JPH0410882Y2 - - Google Patents

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JPH0410882Y2
JPH0410882Y2 JP1985116592U JP11659285U JPH0410882Y2 JP H0410882 Y2 JPH0410882 Y2 JP H0410882Y2 JP 1985116592 U JP1985116592 U JP 1985116592U JP 11659285 U JP11659285 U JP 11659285U JP H0410882 Y2 JPH0410882 Y2 JP H0410882Y2
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oil
water
rubber
norbornene
dispersed
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、各種の油水混合物、特に都市下水、
工場廃水中に含まれる油分の除去に好適な油吸着
材に関するものである。
従来の技術 従来、水中に分散している油の吸着剤として、
活性炭が用いられている。しかしながら、活性炭
の油滴の吸着能力はあまり良好ではなく、油吸収
性ゴム粉末を使用することが考えられる。油吸収
性ゴムとして代表的な、ノルボルネンを開環重合
して得られるノルボルネン系ゴムは、その組成か
らして石油系の油と高い相溶性を有し、水に不溶
であるので水中の油滴の捕集剤として優れた特性
を有している。しかしながら、油吸収性ゴム粉体
を油吸収に利用する方法としては、水面上の油を
捕集するため徹布する程度で、未だ水中に分散し
た油滴を捕集するための使用方法は確立されてい
ない。
考案が解決しようとする問題点 ノルボルネン系ゴムは後述の実験例に見られる
如く、活性炭に較べて極めて高い油吸着能力を示
すものであるが、石油系の油とは相溶性があり、
油を吸収してゲル化するので、ゲル化した粒子が
接合して団塊状になるため、例えば前記ゴム粉末
を水処理槽に充填し油含有被処理水を導入したと
き、導入口側で目詰りを起したり、偏流を生ずる
ので充填して使用できない欠点がある。
問題点を解決するための手段 本考案者らは、上記欠点に鑑み、油吸収性ゴム
の代表的なものとしてノルボルネン系ゴム粉末を
用い、粉体粒子のゲル化による目詰り等を防止す
ることについて検討を重ね、材に透水性繊維布
を用い、この繊維布中に油吸収性ゴム粉末が個々
の粒子状態で分散し付着しておればよいことを見
出し、本考案を完成した。
本考案に係る油吸着材は、透水性繊維布の内部
に、ノルボルネン系ゴム粉末が分散して前記繊維
布の繊維に付着し、前記透水性繊維布外表面に透
水性保護シートが積層されていることを特徴とす
るものである。
本考案に係る油吸着材の実施例を図面に基いて
説明すると、第1図は、本体の一部拡大断面図
で、繊維2により構成された例えば不織布1の立
体網状体中に、油吸収性ゴムの代表的なものとし
てのノルボルネン系ゴム粉末粒子3が分散し、ゴ
ム粒子はこの繊維2に点接着、又は点融着した状
態で付着している。不織布は通水のため粗目のも
のがよい。
ノルボルネン系ゴムは、通常粒径1mm以下、平
均粒径0.3〜0.4mmの粉体であつて、ゴムラテツク
スまたは接着用の合成樹脂エマルジヨンで浸漬ま
たは吹付処理した不織布ウエブ中に、ゴム粉末を
抄き込み分散させ、繊維表面の接着膜にゴム粒子
を付着させるか、あるいは不織布繊維を熱可塑性
合成樹脂を用いて紡糸し、不織布ウエブ中にゴム
粉末を抄き込んで分散させ、熱融着によるウエブ
接合時に繊維にゴム粉末を点融着による付着を起
させるなどの方法で製造することができ、ゴム粉
末の添加量は不織布100重量部に対し100〜300重
量部の範囲が好適である。
なお、上記のように、ゴム粉末は不織布製造時
のウエブの繊維面の接着力を利用し付着させてい
るので、取扱の際、ゴム粉末が不織布本体から離
脱するおそれがある場合を考慮し、第2図に示す
ようにゴム粉末を分散させた不織布本体の両面
に、透水性の保護シート4が積層されている。保
護シートとしては、耐油性の良好な薄手の不織布
が好ましく用いられる。
作 用 本考案に係る油吸着材は、不織布の立体網状体
中に油吸収性ゴム粉末粒子が分散しているので、
油含有被処理水は、網状体中を自由に流通し、こ
の間、ゴム粒子は水中の油分を吸着除去する。ゴ
ム粒子は相互に距離を隔てて分散しており、油を
吸収して膨潤しても接合せず、団塊となり、網状
体を目詰りさせるおそれがない。
従つて、油分除去用の処理槽中に層状に重ね、
あるいは円筒状に巻き円筒形処理槽中に充填し、
