JPH0411244A - 画像記録材料 - Google Patents

画像記録材料

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JPH0411244A
JPH0411244A JP11203590A JP11203590A JPH0411244A JP H0411244 A JPH0411244 A JP H0411244A JP 11203590 A JP11203590 A JP 11203590A JP 11203590 A JP11203590 A JP 11203590A JP H0411244 A JPH0411244 A JP H0411244A
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JP
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film
heat
image
image recording
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JP11203590A
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Keiko Aso
阿蘇 景子
Keiji Obayashi
啓治 大林
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、画像記録材料に関し、更に詳しくは耐熱性に
優れ、高い寸法安定性及びカール、くっつき等の性質の
改良された支持体を有し、濃度ムラのない記録画像が得
られる画像記録材料に関する。
〔発明の背景〕
高画質なカラー画像を記録する画像記録材料としては、
従来、種々のものが知られている。低コストで高画質な
カラー画像を得るという点ではハロゲン化銀写真感光材
料いわゆる写真用ネガフィルムや写真用印画紙が、広く
実用化されているが、その他にも、加熱現像により簡易
で迅速に画像を得ることができる感光性ハロゲン化銀を
用いた熱現像感光材料や感熱記録材料が用いられている
このような画像記録材料の中で、例えば、写真用印画紙
は、紙支持体上に酸化チタンなどの白色顔料を分散含有
するポリエチレン被覆層を設け、その上に感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層を塗布したものである。近年では、写真用
印画紙や写真製版用感光材料等の支持体として、表面光
沢性に優れたポリプロピレンフィルムや硫酸バリウムを
含有する白色ポリエステルフィルム等の合成紙も一部で
用いられている。
こうしたフィルムは、各々の特徴を活かして用いられて
いるが、一方で耐熱性の点で欠点も持っている。例えば
、現像、漂白定着、水洗などの湿式処理に続く加熱乾燥
工程において、カールやくっつきに起因するジャムトラ
ブルを生じることがあり、特にポリプロピレンフィルム
や白色ポリエステルフィルム等の合成紙を用いた場合、
加熱下の支持体の熱収縮や支持体の剛度低下に伴なう搬
送不良を起こし易いという問題をかかえている。
一方、ハロゲン化銀を感光成分として、露光後、単に加
熱現像処理を行って画像を形成する方法があり、いわゆ
る熱現像方式であり、その中には白黒及びカラー画像を
形成するものがある。このような熱現像方式の詳細は、
例えば日本写真学会第17回シンポジウム−熱現像型銀
塩記録システムを考える−(1987年5月)要旨集に
記載されている。これらの熱現像方式においては、支持
体上に感光性ハロゲン化銀、バインダー及び還元剤を含
む熱現像感光材料に像様露光を施した後、加熱処理を施
すことにより、銀画像や色素画像が形成される。又色素
画像は別に受像材料に転写され、熱現像感光材料から剥
離され、鮮明な色素画像が得られる方式も行われている
上記のような熱現像方式では、画像の形成が加熱により
高温状態で行なわれるために、その支持体には高い耐熱
性が要求される。
従来、熱現像感光材料の支持体としては、紙、合成紙、
積層紙或いはプラスチックフィルム等種種のものが、現
像温度やその他の条件に応して使い分けられている。又
熱現像感光材料から熱現像時に画像色素を受容するいわ
ゆる受像材料の支持体としては、ポリエチレンラミネー
ト紙、コート紙、プラスチックフィルム等いくつかのも
のが、目的に応じて使いわυられている。上記支持体の
中でプラスチックフィルムとしては、コスト面からポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いるの
が最も一般的である。
しかしながら、PETフィルムを熱現像感光材料や受像
材料の支持体に用いた場合には、PETフィルムは昇温
と共に軟化しやすくなり、熱現像温度(通常80°C〜
200’C)においては熱収縮を起こしやすいといった
欠点を持つ。
そのような高温状態でローラー等により搬送する際には
、PUT支持体の剛度低下に伴なって、感光材料や受像
材料の剛度も低下し、ジャムトラブルを起こしたりシ1
りを惹起しやすい。更に、高温状態でローラー搬送を受
けた場合には、PETフィルムの熱収縮により、実際に
得られる画像の大きさが本来の露光画像に対して変化し
てしまったり、画像に局所的な濃度l、うを生したりす
る。
特開昭61−113058号公報には、120’C−1
80°Cの温度において、縦、横方向の伸び率が−0,
5%〜+0.5%のポリエステルである支持体を用いた
加熱処理が施される写真用材料が開示されている。具体
