JPH04105982U - コンプレツサ - Google Patents
コンプレツサInfo
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- JPH04105982U JPH04105982U JP889891U JP889891U JPH04105982U JP H04105982 U JPH04105982 U JP H04105982U JP 889891 U JP889891 U JP 889891U JP 889891 U JP889891 U JP 889891U JP H04105982 U JPH04105982 U JP H04105982U
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- refrigerant
- valve
- control valve
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- Pending
Links
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- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 14
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 14
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 2
- 230000005284 excitation Effects 0.000 abstract description 4
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000010079 rubber tapping Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンプレッサの吸入ポート及び吐出ポートで
発生する機械的騒音を著しく低減することを目的とす
る。 【構成】 バルブプレートの制御弁に対峙する部分に、
環状溝に連続しかつ制御弁の基端部に向かって延出する
延出溝を形成し、しかもこの延出溝の横断面積を制御弁
の基端部に向うほど徐々に小さく形成してなることを特
徴としている。 【効果】 制御弁が冷媒用開口部に当接したときに、冷
媒の圧力の急激な変動を緩和でき、制御弁の加振力を抑
制して打音を小さくでき、これにより、機械的騒音の発
生を低減できる。
発生する機械的騒音を著しく低減することを目的とす
る。 【構成】 バルブプレートの制御弁に対峙する部分に、
環状溝に連続しかつ制御弁の基端部に向かって延出する
延出溝を形成し、しかもこの延出溝の横断面積を制御弁
の基端部に向うほど徐々に小さく形成してなることを特
徴としている。 【効果】 制御弁が冷媒用開口部に当接したときに、冷
媒の圧力の急激な変動を緩和でき、制御弁の加振力を抑
制して打音を小さくでき、これにより、機械的騒音の発
生を低減できる。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車用冷房サイクルに使用するコンプレッサであって、吸
入ポート及び吐出ポートにおける騒音を低減したコンプレッサに関する。
【0002】
最近の自動車用空気調和装置に使用される容量可変斜板式コンプレッサは、図
6に示すように、冷媒を圧縮する圧縮室26と、冷媒の吸入ポート29および吐
出ポート33(以下総称して冷媒流通ポートと称す)との間をバルブプレート2
0により区画してあり、このバルブプレート20に、圧縮室26と各ポート29
,33とを連通する吸入口27及び吐出口28(以下総称して冷媒用開口部と称
す)を形成してある。
この吸入口27には、弾性的に当接して開閉する長尺板状の吸入弁34がバル
ブプレート20の圧縮室側に設けてあり、吐出口28には、同様の長尺板状の吐
出弁35がバルブプレート20の吐出ポート側に設けてある。
【0003】
これら各吸入口27及び吐出口28の周囲には、図7に示すように各々円環状
溝36,37が形成してあり、これら円環状溝36,37と各吸入口27及び吐
出口28との間に、吸入弁34、吐出弁35(以下総称して制御弁と称す)が当
接する当接面38,39が形成してある。円環状溝36,37は、冷媒の吸入あ
るいは吐出時に、吸入弁34あるいは吐出弁35が当接面38,39に当接する
ときの衝撃力を抑え、各吸入弁34あるいは吐出弁35を破損から保護するもの
