JPH0410334Y2 - - Google Patents
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- JPH0410334Y2 JPH0410334Y2 JP1986011488U JP1148886U JPH0410334Y2 JP H0410334 Y2 JPH0410334 Y2 JP H0410334Y2 JP 1986011488 U JP1986011488 U JP 1986011488U JP 1148886 U JP1148886 U JP 1148886U JP H0410334 Y2 JPH0410334 Y2 JP H0410334Y2
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- cooling water
- valve
- response valve
- heat response
- radiator
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- 239000000498 cooling water Substances 0.000 claims description 99
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 43
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 10
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 9
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 6
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 4
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 3
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
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- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、自動車などのエンジンの冷却装置で
あつて、熱応答弁として、主熱応答弁および副熱
応答弁の二つを備えたものに関する。
あつて、熱応答弁として、主熱応答弁および副熱
応答弁の二つを備えたものに関する。
(従来の技術)
従来、サーモスタツトを備えたエンジンの冷却
装置において、冷却水温度がオーバーシユートす
る現象を抑制する目的で、主熱応答弁の他に、該
主熱応答弁よりも開弁温度の低い副熱応答弁を設
け、両熱応答弁の熱応答部材をウオータジヤケツ
ト側(上流側)に配置したものが、特公昭54−
30063号公報において提案されている。このエン
ジンの冷却装置では、冷却水注入時およびエンジ
ン運転時にエアを逃がすエア抜き孔は、主熱応答
弁、副熱応答弁とともに、冷却水通路をウオータ
ジヤケツト側(上流側)とラジエータ側(下流
側)に仕切るベースに設けられている。
装置において、冷却水温度がオーバーシユートす
る現象を抑制する目的で、主熱応答弁の他に、該
主熱応答弁よりも開弁温度の低い副熱応答弁を設
け、両熱応答弁の熱応答部材をウオータジヤケツ
ト側(上流側)に配置したものが、特公昭54−
30063号公報において提案されている。このエン
ジンの冷却装置では、冷却水注入時およびエンジ
ン運転時にエアを逃がすエア抜き孔は、主熱応答
弁、副熱応答弁とともに、冷却水通路をウオータ
ジヤケツト側(上流側)とラジエータ側(下流
側)に仕切るベースに設けられている。
(考案が解決しようとする課題)
しかしながら、前記従来の冷却装置によれば、
