JPH0410692B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電球口金形蛍光灯の電球口金固定方法
に関するものである。

従来例の構成とその問題点 非直線状蛍光灯、たとえばＵ字状蛍光灯や鞍状
蛍光灯と点灯装置とを一体化し、電球口金（以下
口金という）を取付けた電球口金形蛍光灯はすで
に知られている。この電球口金形蛍光灯において
は、口金の電気的絶縁を得るために、樹脂成形物
からなる電球口金取付部（以下口金取付部とい
う）を用い、これに複数個の孔を設けておき、そ
して口金取付部の外側に口金をねじ込んで取付
け、孔の位置する口金の部分にポンチなどで凹部
を設け、孔に凹部を突入させることにより、口金
取付部に口金を固定していた。

ところが、このような電球口金形蛍光灯は、電
球に比べて、寸法、重量ともにはるかに大きいた
め、電球用ソケツトに取付けるにあたつて、これ
に口金をねじ込む際に口金がソケツトに強くねじ
込まれやすく、強くねじ込まれた場合、口金に変
形が生じて、口金をソケツトから取外すときに口
金がソケツトにくい込んでしまい、口金の取外し
が困難となつたり、口金が口金取付部から外れて
しまうという問題があつた。

発明の目的 本発明はソケツトから口金を取外すときなどに
口金取付部から口金が離脱することがなく、口金
取付部に口金を強固に、しかも確実かつ迅速に取
付けることのできる電球口金形蛍光灯の電球口金
固定方法を提供するものである。

発明の構成 本発明の方法は樹脂成形物からなる口金取付部
の外側に口金を取付け、先端部が鋭角をなし、こ
の先端部に連なる胴部の終端にはと目移動阻止部
を有するピンの前記胴部の終端にはと目を挿入保
持し、前記ピンを前記口金および前記口金取付部
に貫通させたのち、前記ピンを引抜いてこれらに
ピンを残し、このはと目にて前記口金取付部に口
金を固定するようにしたものである。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について図面を用いて
説明する。

第１図に示すように、本発明の方法により得ら
れた一例の電球口金形蛍光灯は、内部に鞍状蛍光
灯などの非直線状蛍光灯、点灯管および安定器を
収納した硝子などからなるグローブ１および金属
などからなるカツプ状部２と、このカツプ状部２
に取付けられた樹脂成形物からなる口金取付部３
と、この口金取付部３にねじ込まれて取付けられ
た口金４とを主要部としている。

そして、上記口金取付部および口金は次のよう
な構造になつている。すなわち、第２図に示すよ
うに、口金取付部３は熱硬化性樹脂などで成形さ
れており、外周にねじ溝が形成されている。また
この口金取付部３には、複数の孔５が設けられて
いる。

一方、口金４は通常のものであつて、アルミニ
ウム、真ちゆうなどからなる口金シエル６と、絶
縁物７と、接点８とを有している。

そして、口金取付部３に口金４がねじ込まれて
取付けられ、複数個の孔５のうち、少なくとも１
個の孔に口金シエル６の外側からはと目１２が貫
通されている。

なお、はと目が挿入されていない孔に対して
は、従来どおりポンチなどで口金シエル６に凹部
１０を設け、この凹部１０を孔５に突入させてい
る。

かかる電球口金形蛍光灯の口金固定方法を第３
図ａ〜ｃを参照して説明する。

第３図ａは口金取付部３および口金の口金シエ
ル６にはと目を貫通する前の状態を示し、口金取
付部３に口金をねじ込んで取付け、先端部１１ａ
が鋭角をなし、この先端部１１ａに連なる胴部１
１ｂの終端にはと目移動阻止部１１ｃを有するピ
ン１１の胴部１１ｂにはと目１２を挿入保持して
いる。次に、胴部１１ｂにはと目１２を保持した
ピン１１を、エアーシリンダまたは機械的駆動方
法により水平に移動する。

そうすると、第３図ｂに示すように、ピン１１
の先端部１１ａは口金シエル６を突き破つて孔５
を貫通し、はと目１２のフランジ部が口金シエル
６に当る所でピン１１の駆動を停止する。そし
て、第３図ｃに示すように、口金取付部３および
口金シエル６からピン１１を引抜くと、ピン１１
によつて成形された口金シエル６の孔のエツジ部
がはと目１２に食い込む形となり、はと目１２は
口金取付部３および口金シエル６に残り、はと目
１２にて口金取付部３に口金が取付けられる。ピ
ン１１は引抜いた後、元の位置に戻す。

さらに強固に口金を口金取付部に固定するに
は、はと目と口金シエルとを半田付けすればよ
い。この場合には、はと目と口金シエルとが固定
されるだけでなく、はと目の孔に半田が侵入する
結果、口金の口金取付部への固定力が一層増強さ
れる効果がある。

なお、口金取付部が肉厚の薄い熱可塑性樹脂で
成形されている場合には、あらかじめはと目挿入
用の孔を設けておかなくてよい。

発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、口金を
樹脂成形物からなる口金取付部にはと目にて固定
するようにしているので、口金を口金取付部に強
固に固定することができ、しかも口金および口金
取付部にはと目を確実かつ迅速に固定することが
できる電球口金形蛍光灯の電球口金固定方法を提
供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法により得られた電球口金
形蛍光灯の一例の正面図、第２図は同じく口金部
分の拡大断面図、第３図ａ〜ｃは本発明の方法の
一実施例の工程図である。 １……グローブ、２……カツプ状部、３……口
金取付部、４……口金、５……孔、６……口金シ
エル、１１……ピン、１２……はと目。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 樹脂成形物からなる電球口金取付部の外側に
   電球口金を取付け、先端部が鋭角をなし、この先
   端部に連なる胴部の終端にはと目移動阻止部を有
   するピンの前記胴部にはと目を挿入保持し、前記
   はと目を保持した前記ピンを前記電球口金および
   前記電球口金取付部に貫通させたのち、前記ピン
   を引抜いて前記電球口金および前記電球口金取付
   部に前記はと目を残し、このはと目にて前記電球
   口金取付部に前記電球口金を固定することを電球
   口金形蛍光灯の電球口金固定方法。