である(例えば実開昭62−156,181号公報、実開昭63−113,77
9号公報等参照)。
【0004】
しかしながら、制御弁34,35は、冷媒の吸入工程あるいは吐出工程の度毎
に、冷媒用開口部27,28の周囲の当接面38,39に当接するため、この当
接時に打音が発生し、この当接が頻繁に繰り返されると、打音が機械的騒音とな
って外部に伝わり、問題となっていた。
本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、コンプレッサ
の冷媒流通ポートで発生する機械的騒音を大巾に低減することを目的とする。
【0005】
本考案は、冷媒流通ポートと圧縮室とを区画するバルブプレートに、これらを
連通する冷媒用開口部を設け、基端部をバルブプレートに固着するとともに先端
部を前記冷媒用開口部に開閉自在に弾性的に当接してなる制御弁を取付け、前記
バルブプレートの冷媒用開口部の周囲に環状溝を形成してなるコンプレッサにお
いて、バルブプレートの制御弁に対向する部分に、前記環状溝に連続しかつ前記
制御弁の基端部に向かって延出する延出溝を形成し、しかもこの延出溝の横断面
積を前記制御弁の基端部に向うほど徐々に小さく形成してなることを特徴とする
コンプレッサである。
【0006】
このように、本考案では、バルブプレートの制御弁に対峙する部分に、制御弁
の基端部に向かって延出する延出溝を形成し、しかも、この延出溝の横断面積を
制御弁の基端部に向うほど徐々に小さく形成しているため、制御弁が冷媒用開口
部の周囲に当接したときに、バルブプレートと制御弁との間にある冷媒が延出溝
を通って逃げ、この冷媒の圧力の急激な変動を緩和することができる。その結果
、この制御弁の閉時、加振力を抑制でき、打音を小さく抑え、これにより、外部
に伝わる機械的騒音の発生を大巾に低減することができる。しかも、吐出、吸入
時における冷媒の圧力変動を抑え、これの脈動を低減でき、これによる騒音をも
低減でき、静粛性を一段と向上できる。
【0007】
以下、図示する本考案の実施例に基づいて説明する。
図1は、本考案の実施例に係る容量可変斜板式コンプレッサを示す断面図、図
2は、図1の要部を示す拡大断面図、図3は、図2に示す吸入口、吐出口、円環
状溝、および延出溝を正面から視た図、図4は、図2に示すバルブプレートの正
面図、図5は、図2に示す吐出弁の正面図である。
図1に示す容量可変斜板式コンプレッサ3は、エンジンによりベルト、プーリ
2及びマグネットクラッチ2a を介して回転駆動される駆動軸11を有している
。この駆動軸11には、駆動棒11a が駆動軸11と直角方向に突設され、クラ
ンク室12内で駆動軸11と共に回転するようなっている。
この駆動棒11a にはピン11b を支点として駆動斜板13が駆動軸11に対
して傾斜して揺動し得るように連結され、駆動軸11の回転力が駆動棒11a 及
びピン11b を介して駆動斜板13に伝達するようになっている。この駆動斜板
13には、スラスト軸受14及びラジアル軸受15を介して、非回転のウォブル
板16を摺動自在に取付けてある。
【0008】
ウォブル板16は、クランク室12のケーシング17に固定された案内ピン1
8に対して滑動自在に連結されたシュー19を有し、このシュー19により回転
が防止される一方、軸線方向の往復動が許容されている。このウォブル板16に
は、球面軸受22a を介して複数のピストンロッド22が円周方向等間隔に取付
けられており、このピストンロッド22の他端には球面軸受22b を介しピスト
ン23が連結されている。
駆動斜板13の回転により、ウォブル板16がいわゆるみそすり的動作をして
軸線方向に往復動することになり、これによりピストンロッド22を介してピス
トン23を往復動させるようになっており、このピストン23が嵌挿されたシリ
ンダ25のピストン23の前面側部分は圧縮室26(図2参照)となり、背面側
部分は前記クランク室12と連通している。
シリンダヘッド30には、図示しないエバポレータからの帰還冷媒が流入する
吸入ポート29、及び圧縮した冷媒を図示しないコンデンサへ吐出する吐出ポー
ト33が設けてある。
この吸入ポート29あるいは吐出ポート33と圧縮室26との間には、これら
冷媒流通ポート29,33と圧縮室26とを区画するバルブプレート20が設け
てある。このバルブプレート20には、吸入ポート29と圧縮室26とを連通す
る吸入口27と、吐出ポート33と圧縮室26とを連通する吐出口28が形成さ
れている。
【0009】
図4は、このバルブプレート20を冷媒流通ポート29,33側から視た図で
あり、これら吸入口27、吐出口28は、周方向均一に5個配置してある圧縮室
