JPH04113273U - 車両用荷物棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来、積み残しとなっていた荷物を吊り下げ可
能とし、荷物の損傷を防止し通路の移動を容易にする。 【構成】荷物棚受１に掛金４を設け、又、荷物棚２の棒
６に滑動可能な掛金７を組み込んでおくことで、荷物棚
２の上部に荷物３、下部にカバン８や上衣９等が吊り下
げられ、これにより通路は自由に移動できる。 【効果】荷物の吊り下げが可能になりその汚れが防止で
き、車内販売機や乗客の足等による荷物の損傷を防止で
きる効果がある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車両用の荷物棚に係り、特に年末等荷物の多い時および乗客の混雑す る季節の車両に好適な車両用荷物棚に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の車両用荷物棚は、その上部のみ荷物を乗せ、衣類等軽量な物はカーテン の止金を利用して吊り下げていた。又、積み残しの荷物は床に据置していた。な お、荷物棚の例としては、例えば公開技報８７−７３７８が挙げられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術は、例えば荷物の多い時、又は年末等乗客の混雑する時の車両に ついての配慮がされておらず、荷物を損傷するという問題があった。本考案の目 的は、荷物棚の下部空間を利用し、上部積み残しの荷物を吊り下げることにより 、荷物を整理して損傷を防止することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、車両用荷物棚受の下部を延長して掛金としたもの である。又、荷物棚に滑動可能な掛金を設けることで荷物を吊り下げるようにし たものである。

【０００５】

【作用】

車両用荷物棚に乗せられる荷物は荷物棚受の下部に設けた掛金、又は荷物棚に 設けた滑動可能な掛金にも吊り下げられる。それによって、荷物は上部と下部の ２段に置くことができるので乗客は身軽になり、通路等に荷物を置いて他の乗客 により荷物を損傷されるようなことはない。

【０００６】

【実施例】 以下、本考案の一実施例を図１および図２により説明する。

【０００７】 図１および図２は本考案の掛金を取付けた状態の立体図を示す。車両の室内に 取付けられている荷物棚は荷物棚受１と荷物棚２より成り、通常は荷物３をその 上に収納している。本考案は、荷物棚受１の下部を延長して掛金４を設け、吊り 下げ可能な荷物５を掛金４に引っ掛けられるようにしておく。又、荷物棚２の一 部を形成する棒６を活用し、この棒６に滑動可能な掛金７を組み込んでおき、例 えば鞄８を掛金７に引っ掛けられるようにしておく。

【０００８】 乗客の手荷物品は、鞄８，上衣９，帽子10等と多く、カーテンの止金11も利用 しているが、積み残しの荷物は通常、通路12に据置かれる。この積み残しの荷物 を掛金４および掛金７に引っ掛けることができるので、通路12に荷物を置くこと はなくなる。この時、掛金７は滑動可能なため所持者の目前に引っ掛けることが でき、着脱が容易にできる。これにより通路12は確保され、乗客の歩行および車 内販売等が容易にできる。

【０００９】 以上説明したように、本考案によれば、乗客が身軽になり、通路を確保するこ とができて歩行が容易になり、乗客の足や車内販売機のキャスター等による荷物 の損傷を防止する効果がある。又、上衣、帽子等の重ね設置による汚れを防止す る効果がある。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、荷物棚の下部空間を活用して荷物の設置ができ、又、通路の 確保ができるので、荷物の損傷および汚れを防止する効果がある。又、通路の歩 行が容易にできるので、車内販売機の移動も自由に行なえる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の全体立体図である。

【図２】図１のＡ部詳細立体図である。

【符号の説明】

１…荷物棚受、２…荷物棚、３…荷物、４…掛金、５…
荷物、６…棒、７…掛金。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】荷物棚と荷物棚受より成る構造において、
   これらの下部に掛金を設けたことを特徴とする車両用荷
   物棚。