JPH0410810Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0410810Y2
JPH0410810Y2 JP11477286U JP11477286U JPH0410810Y2 JP H0410810 Y2 JPH0410810 Y2 JP H0410810Y2 JP 11477286 U JP11477286 U JP 11477286U JP 11477286 U JP11477286 U JP 11477286U JP H0410810 Y2 JPH0410810 Y2 JP H0410810Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bevel
diamond
guide part
upper guide
cusp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11477286U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6320812U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11477286U priority Critical patent/JPH0410810Y2/ja
Publication of JPS6320812U publication Critical patent/JPS6320812U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0410810Y2 publication Critical patent/JPH0410810Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、臼歯咬合面等の窩洞にレジン充填に
よる修復を行うため窩縁に沿つてベベルを形成す
るのに用いるダイヤモンドバーに関する。
〔従来の技術〕
近年、修復用レジンの機械的性質が改善された
りエナメル質を酸処理することで歯質との接着性
が向上した酸処理応用コンポジツトレジン修復法
が開発され、歯科の臨床に広く応用されている。
酸処理法を応用したレジン充填においては、窩縁
のエナメル質の接着面積を大きくして辺縁封鎖性
と保持力の向上をはかることが重要とされ、窩縁
にベベル、即ち斜面を形成するためのベベル付与
バーが既に開示されている〔乳臼歯咬合面におけ
るレジン充填に関する研究、第1報 ベベル付与
バーの試作とその有用性、二木昌人ほか、小児歯
科学雑誌、23(3):695−701 1985参照〕。
第7a図は同誌に開示されたラウンドベベル用
のベベル付与バー、第7b図はストレートベベル
用のベベル付与バーである。同誌は、これらのベ
ベル付与バーの使用により、窩洞に比較的均一か
つ確実な形態のベベルが形成でき、臨床的にも有
用性の高いものと考えられると記載している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、同誌には、乳前歯平滑面においては、
ほぼ良好なベベルの形成状態が観察されたが、乳
臼歯咬合面では、咬頭内斜面の傾斜が大きい部分
で、ベベル付与バーの歯面へのガイド部の当たり
によつてベベルの形成量が小さいことが記載され
ている。
以下、第7a図及び第7b図によつて問題点を
説明する。
図中、aは回転棒本体、bは上部ガイド部、c
はダイヤモンド砥粒を固着した研削部、dは先端
ガイド部、eは咬頭内斜面、fは窩洞壁、gは上
部ガイド部bの下面、hは研削中のベベルであ
る。
図で示すように、窩洞壁fに対して咬頭内斜面
eの傾斜角度が90°を越える場合には、上部ガイ
ド部bはその周端縁部が咬頭内斜面eの接点状に
接触しながら、窩洞壁fに接触している先端ガイ
ド部dと共にベベル付与バーを案内してベベルh
が研削される。この結果、形成されたベベルは横
方向に波状の起伏が多く形状が一定となりにくい
欠点があつた。
加えて、上述したように、ベベル付与バーは、
上部ガイド部bの下面gが平面、即ち同心円形に
形成されているため、咬頭内斜面eの傾斜角度が
図のように鈍角の場合には、上部ガイド部bの周
端縁部が咬頭内斜面eに当たつて研削を邪魔し、
例えば所定の幅0.5mm、深さ0.5mmを要するベベル
の研削ができなかつた。
上述の点が臼歯におけるベベル形成で好結果を
得にくい主原因であると観察される。
更に、上部ガイド部bの周端縁部は下面gとの
間に略直角の角部を形成しているのでベベルh上
方の咬頭内斜面eを傷つけ細い溝を生ずるような
こともあつた。
本考案は、従来のベベル付与バーの有する欠点
を除去した歯科用のベベル形成ダイヤモンドバー
を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の歯科用ベベル形成ダイヤモンドバー
は、その目的を達成するため、先端案内部、それ
より大径の上部案内部、及び前記両案内部の中間
に固定されたダイヤモンド研削部からなる回転棒
本体と、該回転棒本体をその基部で回転自在に支
持する柄とからなる歯科用ベベル形成ダイヤモン
ドバーにおいて、上部案内部がダイヤモンド研削
部に至る個所に回転体形のテーパ面を形成したこ
とを特徴とする。
〔実施例〕
次に本考案の特徴を実施例により具体的に説明
する。
第1図及び第2図において、本考案の歯科用ベ
ベル形成ダイヤモンドバーは、先端案内部3、そ
れより大径の上部案内部4及び前記案内部の中間
に固定されたダイヤモンド研削部5からなる回転
棒本体1と、回転棒本体1をその基部で回転自在
