JPH0410971Y2 - - Google Patents

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JPH0410971Y2
JPH0410971Y2 JP18225387U JP18225387U JPH0410971Y2 JP H0410971 Y2 JPH0410971 Y2 JP H0410971Y2 JP 18225387 U JP18225387 U JP 18225387U JP 18225387 U JP18225387 U JP 18225387U JP H0410971 Y2 JPH0410971 Y2 JP H0410971Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、型鋼接続端部に形成されるスカラツ
プを切削加工するスローアウエイ式スカラツプカ
ツタに関し、特に、切刃構成を改良することによ
り切削性能を向上させると共に切削加工時に発生
する問題、即ち、被加工材に生じる振動および切
削音を緩和するものである。
従来の技術 従来、鉄骨柱や梁仕口等と接続するH形鋼の接
続端に形成するスカラツプを切削加工するスロー
アウエイ式スカラツプカツタとして、略半球状の
工具本体(カツタボデイ)の周囲に、コーナー部
加工用のチツプ及び凸曲面加工用のチツプを分散
的に配置して取り付けた構造のものが提供されて
いる。
この種のスカラツプカツタを使用して切削加工
する場合、該カツタをセツトして加工する機械
(開先加工機)は構造的にフライス盤などと比較
して頑丈でなく、又、被削材であるH形鋼も鋼性
が低いため、激しい振動が生じると共に切削音が
生じ、大きな問題となつている。
上記した大きな振動は、工具本体の周囲に分散
的に配置するチツプを、夫々異なつた状態で工具
本体に取り付けて総型形状となしているため、
個々のチツプのスクイ角が一定とならず、切削抵
抗の大きな及び向きもカツタの回転について急激
に変動することが原因となつている。
また、この種のスローアウエイ式スカラツプカ
ツタは、通常、外径が100mm〜160mmと限定され
ているため、工具本体に組込むスローアウエイチ
ツプの数も多くすることが出来ず、コーナー部R
加工用チツプ6枚、凸曲面加工用チツプ3枚を組
合わせてチツプ総数を12枚としたものが一般的で
ある。このように、従来はチツプの数が少ないこ
とにより、各チツプにかかる荷重が大きく、チツ
プの摩損が速く寿命が比較的短い問題があつた。
考案の目的 本考案は、上記した問題に鑑みてなされたもの
で、チツプ形状および配列を各チツプの切削抵抗
の大きさおよび向きがほぼ一定となるように改良
し、よつて、切削加工時に被加工材に生じる衝撃
を減少して切削音および振動を減少させ、かつ、
工具本体に取り付けるチツプの数を増加させるこ
とにより各チツプにかかる荷重を分散減少させ、
よつて、チツプの寿命アツプと平均化を図ること
を目的とするものである。
考案の構成及び作用 本考案は、上記した目的を達成するため、中心
取付穴を穿設した略半球状の工具本体の最大周縁
部には、コーナー部R加工用の丸チツプを押さえ
金とロケータおよびネジによつて固定すると共
に、該工具本体の内周部には、後述するようなR
35の凸曲面加工用の逃げ面が略四角形で円錐面
を持つたチツプを夫々のチツプ座内で中央取付穴
を利用して締付ネジによつて分散的に固定するも
ので、 上記1枚のコーナー部R加工用丸チツプと3枚
の凸曲面加工用チツプとを4枚一組みとして第一
チツプ群と第二チツプ群を夫々3組づつ設け、各
群のチツプ群を周方向の角度間隔で20度づつあけ
て配置して、これらチツプにより形成される各切
刃稜の回転軌跡上で最大縁を外周縁に沿つて配置
すると共に、これら第一および第二チツプ群の切
刃稜を2種類の異なる渦巻き状となるように配置
し、かつ、第一チツプ群と第二チツプ群を交互に
配置すると共に隣接する群の最大外側周縁に配置
するコーナー部R加工用丸チツプと最小内側部に
配置する凸曲面加工用チツプとを切削縁が同一半
径上に位置するように配置し、さらに第一チツプ
群と第二チツプ群の内周側に配置する夫々2つの
凸曲面加工用チツプは、半径方向の位置を変えて
径方向に順次並ぶように配置し、総計24枚のチツ
プを工具本体に取り付けた構成としたことを特徴
とするスローアウエイ式スカラツプカツタを提供
