JPH04110451U - 果菜吊り具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のものより資材を大巾に節減でき、それ
にもかかわらず変形してしまうことなく、重量の大きい
果菜を充分に空中に支え得る果菜吊り具を提供する。 【構成】 合成樹脂製の、ほぼ板状の本体の一部に、切
欠きを挟み両側にそれぞれ、ほぼ弧状の下屈曲部を設
け、又他部の表面にハンガを設け、前記両下屈曲部の切
欠き寄りで、下側に、かつ前記表面の一部に亙って、前
記下屈曲部と同一曲率の部分を有する突条を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はメロンその他の果菜を吊り下げて生長させるための果菜の吊り具に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この考案の考案者はさきに同種の考案を行い、出願開示した（実願昭６２−５ ９７２８号）。この開示済み考案は合成樹脂により形成され、圃場の土に差し込 む差込杆の上部に、果菜を吊り下げるハンガを一体的に設けたものであった。 この開示済果菜の吊り具によれば、吊り下げた果菜は前記差込杆のほぼ真上に位 置するため、その果菜の重心はほぼ前記差込杆を軸方向に貫くような位置となり 、従って安定性がよく、倒れにくい果菜の吊り具を提供することができる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記の吊り具は次のような問題を有している。それはその吊り具の一 つ毎に、圃場の土に差し込む差込杆を設けるものであるため、その多数を用いる 場合、差し込み回数が多くなり、作業が面倒である。又吊り具毎に差込杆を設け ることは資材的にも無駄が避けられない。 そして前記ハンガの高さは前記差込杆の長さとほぼ対応して形成されるため、ほ ぼ地表近くの果菜に有効であるが、やや高い場所にある果菜に対しては有効でな い場合がある。 この考案はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、前記 従来の果菜吊り具より面倒な差込み作業を大巾に簡略化でき、かつ資材的に大巾 に節減することができ、それにもかかわらず変形してしまうことなく重量のある 果菜を充分に支えることができ、又前記従来のものよりも比較的高い場所に吊り 下げることもできる果菜の吊り具を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するこの考案について述べるとそれは、合成樹脂製の、ほぼ 板状の本体１に切欠き２を形成し、該切欠き２の両側に、ほぼ弧状の下屈曲部３ 、３を介してアーム４、４を設け、又前記本体１の、前記アーム４、４と反対と なる表面５に、上屈曲部６を介してハンガ７を設け、前記下屈曲部３、３のそれ ぞれの前記切欠き２寄りで、かつ下側に、及び前記表面５の一部に亙って、前記 下屈曲部３、３と同一曲率の部分を有する突条８、８を設けたことを特徴とする 果菜の吊り具である。

【０００５】

【作用】

空中にほぼ水平に針金、ひも等を張り渡し、この針金、又はひも等に前記ハン ガ７を懸け、次に目的とする果菜のくきを前記両アーム４、４にかけ、前記切欠 き２からその柄部を下げて同果菜を吊り下げる。この場合本体１はほぼ板状に形 成されているが、前記切欠き２寄りで、かつ下側に、又前記表面５の一部に亙り 、前記屈曲部３、３と同一曲率の部分を有する突条８、８を設けたことにより、 上記果菜の重量を支持して吊り下げることができる。即ち、ほぼ板状の、資材を 節減した簡単な構造にもかかわらず、変形してしまうことなくメロン等の果菜を 充分に吊り下げることができる。又差込杆を省略したため吊り具毎に地表に差し 込む作業を省略することができる。

【０００６】

【実施例】

図１において、１は本体であり、合成樹脂によりほぼ板状に形成され、その一 部に切欠き２を有し、その両側にほぼ弧状の下屈曲部３、３を介してアーム４、 ４が設けられている。又６は上屈曲部であり、同上屈曲部６を介してハンガ７が 設けられている。８、８は前記下屈曲部３、３の、内側寄りで、かつ下側に、及 び前記表面５の一部に亙って設けられた、前記下屈曲部３、３と同一曲率の部分 を有する突条である。 そして、前記上屈曲部６の中央に上切欠き９が形成されている。これによりハン ガ７は二つ形成されていることになる。 １０はアーム４、４にそれぞれ形成された穴を示す。 図２において、１４は装架柱であり、これは通常適宜に木の枝等を用いて差支え ないが、必要であれば鍔部１５の下部に、先端部１６を尖鋭に形成した差込部１ ７を有し、上部に柱１８を設け、この柱１８に支持部１９を形成したものを用い る。２０は支持ラインであり、針金であってもよく、紐等であってもよく、前記 支持部１９上の柱１８に結びつけて装架したものである。そして二つの装架柱間 の同支持ライン２０には多数の吊り具を装架することができるようになっている 。又前記装架柱１４は金属により形成されてもよく、又は合成樹脂により形成さ れていてもよい。２１はメロン等の果菜を示す。

【０００７】

【考案の効果】

この果菜吊り具は上記のように構成され、本体１に差込杆を省略したことによ り、差し込みの面倒な作業を従来より大巾に少なくすることができる。そして前 記下屈曲部３、３の下側に、内側寄りに、かつ本体１の、前記アーム５の裏面と なる前記表面５の一部に亙って、上記下屈曲部３、３と同一曲率の部分を有する 突条８、８を設けたことにより、本体１、下屈曲部３、３、アーム４、４等はほ ぼ板状に、即ち簡単な構造に形成されたにもかかわらず、重量のある果菜を、変 形してしまうことなく充分に吊り下げることができ、資材を節減することができ る。 又、果菜を前記従来のものよりも高い場所に吊り下げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】果菜の吊り具の斜視図である。

【図２】果菜の吊り具の使用方法を示した説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 切欠き ３、３ 下屈曲部 ４、４ アーム ５ 表面 ６ 上屈曲部 ７ ハンガ ８、８ 突条

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂製の、ほぼ板状の本体１に切欠
   き２を形成し、該切欠き２の両側に、ほぼ弧状の下屈曲
   部３、３を介してアーム４、４を設け、又前記本体１
   の、前記アーム４、４と反対となる表面５に上屈曲部６
   を介してハンガ７を設け、前記下屈曲部３、３のそれぞ
   れの前記切欠き２寄りで、かつ下側に、及び前記表面５
   の一部に亙って、前記下屈曲部３、３と同一曲率の部分
   を有する突条８、８を設けたことを特徴とする果菜の吊
   り具。