に対応するように、周方向均一に5個ずつ設けてある。
この吸入口27、吐出口28からなる冷媒用開口部を開閉するための長尺板状
の吸入弁34、吐出弁35がバルブプレート20に設けてある。これら制御弁3
4,35の基端部34a ,35a は、吐出弁35を保持するリテーナ31の基端
部とともにバルブプレート20にリベット32等により固着してある。制御弁3
4,35は、板ばね材から構成してあり、制御弁34,35の先端部34b ,3
5b は、冷媒用開口部27,28の周囲に開閉自在に弾性的に当接してある。な
お、図5に示すように、吐出弁35は、放射状に5個形成してあり、吸入弁34
も図示しないが同様である。
したがって、ピストン23による冷媒の吸入時には、吸入弁34が図2に実線
で図示するように湾曲して吸入口27を開き、吸入ポート29から圧縮室26に
冷媒を導入する。このとき、吐出弁35は仮想線で示すように閉じた状態にある
。一方、冷媒の吐出時には、吐出弁35が実線で図示するように湾曲して吐出口
28を開き、圧縮した冷媒を圧縮室26から吐出ポート33に排出する。このと
き、吸入弁34は仮想線で示すように閉じた状態にある。
【0010】
さらに、図2に示すように、冷媒用開口部27,28の周囲には、各々、円環
状溝36,37が形成してあり、冷媒用開口部27,28と円環状溝36,37
との間に制御弁34,35が当接する当接面38,39が形成してある。
本実施例では、バルブプレート20の吸入弁34に対峙する部分に、円環状溝
36に連続しかつ吸入弁34の基端部34a に向かって延出する延出溝41が形
成してある。この延出溝41は、図2に示すように、基端部34a に向うほど浅
くなり、図3に示すように、基端部34a に向うほどその幅が小さくなるように
形成してある。具体的には、延出溝41の横断面積が、吸入弁34の基端部34
a に向うほど徐々に小さく形成し、図3に示すように順次S1 ,S2 ,S3 とす
ると、S1 >S2 >S3 に設定してある。
吐出弁側にも、この延出溝41と同形状に形成してある延出溝42が形成して
ある。
このように、バルブプレート20に、延出溝41,42を形成してあるため、
制御弁34,35が冷媒用開口部27,28の周囲に当接したときに、バルブプ
レート20と制御弁34,35との間にある冷媒が延出溝41,42を通って逃
げ、この冷媒の圧力の急激な変動を緩和することができる。その結果、制御弁3
4,35の閉時、制御弁の加振力を抑制することができ、打音を小さく抑え、外
部に伝わる機械的騒音の発生を大巾に低減することができる。しかも、吐出、吸
入時における冷媒の圧力変動を抑え、冷媒の脈動を低減することもできるので、
これによる騒音も低減でき、静粛性を一段と向上できる。
【0011】
なお、本考案は、上述した実施例に限定されないのは勿論であり、種々変形可
能である。例えば、延出溝は、吸入口27又は吐出口28のいずれか一方であっ
てもよく、また、容量可変斜板式コンプレッサのみでなく、ロータリコンプレッ
サ、通常のレシプロ式のもの等種々のコンプレッサに適用することができる。
【0012】
以上のように、本考案によれば、制御弁により開閉される冷媒用開口部の周囲
に所定の延出溝を形成してあるため、制御弁が冷媒用開口部の周囲に当接したと
きに、バルブプレートと各弁との間にある冷媒が延出溝を通って逃げ、この冷媒
の圧力の急激な変動を緩和することができ、その結果、制御弁の閉時、加振力を
抑制し、打音を小さく抑え、外部に伝わる機械的騒音の発生を大巾に低減できる
ことになる。しかも、吐出、吸入時における冷媒の圧力変動を抑え、これの脈動
も低減でき、これによる騒音も抑制し、一段と静粛性を向上させることができる
ことになる。
【図1】は、本考案の実施例に係る容量可変斜板式コン
プレッサを示す断面図である。
プレッサを示す断面図である。
【図2】は、図1に示すコンプレッサの要部の拡大断面
図である。
図である。
【図3】は、図2に示す吸入口、吐出口、円環状溝、お
よび延出溝を正面から視た図である。
よび延出溝を正面から視た図である。
【図4】は、図2に示すバルブプレートの正面図であ
る。
る。
【図5】は、図2に示す吐出弁の正面図である。
【図6】は、従来の容量可変斜板式コンプレッサを示す
断面図である。
断面図である。
【図7】は、図6に示す吸入口、吐出口、円環状溝、お
よび延出溝を正面から視た図である。
よび延出溝を正面から視た図である。
20…バルブプレート、 26…圧縮室、
27,28…冷媒用開口部、 29,33…冷
媒流通ポート、34,35…制御弁、 34
a,35a…基端部、34b,35b…先端部、