的にはPET支持体の縦横延伸条件及び熱セツト条件を
適当に調整する公知の方法に従って上記伸び率を調整す
ることが開示されている。しかしながら、上記特許の記
載に見られるような非拘束下の高温状態で保存し、高温
状態での伸び率を上記範囲内におさえたとしても、高温
にてローラー搬送を行なった場合にジャムトラブルを起
こしやすく、又画像の伸縮や濃度ムラを抑えるのには、
未だ不充分である。・支持体上に染料又は顔料をバイン
ダー層中に分散した層を有する熱転写リボンを記録紙と
重ね合わせ、熱転写リボンの裏面から画像情報に応じた
熱をサーマルヘッドにより与えて、画像を記録紙上に記
録する方式が、感熱転写方式として知られており、例え
ば写真工業別冊「イメージングPart2J−最tRの
ハードコピープリンタ技術−P63〜PI 13 (1
9813年7月20日写真工業出版社発行)に記載され
ている。
感熱転写に用いられる受容シートは、従来平滑性の高い
支持体上に熱可ヅ性樹脂を含有した受像層を設けて構成
されており、−二の平滑性の高い支持体としては、ポリ
プロピレン系合成紙等が用いられている。
ところが感熱転写用受容シートにおいては、サーマルヘ
ッド等の発熱体により大きな印加熱エネルギーが加わる
ために、支持体の耐熱性が低い場合には、その熱により
変形やカールを生じやすく、又加熱によって画像パター
ンに応じた凹凸を生じやすい。そこで、特開昭62−2
78088号公報には、片面に熱収縮性の無い表面層を
設けた2軸延伸ポリプロピレンシートが開示されており
、又特開平1−127386号公報においては、支持体
のベック平滑度が10秒以上で、厚さが30〜300μ
IIIの感熱転写用受容シート材料が開示されているが
、耐熱性の点では未だ不充分である。
又感熱転写用リボンの支持体としては、厚さ数μm−1
0数μmの薄いPETフィルムが用いられ、サーマルヘ
ッドからインク層への熱伝達を早めている。しかしなが
ら、サーマルヘッドからの加熱エネルギーにより、サー
マルヘッドとリボンのPETフィルムの間でスティッキ
ング〔くっつき)を起こしやすく、そのためPETフィ
ルムの裏面には、シリカやタルクのような固体粒子を含
有させた耐熱滑性層を設けることが行なわれており、製
造工程の簡易化や低コスト化が望まれている。
上記に述べたように、熱現像方式や感熱転写方式におい
ては、かなりの高温状態にて処理が行なわれるために、
これらに用いる材料の支持体としては、耐熱性に優れて
いることが特に必要である。
又写真用印面紙に於いても、迅速処理化に伴ない高温乾
燥の方向にあり、その支持体の耐熱性がますます重要に
なってきている。
〔発明の目的〕
そこで本発明は、第一に耐熱性に優れ、しかも鮮明な画
像の得られる加熱処理を施される支持体を有する画像記
録材料を提供することを目的としている。
更に第二には、高い寸度安定性を有し、又カール、くっ
つき等の性質の改良された、濃度ムラのない画像記録材
料を提供することを目的としている。
〔発明の構成〕 本発明に係る上記諸口的は、 1)支持体上に被覆層を有する画像記録材料において、
該支持体が3−メチル−1−ブテン又は/及び3−メチ
ル−■−ブテンと他のα−オレフィンとの共重合体から
なるフィルムであることを特徴とする画像記録材料。
2)第1項記載の被覆層が少なくとも感光性ハロゲン化
銀及びバインダーを含有するハロゲン化銀写真感光材料
であることを特徴とする画像記録材料。
3)第1項記載の被1層が感光性ハロゲン化銀、バイン
ダー及び還元剤を含有する熱現像感光材料であることを
特徴とする画像記録材料。
4)第1項記載の被覆層が色素固定要素であることを特
徴とする画像記録材料。
5)第1項記載の被覆層が感熱転写用インクリボンであ
ることを特徴とする画像記録材料。
6)第1項記載の被覆層が感熱転写用受像シートである
ことを特徴とする画像記録材料。
7)第1項記載の支持体が2軸延伸されているフィルム
からなることを特徴とする画像記録材料。
8)第1項記載のフィルムが2軸延伸された後、加熱固
定されているこ七を特徴とする画像記録材料によって、
それぞれ達成される。
本発明に用いられる3−メチル−1−ブテンフィルム又
は3−メチル−1−ブテンと他のα−オレフィンとの共
重合体からなるフィルムは、3−メチル−1−ブテンを
単独重合、又は3−メチル−1−ブテンと他のα−オレ
フィンをランダム共重合、又はブロック共重合させるこ
とによって得られる。
3−メチル−1−ブテンと共重合するα−オレフィンと
しては、炭素数2〜30のもの、特に炭素数2〜10の
ものが好ましく用いられ、その例としては、エチレン、
プロピレン、■−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、
1−ヘキセン、l−オクテン等が挙げられる。これらα
−オレフィンの含有量は、ポリマー中で50重量%以下
、更には25重量%以下にすることが好ましい。重合、
あるいは共重合は、通常公知のチーグラー触媒を用いて
行なうことができる。
上記の如く得られた3−メチル−1−ブテン単独重合体
又は3−メチル−1−ブテンと他のαオレフィンとの共
重合体を用いて、フィルム支持体を作成するに当っては
、公知の溶融押し出し法が好ましく用いられる。即ち2
80〜350°Cにおいて上記重合したポリマーを溶融
押し出しを行ない、冷却して固化させた後、実質的にポ
リマー分子が無配向の状態のフィルムシートが得られる
次いでこのフィルムシートは、強度向上のため、搬送方
向いわゆる縦方向及びこれと直角の横方向へ二軸延伸処
