JPH0410402A - 軟磁性薄膜とその製造方法並びに磁気ヘッド - Google Patents

軟磁性薄膜とその製造方法並びに磁気ヘッド

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JPH0410402A
JPH0410402A JP11388290A JP11388290A JPH0410402A JP H0410402 A JPH0410402 A JP H0410402A JP 11388290 A JP11388290 A JP 11388290A JP 11388290 A JP11388290 A JP 11388290A JP H0410402 A JPH0410402 A JP H0410402A
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久美男 名古
Hiroshi Sakakima
博 榊間
Keita Ihara
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/08Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by magnetic layers
    • H01F10/10Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by magnetic layers characterised by the composition
    • H01F10/12Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by magnetic layers characterised by the composition being metals or alloys
    • H01F10/14Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by magnetic layers characterised by the composition being metals or alloys containing iron or nickel

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気録画再生装置(VTR)、磁気録音再往
装置等の磁気記録再生装置における磁気ヘッド等に用い
られる軟磁性薄膜とその製造方法並びに磁気ヘッドに関
するものである。
従来の技術 近年の磁気記録分野における高密度記録化の要求に対し
て、高保磁力媒体に対応した高性能磁気ヘッドの開発が
進められている。磁気ヘッドの特性は、それに使用する
コア材料の材料特性に密接に関連しており、磁気ヘッド
の高性能化に向けて、高い飽和磁束密度を有し、熱的に
安定な優れた軟磁気特性を有すると共に、耐食性、及び
耐摩耗性に優れた高性能軟磁性薄膜が要求されている。
このような要求に対し、フェライトの飽和磁束i度は約
0.57、パーマロイ、センダスト、C。
系非晶質材料でも約IT前後と低く、これら従来の材料
では飽和磁束密度に限界が有る。
一方、Fe−3i/Ni−Fe、Fe−C/Ni−Fe
、Fe/5in2、Fe−AI−N/Si −N等の様
に数十〜数百人の異種類の磁性膜、あるいは非磁性膜と
を交互に積層した多層膜は、高飽和磁束密度を有すると
共に、熱的に安定な良好な軟磁気特性を示すことが知ら
れている。そして、これら多層膜の高飽和磁束密度、優
れた軟磁気特性はFe主成分の微細結晶粒組織に起因し
ていると考えられている。
しかしながら、これら多層膜を磁気ヘッドコア材料とし
て用いる場合、数十〜数百人の異種類の極薄膜を交互に
積層し、総膜厚数μm〜数十μm形成する必要があるた
め、成膜プロセスが繁雑であり、また、各層が異種類の
極薄膜であるため膜厚制御が困難であり、成膜速度を速
