JPH041110Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、人体清拭用に供する濡れナプキン・
テイツシユ・タオル等（以下収納物という）の収
納容器に関する。

従来一般に市販されているこの種の収納物は、
いわゆるポツプアツプ方式の容器に収納してある
のが大半であり、該容器は、収納物を取出すには
便利であるが、次に取出す収納物の一部が取出口
から露出することになるので、その部位に雑菌が
付着し、カビが生え、変色し、乾燥したりする等
の欠点がある。

また前記欠点をなくべく取出口を再密閉可能な
構成にした容器も見受けられるが、該容器は、収
納物の枚数が減少するにともない次に取出す収納
物と取出口との間隔が大きくなつて指で取出し難
くなり、しかも収納物の収納枚数が制限される等
の欠点がある。

本考案の目的は、前記欠点をなくすことができ
る容器を提供することにある。

前記目的を達成するための本考案の構成要旨と
するところは、上面に取出口を設けた容器本体
と、該取出口に嵌合する蓋部材とを備える前記容
器において、前記容器本体内の底面の少なくとも
中央部には、収納物の下面を支承して該収納物の
減少にともない該収納物を前記取出口の方向へ押
上げるための復元弾性を有するベロー状の支持体
を設けてなる前記容器に存する。

さらに本考案を図示の実施態様にもとづいて説
明すると、以下のとおりである。

第１図、第２図に示すように、本考案容器は、
容器本体１と、蓋部材２とからなり、かつ合成樹
脂、耐水加工した厚紙等で作つてある。容器本体
１の上面３の中央部には取出口４を設けてあると
ともに、該取出口の内端に環状突起５を設けてあ
る。蓋部材２は、その内面に環状突起５に嵌合す
る環状溝６を設けてあるとともに、該蓋部材の延
長片７により容器本体１の側面に一体に連設して
あり、かつ上面３に設けた凹部８に指先を差込ん
で該蓋部材を引上げることにより環状突起５から
離脱するようにしてある。

容器本体１内の底面９の中央部には、該底面と
一体形成して取出口４の近傍まで伸びる復元弾性
を有し、かつ、下面が外方に開口するベローズ状
の支持体１０を底面９の材料からこれと一体に成
形して設けてある。

なお、図において符号１１は収納物を示す。

叙上のような構成を有する本考案容器において
は、第２図に示すように、支持体１０をその弾性
に抗して圧縮した状態で所定枚数重ねた収納物１
１を容器本体１に収納するものである。そして、
本考案容器によれば、第３図に示すように、収納
物１１が消費により減少するにともない支持体１
０の復元弾性により取出口４の方向へ押上げられ
るので、最後の一枚の収納物１１まで容易に取出
すことができ、しかも非使用時には常に取出口４
を蓋部材２で密閉しておくことできるので、所期
の目的を達成することができ、この種の容器とし
て実用に供してきわめて有益である。

とくに、支持体１０を底面９の材料からこれと
一体に成形して設けてあるから、たとい容器が乱
暴に取扱われても、支持体１０が底面９から離脱
移動するようなことが絶対になく、常に安定して
収納物１１を支持することができる。しかも、支
持体１０の下面が外方に開口しているから、支持
体１０がなんらかの理由により充分に伸長復元し
なかつたり、その上部が横方向に傾斜して収納物
１１の下面中央部に位置していなかつたりしたと
きには、支持体１０の下面開口から指先を差し込
んでそれらを矯正することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案容器の斜視図、第２図は第１図
Ｘ−Ｘ線断面図、第３図は収納物が減少した状態
における第２図に相当する断面図、第４図は第１
図Ｙ−Ｙ線断面図で、かつ蓋部材を開放して収納
物を取出す状態を示す。 １……容器本体、２……蓋部材、３……上面、
４……取出口、１０……支持体、１１……収納
物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に取出口を設けた合成樹脂製の容器本体
   と、該容器本体に嵌合する蓋部材とを備える濡れ
   ナキプキン等の収納容器において、前記容器本体
   内の底面の中央部には、前記収納物の下面を支承
   して該収納物の減少にともない該収納物を前記取
   出口の方向へ押上げるための復元弾性を有し、か
   つ、下面が外方に開口するベローズ状の支持体を
   前記底面の材料からこれと一体に成形して設けて
   あることを特徴とする前記容器。