するものである。
上記したように、本考案のスカラツプカツタで
は、仕事量が多い最大周縁部(外縁部)近傍では
配置するチツプの数を多くすると共に、仕事量が
少なくなる最小円縁近傍(中心取付外周の内縁部
近傍)ではチツプの数を少なくし、かつ、チツプ
の総数は従来と比較して大幅に増加していること
により、各チツプにかかる負荷を減少してチツプ
の寿命の平均化および延命を図り、併せて、これ
らチツプを二群に分けて、2種類の渦巻き状に配
置することにより、切削加工時の衝撃を多分割、
平均化し、振動および切削音の減少を図るもので
ある。
実施例 以下、本考案を図面に示す実施例により詳細に
説明する。
略半球状の工具本体1の中心部には回転軸(図
示せず)取付用の中心取付穴2を穿設しており、
該工具本体1の周面部には、コーナー部R加工用
の丸チツプAとR35の凸曲面加工用の逃げ面が
略四角形で円錐面を持つたチツプB,C,D,
E,Fの2種類を取り付けており、上記チツプA
を6枚、チツプB〜Fを18枚として総計24枚のチ
ツプを工具本体1に取り付けている。
上記コーナー部R加工用の丸チツプAは、その
スクイ面A−1を円板状としており、工具本体1
の最大円縁端部に60度間隔をあけて形成した切屑
ポケツト溝3に面して、押え金4、ロケータ5お
よびネジ6を用いている。詳しくは、第6図A,
BおよびCに示すように、工具本体1の溝3の底
面に右ネジのネジ穴11、また押え金4に左ネジ
のネジ穴4aを形成している一方、棒状部材の両
端l1,lrに左ネジと右ネジとねじれ方向が異な
つたネジ部を有する所謂Wネジからなるネジ6を
用い、該ネジ6の端面に形成した締付用六角穴に
スパナ12の先端部を挿入し、ネジ6をネジ穴1
1と4aに螺合していき、第6図Bに示すよう
に、押え金4とロケータ5との間でチツプAを挟
持して固定している。
上記凸曲面加工用のチツプB,C,D,E,F
は、図示の如くその逃げ面B−1,C−1,D−
1.E−1,F−1を略四角形で、かつ、外縁部か
ら上面に向けて僅かに突出した円錐面B−1′〜F
−1′を持つた形状としている。即ち、第8図に示
すような、任意の内接円dに接する上面と該上
面に平行な下面を有するチツプ20を切削加工し
て、上記直径dで構成される円形面でチツプ上
面に残して、該円形の外縁よりα°でテーパー状に
加工して円錐面を形成し、第7図に示す凸曲面加
工用のチツプB(C〜F)を形成している。即ち、
第7図において、上方から見て逃げ面(上面)B
−1が全体として略四角形で、かつ、該逃げ面B
−1の外縁部に円形上端面から下面にむけて僅か
に傾斜した円錐面B−1′を持つ形状としている。
該チツプB〜Fは工具本体1の周面上に切屑ポケ
ツト溝7に面して形成したチツプ座8に、その中
央取付穴を利用して締付ネジ10により固定して
いる。
上記したチツプA,B,C,D,E,Fの配列
は、各1枚のコーナー部R加工用チツプAと凸曲
面加工用のチツプB,C,E,からなる4枚一組
の第一チツプ群と、各1枚のコーナー部R加工
用のチツプAと凸曲面加工用のチツプB,D,F
からなる4枚一組の第二チツプ群を夫々3組設
け、第一チツプ群と第二チツプ群を図示の如
く交互に渦巻き状に配列している。即ち、上記第
一チツプ群および第二チツプ群のチツプで形
成される各切刃稜を、その回転軌跡で、その最大
縁を外周縁に沿つて配置し、該最大縁よりR35
に沿つて中心に向かつて、チツプA→チツプB→
チツプC→チツプEの順序で、同様に、チツプA
→チツプB→チツプD→チツプFの順序で、渦巻
き状に配置している。かつ、これらの各チツプ群
のチツプA,B,C,E、チツプ群のチツプ
A,B,D,Fを夫々周方向に20度間隔をあけた
等ピツチで配列すると共に、隣接するチツプ群
との最大外周部に配置するチツプAと最小内周
部に配置するチツプEあるいはFとを切削縁がほ
ぼ同一半径上の位置になるように配置している。
また、チツプ群との内周側に配置するチツプ
C,EとD,Fとは径方向の位置をずらせて配置
し、第5図に示すように、外側より内側にかけ
て、チツプA→チツプBに続いてチツプC→チツ
プD→チツプE→チツプFが順次並ぶように設定
し、チツプ群とチツプ群の渦巻きは異なる角
度で曲が2種類の渦巻となるように配列してい
る。
このように、2種類の渦巻きを交互に3列、計
6列のチツプ群を工具本体1の周面上に外縁から
内縁に向けて渦巻き状に配列し、総計24枚の多数