エア抜き孔、主熱応答弁及び副熱応答弁は同じ高
さの位置に設けられているので、 () 冷却水通路路のベースよりもウオータジ
ヤケツト側にエアが溜まると、主熱応答弁およ
び副熱応答弁の熱応答部材が冷却水温度を正確
に検知できなくなる。しかも、エア抜き孔の位
置は、エアを逃がすのに適した位置ではない。
エア抜き孔、主熱応答弁及び副熱応答弁は同じ高
さの位置に設けられているので、 () 冷却水通路路のベースよりもウオータジ
ヤケツト側にエアが溜まると、主熱応答弁およ
び副熱応答弁の熱応答部材が冷却水温度を正確
に検知できなくなる。しかも、エア抜き孔の位
置は、エアを逃がすのに適した位置ではない。
() 副熱応答弁が開いて冷却水がウオータジ
ヤケツトからラジエータに流れる状態になつて
も、主熱応答弁の熱応答部材の周辺に冷却水の
よどみが生じるのを避けられない。
ヤケツトからラジエータに流れる状態になつて
も、主熱応答弁の熱応答部材の周辺に冷却水の
よどみが生じるのを避けられない。
() (),()の結果、冷却水温度に対す
る主熱応答弁の感応性が悪化し、オーバーシユ
ート現象の抑制が不完全になる。
る主熱応答弁の感応性が悪化し、オーバーシユ
ート現象の抑制が不完全になる。
という問題点があつた。
本考案は、前記従来の問題点に鑑みなされたも
ので、エアが逃げ易く、かつエアが溜まつた状態
でも、主熱応答弁および副熱応答弁の熱応答部材
による冷却水温度の検知が正確に行うことができ
るとともに、副熱応答弁の開弁時に、主熱応答弁
の熱応答部材の周辺で冷却水のよどみが生じるこ
とのないエンジンの冷却装置を提供することを目
的とする。
ので、エアが逃げ易く、かつエアが溜まつた状態
でも、主熱応答弁および副熱応答弁の熱応答部材
による冷却水温度の検知が正確に行うことができ
るとともに、副熱応答弁の開弁時に、主熱応答弁
の熱応答部材の周辺で冷却水のよどみが生じるこ
とのないエンジンの冷却装置を提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段)
上記の目的を達成するために、本考案の解決手
段は、エンジンのウオータジヤケツトの出口とラ
ジエータとを連通接続する冷却水往路と、該ラジ
エータと上記ウオータジヤケツトの入口とを連通
接続する冷却水復路と、上記冷却水往路と冷却水
復路とを上記ラジエータをバイパスして接続する
バイパス通路と、上記冷却水往路の上記バイパス
通路との分岐部下流に介設され冷却水温度が低い
時には冷却水往路を閉じ、冷却水温度が高くなる
と冷却水往路を開くサーモスタツトとを備えたエ
ンジンの冷却装置を前提とする。そして、上記サ
ーモスタツトは、水平面に対して傾斜した接合面
を有し上記冷却水往路の上流側に連通するロアケ
ースと、水平面に対して傾斜した接合面を有する
とともに上記冷却水往路の下流側に連通し上記ロ
アケースに接合されたアツパケースと、上記ロケ
ースとアツパケースとの接合面間に両者を仕切る
ように介設された水平面に対して傾斜した板状の
ベースと、該ベースに熱応答部材をロアケース側
に配置せしめて設けられた主熱応答弁と、上記ベ
ースに熱応答部材をロアケース側に配置せしめて
設けられ開弁温度が上記主熱応答弁よりも低く設
定された副熱応答弁と、上記ベースに設けられた
エア抜き孔とを備えてなる。上記ベースにおいて
上記副熱応答弁の取付位置は上記主熱応答弁の取
付位置よりも高く、上記エア抜き孔の位置は上記
副熱応答弁の取付位置よりも高く設定されている
ものとする。
段は、エンジンのウオータジヤケツトの出口とラ
ジエータとを連通接続する冷却水往路と、該ラジ
エータと上記ウオータジヤケツトの入口とを連通
接続する冷却水復路と、上記冷却水往路と冷却水
復路とを上記ラジエータをバイパスして接続する
バイパス通路と、上記冷却水往路の上記バイパス
通路との分岐部下流に介設され冷却水温度が低い
時には冷却水往路を閉じ、冷却水温度が高くなる
