JPH04109265U - バタフライ弁 - Google Patents

バタフライ弁

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JPH04109265U
JPH04109265U JP1304691U JP1304691U JPH04109265U JP H04109265 U JPH04109265 U JP H04109265U JP 1304691 U JP1304691 U JP 1304691U JP 1304691 U JP1304691 U JP 1304691U JP H04109265 U JPH04109265 U JP H04109265U
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JP
Japan
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valve
valve body
vortex
fluid
force
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Withdrawn
Application number
JP1304691U
Other languages
English (en)
Inventor
加藤弓記也
睦 辻野
竹内仁司
直 北村
Original Assignee
愛三工業株式会社
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Publication date
Application filed by 愛三工業株式会社 filed Critical 愛三工業株式会社
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Publication of JPH04109265U publication Critical patent/JPH04109265U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁体に作用するアンバランストルクを低減し
得る簡単な構造のバタフライ弁を提供する。 【構成】 弁軸3の上流側に三角柱状の整流板5が、弁
軸3と平行に、且つ整流板5の横断面の三角形の頂点又
は底辺を弁軸側に向けて配設される。整流板5の厚さが
弁軸3の直径以下に設定される。バラフライ弁の弁体4
が中間開度状態で、流体通路内を流体が流れた場合、弁
体4の背後(下流側)の一部分に流体の渦が発生し、こ
の渦によって、弁体4には閉弁方向の力つまりアンバラ
ンストルクが作用するが、弁体4の上流側に設けた整流
板5によって弁体4の前部(上流側)にも渦が発生し、
この渦によって弁体4には開弁方向の力が作用し、弁体
4に作用するアンバランストルクは低減される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、バタフライ弁に関し、特に、流体から弁体が受けるアンバランスト ルクを軽減し得るバタフライ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、バラフライ弁が中間開度状態にあり、流体を上から下に流した場合の 、弁内各所における流体の流れ方向を示したものであるが、この図からわかるよ うに、弁体30の背後の一部分に流体の渦が発生し、この渦によって、弁体30 には閉弁方向の力Fが作用する。このため、中間開度位置の弁体にアンバランス トルクが発生し、弁体を開く際にはそのトルクに打ち勝つ力が必要となる。また 、弁体の開度をモータ等により駆動制御する場合、流体が流れることにより、ア ンバランストルクが発生し、弁のコントロール性能が低下する課題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、従来、バタフライ弁の弁体の一部に翼を取付け、その翼に生じる揚力 によって、弁体に生じるアンバランストルクを打ち消すようにしたバタフライ弁 が提案されている(実開平2−29324号公報等参照)。
【0004】 しかし、このバタフライ弁は、回動する薄い金属板の弁体上に、脚部を介して 所定形状の翼を固定する必要があるため、高い信頼性を保持することは容易では なく、また、弁の全開時には、その翼が弁の有効開口面積を狭め、流体の流通抵 抗を少なからず増大させる課題があった。
【0005】 本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、弁体に作用するアン バランストルクを低減し得ると共に、簡単な構造で信頼性の高いバタフライ弁を 提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために、本考案のバタフライ弁は、円筒状の流体通路内に弁体を固定した 弁軸が流体通路の横断方向に軸支されてなるバタフライ弁において、弁軸の上流 側に三角柱状の整流板が、弁軸と平行に、且つ整流板の横断面の三角形の頂点又 は底辺を弁軸側に向けて配設され、整流板の厚さが弁軸の直径以下に設定されて 構成される。
