JPH04112099U

JPH04112099U - 飲料水デイスペンサー

Info

Publication number: JPH04112099U
Application number: JP1488191U
Authority: JP
Inventors: 有彦樋口; 紀良堀井; 照雄後藤
Original assignee: 横浜ゴム株式会社
Priority date: 1991-03-14
Filing date: 1991-03-14
Publication date: 1992-09-29

Abstract

(57)【要約】【目的】ディスペンサー本体内に内蔵されている循環
ポンプ等から発生する駆動音を低減させることが出来る
と共に、外殻を構成する部材の耐久性を向上させること
が出来、更に断熱効果を高めて温水，冷水の保温性を著
しく向上させることが出来る飲料水ディスペンサーを提
供することを目的とするものである。【構成】ディスペンサー本体１の外殻面板を構成する
左右側部面板２，側部面板３，上面板５の材質の少なく
ともいずれか１枚に、見掛け比重0.3 〜0.9、好ましく
は0.6 、厚さ3 〜20mm、好ましくは７mmの高密度硬質ポ
リウレタンウォームを使用し、またその製造方法として
は、反応射出成形により各々一体的に成形するものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、飲料水ディスペンサーの複数枚の側部面板と上下面板とから成る外装材の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、タンク内のミネラルウォータ等をポンプにより殺菌または除菌装置を通して循環させると共に、温水，冷水化させた状態で水抽出バルブから取り出すようにした飲料水ディスペンサーが知られている。ところで、従来の飲料水ディスペンサーの外殻は、鋼板またはプラスチック板等で形成した複数枚の側部面板と上下面板とで構成され、その内部に飲料水を貯溜する水タンク及び水を循環させる循環ポンプ等を収容し、側部面板には水抽出バルブが取付けられていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

然しながら、従来の飲料水ディスペンサーの外殻は、上記のように鋼板またはプラスチック板等で構成されていたため、循環ポンプの駆動音が外部に漏れ、耳ざわりな上に静かなオフィス等に設置するには不向きであり、特に鋼板等を長期に渡って使用していると錆が発生し、せっかく殺菌または除菌した水に影響を与えたり、イメージを損なうと言う問題があった。

【０００４】また、材質の性質から感触がソフトではなく冷たい感じを与え、オフィス空間及び家庭環境に快適性が欠けると言う問題があった。この考案は、かかる従来の課題に着目して案出されたもので、ディスペンサー本体内に内蔵されている循環ポンプ等から発生する駆動音を低減させることが出来ると共に、外殻を構成する部材の耐久性を向上させることが出来、更に断熱効果を高めて温水，冷水の保温性を著しく向上させることが出来る飲料水ディスペンサーを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は上記目的を達成するため、飲料水ディスペンサーの外殻を構成する複数枚の側部面板と上下面板の少なくともいずれか１枚に、高密度硬質プラスチックフォームを用いて構成したことを要旨とするものである。

【０００６】

【考案の作用】

この考案は上記のように構成され、飲料水ディスペンサーの外殻を構成する複数枚の側部面板と上下面板とを、高密度硬質プラスチックフォームにより構成することで、循環ポンプ等から発生する駆動音を低減させ、また複数枚の側部面板と上下面板とに錆等を発生させずに耐久性を向上させることが出来、更に断熱効果を高めて温水，冷水の保温性を著しく向上させることが出来るものである。

【０００７】

【考案の実施例】

以下、添付図面に基づき、この考案の実施例を説明する。図１は、この考案を実施した飲料水ディスペンサーの全体斜視図を示し、このディスペンサー本体１は、図２及び図３に示す２枚の左右側部面板２（対称形状なので一方は図示省略）と、図４及び図５に示す正面の側部面板３と、図示しない背面板と、図６及び図７に示す側部面板２の裏面４と、更に図８及び図９に示す上面板５と図示しない底面板とで外殻面板が構成されている。また、上面板５の中央には、図１に示すようにミネラルウォータを収容したタンク６が設置され、更に正面の側部面板３には、温水用及び冷水用の水抽出バルブ７ａ，７ｂと、この水抽出バルブ７ａ，７ｂの下部には水収容皿８が取付けられている。

【０００８】前記、ディスペンサー本体１の外殻面板を構成する左右側部面板２，側部面板３，上面板５の材質は、見掛け比重0.3 〜0.9 、好ましくは0.6 、厚さ3 〜20mm 、好ましくは７mmの高密度硬質ポリウレタンウォームを使用し、またその製造方法としては、反応射出成形により各々一体的に成形するものである。上記高密度硬質ポリウレタンウォームは、遮音，防振効果が高く、従来の外装板を鋼板とした場合に較べて45dB(A) から37dB(A) に低減させることが出来るものである。

【０００９】また、前記ディスペンサー本体１の外殻面板を構成する左右側部面板２，側部面板３，上面板５には、反応射出成形時に、取付け孔９や補強梁１０等を同時に成形してあるため、組付け作業時には、ビス等を使用して簡単に組付けを行うことが出来、さらに鋼板等のように錆の発生がないので、耐久性を向上させることが出来、軽量にすることも可能となる。

【００１０】

【考案の効果】

この考案は、上記のように飲料水ディスペンサーの外殻を構成する複数枚の側部面板と上下面板の少なくともいずれか１枚に、高密度硬質プラスチックフォームを用いて構成したので、以下のような優れた効果を奏するものである。 (a).循環ポンプ等から発生する駆動音を従来の鋼板に較べて著しく低減させることが出来る。 (b).複数枚の側部面板と上下面板とに錆等が発生せず、従って耐久性を向上させることが出来る。 (c).断熱効果が高まり、温水，冷水の保温性が著しく向上してエネルギーの消費を節約出来る。 (d).装飾や加工が容易な上に、軽量であるため、組付け作業や搬送作業が容易となる。 (e).材質の性質から感触がソフトで、オフィス空間及び家庭環境に快適性を向上させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案を実施した飲料水ディスペンサーの全
体斜視図である。

【図２】左右側部面板の正面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ矢視断面図である。

【図４】正面の側部面板の正面図である。

【図５】図５のＢ−Ｂ矢視断面図である。

【図６】側部面板の裏面である。

【図７】図６のＣ−Ｃ矢視断面図である。

【図８】上面板の一部切欠した平面図である。

【図９】図８のＤ−Ｄ矢視一部断面図である。

【符号の説明】

１ディスペンサー本体２左右側部
面板３正面の側部面板４側部面板
の裏面５上面板６タンク７ａ，７ｂ水抽出バルブ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数枚の側部面板と上下面板とから成る
ディスペンサー本体の内部に、飲料水を貯溜する水タン
クを内蔵させると共に、側部面板に水抽出バルブを備え
た飲料水ディスペンサーにおいて、前記複数枚の側部面
板と上下面板の少なくともいずれか１枚に、高密度硬質
プラスチックフォームを用いて構成したことを特徴とす
る飲料水ディスペンサー。