JPH04112278U - 地 図 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】地形名、町名、街区符号、施設名等の記号情報
の記載が多量又は密となっても、地形、道路、鉄道、施
設等の地形情報を読み取り易くした地図を提供する。 【構成】地形、道路、鉄道、施設等の地形情報を通常の
インクにより、地形名、町名、街区符号、施設名等の記
号情報を示温インクにより印刷する。これにより、通常
時には、地形情報及び記号情報を同時に読み取ることが
できるとともに、指、タバコの火等により温めた時に
は、記号情報が一時的に消失し、地形情報を読み取り易
くなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、地形、道路、鉄道、施設等の地形情報を読み取り易くした地図に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

地図には、山、川、海、平野等の地形の状態を表現した地勢図、この地勢図に 道路、鉄道等を表示し、都市名、名勝名等を記載した道路地図、市街地域の道路 、鉄道、施設等を表示し、町名、街区符号、施設名等を記載した市街地図等種々 のものがある。

【０００３】 これら地図においては、地形、道路、鉄道、施設等の地形情報を線図で表示し 、この上に重ねて地形名、町名、街区符号、施設名等の記号情報を記載してある 。そして、地図をなるべく読み取り易くするために、複数色を使い分ける等して いるものが多い。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の地図は、上記のように複数色を使い分ける等して読み取り易く してはいるものの、記号情報の記載が多量又は密となると、地形情報が極めて読 み取り難くなる。

【０００５】 本考案は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ は、記号情報の記載が多量又は密となっても、地形情報を読み取り易くした地図 を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の地図は、地形、道路、鉄道、施設等の地 形情報と、地形名、町名、街区符号、施設名等の記号情報とを記載した地図にお いて、前記地形情報を通常のインクにより、前記記号情報を示温インクにより印 刷したことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

本考案の地図は、通常時には、地形情報及び記号情報が現出されている。指、 タバコの火等により地図を温めると、示温インクが変色して無色となることによ り、一時的に記号情報は消失する。

【０００８】

【実施例】

本考案の実施例について、図面を参照して説明する。

【０００９】 図１に示す地図１は、地形、道路、鉄道、施設等の地形情報を表示し、地形名 、町名、街区符号、施設名等の記号情報を記載した市街地図である。

【００１０】 図１について説明すると、２は川、３は橋、４は道路、５は鉄道、６は公園、 校庭、境内等の敷地、７は寺社、病院、学校、会社、商店、住宅等の建物を表示 している。

【００１１】 一方、８は川の名称、９は橋の名称、１０は道路の名称、１１は鉄道の路線名 、１２は公園等の名称、１３は寺社、病院、学校、会社、商店、住宅等の名称、 １４は区市名、１５は町名、１６は街区符号、１７は区市境界線、１８は一方通 行等の道路表示を記載してある。

【００１２】 このように地形名、町名、街区符号、施設名等の記号情報の記載が密となった 地図にあっては、このような記号情報によって却って地形情報が読み取り難くな ってしまい、複数色を使い分ける程度ではこのような問題は解決しない。

【００１３】 そこで、本考案においては、前記２〜７の地形情報と前記８〜１８の記号情報 とを区分し、地図作成においてそれぞれを別種のインクで印刷してある。

【００１４】 すなわち、２〜７の地形情報は通常のインクにより、８〜１８の記号情報はい わゆる示温インクにより印刷してある。

【００１５】 示温インクとは、一定の温度で変色するような物質すなわち感温変色物質を配 合したインクである。示温インクは大別すると、温度が元へもどっても復色しな い不可逆性インクと温度が元へもどれば復色する可逆性インクとがあるが、本考 案においては可逆性インクを使用する。

【００１６】 なお、現在実用化されている可逆性インクとしては、金属錯塩系インク、液晶 インク及び染料型インクの３種が存在するが、本考案は有色と無色との間で変色 させるため、染料型インクを使用するのが好ましい。

【００１７】 この染料型インクを使用することにより、−３０℃〜＋８０℃の温度範囲で有 色から無色へ変色させることができる。色彩は染料型インクの成分である電子供 与性呈色性有機化合物の種類を変えることによって自由に選択することができる 。例えば、赤色の場合にはロ−ダミンＢラクタム、青色の場合にはクリスタルバ イオレットラクトン、黄色の場合には３，６−ジメトキシフルオランを用いるこ とができる。

【００１８】 本考案の地図１は以上のような構成であり、通常時には、図１に示すように、 示温インクは有色状態であり、地形情報及び記号情報を同時に読み取ることがで きる。

【００１９】 地図１を指、タバコの火等により温めることにより、図２に示すように、示温 インクは無色状態となり、記号情報が一時的に消失するから、地形情報が読み取 り易くなる。

【００２０】

【考案の効果】 本考案の地図によれば、通常時には地形情報及び記号情報を同時に読み取るこ とができるとともに、指、タバコの火等により温めることにより、一時的に記号 情報を消失せしめ、地形情報を読み取り易くすることができので、極めて実用的 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 通常時における地図の状態図

【図２】 温度上昇時における地図の状態図

【符号の説明】

１ 地図 ２〜７ 地形情報 ８〜１８ 記号情報

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 地形、道路、鉄道、施設等の地形情報
   と、地形名、町名、街区符号、施設名等の記号情報とを
   記載した地図において、前記地形情報を通常のインクに
   より、前記記号情報を示温インクにより印刷したことを
   特徴とする地図。