理を施す。この時の延伸温度は50°C〜300°C1
特に100 ’C〜250°Cの範囲が好ましく、又延
伸倍率は2〜5倍、特に3〜5倍にて行なうことが好ま
しい。更に2軸延伸されたフィルムシートは、加熱量定
処理を行うことが好ましく、その条件としては、120
“6〜280°Cで5秒〜2分間、特に好ましくは14
0°C〜250°Cで5秒〜60秒がよい。このように
して、本発明に用いられる3−メチル−1−ブテン重合
体フィルム又は3−メチル−1−ブテンと他のα−オレ
フィンとの共重合体フィルム(以下総称して3MBTフ
ィルムという。)が得られる。
上記フィルムの製造方法においては、個々の工程を各々
切り離してオフラインで行なってもよいが、溶融押し出
しから最紙の熱セットまでオンライン工程で行なうこと
が好ましい。
本発明の3MBTフィルムには、種々の添加剤を含有す
ることができる。例えば3MBTフィルムを白色支持体
として用いる場合には、二酸化チタンや硫酸バリウム等
の白色顔料が添加される。
又この場合、好ましい白色度を維持するために白地調整
のための各種顔料や蛍光増白剤を添加することもできる
。更に、フィルムの巻き取りや裁断時の作業性を改良す
るために、無機の滑り剤、例えばシリカ、カリオン等を
添加することができる。
透明なフィルム支持体として用いる際、その添加量はフ
ィルムの失透度を失なわせない範囲で用いられる。
本発明の3MBTフィルムを写真用印画紙や熱現像感光
材料の支持体として用いる場合の欅に、親水性コロイド
層を3MBTフィルム上に塗設する場合には、3MBT
フィルム支持体上に親水性の下引層を設けることが好ま
しい。又、親水性の下引層の塗設に先立って3MBTフ
ィルムの表面をコロナ放電処理、火焔処理、高周波処理
、活性プラズマ処理等の各種表面処理を行った後下引層
を塗設することが好ましく、中でもコロナ放電を行って
親水化下引処理を行うことが好ましい。
上記親水性下引層は、1層もしくは2層以上から成って
いることができる。具体的には上記感光層を構成する親
水性バインダーと3MBTフィルムへの接着が良好であ
る合成樹脂との混合物から成る単一の下引層、或いは下
引層の下層が3 MBTフィルムと接着性の良好な第1
の樹脂層からなり下引層の上層が感光層の親水性コロイ
ドとの接着が良好であり、かつ第1層の下引層との接着
が良好な樹脂又はポリマーから成る第2下引層から組み
合された下引層が挙げられる。
上記下引層を塗設するに当たっては、通常、水性塗布組
成物を塗布することにより行われ、その後乾燥させる。
乾燥時の温度は、40°C〜160°Cの範囲で任意に
設定されるが、好ましくは60”C−140°Cの範囲
で加熱乾燥される。
本発明の3MBTフィルム上に、被覆層として疎水性バ
インダー層を設ける画像記録材料としては、疎水性バイ
ンダーを含む感光層から成る熱現像感光材料及び受像材
料或いは感熱転写用インクリボン及び受容シートが挙げ
られる。これらの疎水性バインダーを有する画像記録材
料は、3 MBTフィルム上に直接もしくは適当な下引
処理を施した後に有機溶媒に溶解した被覆組成物を塗布
することにより得られる。この場合、前記親水性バイン
ダーを塗布するのと同様、コロナ放電等の各種表面処理
を施すことができる。また下引層としては、3MBTフ
ィルムと疎水性バインダーとに接着性が良好な疎水性化
合物が用いられる。
本発明の3MBTを用いた画像記録材料としては、好ま
しくはハロゲン化銀を感光成分とする熱現像感光材料及
び色素受像材料、並び感熱転写記録用インクシート及び
受容シート、又は写真用印画紙として具体化される。特
に熱現像感光材料、色素受像材料、悠然転写用インクシ
ート及び受容シートが好ましい。
熱現像感光材料としては、白黒銀画像のみを形成するも
の又はカラー画像を形成するもの、或は画像を受像材料
に転写するもの又は転写せずに感光材料中に画像を残し
て使用するものいずれにも用いることができる。
熱現像感光材料の中でも特に加熱温度が約100°C以
上の場合、本発明の3MBTフィルムを用いる効果が大
きい。熱現像温度が約100℃以上で行われる熱現像感
光材料としては、(])前記日本写真学会第17回シン
ポジウム要旨集PI〜10に記載された白黒熱現像感光
材料(非転写型)(2)同P、18〜27に記載された
カラー熱現像感光材料(転写型)及び(3)同P3B〜
41に記載されているカラー熱現像感光材料(非転写型
)が知られているが、中でも転写型である上記の(2)
の熱現像カラー感光材料において受像材料と感光材料を
昇温状態で重ね合わせ、高温状態で加熱ローラーにより
搬送される際に画像のゆらぎが特に出易く、本発明の効
果が特に大きい。
前記(2)熱現像銀塩カラー記録材料は、支持体上に感
光性ハロゲン化銀、還元剤、イエロー、マゼンタ及びシ
アンの各色素共与性化合物を含有する3つ以上の感光性
層を塗設した感光材料と、色素を受容し得る受像層を別
の支持体上に有する受像材料からなる。画像情報を感光
材料上にレーザー等の各種露光装置により露光を施し、
感光材料の感光層面と重ね合わせた後、熱現像色素転写
が行われる。この概要については、前記した文献にその
構成とプロセスの概要が記されており、またその詳細に
ついては例えば特開昭63−144350号、特開平1
−193844号公報に記載されている。
感光材料は好ましくは、色素供与物質としてのポリマー
カプラー、感光性ハロゲン化銀、有機銀塩、P (N’
N’−ジアルキルアミノ)スルファミン酸塩(発色現像
側プレカーサー)、熱溶剤、バインダー(ゼラチン等)
