
を封止した脈動吸収ホースと、脈動吸収ホースの外周と
の間に隙間を隔てて同心に且つ脈動吸収ホースの外周全
体を覆って設けた耐圧性外筒5とを備え、前記脈動吸収
ホースが内面ゴム層6と外面ゴム層8との間に編組角又
は巻付け角を45°以下にて施した繊維又は金属線の補強
層7を有するホース脈動吸収装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、生コン圧送ホースのような高圧で流体を圧送するホースが、ポン プの加圧力の変動に伴って振動する、即ち脈動するのを防止するホース脈動吸収 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、建設工事や土木工事において生コンを打設する場合、ポンプ車のコン クリートポンプで生コンを押し出して、トランスファーホースから移送鋼管を経 て打設現場近くまで圧送し、打設現場では自由に屈曲できる打設用ゴムホースを 用いて場所を移動しながら打設している。
【0003】 ところが、通常のコンクリートポンプはスクイーズ型かピストン型であるため 生コンを押し出す加圧力が一定の間隔で変動し、この加圧力の変動に伴なつて移 送鋼管や打設用ゴムホースが振動、即ち脈動する。このような脈動は、コンクリ ートポンプ以外であってもプランジャーポンプ等の加圧力が変動するポンプには 避けられない。
【0004】 その結果、脈動によってホースが周囲の構造物に当たったり擦れたりする。例 えば、打設用ゴムホースは脈動により打設現場の配筋やコンクリート等と擦れ、 局所的に摩耗して早期に破損に至り、他の部分はまだ使用に耐えるのに交換しな ければならない。又、ホースが脈動することによって、接続金具自身やホースの 接続金具との固定箇所に疲労破壊が発生したりする問題があった。
【0005】 従来、流体圧送ホース等の途中に組み込まれて、流体の圧力変動を吸収し緩和 する装置としてアキュムレーターがあるが、内部に可撓性膜を介して高圧ガスを 封入する必要があるなど、構造が複雑で価格的にも安価とは言い難かった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はかかる従来の事情に鑑み、生コン打設用ホースや一般の油圧ホース等 の流体圧送用ホースの任意の位置に挿入して使用され、ポンプの加圧力の変動を 吸収緩和してホースの脈動をなくすことの出来る、簡単な構造で安価なホース脈 動吸収装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案のホース脈動吸収装置においては、流体圧送 ホースを接続するための2つの主接続口及び該2つの主接続口と連通する別の位 置に設けた少なくとも1つの副接続口を有する接続具本体と、接続具本体の副接 続口に一端を接続し且つ他端を封止した脈動吸収ホースと、脈動吸収ホースの外 周との間に隙間を隔てて同心に且つ脈動吸収ホースの外周全体を覆って設けた耐 圧性外筒とを備え、前記脈動吸収ホースが内面ゴム層と外面ゴム層との間に編組 角又は巻付け角を45°以下として施した繊維又は金属線の補強層を有することを 特徴とする。
【0008】
【作用】
補強層の繊維又は金属線は静止角度(54°44′)で編組し又は巻き付けること によって、ホースの径方向並びに長手方向への伸びが最も小さくなり、従って最 も高い耐圧性が得られることが知られている。しかしながら本考案装置では、接 続具本体の副接続口に接続された脈動吸収ホースの補強層が、ポリエステル等の 繊維又は金属線を静止角度以下である45°以下の角度で編組し又は巻き付けた構 造になっている。その理由は、補強層の編組角又は巻付け角が45°を越え例えば 50°程度になると、ポンプの加圧力の変動により大きな内圧が作用した際に脈動 吸収ホースの半径方向への伸びが少なくなるからである。本考案では、増大した 加圧力を脈動吸収ホースの半径方向への伸びによって吸収緩和するため、ホース の脈動がなくなるのであり、好ましい編組角又は巻付け角は10°〜45°の範囲で ある。
【0009】 上記補強層の材質はポリエステルやナイロン等の繊維でもワイヤー等の金属線 でも良く、これらをブレーダーで編組したり又は螺旋状に巻き付けて補強層とす る。又、上記繊維を径糸として多数本平行して並べ、これを直角方向に細い縦糸 で移動しないように止めた繊維コードを用いることもできる。尚、繊維コードは 巻き付けて施すが、径糸の巻付け角を0°即ちホースの長さ方向と平行にして施 すことも可能である。
【0010】 かかる脈動吸収ホースを備えた本考案装置を、接続具本体の2つの主接続口で 流体圧送ホースの途中に接続すれば、流体圧送ホースを流れる流体が脈動吸収ホ ース内にも入り、ポンプにより流体に加えられる加圧力が増大すると脈動吸収ホ ースが径方向に伸びて膨張し、圧力を吸収する。加圧力が減少すると径方向に膨 張していた脈動吸収ホースは元に収縮する。かかる脈動吸収ホースの径方向への 膨張と収縮の繰り返しによって、流体圧送ホース内を流れる流体の圧力変動が減 少され、脈動が低減される。尚、脈動吸収ホースの長さは、流体圧送ホースの種 類等に応じて、おおよそ50cm〜2mの範囲とするのが普通である。
【0011】 又、脈動吸収ホースは径方向に伸縮しやすくしてあるため耐圧性に劣るが、径 方向に過大に膨張拡径しようとしても外側の耐圧性外筒に当接してそれ以上の膨 張が規制されるので、装置全体としてはポンプの加圧力に対して充分な耐圧を備 えることが出来る。