くすることが出来ず、量産性に問題がある。
最近、量産性に問題のある多層化によらず、単層膜の状
態で結晶粒の微細化を図り、高飽和磁束密度、及び熱的
安定性に優れた軟磁性を実現する目的で、種々の研究が
なされはじめた。その一つとして、Fe−N膜が研究さ
れている。しかし、このFe−N膜は350°C以上の
熱処理で軟磁気特性が象、激に劣化し、軟磁気特性の熱
的安定性に問題がある事が知られている。そこで、この
Fe−N膜の熱安定性の向上を図る試みとして、微量の
Nを添加したFe−N膜にZr、Tiを1原子%微量添
加した膜(第13回日本応用磁気学会学術講演概要集 
24p F −2(1989))の研究がなされている
発明が解決しようとする課題 ところが、上記のような1原子%程度の微量のZr、T
i、及び微量のNを添加したFe−N膜を磁気ヘッドコ
ア材料として用いた場合、前記膜中に耐食性、耐摩耗性
に効果のあるZr、Ti、N元素の含有量が極めて微量
であるため、この磁気ヘッドが磁気記録媒体との相対速
度の速い高品位VTR等の磁気ヘッドとして供され、か
っこのVTRに磁気ヘッドに対して研削性の強い磁気記
録媒体が使用される場合、前記軟磁性’794膜の耐摩
耗性、及び−高湿下での使用における耐食性に問題を生
じる。
また、最近の高密度記録化の著しい進展に伴って、磁気
ヘッドコア材料として、更に優れた軟磁気特性を有する
軟磁性薄膜が求められている。このような点から、上記
のような1原子%程度の微量のZr5Ti及び微量のN
を添加したFe−N膜では、軟磁気特性上不十分である
と共に、熱的安定性に問題がある。
従って、更に一層、耐摩耗性、耐食性、及び軟磁気特性
に優れた高性能軟磁性薄膜の開発が求められている。ま
た、このような軟磁性薄膜を再現性良く、量産性良く、
生産性高く製造するための適切な製造方法、及び前記高
性能軟磁性薄膜を磁気ヘッドコア材料として使用した磁
気ヘッドが求められている。
本発明は上述の問題点を解決するためになされたもので
あり、優れた耐摩耗性、耐食性を有すると共に、更に優
れた軟磁気特性とその熱的安定性、及び高飽和磁束密度
を有する鉄系単層窒化合金から成る軟磁性薄膜とこのよ
うな軟磁性薄膜を生産性高く製造するための適切な製造
方法、及び前記軟磁性薄膜を磁気ヘッドコア材料として
用いた磁気ヘッドを提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 本発明者は、Feの高い飽和磁束密度と窒化物特有の優
れた耐摩耗性、耐食性に着目し、高飽和磁束密度を有し
、優れた軟磁気特性を有すると共にその熱的安定性の優
れ、耐食性、及び耐摩耗性に優れた高性能軟磁性薄膜を
開発するため、Feを主成分とし、Nを含むと共に、I
Va族元素のTi、、Zr、Hf、Va族元素のV、N
b、Ta、Vla族元素のCr、Mo、W、VIIa族
元素のMnの群における1種もしくは2種以上の元素を
含む系の合金薄膜について鋭意研究を行ったところ、前
記合金薄膜の組成が特定の範囲にあるとき優れた軟磁気
特性(低い保磁力、高い透磁率)を呈するという事実を
見いだし請求項(1)の発明に至った。
特に、Feを主成分とし、N、Zrを含むと共に、Ti
、Nb、Ta、Cr元素の少なくとも1種の元素を含む
系の軟磁性合金薄膜は、特定の組成範囲において、更に
優れた軟磁気特性とその熱的安定性、及び高い飽和磁束
密度を有すると共に、更に優れた耐摩耗性、耐食性を併
せ持つという事実を見いだし請求項(2)の発明に至っ
た。
請求項(3)の発明に係る軟磁性薄膜の製造方法は、成
膜速度は遅いが、装置が安価で膜の組成制御が容易であ
るという長所をもつスパッタ法によるものである。第5
図に示すように、磁路の大部分をフェライ目7で構成し
、磁気的に飽和しやすいギヤツブ18近傍部にのみ軟磁
性薄膜19を設けた磁気ヘッド(M r Gヘッドと呼
ばれている)等のように比較的薄い膜厚(数μm以下)
の軟磁性薄膜を形成する場合に適している。前記スパッ
