JPH0410984Y2 - - Google Patents

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JPH0410984Y2
JPH0410984Y2 JP1986141845U JP14184586U JPH0410984Y2 JP H0410984 Y2 JPH0410984 Y2 JP H0410984Y2 JP 1986141845 U JP1986141845 U JP 1986141845U JP 14184586 U JP14184586 U JP 14184586U JP H0410984 Y2 JPH0410984 Y2 JP H0410984Y2
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beds
concrete
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temperature changes
plating
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンクリート製の工作機械のベツ
ド、コラム、ハウジング、テーブルなど(以下ベ
ツド類という)に関するものである。
〔従来の技術〕
工作機械のベツド類は、主として次の要素によ
る温度変化の影響を受ける。
(1) 機械自体から発生する温度変化、すなわち、
軸受、電動機、油圧系などから受ける温度変
化。
(2) 加工によつて発生する温度変化、すなわち、
切削熱、研削熱、およびこれらの加工に用いら
れる切削、研削油などから受ける温度変化。
(3) 室温、工場内の空気の流れなどその機械の置
かれている環境から受ける温度変化。
従来の工作機械のベツド類は、一般に鋳鉄など
の金属製であるので、前記の如き各種の温度変化
が、今日の精密加工や高能率加工では無視できな
い程度の変形を機械各部に与え、加工精度に影響
を及ぼすに至つている。特に、研削のように最終
工程に多く用いられ、かつ、発熱量の多い加工で
は、温度変化による加工寸法の影響がミクロン以
下の単位で重要となるから、工作機械の温度変化
に対する対策が加工精度上極めて重要である。
一方、コンクリートは、金属に比べて熱伝導率
が極めて低く、かつ、圧縮破壊強度が1000Kg/cm2
以上のものが鋳鉄などに比べてかなり安価に入手
できるところから、セメントコンクリートやレジ
ンコンクリートによりベツド類を成型し、その表
面を研磨仕上げしたものが実用化されてきてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし乍ら、セメントコンクリートは内部の水
分の含有量の変化によつて極めて微小ではあるが
クリープ現象による変形が継続して起り、また、
レジンコンクリートでは表面が研削液などのアル
カリによつて次第に変化し、ベツド類の寿命に影
響を与えるという問題点がある。また、セメント
コンクリートは比較的脆いため、ちよつとした打
撃によつて欠損が生ずるおそれがある。
本考案は、前記の如き工作機械のベツド類の問
題点を改善し、温度変化による影響を受けにくい
高い精度をもつ加工を行なうことができるコンク
リート製のベツド類であり乍ら、内部の水分の量
の変化や研削液によつて変質したりするおそれが
なく、かつ、打撃などによる欠損を防止すること
ができる工作機械のコンクリート製ベツド類を提
供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、前記の如き目的を達成せんがため、
工作機械のベツド類をコンクリートによつて成型
し、これを所定の形状、寸法を有するように精密
仕上げすると共に、そのベツド類の表面をメツキ
による金属被膜により完全に被覆したことを特徴
とする。
〔作用〕
コンクリート製のベツド類の表面がメツキによ
る金属被膜により完全に被覆されているので、金
属被膜によりベツド類の内部を密封し、経年使用
によつて内部の水分量に変化が起ることなく、ま
た研削液などのアルカリに対しても安定した性状
を維持し、衝撃に対しても強度を増加させること
ができる。
〔実施例〕
以下、添付図面について本考案の一実施例を説
明する。
第1図は本考案の一実施例を示す模型的断面
図、第2図および第3図はその表層部分の拡大断
面図である。これらの図に示すように、本考案
は、ベツド類の本体1をセメントコンクリートに
よつて成型し、これが所定の形状、寸法を有する
ように精密仕上げすると共に、その表面をメツキ
による金属被膜2により全面に亘つて被覆させ
る。例えば、第2図に示すように、無電解メツキ
法によつて1〜2μの薄い金属被膜2aをつくり、
この薄い金属被膜2aをベースとしてその上に
20μ程度の金属被膜2bを電解メツキ法によつて
形成する。なお、図示しないが、第2図に示すよ
うにして形成した金属被膜2の表面に合成樹脂層
を塗布することもある。あるいは、第3図に示す
ように、コンクリート製のベツド類本体1に先ず
合成樹脂層3を塗布しておき、その上に前記の如
き1〜2μの金属被膜2aと20μ程度の金属被膜2
bとよりなる金属被膜2を形成することもある。
さらに、必要に応じ前記の如くして金属被膜2を
形成した後、その表面に塗装仕上げすることもあ
る。
〔考案の効果〕
本考案の工作機械のベツド類は、前記の如く、
ベツド類をコンクリートにより成型し、これを所
定の形状、寸法を有するように精密仕上げすると
共に、その表面を金属被膜により完全に被覆した
ので、鋳鉄製などのベツド類に比較し温度変化に
よる影響を受けにくい高い精度をもつ加工を行な
うことができるコンクリート製の工作機械のベツ
ド類であつて、しかも金属被膜により内部を密封
して、内部の水分量に変化が生ずるのを防止する
と共に、研削液などによる変質を防止し、かつ、
打撃による欠損を防止することができるベツド類
を提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す模型的断面
図、第2図および第3図はその表層部の拡大断面
図である。 1……コンクリート製ベツド類の本体、2……
メツキによる金属被膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 工作機械のベツド類をコンクリートによつて成
    型し、これを所定の形状、寸法を有するように精
    密仕上げすると共に、そのベツド類の表面をメツ
    キによる金属被膜により完全に被覆したことを特
    徴とする工作機械のコンクリート製ベツド類。
JP1986141845U 1986-09-18 1986-09-18 Expired JPH0410984Y2 (ja)

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JP1986141845U JPH0410984Y2 (ja) 1986-09-18 1986-09-18

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JPS6347832U JPS6347832U (ja) 1988-03-31
JPH0410984Y2 true JPH0410984Y2 (ja) 1992-03-18

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5589528U (ja) * 1978-12-18 1980-06-20

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Publication number Publication date
JPS6347832U (ja) 1988-03-31

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