に支持する柄2とからなる。
本考案に係る回転棒本体1では、上部案内部4
がダイヤモンド研削部5に至る個所に截頭円錐形
のテーパ面6が形成されている。このため第1図
で示すように、上部案内部4のテーパ面6及び先
端案内部3がそれぞれ臼歯7の咬頭内斜面8及び
窩洞壁9に、回転棒本体1の軸線を含む縦断面上
で線状に接触して、ダイヤモンド研削部5による
ベベル10の研削を案内する。先端案内部3及び
上部案内部4の2個所で略線状の接触をなすこと
により、ベベル10の形状が一定したものとな
る。
テーパ面6が咬頭内斜面8に、第1図における
ように線状に接触しない場合においても、複雑な
曲面からなる前記斜面にテーパ面6が略一定の幅
をもつて帯状に接触しながらダイヤモンドバーを
案内して行くことになる。このため、従来のベベ
ル付与バーが、咬頭内斜面に上部案内部の周端縁
部で接点を連続させたような線状に接触しながら
案内されていた場合より、ベベル10の形状が安
定したものとなる。
また、上部案内部4にテーパ面6を形成したの
で、ダイヤモンド研削部5が略その上端ないし下
端まで咬頭内斜面8及び窩頭壁9に充分に接触し
て所定の幅及び深さを有するベベル10を形成さ
れ易くする。
更に、上部案内部4の周端縁部はテーパ面6と
縦断面方向に鈍角をなしているため、誤つて歯の
エナメル質を傷つけるようなことがない。
上部案内部4のテーパ面6及び先端案内部3に
は摩擦及びそれに伴う発熱、音の発生を軽減し且
つダイヤモンドバーの寿命を長くするためテフロ
ン等による樹脂コーテイングを施しておくことが
好ましい。
第3図によつて好適例を説明する。ダイヤモン
ド研削部5は上半部が0を中心とする円弧FOB
を先端案内部3の基端部の回りに回転させた回転
体形に形成され、下半部が直角三角形BOEを前
記基端部の回りに回転させた截頭円錐形に形成さ
れている。ダイヤモンド研削部5はこのような形
状を有するため、形成されたベベル10と窩洞壁
9とにより形成される窩縁が鋭く尖るようなこと
はない。また修復物の厚みが厚くなり、修復も行
ない易い。ストレスの集中も回避され修復物は破
損しにくい。
もし、ダイヤモンド研削部5を0を中心とする
OFBDの単純な円弧を先端案内部3の回りに回転
させた回転体形に形成した場合には、第4図に示
したGの部分のように削られることになり、修復
物の厚みはCDのように薄くなる。このため修復
が困難となり、且つストレスが集中するため破損
し易くなる恐れがある。
本考案においては、上述したように窩縁が尖る
ようなことなく、且つ修復物の厚みが厚いベベル
を形成することができる。
第5図及び第6図の例は、本考案の歯科用ベベ
ル形成ダイヤモンドバーの他の1例を示すもの
で、ダイヤモンド研削部5がやや縦長に形成され
ていることを除いては前例と同じである。このよ
うに、歯科用ベベル形成ダイヤモンドバーは削る
場所に応じて研削部の長さを変えることができ
る。上顎前歯11に対しては、先端案内部3を上
顎前歯11の唇側面に当接させ、上部案内部4の
周端縁部を予め整理された破折端12側に当接さ
せながら研削してベベル10を形成する。この例
のダイヤモンドバーの使用では傾斜面があるので
歯面形状に対する自由度(逃げ)がある。
以上、上部案内部4からダイヤモンド研削部5
に至るテーパ面6は截頭円錐形のものについて説
明したが、その他円形、楕円形等の回転体の一部
の曲面からなるテーパ面であることもできる。
歯科用ベベル形成ダイヤモンドバーを形成する
主材料はステンレス鋼が適当な材料である。ま
た、ダイヤモンド研削部は従来技術によつて回転
棒本体の回りにダイヤモンド砥粒と結合材の金属
粉とを一緒に焼結して常法により接合される。
〔考案の効果〕
本考案の歯科用ベベル形成ダイヤモンドバーに
よれば、上部案内部にダイヤモンド研削部に至る
回転体形のテーパ面を形成したので、ダイヤモン
ドバーは咬頭内斜面に上部案内部のテーパ面を接
触させ、咬頭壁に先端案内部を接触させて案内さ
れながらベベルを形成する。また上部案内部のテ
ーパ面は咬頭内斜面に略一致するようなテーパを
もつて形成されているので、ダイヤモンド研削部
は殆ど咬頭内斜面に邪魔されることがない。従つ
て臼歯等の窩洞に正確且つ均一な一定のベベルを
容易に形成できる。さらにテーパ面の形成により
上部案内部の周縁角部は鈍角であるため樹脂コー
テイングと相まつて歯を傷つけるようなことがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の歯科用ベベル形成ダイヤモン
ドバーをエナメル質窩縁に形成中のベベルと共に
示す第2図−線における側面図、第2図は同
じく斜視図、第3図は第1図の歯科用ベベル形成
ダイヤモンドバーのダイヤモンド研削部の形状の
好適例を示す概念図的正面図、第4図は縦断面が
円弧からなるダイヤモンド研削部を有するダイヤ
モンドバーにより形成されたベベルを示す説明
図、第5図は本考案の他の例の歯科用ベベル形成
ダイヤモンドをエナメル質窩縁に形成中のベベル
と共に示す第6図−線における側面図、第6
図は同じく正面図、第7a図は従来のベベル付与
バーをエナメル質窩縁に形成中のベベルと共に示
す側面図、第7b図は従来の他の例のベベル付与
バーをエナメル質窩縁に形成中のベベルと共に示
す側面図である。 1……回転棒本体、2……柄、3……先端案内
部、4……上部案内部、5……ダイヤモンド研削
部、6……テーパ面、7……臼歯、8……咬頭内
斜面、9……窩洞壁、10……ベベル、11……
上顎前歯、12……破折端、a……回転棒本体、
b……上部ガイド部、c……研削部、d……先端
ガイド部、e……咬頭内斜面、f……窩洞壁、g