タ法はArガス中にN2ガスを混入させた反応性スパッ
タ法、あるいは窒化物をターゲットに用いたスパッタ法
であり、直流または高周波による二極、三極、マグネト
ロン方式のスパッタ法、およびバイアススパッタ法、イ
オンビームスパッタ法である。
請求項(4)の発明に係る軟磁性薄膜の製造方法は、ス
パッタ法に比べ成膜速度が速く、ハツチ処理量が大きく
採れる電子ビーム蒸着法によるものである。第6図に示
すように、非磁性基板20で軟磁性薄膜21が挟持され
、軟磁性薄膜21によって磁路が形成されるタイプのバ
ルク薄膜型の磁気ヘッド等のように、比較的厚い膜厚(
数μm〜数十μm)の軟磁性薄膜を大量に形成する場合
に適している。
請求項(5)の発明に係る磁気ヘッドは、信顛性高く、
高密度記録を達成するために、高い飽和磁束密度と優れ
た軟磁気特性を有すると共に耐食性、及び耐摩耗性に優
れた本発明の軟磁性薄膜を磁気ヘッドコア材料として用
いたものである。
作用 請求項(1)の発明の構成によれば、Feを主成分とし
、Nを含むと共に、IVaVa族元素i、Zr、Hf、
Va族元素のV、Nb、、Ta、Vla族元素のCr、
Mo、W、VIIa族元素のMn0群における1種もし
くは2種以上の元素を含む系の軟磁性合金薄膜の組成が
特定の範囲にあるものであるから、前記軟磁性薄膜は、
優れた軟磁気特性とその熱的安定性、及び高飽和磁束密
度を有すると共に、優れた耐摩耗性、耐食性を併せ持つ
ことが出来る。
特に、請求項(2)の発明の構成によれば、Feを主成
分とし、N、Zrを含むと共に、Ti、Nb、Ta、C
r元素の少なくとも1種の元素を含む系の特定の組成範
囲の軟磁性合金薄膜であるから、更に優れた軟磁気特性
、高飽和磁束密度を有すると共に、優れた耐摩耗性、耐
食性を併せ持つことが出来る。
請求項(3)の発明の構成によれば、装置が安価で膜の
組成制御が容易であるスパッタ法によるものであるから
、比較的薄い膜厚(数μm以下)の軟磁性薄膜を少量生
産する場合に生産性を高める。
請求項(4)の発明の構成によれば、スパッタ法に比べ
成膜速度が速く、バッチ処理量が大きく採れる電子ビー
ム蒸着法によるものであるから、比較的厚い膜厚(数μ
m〜数十μm)の軟磁性薄膜を大量に形成する場合に生
産性を高める。
請求項(5)の発明の構成によれば、高い飽和磁束密度
と優れた軟磁気特性とその熱的安定性を存すると共に、
優れた耐摩耗性、耐食性を併せ持つ前記軟磁性薄膜を磁
気ヘッドコア材料として使用した磁気ヘッドであるから
、信転性の高い磁気へ・7FeZrのターゲットを用い
、Arガス中にN2ガスを導入し、N2分圧2.5%で
反応性スパッタ法により、第1表のNo、 1〜No、
 4の膜組成を有する膜厚2μmの軟磁性薄膜を形成し
、これらの軟磁性薄膜を真空中、回転磁場中で、200
〜550°Cの範囲で1時間の熱処理を行った。500
°Cの熱処理後のこれらの軟磁性薄膜の保磁力Hc、及
び飽和磁束密度Bsを測定し、膜中Zr含有量に対して
プロットしたところ第1図に示すように、保磁力Hcは
、Zr含有量の増加と共に減少し、Zr含有量約9〜1
2原子%の範囲で0.20.以下(IM七における実効
透磁率5000以上)の優れた軟磁気特性を示し、Zr
含有量約7原子%でも0.80゜の低い保磁力を示す、
飽和磁束密度Bsは、Zr含有量約9原子%まで1.7
T以上の高い値を示し、Zr含有量約12原子%でも約
1.6 Tの値を示すが、Zr含有量約30原子%以上
ではFe含有量が減少し、飽和磁束密度が低下するので
好ましくなかった。
第1表 より、いずれの軟磁性薄膜も400’C以上の熱処理温
度に対して保磁力Hcは一定の値を示し、膜の軟磁気特
性は熱的安定性に優れていることが分かった。
次に、同様の反応性スパッタ法により、N2分圧0.5
〜10%の範囲で膜厚2umのFe−ZrN膜を形成し
た。これらの軟磁性薄膜の膜組成と真空中、回転磁場中
での熱処理後の保磁力Hcの測定結果を第2表に示す。