を含有する3つの感光層(例えば赤外感色性、赤感色性
、緑感色性等)が支持体上に設けられている。
ポリマーカプラーは特開平1−193844号公報に記
載の化合物が好ましく用いられ、感光性ハロゲン化銀粒
子としては0.05〜0.5μmの平均粒径を有し、各
々別に感色性を有するハロゲン化が用いられる。このハ
ロゲン化銀粒子とは別に有機銀塩を用いることが好まし
く、そのような有機銀塩としては、ヘンシトリアゾール
銀、5−メチルベンゾトリアゾール銀、ベンツイミダゾ
ール銀、ベンゾチアゾ−銀、アセチレン銀及び誘導体、
ベヘン酸銀等が好ましく用いられる。
熱溶剤は常温で固体であり、熱現像時に溶融する熱溶剤
が好ましく用いられ、例えばp−)ルアミド、p−n−
ブトキシベンツアミド、p−(2−ブタノイルオキシ)
エトキシベンツアミド等のベンツアミド、p−n−ブト
キシベンツ尿素、フェニル尿素等が好ましく用いられる
感光性層のバインダーとしてはゼラチンが好ましいが、
誘導体ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール等のバインダーも好ましく用いられる。
上記感光材料には種々の公知の写真用添加剤を適宜用い
ることができる。
又3MBTを熱現像感光材料用の受像材料として用いる
際には、本発明に係る支持体上に、ポリエステル、ポリ
塩化ビニル、ポリカーボネート等の疎水性ポリマー層を
色素受容層として有しているのが好ましい。
本発明の画像記録材料を感熱転写用インクリボンとして
用いる場合、昇華性感熱転写用インクリボン又は溶融型
感熱転写用インクリボンのいずれも用いることができる
昇華型感熱転写用インクリボンは、シアン、マゼンタ及
びイエローの各染料(必要に応じて単独もしくは組み合
せ染料からなる黒色染料)を支持体上に有しており、別
の支持体上に染料を受容し得る熱可塑性樹脂層を有する
受像材料と、上記インクシートの染料面を、受像材料の
熱可塑性樹脂層面と向い合せ、インクシー1−の裏側か
ら画像情報に基づいてサーマルヘッドにより熱エネルギ
ーが付与され、染料がインクシートから熱可塑性樹脂層
上又は樹脂層中に転写されて画像記録が行われる。この
方式については、例えば電子写真学会誌第27巻第2号
(1988年)P365〜371に記載されている。
上記インクシートに用いられる染料として、例えば好ま
しいものはミケトン・ポリエステル・イエローYL(三
井東圧製、 C,1,ディスバーズ・イエロー42)、
ミケトン・ポリエステル・イエロー50(三井東圧製、
C,1,デスバーズ・イエロー5)カヤセット・イエロ
ーG(日本火薬型、C,1,ソルベント・イエロー77
)、カヤセント・イエローA−N (日本火薬製、C,
1,ソルベント・イエロー125 (S))、PTY−
52(三菱化成製、C,1,ディスバーズ・・イエロー
14−1)、TPY=56(三菱化成製、C,1,ディ
スバーズ・イエロー3)、ミケトン・ポリエステルレッ
ドBSF(三井東圧製、C,1,ディスバーズレッド1
11)、ミケトン・ポリエステルレッドT3B三井東圧
製、C,1,ディスバーズレッド22 B (S))、
カヤセットレッドB(日本火薬型、C,1,ディスバー
ズレッド135)、カヤセットレッド126(日本火薬
型、C01,デイスパーズレノド4)、PTR−54(
C,1,ディスバーズレッド50)PTR−63(三菱
化成製、C,1,デイスパーズブルー60)、ディスチ
ャジー・ブルーR(三井東圧製、c、i、ディスバーズ
・ブルー106)、ミツイPSブルー3R(三井東圧製
、 C,1,デイスパーズブルー33)PTB−67(
三菱化成製、C,1,ソルベントブルー90)、カヤセ
ットブルー906(日本火薬型、C,1,ソルベントブ
ルー112)、カヤセットブルー114(S))等が挙
げられる。
また、塩基性染料として例えば3.3゛−ジエチルオキ
サチアシアニン・アイオダイド、アストラゾンピンクF
G(バイエル社製、C,1,48015)、2.2゛−
カルボシアニン(C,1,808)、アトラスフイヨキ
シンFF (C,1,ベーシックイエロー21)アイゼ
ン・カチロン・イエロー3GLH(保土谷化学製品、C
,1,480カヤセツト)、アイゼン・カロチンレッド
6BH(C,1,4820)等のごときモノメチン系、
シメンチン系またはトリメチン系等のメチン(シアンニ
ン)系塩基性染料類ニオーラミン(C,1,6カヤセン
ト)等のごときジフェニルメタン系塩基性染料:マラカ
イト・グリーン(C,1,42000) 、ブリリアン
ト・グリーン(C,1゜42040 ) 、マゼンタ(
C,1,42510> 、メチル・バイオレット(C,
1,42535) 、クリスタルバイオレット(C,I
、684)、ビクトリアブルーB (C,I。
C,t、ディスバーズ045)等のトリフェニルメタン
系塩基性染料:ビニロンG (C,1,739) 、ロ
ーダミン(C,1,45170) 、ローダミン6G(
C,1゜45170 ) 、ローダミン6 G (C,
1,45160)等のキサンチン系塩基性染料ニアクリ
ジン・イエローG(C,1,785)レオニンA L 
(C,1,46075> 、ヘンゾフラビン(C,1,
791) 、アフィン(C,1゜46045 )等のア
クリジン系塩基性染料:ニュートラル・レッド(c、■
、50040 ) 、アストラヅン・ブルーBGB/x
125X  (C,1,51005) 、メチル・ブル
ー(C,1,521015)等のキノンイミン系塩基性
染料:その他の第4級アミンをもったアントラキノン系