【0007】
【作用】
バラフライ弁の弁体が中間開度状態にあり、流体通路内を流体が流れた場合、 弁体の背後(下流側)の一部分に流体の渦が発生し、この渦によって、弁体には 閉弁方向の力つまりアンバランストルクが作用する。
【0008】 しかし、弁体の上流側に設けた整流板によって弁体の前部(上流側)にも渦が 発生し、この渦によって弁体には開弁方向の力(上記閉弁方向の力より小さい力 )が作用し、弁体に作用するアンバランストルクは低減される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】 図1はバタフライ弁の縦断面図を示している。円筒状の弁ハウジング1内には 流体通路2が形成され、その流体通路2内に弁軸3が通路の横断方向つまり水平 方向に軸支され、弁軸3に円盤状の弁体4が固定される。
【0011】 その弁軸3の上方(上流側)に整流板5が弁軸3と平行に配設される。この整 流板5は、断面を二等辺三角形とする三角柱状に形成され、その三角形の頂点を 弁軸3側に向け、両端を弁ハウジング1の壁部に固定して水平に取付けられる。 この整流板5の厚さ(二等辺三角形の底辺の長さ)は弁軸3の直径以下に設定さ れる。
【0012】 図2は、上記構成のバタフライ弁について、コンピュータを使用して有限要素 法による流体のシミュレーション解析(二次元解析)を行なった際の、弁ハウジ ング内各部分における流体の流速と方向を示した図である。また、図3のグラフ は、上記構成のバタフライ弁に実際に流体を流した際、弁体4の角度を全閉から 全開まで変化させたときの弁体4にかかるトルクの変化を測定した結果をグラフ にしたものであり、曲線Aは従来のバタフライ弁の場合、曲線Bは整流板5を設 けた本考案のバタフライ弁の場合を示している。
【0013】 図2の各矢印はその長さが流体の流速を示し、矢印の方向が流体の方向を示し ているが、この図から、弁体4の左側に渦S1が発生しているのがわかり、この 渦S1によって、弁体4に閉じ方向の力F1が作用する。
【0014】 しかし、弁体4の上部の右側にも弱い渦S2が発生していることがわかる。こ の渦S2は整流板5によって生じたものであり、この渦S2によって、弁体4に 開き方向の力F2が作用する。この力F2は力F1に比べ弱いものであるが、力 F1に比べ軸中心からより離れた位置に発生するため、弁体に生じるトルクは弱 くはない。このため、弁体4に作用する閉じトルクは、整流板5を取付けない従 来のバタフライ弁に比べ、充分に低減される。
【0015】 このことは、図3のグラフから、例えば、弁体の開度が60度の場合、本案の バタフライ弁は、整流板5を取付けない従来の弁に比べ、そこに作用するアンバ ランストルクつまり閉じトルクが1/3以下に減少していることがわかる。
【0016】 さらに、整流板5が弁軸3の真上に位置し、整流板5の厚さが弁軸3の直径以 下に設定されているため、整流板5を設けたことによって、弁の全開時に、有効 開口面積が狭められる問題は発生しない。
【0017】 図4は他の実施例を示し、ここでは、上記の整流板5と逆方向の断面を有する 整流板6を弁軸3の上方に配設した例を示している。即ち、整流板6は、上記と 同様に断面を二等辺三角形とする三角柱状に形成され、その三角形の底辺を弁軸 3側に向け、両端を弁ハウジング1の壁部に固定して水平に取付けられる。この 整流板6の厚さ(二等辺三角形の底辺の長さ)は、上記と同様に弁軸3の直径以 下に設定される。
【0018】 図5は、上記構成のバタフライ弁について、上記と同様に有限要素法による流 体のシミュレーション解析(二次元解析)を行なった際の、弁ハウジング内各部 分における流体の流速と方向を示した図である。また、図6のグラフは、上記構 成のバタフライ弁に実際に流体を流した際、弁体4の角度を全閉から全開まで変 化させたときの弁体4にかかるトルクの変化を測定した結果をグラフにしたもの であり、曲線Aは従来のバタフライ弁の場合、曲線Cは整流板6を設けた本考案 のバタフライ弁の場合を示している。
【0019】 図5から、弁体4の左側に渦S4が発生し、弁体4の上部の右側にも弱い渦S 5が発生していることがわかる。渦S4によって、弁体4に閉じ方向の力F4が 作用するが、弁体4の上部の右側にも弱い渦S5が発生し、この渦S5によって 、弁体4に開き方向の力F5が作用する。この力F5は力F4に比べ弱いもので あるが、力F4に比べ軸中心からより離れた位置に発生するため、弁体に生じる トルクは弱くはない。このため、弁体4に作用する閉じトルクは、整流板6を取 付けない従来のバタフライ弁に比べ、充分に低減される。