36,37…環状溝、41,42…延出溝。
27,28…冷媒用開口部、 29,33…冷
媒流通ポート、34,35…制御弁、 34
a,35a…基端部、34b,35b…先端部、
36,37…環状溝、41,42…延出溝。
Claims (1)
- 【請求項1】 冷媒流通ポート(29,33) と圧縮室(26)と
を区画するバルブプレート(20)に、これらを連通する冷
媒用開口部(27,28) を設け、基端部(34a,35a) をバルブ
プレート(20)に固着するとともに先端部(34b,35b)を前
記冷媒用開口部(27,28)に開閉自在に弾性的に当接して
なる制御弁(34,35)を取付け、前記バルブプレート(20)
の冷媒用開口部(27,28)の周囲に環状溝(36,37)を形成
してなるコンプレッサにおいて、バルブプレート(20)の
制御弁(34,35)に対向する部分に、前記環状溝(36,37)
に連続しかつ前記制御弁(34,35)の基端部(34a,35a) に
向かって延出する延出溝(41,42) を形成し、しかもこの
延出溝(41,42) の横断面積を前記制御弁の基端部(34a,3
5a) に向うほど徐々に小さく形成してなることを特徴と
するコンプレッサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP889891U JPH04105982U (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | コンプレツサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP889891U JPH04105982U (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | コンプレツサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04105982U true JPH04105982U (ja) | 1992-09-11 |
Family
ID=31899651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP889891U Pending JPH04105982U (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | コンプレツサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04105982U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01131406U (ja) * | 1988-03-04 | 1989-09-06 | ||
JPH0589876U (ja) * | 1992-05-06 | 1993-12-07 | 株式会社豊田自動織機製作所 | ピストン式圧縮機の吸入リード弁機構 |
JP2003524116A (ja) * | 2000-02-22 | 2003-08-12 | エンブラコ・エウローペ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 圧縮機バルブプレート |
KR100455419B1 (ko) * | 2002-03-14 | 2004-11-06 | 주식회사 엘지이아이 | 스크롤 압축기의 소음 저감 장치 |
-
1991
- 1991-02-26 JP JP889891U patent/JPH04105982U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01131406U (ja) * | 1988-03-04 | 1989-09-06 | ||
JPH0589876U (ja) * | 1992-05-06 | 1993-12-07 | 株式会社豊田自動織機製作所 | ピストン式圧縮機の吸入リード弁機構 |
JP2003524116A (ja) * | 2000-02-22 | 2003-08-12 | エンブラコ・エウローペ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 圧縮機バルブプレート |
KR100455419B1 (ko) * | 2002-03-14 | 2004-11-06 | 주식회사 엘지이아이 | 스크롤 압축기의 소음 저감 장치 |
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