塩基性染料等の塩基性染料類が挙げられる。更に、C,
1,ディスバーズバイオレット26、C,1,ソルベン
トブル−63、C,1,ソルベントフルー36等が挙げ
られる。
特に好ましい昇華性染料の例としては、例えば下記の化
合物を挙げられることができる。
(マゼンタ) M−1 N (シアン) (イエロー) しN 上記昇華性染料を保持するバインダーとしては、例えば
セルロース系樹脂としてエチレンセルロース、ヒドロキ
シエチレンセルロース、エチルヒドロキシセルロース、
ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース
等、ビニル系樹脂としては、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルアセタール、ポリビニルヒドロリドン、ポリエ
ステル、ポリアクリルアミド、ポリフェニレンオキシド
等が挙げられる。
インクリボンの裏面にはサーマルヘッドとインクリボン
が加熱時に粘着を防止する意味ですべり層を設けること
もできる。すべり層としては各種潤滑剤や接触面積を少
な(するために、シリカ等のマント剤が含有されること
もできるが、本発明の3MBTフィルムを用いる場合こ
れらのマット剤はインクリボンIrrf当り0.1 g
以下好ましくは0゜02g以下の使用量で充分な粘着防
止効果が得られる。
上記インクリボンと対をなして用いられる色素受容材料
の受容層としては、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリウレタン。ポリ塩化ビニル、ポリ(カプロラフクン
)、ポリ(スチレンーコーアクリルニトリル)等が用い
られる。
これらの受容層を構成する上記ポリマーの平均分子量が
500〜100万のものが一般的に用いられ、この範囲
の中で適宜選択して用いられるが、分子量2万〜20万
のものが好ましく用いられる。
以下、本発明の3MBTフィルムを支持体とする溶融型
熱転写インクリボンについて説明する。
溶融型感熱転写用材料は、本発明の3MBTフィルム支
持体上に色材、熱溶性物質を熱可塑性樹脂からなるバイ
ンダー中に分散されたインクリボンを用いて、昇華型感
熱転写用材料と同様のプロセスをとることにより、受像
材料に色材が熱溶融転写される。
色材としてはカーボンブラック、金属及び金属酸化物、
無機顔料又は有機顔料の他各種の染料を用いることがで
きる。
熱溶融性物質としては、融点又は軟化点が60〜120
°Cのものが好ましく、例えばカルナウバワックス、パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、オ
ウリキュリーロウ、エステルワックス、酸化ワックス等
の石油ロウ、オシケライト、セレシン等の鉱物ロウ等の
各種ワックス類、バルミチン酸、ステアリン酸等の高級
樹脂酸、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール
、ベヘニルアルコール等の高級アルコール、バルミチン
酸セチル、バルミチン酸ミリシル、ステアリン酸七チル
、ステアリン酸ミリシル等の高級樹脂エステル、アセト
アミド、プロピオン酸アミド、パルミチン°酸アミド、
ステアリン酸アミド等のアミド類、エステルガム、ロジ
ンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂、フェノール
樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジェン樹脂、芳香族
系樹脂等の高分子化合物、ステアリルアミン等の高級ア
ミン類等が挙げられ、これらは、単独又は2種以上混合
して用いられる。
これらの内でも好ましいのは、柳本MJP−2型を用い
て測定した融点が50〜100°Cの範囲内にあるワッ
クスである。溶融型インク内におけるこの熱溶融性物質
の含有率は、通常5〜40%の範囲内であり、好ましく
は10〜30%の範囲内である。
熱可塑性樹脂の具体例としては、エチレン系共重合体、
ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化
ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹脂、アイ
オノマー系樹脂及び石油系樹脂等の樹脂類、天然ゴム、
スチレンブタジェンゴム、イソプレンゴム、クロロプレ
ンゴム及びジエン系コポリマー等のエラストマー類、エ
ステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール
樹脂及び水添ロジン等のロジン誘導体、並びにフェノー
ル樹脂、テルペン樹脂、及び芳香族系炭化水素樹脂等の
軟化点が50〜150°Cの高分子化合物を挙げること
ができる。
本発明の3MBTフィルム支持体を用いた画像記録材料
が、感熱転写用受容シートの場合は、支持体上に受像層
を設ける。本発明に用いられる受像層としては、飽和ポ
リエステル樹脂、アクリル樹脂、アセテート樹脂、ナイ
ロン樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることができ、更に
これらにフェノール樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性樹
脂及び/又はウレタン樹脂等の耐熱性を有する熱可塑性
樹脂を混合して使用することもできる。
本発明の3MBTフィルム支持体を用いた画像記録材料
が、写真用印画紙の場合は、支持体上に感光性ハロゲン