【0020】 このことは、図6のグラフから、例えば、弁体の開度が60度の場合、本案の バタフライ弁は、整流板6を取付けない従来の弁に比べ、そこに作用するアンバ ランストルクつまり閉じトルクが2/3以下に減少し、また、弁体の開度が70 度の場合、アンバランストルクがゼロとなっていることがわかる。
【0021】 なお、上記実施例では、整流板として断面を二等辺三角形とする三角柱を使用 したが、その三角柱の断面形状は、直角三角形など二等辺三角形以外のものでも 、アンバランストルクを低減できる効果を有する。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のバタフライ弁によれば、弁軸の上流側に三角柱 状の整流板が、弁軸と平行に、且つ整流板の横断面の三角形の頂点又は底辺を弁 軸側に向けて配設され、整流板の厚さを弁軸の直径以下とするように構成したか ら、バラフライ弁の弁体が中間開度状態にあり、流体通路内を流体が流れた場合 、弁体の背後(下流側)の一部分に流体の渦が発生し、この渦によって、弁体に は閉弁方向の力が作用するが、弁体の上流側に設けた整流板によって弁体の前部 (上流側)にも渦が発生し、この渦によって弁体には開弁方向の力(上記閉弁方 向の力より小さい力)が作用し、弁体に作用するアンバランストルクは低減され る。
【0023】 また、整流板が弁軸と平行に位置し、整流板の厚さが弁軸の直径以下に設定さ れているため、整流板を設けたことによって、弁の全開時に、有効開口面積が狭 められる問題は発生しない。さらに、この整流板は弁ハウジング内の壁部に容易 に一体形成することができ、又は別部材としてビス等により容易に固定すること ができ、弁の信頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】バタフライ弁の断面図である。
【図2】流体の流速と方向を示すシミュレーション解析
図である。
【図3】弁の開度に対する弁体にかかるトルクのグラフ
図である。
【図4】他の実施例のバタフライ弁の断面図である。
【図5】他の実施例の流体の流速と方向を示すシミュレ
ーション解析図である。
【図6】他の実施例の弁の開度に対する弁体にかかるト
ルクのグラフ図である。
【図7】従来のバタフライ弁における作用説明図であ
る。
【符号の説明】
1−弁ハウジング、2−流体通路、3−弁軸、4−弁
体、5−整流板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 北村 直 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の流体通路内に弁体を固定した弁
    軸が該流体通路の横断方向に軸支されてなるバタフライ
    弁において、該弁軸の上流側に三角柱状の整流板が該弁
    軸と平行に、且つ該整流板の横断面の三角形の頂点又は
    底辺を該弁軸側に向けて配設され、該整流板の厚さが該
    弁軸の直径以下に設定されていることを特徴とするバタ
    フライ弁。
JP1304691U 1991-03-11 1991-03-11 バタフライ弁 Withdrawn JPH04109265U (ja)

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JP1304691U JPH04109265U (ja) 1991-03-11 1991-03-11 バタフライ弁

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JPH04109265U true JPH04109265U (ja) 1992-09-22

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ID=31901310

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JP1304691U Withdrawn JPH04109265U (ja) 1991-03-11 1991-03-11 バタフライ弁

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10142197B4 (de) * 2001-05-30 2009-07-30 Mitsubishi Denki K.K. Ansaugluftstrom-Steuervorrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10142197B4 (de) * 2001-05-30 2009-07-30 Mitsubishi Denki K.K. Ansaugluftstrom-Steuervorrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine

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