若しくは、本考案油吸着材をチツプ状に裁断して
このチツプを処理槽中にランダムに充填すること
により、目詰りや偏流を生ずることなく、油含有
水を処理することができる。
考案の効果 ノルボルネン系ゴムの油吸着例を示すと、灯油
を水中に分散させ100ppm濃度の被処理水を調製
し、この被処理水250mlに対しゴム粉末を100mg添
加し、30分間浸透攪拌の後、吸油量を測定した結
果、残油濃度10ppm、除去率90%、濃度10ppmに
おける吸着当量(吸着剤1gに対して吸着される
油のg数)は、0.1g/gであつた。これに対し、
活性炭の10ppmにおける吸油当量は0.024g/gで
あり、吸油能力を前記ノルボルネン系ゴムと同様
にして活性炭及び無機鉱物質吸着剤を用いて実験
した結果を第3図に示す。図中、曲線はノルボ
ルネン系ゴム、曲線は活性炭、曲線は無機鉱
物質吸着剤の実験結果である。この図から示され
るように、ノルボルネン系ゴムは極めて高い油の
吸着能力を有し、活性炭に対し4倍も優れてい
る。
このようなノルボルネン系ゴムを本考案の油吸
着材として構成することにより、廃水処理装置用
充填材として使用し、被処理水中の油分を効果的
の除去することができる。すなわち、前記した如
くノルボルネン系ゴムを、そのままの状態で用い
る場合はゲル化し団塊状となるのに対し、本考案
の如く適度に分散させた吸着材とすることにより
単独で用いる場合に比し、約20倍〜30倍の処理時
間に延長できるという効果を発揮することができ
る。さらに、本考案の油吸着材は、シート状であ
るので、ロール巻きして運搬や保管等を行なうこ
とができるので、取扱性も良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る油吸着材本体の一部拡
大断面図で、第2図は本考案の一部拡大断面図
で、第3図はノルボルネン系ゴムと他の吸着剤と
を比較した油の吸着曲線の図面である。 1……不織布、2……繊維、3……三円ゴム粒
子、4……保護シート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 透水性繊維布の内部に、ノルボルネン系ゴム粉
    末が分散して前記繊維布の繊維に付着し、前記透
    水性繊維布外表面に透水性保護シートが積層され
    ているこを特徴とする油吸着材。
JP1985116592U 1985-07-31 1985-07-31 Expired JPH0410882Y2 (ja)

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JP1985116592U JPH0410882Y2 (ja) 1985-07-31 1985-07-31

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JP1985116592U JPH0410882Y2 (ja) 1985-07-31 1985-07-31

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JPS6227702U JPS6227702U (ja) 1987-02-19
JPH0410882Y2 true JPH0410882Y2 (ja) 1992-03-18

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55104381A (en) * 1979-02-02 1980-08-09 Agency Of Ind Science & Technol Three-dimensional palm shell fiber assembly and oil-containing waste water treatment using the same

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55104381A (en) * 1979-02-02 1980-08-09 Agency Of Ind Science & Technol Three-dimensional palm shell fiber assembly and oil-containing waste water treatment using the same

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Publication number Publication date
JPS6227702U (ja) 1987-02-19

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