化銀とイエロー、マゼンタ及びシアンの各色素供与性化
合物を含有する3つ以上の感光性層を塗設して用いるこ
とができる。
〔実施例〕
以下本発明を実施例により説明する。但し、本発明は以
下に述べる実施例により限定されるものではない。
[実施例−1] 立i二狙i藍勿作製 1608紙支持体の両面をポリエチレンでラミネートし
た支持体上に、表−1に示す各層を順次塗設し、カラー
印画紙を得た。これを比較試料−Aとする。但し、下記
の層を設ける側のポリエチレン層には、二酸化チタンを
含有する添加量は特に記載のない限り写真材料1ボ当り
の量で示した。
尚ハロゲン化銀は銀に換算して示した。
一方、比較試料−へのポリエチレンラミネート紙支持体
を炭酸カルシウム15重量%を含有したポリプロピレン
フィルム支持体に変更して比較試料−Bを作製した。
表−1 注 :単位は 5D−1 SD RS D−1 増感色素の項のうち数値はハロゲン化銀乳剤1モル当り
の添加量(μmol!e)を表わす。
イヒβVツ重Fg S+Au:チオ硫酸ナトリウム+塩化金酸カリウムし1
1LyLIノ し! ST−1 ST−2 V−1 V−2 OP ジオクチルフタレート l−1 A1〜2 l−3 DNP   ジノニルフタレート DIDP  ジイソデシルフタレート B5−1 PVP (ポリビニルピロリドン) Q−1 0■ ST−3 ST−4 尚、硬膜剤として下記のH−1を使用した。
炭酸カルシウム5重量%、シリカ0.5重量%、蛍光増
白剤(Mika White AT ) 100ppa
+を含有した3−メチル−1−ブテン重合体原料を29
0°Cにて溶融押し出しし、135 ’Cにて3.5倍
縦方向に延伸し、更に140°Cにて4倍横方向に延伸
した。
次いで240℃で10秒間加熱固定を行い、厚さ180
μmの白色不透明な本発明のフィルムを得た。
次いで、この透明なフィルムにコロナ放電加工を施した
後、スチレン−ブチルアクリレート−ヒドロキシルエチ
ルメタアクリレート3元重合体からなるラテックス(T
g=30°C)下引層を支持体の両面にオンライン塗布
した後、110°Cにて乾燥して本発明の下引法3−M
BT支持体を得た。
=2   日 支持体−1のフィルム原料を3−メチル−1−ブテン重
合体から3−メチル−1−ブテンと1−ブテンの共重合
体に代えたこと以外は、支持体lと同様にして作製した
−3日 支持体−1のフィルム原料を3−メチル−1−ブテン重
合体から3−メチル−1−ブテンと1=オクテンの共重
合体に代えたこと以外は、支持体−1と同様にして作製
した。
4II 支持体−1において、二輪延伸後の加熱固定を行なわな
かったこと以外は、支持体−1と同様にして作製した。
支持体−1において、縦方向及び横方向への二軸延伸処
理を施さなかったこと以外は、支持体−1と同じように
して作製した。
一日 支持体−1において、二輪延伸処理と加熱固定を行なわ
なかったこと以外は、白色支持体−1と同じようにして
作製した。
比較試料Aのポリエチレンラミネート紙支持体を上で得
られた支持体1〜6に変更して本発明試料1〜6を作製
した。
得られた感光材料に画像露光を施し、以下の処理工程に
従い自動現像機を用いて2000枚連続処理を施した。
この際乾燥温度を65°C180°C195°Cに変化
させて行なった。
処理工程 発色現像   39°C30秒 漂白定着   39°C30秒 安定化    35℃      45秒乾燥  65
°C980°C195℃30秒使用した各処理液の処方
は以下の通りである。
l亘ユl撒 純  水                800mf
トリエタノールアミン N、N−ジエチルヒドロキシルアミン 臭化カリウム 塩化カリウム 亜硫酸カリウム 10g g 0、02 g g 0.3g エチレンジアミン四酢酸 1、0 エチレンジアミン四酢酸 g 水を加えて全量をllとし、炭酸カリウム又は氷酢酸で
pF!=5.7に調整する。
エチレングリコール 1.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 炭酸カリウム          27  g水を加え
て全量を12とし、pH=10.lOに調整する。
アンモニウム2水場 0g 水を加えて全量を11とし、硫酸又は水酸化カリウムで
pH=7.0に調整する。
表−2に連続2.000枚処理して得られた乾燥不良と
カールの発生によるジャムトラブルの回数を示した0表
−2に示す結果から、乾燥温度65°Cではいずれの試
料も全面乾燥不良で、乾燥温度を上げていくに従って減
少する。一方乾燥不良が全く起きない95°Cの乾燥温
度では、本発明の3−メチル−1−ブテン重合体フィル
ム支持体を用いた1〜4は、比較試料A、Bに対してジ
ャムトラブルの発生回数が少く、特に2軸延伸を行い加
熱セットしたもので、その効果が大きいことがわかる。
このことから、本発明の支持体を用いたカラー印画紙は
、特に高温迅速乾燥時におけるジャム耐性が高いことが
わかる。
*1)はとんど全面半乾き * 2 )−’a」良 [実施例2] 感  ;の 11 下記の表−3に示す層構成を有する熱現像カラー感光材
料を作製した。(感光性ハロゲン化銀及びベンズトリア
ゾール銀は各々銀に換算し各々1ボ当りの量で示した。
) 以下余白 この表−3に示した化合物を以下に示す。
高分子色素共与物質(1) 高分子色素共与物質(3) CH。
一←cHx−CH→T cooc、o。
CI(:l ■ +CH,−C→−r −←CH2−CH→T COOC4H。
