JPH04109358U - コンクリート内鉄筋腐食測定器 - Google Patents

コンクリート内鉄筋腐食測定器

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JPH04109358U
JPH04109358U JP2044291U JP2044291U JPH04109358U JP H04109358 U JPH04109358 U JP H04109358U JP 2044291 U JP2044291 U JP 2044291U JP 2044291 U JP2044291 U JP 2044291U JP H04109358 U JPH04109358 U JP H04109358U
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measuring instrument
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龍太郎 西野
徳仁 上島
勝彦 田代
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日本電信電話株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート内鉄筋の腐食を測定するに当
たって、測定すべきコンクリート壁面前に障害物や設置
物が存在しても、それらの影響を受けずに連続的に、広
い範囲にわたって測定できるようにすること。 【構成】 測定器本体部1を棒状の形状にしてその底
面に複数のセンサ5を配置列し、そのセンサ5によって
鉄筋コンクリート構造物内の鉄筋の自然電位値を検出す
る。また、把手部3は該測定器本体部のほぼ中央部から
直立させて設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鉄筋コンクート内の鉄筋の腐食状況を測定する機器に係るものであ って、特に測定しようとするコンクリート壁面の前に障害物や設置物等が存在し ていても、それら障害物や設置物を除去することなく簡単迅速に当該コンクリー ト内の鉄筋の腐食を測定できるようした鉄筋腐食測定器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンクリート内鉄筋腐食測定器には、センサ部が筒状の単体のものと、 同センサ部が連続測定が可能な円盤状で回転式のものとがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のコンクリート内鉄筋腐食測定器を使用してコンクリ ート内の鉄筋の腐食を非破壊的に調査測定する場合、次のような問題があった。 まず、センサ部が単体で筒状の測定器では、点的に複数の箇所を測定すること になるので、コンクリート壁面の測定すべき全範囲の測定を完了するのに時間が かかりすぎ、また、障害物や設置物がその測定すべきコンクリート壁面前に存在 する場合には、測定すべき部分がその障害物や設置物の影となるので、筒状のセ ンサ部が入らなかったり、手が届かない等の事態が発生し、測定ができない箇所 が発生する。
【0004】 また、円盤状の回転式のセンサ部をもつ測定器では、測定すべきコンクリート 壁面の前に障害物や設置物がない場合は、連続的に測定を行うことができるので 効率的であるが、この測定器のセンサ部は最小のものでも直径が100mmであ り、上記した障害物や設置物が存在する場合には、その部分の測定は困難で、特 にその障害物や設置物とコンクリート壁面との離間間隔が少ないときは、測定は 不可能であった。
【0005】 更に、上記したように、従来の測定器では測定できる箇所が断片的で測定デー タが少なく不連続であったので、コンクリート内鉄筋の劣化診断が信憑性に欠け ていた。
【0006】 本考案の目的は、測定すべきコンクリート壁面前に障害物や設置物が存在する 場合でも、そのコンリクート壁面からの離間間隔が若干あれば連続測定が可能と なるようにして、上記した問題をすべて解決した鉄筋腐食測定器を提供すること である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このために本考案は、鉄筋コンクリート構造物内の鉄筋の自然電位値をコンク リート壁面から検出するセンサの複数個を列状に配置した棒状の測定器本体部と 、該測定器本体部のほぼ中央部から直立させた把手とを具備するように構成した ものである。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。図1はその一実施例のコンクリート 内鉄筋腐食測定器の側面図、図2は同測定器の平面図、図3は同測定器の底面図 である。1は重量の軽いプラスチックで構成された棒状の測定器本体部1であっ て、その中央部分にバネ部2によって把手部3が直立状態で結合されている。4 は測定器本体部1を把手部3に支持する圧力伝達板であり、測定器本体部1より も剛性の強い材料で形成されている。上記測定器本体部1には、その底面に複数 のセンサ5が測定器本体部1の長手方向に沿って1列に配列され、そこには照合 電極としての飽和硫酸銅電極6が装備されている。そして、測定器本体部1のセ ンサ5の各々は、把手部3内に設けられたリレー回路7により切換制御され、各 センサ5での検知結果が連続的に取り込まれるようになっている。なお、本実施 例の測定器Aは、圧力伝達板4の頂部(把手部3への結合部)とセンサ5の先端 部との間の距離や測定器本体部1の横幅が50mm以下に設定されている。