【0012】 尚、本考案装置は流体圧送ホースの途中に挿入されるが、接続具本体の2つの 主接続口と各流体圧送ホースとの接続は、通常のごとく接続金具やアダプター等 を用いて行う。例えば、ホース端部に固定した接続金具を主接続口に直接螺合す るか、又は主接続口に取り付けたアダプターに螺合する等して取り付ける。又、 脈動吸収ホースと接続具本体の副接続口との接続も上記と同様である。通常は、 2つの主接続口は通常一直線上に設け且つ副接続口は1つであるが、必要に応じ て他の態様を取ることも出来る。
【0013】
【実施例】
本考案によるホース脈動吸収装置の一実施例を図1により説明する。接続具本 体1は、流体圧送ホースを接続するため互いに一直線上に設けた2つの主接続口 2と、この2つの主接続口2を結ぶ方向と直交方向に主接続口2と連通して設け た1つの副接続口3を有している。接続具本体1の副接続口3には中心に貫通孔 を有するアダプター4が螺合してあり、アダプター4の外周には円筒状の耐圧性 外筒5の一端が螺合されている。この耐圧性外筒5内に、内面ゴム層6と、その 外周に設けた補強層7と、その外周の外面ゴム層8とからなる脈動吸収ホースが 収納され、その一端が接続具本体1の副接続口3に接続されている。
【0014】 上記の脈動吸収ホースは次のごとく製造した。まず、マンドレル外周に天然ゴ ムの内側ゴム層6を施し、その外周に線径0.25mmのワイヤーを5本撚り合わせて 線径0.67mmに形成したワイヤーコードを巻付け角25°で1層毎に互いに反対方向 に巻き付け、合計6層のワイヤーコードからなる補強層7を形成した。更に、補 強層7の外周に天然ゴムの外側ゴム層8を施した後、150℃で60分加硫した。得 られたホースは内径25.4mmで外径51.0mm及び長さ10mであって、内面ゴム層及び 外面ゴム層の厚さはそれぞれ3.0mmと4.0mmであった。このホースを長さ1400mmに 切断し、その図示しない他端を盲栓により封止して脈動吸収ホースとした。
【0015】 次に、この脈動吸収ホースの一端にニップル状の接続金具9を挿入し、更に接 続金具9を挿入したホース一端外周に金属スリーブ10を被せ、絞りダイスを用 いて金属スリーブ10をカシメて接続金具9をホース一端に固定した。この接続 金具9の露出した一端外周部にはリング溝11が形成してあり、スカート状の係 止管12の他端突起部をカシメてリング溝11に予め係止してある。そこで、接 続金具9を接続具本体1の副接続口3に螺合したアダプター4と当接させ、係止 管12の一端をアダプター4の外周に螺合して脈動吸収ホースを接続具本体1に 取り付けた。最後に、脈動吸収ホースを覆うように内径53.0mmの耐圧性外筒5を 装着し、その一端をアダプター4に螺合して固定した。
【0016】 この様にして組み立てた本考案装置は、例えば生コン打設用ホース等の流体圧 送ホースの途中に組み込んで使用する。即ち、流体圧送ホースを途中で切断し、 切断端部にそれぞれ接続金具を固定し、各接続金具を本考案装置の接続具本体1 の主接続口2にそれぞれ螺合するか又は主接続口2に螺合したアダプターに螺合 する等して固定すればよい。
【0017】 実際に、使用圧が630〜730Kg/cm2の範囲で変動がある流体圧送ホースの途中 に上記の本考案装置を組み込んだところ、圧力変動は680〜720Kg/cm2の範囲と なり、圧力変動幅が半分以下に低減された。又、その結果として流体圧送ホース の脈動を殆どなくすことが出来た。
【0018】 尚、この実施例では使用圧が数百kg/cm2と高圧のため脈動吸収ホースの補強 層としてワイヤーを用いているが、使用圧が70kg/cm2程度の中圧或はそれ以下 の低圧の場合には、ポリエステルやナイロン等からなる補強糸をブレーダ編組し 又はスパイラル巻きした繊維補強層を用いても良い。
【0019】
【考案の効果】
本考案によれば、高圧ガスを封入する等の複雑な構造を要せず従って安価な装 置によつて、ポンプの加圧力の変動を吸収緩和し、流体圧送ホースの脈動を低減 し又はなくすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による脈動吸収装置の一具体例を示す一
部切欠側面図である。
【符号の説明】
1 接続具本体 2 主接続口 3 副接続口 4 アダプター 5 耐圧性外筒 6 内面ゴム層 7 補強層 8 外面ゴム層 9 接続金具 10 金属スリーブ 11 リング溝 12 係止管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧送ホースを接続するための2つの
    主接続口及び該2つの主接続口と連通する別の位置に設
    けた少なくとも1つの副接続口を有する接続具本体と、
    接続具本体の副接続口に一端を接続し且つ他端を封止し
    た脈動吸収ホースと、脈動吸収ホースの外周との間に隙
    間を隔てて同心に且つ脈動吸収ホースの外周全体を覆っ
    て設けた耐圧性外筒とを備え、前記脈動吸収ホースが内
    面ゴム層と外面ゴム層との間に編組角又は巻付け角を45
    °以下として施した繊維又は金属線の補強層を有するこ
    とを特徴とするホース脈動吸収装置。
JP2543091U 1991-03-22 1991-03-22 ホース脈動吸収装置 Pending JPH04113394U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60174726A (ja) * 1984-02-21 1985-09-09 Nippon Shinyaku Co Ltd 注射用医薬組成物
JPS63106493A (ja) * 1986-06-07 1988-05-11 株式会社 三ツ葉電機製作所 ポンプの脈動防止構造

Patent Citations (2)

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