と冷却水往路を開くサーモスタツトとを備えたエ
ンジンの冷却装置を前提とする。そして、上記サ
ーモスタツトは、水平面に対して傾斜した接合面
を有し上記冷却水往路の上流側に連通するロアケ
ースと、水平面に対して傾斜した接合面を有する
とともに上記冷却水往路の下流側に連通し上記ロ
アケースに接合されたアツパケースと、上記ロケ
ースとアツパケースとの接合面間に両者を仕切る
ように介設された水平面に対して傾斜した板状の
ベースと、該ベースに熱応答部材をロアケース側
に配置せしめて設けられた主熱応答弁と、上記ベ
ースに熱応答部材をロアケース側に配置せしめて
設けられ開弁温度が上記主熱応答弁よりも低く設
定された副熱応答弁と、上記ベースに設けられた
エア抜き孔とを備えてなる。上記ベースにおいて
上記副熱応答弁の取付位置は上記主熱応答弁の取
付位置よりも高く、上記エア抜き孔の位置は上記
副熱応答弁の取付位置よりも高く設定されている
ものとする。
(作用)
これにより、本考案では、エンジンの始動初期
時で冷却水温度が低い間は、二つの熱応答弁は共
に閉じている。続いて冷却水温度が徐々に上昇
し、所定の冷却水温に達する少し前に副熱応答弁
が開弁することで、少量の冷却水がラジエータに
流入する。ラジエータに流入した少量の冷却水
は、冷却されて再びウオータジヤケツト内に循環
されて他の冷却水と合流されるので、ウオータジ
ヤケツト内の冷却水の温度上昇は緩やかになる。
更に、冷却水温度が徐々に上昇し前記所定冷却水
温よりも若干高くなると、主熱応答弁が開弁する
ことで、ほとんどの冷却水は、この主熱応答弁を
通つてラジエータ内に流入し、再びウオータジヤ
ケツト内に循環する。このとき、ウオータジヤケ
ツト出口における冷却水温度およびウオータジヤ
ケツト入口における冷却水温度は、副熱応答弁が
開弁して既に温度上昇し始めているので急激に変
化することなく、緩やかに温度上昇する。すなわ
ち、冷却水温度がオーバーシユートすることが阻
止される。
時で冷却水温度が低い間は、二つの熱応答弁は共
に閉じている。続いて冷却水温度が徐々に上昇
し、所定の冷却水温に達する少し前に副熱応答弁
が開弁することで、少量の冷却水がラジエータに
流入する。ラジエータに流入した少量の冷却水
は、冷却されて再びウオータジヤケツト内に循環
されて他の冷却水と合流されるので、ウオータジ
ヤケツト内の冷却水の温度上昇は緩やかになる。
更に、冷却水温度が徐々に上昇し前記所定冷却水
温よりも若干高くなると、主熱応答弁が開弁する
ことで、ほとんどの冷却水は、この主熱応答弁を
通つてラジエータ内に流入し、再びウオータジヤ
ケツト内に循環する。このとき、ウオータジヤケ
ツト出口における冷却水温度およびウオータジヤ
ケツト入口における冷却水温度は、副熱応答弁が
開弁して既に温度上昇し始めているので急激に変
化することなく、緩やかに温度上昇する。すなわ
ち、冷却水温度がオーバーシユートすることが阻
止される。
前記エア抜き孔は、冷却水往路をウオータジヤ
ケツト側とラジエータ側に仕切る傾斜したベース
の最も高い位置にあるので、エア抜きに適してい
る。したがつて、冷却水通路のベースよりもウオ
ータジヤケツト側にエアが溜まつても、各熱応答
弁の熱応答部材が冷却水に浸された状態で、エア
抜き孔よりエアを逃すことができる。
ケツト側とラジエータ側に仕切る傾斜したベース
の最も高い位置にあるので、エア抜きに適してい
る。したがつて、冷却水通路のベースよりもウオ
ータジヤケツト側にエアが溜まつても、各熱応答
弁の熱応答部材が冷却水に浸された状態で、エア
抜き孔よりエアを逃すことができる。
しかも、その際、エア抜き孔から冷却水がウオ
ータジヤケツト側からラジエータ側へ流入可能で
あるので、その流れによつて、ベースよりも上流
側のロアケース内に停滞している水にベースに沿
つて上昇する流れが生じ、この流れによつて熱応
答弁による温度検出を正確に行うことができる。
そして、この熱応答弁のうち副熱応答弁は主熱応