第2表に示すように、膜中N含有量1〜20原子%、Z
r含有量3原子%以上の範囲において、良好な保磁力H
cを示すことを確認した。
第2表 前記第1表のNo、1(膜組成Fe88原子%、Zr7
原子%、N5原子%、以下F effeZ r ? N
sのように示す) 、No、2 (F esbZ rq
 NS )及びN。
3 (F ee、、Z r12N5 )の軟磁性薄膜の
熱処理温度に対する保磁力Hcの変化を第2図に示す。
図なお、本実施例ではFe−Zr−N膜について説明し
たが、前記以外のFeを主成分としNを1〜20原子%
含むと共に、TVaVa族元素i、Zr、Hf、Va族
元素のV、Nb、、Ta、Vla族元素のCr、Mo、
W、VIIa族元素のMnの群における1種もしくは2
種以上の元素を3〜30原子%含む組成を有する鉄系単
層窒化合金から成る軟磁性薄膜でも同様の効果を有する
。また、前記スパッタ法はArガス中にN2ガスを混入
させた反応性スパッタ法に限るものではなく、窒化物を
ターゲットに用いたスパッタ法、直流または高周波によ
る二極、三極、マグネトロン方式のスパッタ法、および
バイアススパッタ法、イオンビームスパッタ法において
も同様の効果を有する。
次に、上記の鉄系単層窒化合金から成る軟磁性薄膜につ
いて、耐摩耗性試験を行った。その結果を第3表に示す
。この試験では、微量のZr、及びNを添加したFe−
N膜(F e*6Z r、N、)との摩耗量を相対比較
した。試験に際しては、第4図に示すように、基板14
の曲面14aに前記鉄系窒化合金から成る軟磁性薄膜I
5を形成し、ダミーヘッド16を作製した。そして、鉄
系単層窒化合金膜15の表面にメタルテープを摺接させ
、鉄系窒化合金膜15の摩耗量を測定した。
第3表 第3表の結果より、NあるいはZr含有量の増加と共に
耐摩耗性は向上している。また、Nb。
’l’i、 Ta、Cr元素の少なくとも1種の元素を
含有することにより、更に、1li1摩耗性は向上して
いる。
上記の例では、Nb、Ti、Ta、、Cr元素を単独に
使用した場合を示しているが、上記の元素を複数種類同
時に1〜lO原子%含有する場合であっても同様に耐摩
耗性を向上する二゛とができる。
次に、上記の鉄系単層窒化合金から成る軟磁性薄膜につ
いて、耐食性試験を行った結果を以下に示す。この試験
では、室温にて、5%のNaCl水溶液に24時間浸漬
し腐食状態を調べた。Fe、。
Zr、N、、F e7.T i 、N2膜は、点状に腐
食が生じたが、Feを主成分としNを1〜20原子%、
Zrを3〜20原子%含むと共に、Nb、Ti、Ta、
Cr元素の少なくとも1種の元素を1〜10原子%含む
組成を有する鉄系単層窒化合金膜においてはいずれの膜
も腐食は生じなかった。この結果より、前記鉄系単層窒
化合金膜は耐食性が向上していることが分かった。
なお、前記以外のFeを主成分としNを1〜20原子%
含むと共に、IVaVa族元素i、 Zr、 Hf、V
a族元素のV、Nb、Ta、Vla族元素のCr、Mo
、W、VIIa族元素のMnの群における1種もしくは
2種以上の元素を3〜30原子%含む組成を有する鉄系
単層窒化合金から成る軟磁性薄膜でも同様、耐食性及び
耐摩耗性向上の効果を有する。
実施例2 本発明に関する軟磁性薄膜はFeを主成分としNを1〜
20原子%含むと共に、IVaVa族元素i、Zr、H
f、Va族元素のV、Nb、Ta、Via族元素のCr
、Mo、W1VIIa族元素のMnの群における1種も
しくは2種以上の元素を3〜30原子%含む組成を有し
ている。
上記の軟磁性薄膜を第3図に示すイオンガン併用の電子
ビーム蒸着装置により膜厚2μmに作成した。以下、第
3図に基づいて説明する。
真空容器としての真空ベルジャ1内の上部に、結晶化ガ
ラスあるいはセラミックス等から成り、蒸着膜の形成さ
れる複数の基板2が藤着面を下方に向けて円弧状の基板
ホルダー3に並設されている。また、前記基板ホルダー
3には基板ホルダー3を回転する為のモーターに連動し