のチツプを取り付けている。しかも、仕事量の多
い外縁部近傍にはチツプAとチツプBを夫々同一
周上に各6枚、合計12枚を集中的に配置する一
方、比較的仕事量が少なくなる内周部にはチツプ
C,D,E,Fを各2枚、合計12枚のチツプを平
均的に分散的し、かつ、径方向には抜けが生じな
いように連続的に配置している。チツプA〜Fを
上記配列とすることにより、各チツプA〜Fにほ
ぼ同等の負荷がかかるようにしている。
考案の効果 以上の説明より明らかなように、本考案に係わ
るスローアウエイ式スカラツプカツタによれば、
工具本体に取り付けるチツプの総数を従来と比べ
て増加させると共に、特に、仕事量の多い部位に
はチツプの設置数を多く、仕事量の少ない部位に
はチツプを平均的に分散して配置し、各チツプに
ほぼ均等の荷重がかかるようにし、かつ、これら
チツプの配列を回転軌跡に沿つた2種類の異なる
渦巻き状として、径方向に連続させた設定として
いるため、各チツプの負荷変動のバラツキを少な
くすることが出来る。よつて、切削加工時に発生
する衝撃を多分割、平均化することができるた
め、切削加工時の振動および切削音を減少でき、
開先加工機の構造的弱点である振動に弱い点をカ
バーすることが出来る。さらに、チツプ数の増加
および各チツプにかかる負荷の減少、平均化によ
り、チツプの寿命を延命および平均化することが
でき、チツプの摩耗による再研磨および交換回数
を減少出来る等、種々の利点を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わるスローアウエイ式スカ
ラツプカツタの正面図、第2図は平面図、第3図
は一部斜視図、第4図は第2図の−線断面
図、第5図はチツプの回転軌跡を説明する概略
図、第6図A,B,Cはネジ6を用いてチツプA
を固定する方法を示す図面、第7図は凸曲面加工
用チツプB〜Fを詳細に示す図面、第8図は上記
チツプB〜Fの円錐面B′−1〜F′−1の形成前の
状態を示す概略図である。 1……工具本体、2……中心取付穴、A……コ
ーナー部R加工用チツプ、B,C,D,E,F…
…凸曲面加工用チツプ、……第一チツプ群、
……第二チツプ群。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 中心取付穴を穿設した略半球状の工具本体の周
    面上に分散して、スクイ面を円板状としたコーナ
    ー部R加工用のチツプと、逃げ面が略四角形でそ
    の外縁部に円錐面を持つた凸曲面加工用のチツプ
    とからなる二種類のチツプを着脱自在に取り付け
    るもので、 上記コーナー部R加工用の1枚のチツプと上記
    凸曲面加工用の3枚のチツプとを4枚一組とした
    第一チツプ群と第二チツプ群を夫々3組づつ設
    け、これら各チツプ群のチツプを工具本体の周面
    上に周方向に等角度で配置すると共に、各チツプ
    群のチツプにより形成される各切刃稜の回転軌跡
    上の最大縁を外周縁に沿つて配置し、かつ、2種
    類の異なる渦巻き状となるように交互に配置し、
    さらに、上記第一チツプ群と第二チツプ群の内周
    側に配置する夫々2つの凸曲面加工用チツプは半
    径方向の位置をずらせて順次半径方向に並ぶよう
    に配置したことを特徴とするスローアウエイ式ス
    カラツプカツタ。
JP18225387U 1987-11-30 1987-11-30 Expired JPH0410971Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2546130Y2 (ja) * 1990-10-25 1997-08-27 住友電気工業株式会社 スローアウェイ式スカラップカッタ
JP6544859B2 (ja) * 2013-08-30 2019-07-17 兼房株式会社 カッターの替刃
JP7242997B2 (ja) * 2019-02-18 2023-03-22 三菱マテリアル株式会社 刃先交換式エンドミルのエンドミル本体

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JPH0187818U (ja) 1989-06-09

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