X : y=60:40 (重量比) 高分子色素共与物質(2) 千CH,−CH+− COOCaHq 熱溶剤 x : y=70:30 (重量比) 還元剤 X : y=50:50 (重量比) (A): (B)=7:3 (重量比)DOP  ジー
(2−エチルヘキシル)フタレート=5TI 3−メチル−1−ブテン重合体原料を280°Cにて溶
融押し出しを行い、150°Cにて4倍縦方向に延伸し
、更に160″Cにて3.5倍横方向に延伸した。
次いで230″Cで10秒間加熱固定を行い、厚さ18
0μmの透明な本発明のフィルムを得た。
次いで、この透明なフィルムにコロナ放電加工を施した
後、スチレン−ブチルアクリレート−ヒドロキシエチル
メタクリレート3元重合体からなるラテックス下引層を
支持体の両面にオンライン塗布した後、110℃にて乾
燥して本発明の下引層の3−MBTフィルム支持体を得
た。
6〜9 支持体−5において延伸処理後の加熱固定条件を表3の
ように変更した以外は、支持体−5と同様にして作製し
た。
表3 ポリエチレンテレフタレートを270°Cにて溶融押し
出しを行ってフィルムを形成した後、120°Cにて縦
方向にて3.5倍、135°Cにて横方向に3.5倍各
々延伸し、次いで230°Cにおいて10秒間加熱固定
して透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルムを得た。このPETフィルムの両面に支持体−5と
同じ下引層を塗布した後、IIOoCにて乾燥して透明
支持体を得た。
−〇六 支持体−Cにおいて、下引層の塗布後の乾燥温度を60
°Cとした以外は、支持体−Cと同じ方法で支持体−り
を得た。
(受像材料の作製) 坪量、120gのアート紙上に以下の組成の受像層を塗
設し、熱現像用受像材料−1を得た。
ポリ塩化ビニル(重合度500 )    12 gD
OP               O,8g熱溶剤 
             1.2g現像促進剤−10
,3g 画像安定剤−10,8g 〃−20,4g ”   −30,4g 現像促進剤−1 (EIOCJnS−C)lx→了− 画像安定剤−1 画像安定剤−2 画像安定剤−3 得られた、上記熱現像感光材料及び受像材料を用い特開
平1−193739号、図−1に記載の熱現像装置(加
圧ソースは40kg/20cmの荷重がかかっている)
により、熱現像が150°C80秒になる条件で処理を
行った。熱現像感光材料及び受像材料のシートの大きさ
は各々以下の通りである。
熱現像感光材料     130 mmX175 wm
受像材料  1405X185 m 各々の熱現像感光材料は各々、連続的に、20枚ずつ処
理を行い、20枚の中に表れた、シワの個数を測定した
一方、熱現像前後での熱現像感光材料の伸縮率を測定し
た。
得られた結果を表−4に示す。
表−4に示す結果から、本発明の3MBTを支持体とす
る熱現像感光材料はシワの発生が少く、しかも熱収縮が
少いことがわかる。この熱収縮の大きい比較試料では、
受像材料において明らかに画像のズレの発生が視認でき
たが、本発明の熱現像感光材料では、僅かのズレしか認
められなかった。
表4 〔実施例3] 実施例2で使用した、受像材料の支持体を下記のものに
変更した。
支持体−10(受像材料−2用) 酸化チタン10重量%、シリカ0.2重量%、蛍光増白
剤(Mika White AT ) 100ppmを
含有した3−メチル−1−ブテン重合体原料を280°
Cにて溶融押し出しを行ない、150°Cで縦方向に4
倍、160°Cで横方向に3.5倍延伸を行ない、23
5°Cで6秒間加熱固定を行った。更にこのフィルムの
片面にコロナ放電を施し、ポリエステル系の下引きを塗
設し、140°Cで8秒間乾燥し、厚さ100μmの白
色フィルムを得た。
支持体11(受像材料−3用) 支持体−10において、3−メチル−1−ブテンに代え
ポリエチレンナフタレートを用いた以外は、上記と同様
にして白色フィルムを得た。
上記各々の支持体のポリエステル下引層を塗設した後、
実施例2に記載の受像層を塗布した。この時の乾燥温度
の最高温度はいずれも90°Cであった。
得られた受像材料を用いて実施例2で作製した熱現像感
光材料を表−5に示す組み合わせにより、実施例2と同
様に処理を行ってシワの発生と受像材料の伸縮性を調べ
た。結果を表−5に示す。
表−5に示す結果から、熱現像感光材料と受像材料のい
ずれもポリエチレンテレフタレート支持体を用いた場合
には、シワの発生が多くしがも熱処理時の伸縮率が著し
く大きいことがわかる。これに対して熱現像感光材料又
は受像材料の少なくとも一方が本発明に係る3−メチル
−1−ブテン重合体フィルムを支持体としたものは、シ
ワの発生及び熱処理時の伸縮が少なく、特に両者共に本
発明に係るフィルムを用いたものが良好であることがわ
かる。
表−5 〔実施例4〕 (昇華型転写インクリボンの作製) 3−メチル−1−ブテン重合体を280℃にて溶融押し
出しを行い、138°Cで3.5倍縦方向に延伸し、更
に140℃にて4倍横方向に延伸した。
次いで230°Cにて10秒間加熱固定を行い、厚さ5
μmの透明な本発明に係るフィルムを得た。
一方染料としてY−3,M−3,C−3を用いて特開昭
60−229788号公報に記載の方法に準じて、イエ
ロー、マゼンタ、及びシアンのインク組成物を得た。こ
のインク組成物を上記フィルム支持体上にグラビア印刷
機により印刷し、本発明の3−メチル−1−ブテン重合
体支持体を用いたインクリボン(A)を作製した。
インクリボン(A)のフィルム支持体の裏面に硬化剤と
してポリイソシアネートを、又滑剤としてシリカを含有