答弁よりも高い位置でかつ主熱応答弁よりもエア
抜き孔に近い位置に設けられているので、副熱応
答弁を主熱応答弁よりも早く開作動させる上で、
副熱応答弁による温度検出をより早く、より正確
に行うことができる。
ータジヤケツト側からラジエータ側へ流入可能で
あるので、その流れによつて、ベースよりも上流
側のロアケース内に停滞している水にベースに沿
つて上昇する流れが生じ、この流れによつて熱応
答弁による温度検出を正確に行うことができる。
そして、この熱応答弁のうち副熱応答弁は主熱応
答弁よりも高い位置でかつ主熱応答弁よりもエア
抜き孔に近い位置に設けられているので、副熱応
答弁を主熱応答弁よりも早く開作動させる上で、
副熱応答弁による温度検出をより早く、より正確
に行うことができる。
そして、副熱応答弁が開けば、該副熱応答弁か
らもエアが抜けるので、主熱応答弁の熱応答部材
の周辺にエアを溜めることがない。しかも、副熱
応答弁の取付位置は主熱応答弁よりも高いので、
副熱応答弁の開弁時に、主熱応答弁の熱応答部材
の周辺で冷却水の流れが確実に生じるので、主熱
応答弁による温度検出を正確に行うことができ
る。
らもエアが抜けるので、主熱応答弁の熱応答部材
の周辺にエアを溜めることがない。しかも、副熱
応答弁の取付位置は主熱応答弁よりも高いので、
副熱応答弁の開弁時に、主熱応答弁の熱応答部材
の周辺で冷却水の流れが確実に生じるので、主熱
応答弁による温度検出を正確に行うことができ
る。
(実施例)
本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、エンジンの冷却装置は、
エンジン本体1内のウオータジヤケツト(図示省
略)と、該ウオータジヤケツトの出口側に設けら
れたサーモスタツト2と、ラジエータ3と、サー
モスタツト2とラジエータ3とを連絡する冷却水
往路としてのラジエータホース4と、ラジエータ
3と前記ウオータジヤケツトの入口側を連絡する
冷却水復路としてのラジエータホース5と、サー
モスタツト2と前記ウオータジヤケツトの入口側
を連絡するバイパス通路としてのバイパスホース
6とから構成される。サーモスタツト2の作用に
より、水温が低いときは、冷却水はラジエータ3
を経由せず、バイパスホース6を経て循環すると
ともに、水温が高いときは、冷却水はラジエータ
3を経て循環する。
エンジン本体1内のウオータジヤケツト(図示省
略)と、該ウオータジヤケツトの出口側に設けら
れたサーモスタツト2と、ラジエータ3と、サー
モスタツト2とラジエータ3とを連絡する冷却水
往路としてのラジエータホース4と、ラジエータ
3と前記ウオータジヤケツトの入口側を連絡する
冷却水復路としてのラジエータホース5と、サー
モスタツト2と前記ウオータジヤケツトの入口側
を連絡するバイパス通路としてのバイパスホース
6とから構成される。サーモスタツト2の作用に
より、水温が低いときは、冷却水はラジエータ3
を経由せず、バイパスホース6を経て循環すると
ともに、水温が高いときは、冷却水はラジエータ
3を経て循環する。
以下、第2図および第3図を参照しつつ、サー
モスタツト2についてさらに詳細に説明する。
モスタツト2についてさらに詳細に説明する。
前記サーモスタツト2は、ロアケース7とアツ
パケース8を備える。ロアケース7は、エンジン
本体1のシリンダヘツド1aの側面に、ボルト締
手段9によつて取り付けられている。アツパケー
ス8は、ロアケース7に対して、ボルト締手段1
0によつて固定される。ロアケース7とアツパケ
ース8との接合面は、水平面に対して傾斜してい
る。
パケース8を備える。ロアケース7は、エンジン
本体1のシリンダヘツド1aの側面に、ボルト締
手段9によつて取り付けられている。アツパケー
ス8は、ロアケース7に対して、ボルト締手段1
0によつて固定される。ロアケース7とアツパケ
ース8との接合面は、水平面に対して傾斜してい
る。
前記サーモスタツト2の内部は空洞になつてお