たシャフト4が設けられており、基板ホルダー3はシャ
フト4を中心として回転している。真空ベルジャ1内の
下部には電子銃としての電子ビーム発生用フィラメント
5,6が左右の対称位置に配されており、各電子ビーム
発生用フィラメント5,6から発生される電子ビーム5
a、6aの照射位置、即ち両型子ビーム発生用フィラメ
ント5,6間に、各フィラメント5.6と対応するるつ
ぼ7,8が左右対称に配されている。一方のるつぼ7内
には、蒸発源材料としての鉄9が配され、他方のるつぼ
8内には鉄以外の蒸発源材料10が配されている。前記
蒸発源材料10はIVaVa族元素i、Zr、Hf、V
a族元素のV、Nb、Ta、Vla族元素のCr。
Mo、W、VIIa族元素のMnの群における1種もし
くは2種以上の元素を高周波溶解炉等にて溶融すること
により作製した合金インゴットから成る。
また、真空ベルジャ1内における基板ホルダー3とるつ
ぼ7,8との間には、開閉可能であり、閉成動作時に上
記の蒸発源材料9,10の蒸気が基板2へ達するのを規
制するシャッタ11が設けられている。また、真空ベル
ジヤ1内側面には、イオンガン12が併設されており、
窒素ガスを導入し、窒素イオンビーム13を作り出す。
上記の構成において、電子ビーム蒸着装置が作動すると
、電子ビーム発生用フィラメント5,6から電子ビーム
5a、6aが発生し、これら電子ビーム5a、6aはる
つぼ7.8に配された蒸発源材料9.10に照射される
。このときシャッタ11は開成されている。電子ビーム
5a、6aが照射されると、蒸発源材料9.IOは蒸気
となる。この蒸気は蒸気流となり基板2に達し、基板2
の表面に付着する。この時、同時にイオンガン12で放
出された窒素イオンビーム13も基板2に達し、鉄系単
層窒化合金から成る軟磁性薄膜が形成される。
本実施例において作成した前記軟磁性薄膜は、実施例1
と同様の効果を有していることを確認出来た。
なお、本実施例においては、蒸発源材料9.10に個々
に対応する電子ビーム発生用フィラメント5.6の設け
られた構成となっているが、この電子ビーム発生用フィ
ラメント5,6を1個とし、この1個のフィラメントか
ら発生される電子ビームを蒸発源材料9.10に対して
微小時間間隔にて交互に照射させる方式とすることも可
能である。
実施例3 第5図に示した構造の磁気ヘッド(M I Gヘッド)
の軟磁性薄膜19部分に実施例1あるいは実施例2で作
成した飽和磁束密度1.5Tの鉄系単層窒化合金から成
る軟磁性薄膜を用いてMIGヘッドを作製した。前記鉄
系単層窒化合金から成る軟磁性薄膜の膜厚(第5図中り
、M)は各々5μmとし、ギャップ長0.15μm、ト
ラック幅5μm、ギャップデプス20μm1コイルの巻
き数は22ターンとした。また、比較として、飽和磁束
密度1.1Tのセンダスト膜を軟磁性薄膜19部分に用
いて前記同様の構造のMIGヘッドを作製し、Co−C
r単層媒体(厚み0.2μm、Hc (上)=1300
0e、Hk=5KOe)での記録再生特性を調べた。周
速3 m/secで自己録再で行った。その結果、本発
明の鉄系単層窒化合金から成る軟磁性薄膜を磁気ヘッド
コア材料として用いた磁気ヘッドは、センダスト膜を磁
気ヘッドコア材料として用いた磁気ヘッドに比べて約3
dBの再生出力の増加が得られた。
発明の効果 請求項(])の発明によれば、熱的に安定な優れた軟磁
気特性と高飽和磁束密度を有すると共に、優れた耐摩耗
性、耐食性を併せ持つ軟磁性薄膜を提供することが出来
、本発明の軟磁性薄膜を使用する磁気ヘッドは、例えば
、磁気記録媒体と速い相対速度で摺動する高品位VTR
等に好適である。
請求項(2)の発明によれば、請求項(1)の発明によ
る軟磁性薄膜よりも、更に優れた軟磁気特性、高い飽和
磁束密度を有すると共に、優れた耐摩耗性、耐食性を併
せ持つ軟磁性薄膜を提供することが出来る。
請求項(3)の発明によれば、比較的薄い膜厚(数μm
以下)の軟磁性薄膜を少量生産する場合に生産性を高め