【0009】 本実施例の測定器Aで行う鉄筋の腐食の調査測定は、次のメカニズムを利用す るものである。すなわち、コンクリート内の鉄筋が腐食すると、その腐食してい る部分とそうでない部分とで自由エネルギーに差が生じる。これが熱力学的には 系の安定化のためにエネルギーを放出する。このエネルギーが起電力となり、腐 食部分がアノードとなって酸化反応を起こし、他の部分はカソードとなって還元 反応を起こす。すなわち、腐食電池とでもいうべきものが形成され、腐食の進行 に伴って腐食電流がコンクリート内に存在する。
【0010】 そこで、このような状態の鉄筋コンクリート構造物のコンクリート壁面に水道 の水等の導電性のある水を充分散布し、照合電極となる硫酸銅電極6(センサ5 )を押し当てることにより、自然電位値が検出されるので、その大きさによって コンクリート内の鉄筋の腐食度合を知ることができるのである。
【0011】 測定に当たっては、把手部3により測定器本体部1の底面の各センサ5を測定 すべきコンクリート壁面に押し当てる。このとき、把手部3に加えた押当力がバ ネ部2や圧力伝達板4により測定器本体部1の中央部と両端部分に伝達され、こ の結果各センサ5が均一な圧力でコンクリート壁面に圧接されるようになる。
【0012】 ところで、図4に示すように、測定すべきコンクリート壁面10に相互の離間 距離L1が100mm、コンクリート壁面10に対する離間距離L2が50mm で設置物11、12が存在する場合では、従来の測定器ではその設置物11、1 2を動かして測定を行い、その後に元に戻すという作業が必要であった。
【0013】 しかし、本実施例の測定器Aを使用する場合には、設置物11、12の間に縦 方向に測定器Aの測定器本体部1を挿入してコンクリート壁面10にセンサ部5 を押し当てて、コンクリート内の鉄筋の自然電位を検出することができる。更に 、この測定器本体部1を横方向に90度回転させれば、その測定器本体部1が設 置物11、12とコンクリート壁面10との間に入り込み、従来では影となって いた部分までも測定が可能となる。
【0014】 図5はコンクリート壁面10にボルトで固定した筋金物13に受金物14を支 持させて、その受金物14上にケーブル15を支持させた構造を示す図である。 このような構造は、電気通信事業者や電力事業者により地下トンネル構造物設備 の一部とし良く利用されている。電気通信事業者であればケーブル15とは通信 用ケーブルであり、電力事業者であれば送電用ケーブルである。
【0015】 このような構造の測定箇所では、測定器Aの測定器本体部1を横状態でケーブ ル15の間に挿入し、コンクリート壁面10に各センサ5を圧接させて測定でき る。また、その測定器本体部1を横方向に90度回転させれば、ケーブル15の 影になった部分の測定も可能となる。
【0016】
【考案の効果】
以上から本考案によれば、次に述べるような利点がある。(1).従来の測定 器では測定できなかった狭隘箇所での測定が可能となる。(2).測定すべきコ ンクリート壁面前に障害物や設置物があっても、それらの裏側に測定器本体部を 入り込ませることができるので、測定データを豊富に連続的に得ることができ、 コンクリート内鉄筋の劣化診断に正確を期することができる。(3).測定すべ きコンクリート壁面前に障害物や設置物があっても、それらを移動させることな く測定できるので、測定開始前の作業がなくなり、迅速且つ低コトスでの測定作 業が可能となる。(4).以上から、コンクリート内鉄筋の劣化調査に手間がか からず、また信頼性の高い劣化診断ができ、劣化の早期発見が可能となって、前 もって維持修理の対策を企てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例のコンクリート内鉄筋腐
食測定器の側面図である。
【図2】 同実施例の測定器の平面図である。
【図3】 同実施例の測定器の底面図である。
【図4】 同実施例の測定器による測定説明図であ
る。
【図5】 同実施例の測定器による測定説明図であ
る。
【符号の説明】
A:コンクリート内鉄筋腐食測定器、1:測定器本体
部、2:バネ部、3:把手部、4:圧力伝達板、5:セ
ンサ、6:飽和硫酸銅電極、7:リレー回路、10:コ
ンクリート壁面、11、12:設置物、13:筋金物、
14:受金物、15:ケーブル。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート構造物内の鉄筋の自
    然電位値をコンクリート壁面から検出するセンサの複数
    個を列状に配置した棒状の測定器本体部と、該測定器本
    体部のほぼ中央部から直立させた把手とを具備すること
    を特徴とするコンクリート内鉄筋腐食測定器。
  2. 【請求項2】 上記複数個のセンサを切り換えるリレ
    ー回路を具備することを特徴とする請求項1に記載のコ
    ンクリート内鉄筋腐食測定器。
JP1991020442U 1991-03-07 1991-03-07 コンクリート内鉄筋腐食測定器 Expired - Lifetime JP2554340Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019027072A (ja) * 2017-07-27 2019-02-21 清水建設株式会社 計測器

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JPS62130348A (ja) * 1985-09-24 1987-06-12 コ−ルブランド リミテツド 腐食検出装置

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