……下面、h……ベベル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端案内部、それより大径の上部案内部及び前
    記両案内部の中間に固定されたダイヤモンド研削
    部からなる回転棒本体と、該回転棒本体をその基
    部で回転自在に支持する柄とからなる歯科用ベベ
    ル形成ダイヤモンドバーにおいて、上部案内部が
    ダイヤモンド研削部に至る個所に回転体形のテー
    パ面を形成したことを特徴とする歯科用ベベル形
    成ダイヤモンドバー。
JP11477286U 1986-07-25 1986-07-25 Expired JPH0410810Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11477286U JPH0410810Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11477286U JPH0410810Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6320812U JPS6320812U (ja) 1988-02-10
JPH0410810Y2 true JPH0410810Y2 (ja) 1992-03-17

Family

ID=30997813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11477286U Expired JPH0410810Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0410810Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4485037B2 (ja) * 2000-09-28 2010-06-16 株式会社ジーシー 歯科用ダイヤモンドバー
US20090170053A1 (en) * 2006-05-23 2009-07-02 Nihon University Cutting Bar for Dental Use
KR101524481B1 (ko) * 2013-01-15 2015-06-10 정진영 치경부 마모증 시술 도구
JP6462935B1 (ja) * 2018-06-18 2019-01-30 合同会社Wsptジャパン 義歯排列・調整用バー
JP7210167B2 (ja) * 2018-06-25 2023-01-23 マニー株式会社 咬合面形成用バー

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6320812U (ja) 1988-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5762497A (en) Endodontic dental instrument
US4474556A (en) Dental implant
US4830615A (en) Two-grit cutting and polishing instruments
US5395238A (en) Method of forming orthodontic brace
US4526542A (en) Dental burr and method of preparing a tooth
US5051093A (en) Root canal filling device including releasably reusable inserter tool
JP3388545B2 (ja) 歯内の欠陥を除去する装置および挿入物またはそのような装置のための器具
US6312256B1 (en) Dental ultrasound instrument for treating periodontal pockets
Sheets Dowel and core foundations
US5017137A (en) Dental tool reamer capable of following natural curvature of tooth canal
EP1108395A3 (en) Dental root canal therapeutic instrument
JPH0410810Y2 (ja)
US6705865B1 (en) Dental hand instrument
US6250925B1 (en) Dental prosthesis with multi-section infrastructure and method for replacement of teeth
US11471248B2 (en) Interproximal polishing bur
Davenport et al. Tooth preparation
SU1659037A1 (ru) Зубной бор
CN210433558U (zh) 一种便于剪切的补牙楔子
US4990090A (en) Endodontic post construction
US20050244786A1 (en) Dental finishing device
CN215425204U (zh) 一种牙科用抛光旋风轮
JP2825555B2 (ja) 人工歯根植込み溝加工用工具
JP3926787B2 (ja) 歯科用の歯牙研削のための研削バー
JPH0229932Y2 (ja)
US6533580B1 (en) Self-use dental instrument