ることができる。
請求項(4)項の発明によれば、比較的厚い膜厚(数μ
m〜数十μm)の軟磁性薄膜を大量に形成する場合に生
産性を高めることができる。
請求項(5)の発明によれば、熱的に安定な優れた軟磁
気特性と高い飽和磁束密度を有すると共に、優れた耐摩
耗性、耐食性を併せ持つ軟磁性薄膜を磁気ヘッドコア材
料として使用した磁気ヘッドであるから、信頼性の高い
磁気ヘッドで高密度記録を達成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例で作成した軟磁性薄膜の膜中
Zr含有量に対する保磁力Hc、及び飽和磁束密度Bs
の変化を示す図、第2図は本発明の実施例で作成した軟
磁性薄膜の熱処理温度に対する保磁力Hcの変化を示す
図、第3図は本発明の一実施例の説明に供する電子ビー
ム蒸着装置の模式構成図、第4図は耐摩耗性測定用のダ
ミーヘッドを示す斜視図、第5図、及び第6図は従来提
供されている磁気ヘッドの概略図である。 1・・・・・・真空ベルジャ、2・・・・・・基板、3
・・・・・・基板ホルダー 4・・・・・・シャフト、
5.6・・・・・・t 子ビーム発生用フィラメント(
電子銃)、7.8・・・・・・るつぼ、9・・・・・・
蒸発源材料としての鉄、10・・・・・・鉄以外の蒸発
源材料、11・・・・・・シャッタ、12・・・・・・
イオンガン、13・・・・・・窒素イオンビーム、I4
・・・・・・基板、15・・・・・・軟磁性薄膜、16
・・・・・・ダミーヘッド、17・・・・・・フェライ
ト、18・・・・・・ギャップ、19・・・・・・軟磁
性薄膜、20・・・・・・非磁性基板、21・・・・・
・軟磁性薄膜、22.23・・・・・・ガラス。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 はか1名第 図 7rtT’+t (at%) 弔 図 熱 列 理 1度 (’C)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Feを主成分としNを1〜20原子%含むと共に
    、IVa族元素のTi、Zr、Hf、Va族元素のV、N
    b、Ta、VIa族元素のCr、Mo、W、VIIa族元素
    のMnの群における1種もしくは2種以上の元素を3〜
    30原子%含む組成を有することを特徴とする鉄系単層
    窒化合金から成る軟磁性薄膜。
  2. (2)Feを主成分としNを1〜20原子%、Zrを3
    〜20原子%含むと共に、Ti、Nb、Ta、Cr元素
    の少なくとも1種の元素を1〜10原子%含む組成を有
    することを特徴とする鉄系単層窒化合金から成る軟磁性
    薄膜。
  3. (3)請求項(1)または(2)のいずれかに記載の軟
    磁性薄膜をスパッタ法により形成することを特徴とする
    鉄系単層窒化合金から成る軟磁性薄膜の製造方法。
  4. (4)請求項(1)または(2)のいずれかに記載の軟
    磁性薄膜を電子ビーム蒸着法により形成することを特徴
    とする鉄系単層窒化合金から成る軟磁性薄膜の製造方法
  5. (5)請求項(1)または(2)のいずれかに記載の軟
    磁性薄膜を磁気ヘッドコア材料として用いたことを特徴
    とする磁気ヘッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0529143A (ja) * 1990-07-27 1993-02-05 Fuji Photo Film Co Ltd 軟磁性薄膜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0529143A (ja) * 1990-07-27 1993-02-05 Fuji Photo Film Co Ltd 軟磁性薄膜

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