り、前記ウオータジヤケツトからラジエータ3へ
通じる冷却水往路の一部を形成している。つま
り、第2図に即して言えば、該冷却水往路は、左
下のウオータジヤケツトの出口側から、右上のラ
ジエータホース4の差込口8aの方へ延びてい
る。
り、前記ウオータジヤケツトからラジエータ3へ
通じる冷却水往路の一部を形成している。つま
り、第2図に即して言えば、該冷却水往路は、左
下のウオータジヤケツトの出口側から、右上のラ
ジエータホース4の差込口8aの方へ延びてい
る。
前記ロアケース7の側部には、バイパスホース
6のコネクタ7aが鉛直方向に突設されている。
バイパスホースコネクタ7aの内部は、ウオータ
ジヤケツトの出口側から同入口側へ、ラジエータ
3をバイパスして通じるバイパス通路の一部を形
成している。
6のコネクタ7aが鉛直方向に突設されている。
バイパスホースコネクタ7aの内部は、ウオータ
ジヤケツトの出口側から同入口側へ、ラジエータ
3をバイパスして通じるバイパス通路の一部を形
成している。
前記ロアケース7とアツパケース8との間に
は、円板状のベース13が挟まれて、傾斜した状
態で固定されている。ベース13は、前記冷却水
通路をウオータジヤケツト側(上流側)とラジエ
ータ3側(下流側)とに仕切るものである。した
がつて、ロアケース7にバイパスホースコネクタ
7aを備えた前記バイパス通路は、ベース13よ
りもウオータジヤケツト側(上流側)にて、冷却
水往路に接続されている。
は、円板状のベース13が挟まれて、傾斜した状
態で固定されている。ベース13は、前記冷却水
通路をウオータジヤケツト側(上流側)とラジエ
ータ3側(下流側)とに仕切るものである。した
がつて、ロアケース7にバイパスホースコネクタ
7aを備えた前記バイパス通路は、ベース13よ
りもウオータジヤケツト側(上流側)にて、冷却
水往路に接続されている。
前記ベース13には、主熱応答弁14、副熱応
答弁15およびジグルピン16が設けらている。
これら熱応答弁14,15は、何れも公知のワツ
クスタイプのものであり、ベース13に対して前
記ウオータジヤケツト側(上流側)に、それぞれ
ワツクスセンサである熱応答部材(図示省略)を
備えている。すなわち、主熱応答弁14及び副熱
応答弁15は、温度に応じたワツクスの体積変化
を利用して、シリンダヘツド1a内の冷却水温度
が所定温度に達すると開口する型の弁であり、エ
ンジンの始動後シリンダヘツド1a内の冷却水温
度が低い間、ラジエータ3に向かう冷却水の流れ
を遮断するための弁である。熱応答弁14,15
が閉鎖されている間は、少量の冷却水がバイパス
通路を通つてただちにウオータジヤケツト内に戻
されるので、冷却水は即座に温度上昇することが
できる。
答弁15およびジグルピン16が設けらている。
これら熱応答弁14,15は、何れも公知のワツ
クスタイプのものであり、ベース13に対して前
記ウオータジヤケツト側(上流側)に、それぞれ
ワツクスセンサである熱応答部材(図示省略)を
備えている。すなわち、主熱応答弁14及び副熱
応答弁15は、温度に応じたワツクスの体積変化
を利用して、シリンダヘツド1a内の冷却水温度
が所定温度に達すると開口する型の弁であり、エ
ンジンの始動後シリンダヘツド1a内の冷却水温
度が低い間、ラジエータ3に向かう冷却水の流れ
を遮断するための弁である。熱応答弁14,15
が閉鎖されている間は、少量の冷却水がバイパス
通路を通つてただちにウオータジヤケツト内に戻
されるので、冷却水は即座に温度上昇することが
できる。
前記副熱応答弁15は、主熱応答弁14に比べ
て開弁時の流路は狭く、それ故、弁前後の圧力差
が等しい場合には、副熱応答弁15は主熱応答弁
14よりもわずかしか流体を流さない。また、副
熱応答弁15の開弁温度は主熱応答弁14の開弁
温度よりも若干低く設定されている。
て開弁時の流路は狭く、それ故、弁前後の圧力差
が等しい場合には、副熱応答弁15は主熱応答弁