するポリエステルからなるバンク層を塗布したインクリ
ボン(B)〜(C)を、又インクリボン(A)〜(C)
のフィルム支持体をポリエチレンテレフタレートフィル
ムからなるものに代えた以外は、インクリボン(A)〜
(C)と同様にして比較インクリボン(D)〜(F)を
作製した。(表−6) 表−6 (受容シートの作製) 炭酸カルシウム5重量%、シリカ0.5重量%、蛍光増
白剤(Mika White AT ) 100ppm
を含有した3−メチル−1−ブテン重合体原料を290
°Cにて溶融押し出しし、140℃にて3.8倍縦方向
に延伸し、更に140°Cにて4.0倍横方向に延伸し
た0次いで210℃にて10秒間加熱固定を行い、厚さ
180μmの白色フィルムを得た。得られた白色フィル
ム支持体上にポリカーボネートからなる受像層を厚さ1
0μmで塗設した受容シート(a)を作製した。
上記受容シート(a)のフィルム支持体をポリプロピレ
ンフィルムに代えたこと以外は、受容シート(a)と同
様にして受容シート(b)を作製した。
(インクリボン評価) 上記のようにして得られたインクリボン(A)〜(F)
及び受容シート(a)を用いて、以下の記録条件で画像
記録を行った。
主走査、副走査の綿密度:4ドツト/1lIl記録電力
       :o、ew/ドツト感熱ヘッドへの加熱
時間: 5 m5ec〜0.2 m5ecの間で段階的
に加熱時 間を調整した。
画像記録時の熱融着テストの結果を表−7に示す。
表−7 PETフィルムを支持体に用いたインクリボン(D)で
は、サーマルヘッドとインクリボンの融着が激しくイン
クリボンの走行が殆んど不可能であり、これを解決する
ためには耐熱滑性層を必要とした。これに対し、3MB
Tフィルム支持体を用いたインクリボン(A)〜(C)
においては、いずれもサーマルヘッドとインクリボンの
融着は認められず、耐熱滑性層は全く必要ないことがわ
かる。
次に、受容シート(b)を用いて同様に画像記録を行な
ったところ、熱融着性については、上と同様の結果が得
られた。又、受容シート(a)を用いた場合には、画像
記録後の受容シート表面は極めて平滑であり、ムラのな
い鮮明な画像が得られたのに対し、受容シート(b)に
代えると画像記録後の受容材料(b)の表面には、画像
パターンに応じた凹凸を多数生じ、得られた画像に濃度
ムラを生じた。
(発明の効果) 本発明の3−メチル−1−ブテン等ノフィルム支持体を
用いた写真用印画紙は、耐熱性に優れ、加熱乾燥工程に
おける過乾燥カールに起因するジャムトラブルの発生が
なく、しかも画像の伸縮やゆがみを引き起こさない。
又本発明の3−メチル−1−ブテン等のフィル”支持体
を用いた熱現像感光材料及び/又は受像材料は、耐熱性
が良好であり、熱現像時、搬送ローラーや加熱加圧ロー
ラーによる押圧を受けても、支持体の剛度低下に伴なう
ジャムトラブルの発生がなく、又画像の伸縮やシワを引
き起こさない。
更に、本発明の3−メチル−1−ブテン等ノフィルム支
持体を悪態転写用インクリボンに用いた場合には、耐熱
性が優れているために、サーマルヘッドとインクリボン
との熱融着を起こさず従って耐熱滑性層を設ける必要が
なく、製造工程に及びコストの点で大変有利である。
本発明の3−メチル−1−ブテン等のフィルム支持体を
感熱転写用受容層に用いた場合、画像パターンに応じて
生じる凹凸の発生がなく、ムラのない鮮明な画像を得る
ことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)支持体上に被覆層を有する画像記録材料において、
    該支持体が3−メチル−1−ブテン又は/及び3−メチ
    ル−1−ブテンと他のα−オレフィンとの共重合体から
    なるフィルムであることを特徴とする画像記録材料。 2)請求項1記載の被覆層が少なくとも感光性ハロゲン
    化銀及びバインダーを含有するハロゲン化銀写真感光材
    料であることを特徴とする画像記録材料。 3)請求項1記載の被覆層が感光性ハロゲン化銀、バイ
    ンダー及び還元剤を含有する熱現像感光材料であること
    を特徴とする画像記録材料。 4)請求項1記載の被覆層が色素固定要素であることを
    特徴とする画像記録材料。 5)請求項1記載の被覆層が感熱転写用インクリボンで
    あることを特徴とする画像記録材料。 6)請求項1記載の被覆層が感熱転写用受像シートであ
    ることを特徴とする画像記録材料。 7)請求項1記載の支持体が2軸延伸されているフィル
    ムからなることを特徴とする画像記録材料。 8)請求項1記載のフィルムが2軸延伸された後、加熱
    固定されていることを特徴とする画像記録材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111680A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Ube Nitto Kasei Co Ltd 滑雪用塗膜形成コーティング組成物、滑雪用塗膜および滑雪用部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006111680A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Ube Nitto Kasei Co Ltd 滑雪用塗膜形成コーティング組成物、滑雪用塗膜および滑雪用部材

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