14よりもわずかしか流体を流さない。また、副
熱応答弁15の開弁温度は主熱応答弁14の開弁
温度よりも若干低く設定されている。
前記ジグルピン16は、ベース13に設けられ
たエア抜き孔(図示省略)の開閉を制御するもの
であつて、冷却水注入時にはエア抜き孔を開いて
空気抜きを行う一方、エンジンの始動後シリンダ
ヘツド1a内の水圧が加わつたときにエア抜き孔
を閉鎖し、該エア抜き孔を通して暖機気途中に冷
却水がラジエータ3内を循環するのを抑制してい
る。
たエア抜き孔(図示省略)の開閉を制御するもの
であつて、冷却水注入時にはエア抜き孔を開いて
空気抜きを行う一方、エンジンの始動後シリンダ
ヘツド1a内の水圧が加わつたときにエア抜き孔
を閉鎖し、該エア抜き孔を通して暖機気途中に冷
却水がラジエータ3内を循環するのを抑制してい
る。
前記ベース13の周縁には、位置決め突起17
が設けられており、該位置決め突起17をロアケ
ース7側の凹部7bに嵌合させることにより、主
熱応答弁14よりも副熱応答弁15の取付位置が
高く、かつ副熱応答弁15よりも前記エア抜き
孔、すなわちジグルピン16の位置が高くなるよ
うに位置決め固定されている。
が設けられており、該位置決め突起17をロアケ
ース7側の凹部7bに嵌合させることにより、主
熱応答弁14よりも副熱応答弁15の取付位置が
高く、かつ副熱応答弁15よりも前記エア抜き
孔、すなわちジグルピン16の位置が高くなるよ
うに位置決め固定されている。
本実施例はこのように構成されているので、エ
ンジンの始動初期時で冷却水温度が低い間は、二
つの熱応答弁14および15は共に閉じている。
続いて冷却水温度が徐々に上昇し、シリンダヘツ
ド1a内の冷却水が所定の冷却水温に達する少し
前に副熱応答弁15が開弁するので、少量の冷却
水がラジエータ3に流入する。ラジエータ3に流
入した少量の冷却水は、冷却されて再びウオータ
ジヤケツト内に循環されて他の冷却水と合流され
るので、ウオータジヤケツト内の冷却水の温度上
昇は緩やかになる。
ンジンの始動初期時で冷却水温度が低い間は、二
つの熱応答弁14および15は共に閉じている。
続いて冷却水温度が徐々に上昇し、シリンダヘツ
ド1a内の冷却水が所定の冷却水温に達する少し
前に副熱応答弁15が開弁するので、少量の冷却
水がラジエータ3に流入する。ラジエータ3に流
入した少量の冷却水は、冷却されて再びウオータ
ジヤケツト内に循環されて他の冷却水と合流され
るので、ウオータジヤケツト内の冷却水の温度上
昇は緩やかになる。
シリンダヘツド1a内の冷却水温度が更に徐々
に上昇して前記所定冷却水温よりも若干高くなる
と、主熱応答弁14が開弁するので、ほとんどの
冷却水は、この主熱応答弁14を通つてラジエー
タ3内に流入し、再びウオータジヤケツト内に循
環する。このとき、ウオータジヤケツト出口にお
ける冷却水温度およびウオータジヤケツト入口に
おける冷却水温度は、副熱応答弁15が開弁して
既に温度上昇し始めているので急激に変化するこ
となく、緩やかに温度上昇する。すなわち、冷却
水温度がオーバーシユートすることが阻止され
る。
に上昇して前記所定冷却水温よりも若干高くなる
と、主熱応答弁14が開弁するので、ほとんどの
冷却水は、この主熱応答弁14を通つてラジエー
タ3内に流入し、再びウオータジヤケツト内に循
環する。このとき、ウオータジヤケツト出口にお
ける冷却水温度およびウオータジヤケツト入口に
おける冷却水温度は、副熱応答弁15が開弁して
既に温度上昇し始めているので急激に変化するこ
となく、緩やかに温度上昇する。すなわち、冷却
水温度がオーバーシユートすることが阻止され
る。
前記エア抜き孔は、冷却水往路をウオータジヤ
ケツト側とラジエータ3側とに仕切る傾斜したベ
ース13の最も高い位置にあるので、エア抜きに
適している。したがつて、冷却水通路のウオータ
ジヤケツト側にある程度エアが溜まつても、熱応
答弁14,15の熱応答部材が冷却水に浸された
状態で、エア抜き孔よりエアを逃がすことができ
る。
ケツト側とラジエータ3側とに仕切る傾斜したベ
ース13の最も高い位置にあるので、エア抜きに
適している。したがつて、冷却水通路のウオータ
ジヤケツト側にある程度エアが溜まつても、熱応
答弁14,15の熱応答部材が冷却水に浸された
状態で、エア抜き孔よりエアを逃がすことができ
る。
副熱応答弁15が開けば、該弁15からもエア
が抜けるので、主熱応答弁14の熱応答部材の周
辺にエアを溜めることがなく、冷却水温を的確に
検知するのに有利である。
が抜けるので、主熱応答弁14の熱応答部材の周
辺にエアを溜めることがなく、冷却水温を的確に
検知するのに有利である。
副熱応答弁15の取付位置は主熱応答弁14よ
りも高いので、副熱応答弁15の開弁時に、主熱
応答弁14の熱応答部材の周辺で冷却水の流れが
生じ、冷却水がよどまない。したがつて、熱応答
部材はシリンダヘツド1a内の冷却水温度を正し
く検知できる。
りも高いので、副熱応答弁15の開弁時に、主熱
応答弁14の熱応答部材の周辺で冷却水の流れが
生じ、冷却水がよどまない。したがつて、熱応答
部材はシリンダヘツド1a内の冷却水温度を正し
く検知できる。
以上の如く、冷却水通路のウオータジヤケツト
側にある程度エアが溜まつた状態でも、主熱応答
弁14、副熱応答弁15が正確に作動し得るこ
と、および、副熱応答弁15の開弁時に、主熱応
答弁14の冷却水温に対する感応性が悪化しない
ことにより、主熱応答弁14および副熱応答弁1
5の開弁を感度よく制御でき、その結果、オーバ
ーシユート現象の抑制が従来よりも一層完全にな
る。
側にある程度エアが溜まつた状態でも、主熱応答
弁14、副熱応答弁15が正確に作動し得るこ
と、および、副熱応答弁15の開弁時に、主熱応
答弁14の冷却水温に対する感応性が悪化しない
ことにより、主熱応答弁14および副熱応答弁1
5の開弁を感度よく制御でき、その結果、オーバ
ーシユート現象の抑制が従来よりも一層完全にな
る。
なお、本考案は前記実施例に限定されるもので
はない。例えば、前記実施例において、主熱応答
弁および副熱応答弁をワツクスタイプとしたが、
これらの熱応答弁は、気体の熱膨張を利用して弁
を開閉するベローズタイプであつてもよいし、二
種の金属の膨張差を利用して弁を開閉するバイメ
タルタイプであつてもよい。
はない。例えば、前記実施例において、主熱応答
弁および副熱応答弁をワツクスタイプとしたが、
これらの熱応答弁は、気体の熱膨張を利用して弁
を開閉するベローズタイプであつてもよいし、二
種の金属の膨張差を利用して弁を開閉するバイメ
タルタイプであつてもよい。
また、前記実施例では、エア抜き孔にはジグル
ピンを設け、エア抜き孔の開閉を制御させたが、
本考案におけるエア抜き孔は、ベースにただ単に
孔を開けただけのものであつても差し支えない。
ピンを設け、エア抜き孔の開閉を制御させたが、
本考案におけるエア抜き孔は、ベースにただ単に
孔を開けただけのものであつても差し支えない。
(考案の効果)
本考案のエンジンの冷却装置によれば、
(イ) エア抜き孔の取付位置が高く、エア抜きに適
しており、かつ、ベースによつて仕切られた冷
却水通路のウオータジヤケツト側にある程度エ
アが溜まつた状態でも、主熱応答弁および副熱
応答弁の熱応答部材による冷却水温の正確な検
知が可能である。
しており、かつ、ベースによつて仕切られた冷
却水通路のウオータジヤケツト側にある程度エ
アが溜まつた状態でも、主熱応答弁および副熱
応答弁の熱応答部材による冷却水温の正確な検
知が可能である。
(ロ) エア抜き孔による副熱応答弁周辺の冷却水の
流れ、並びに副熱応答弁の開弁による主熱応答
弁周辺の冷却水の流れにより、主熱応答弁およ
び副熱応答弁の開弁を感度よく制御でき、オー
バーシユート現象の抑制が一層完全になるとい
う優れた効果が得られる。
流れ、並びに副熱応答弁の開弁による主熱応答
弁周辺の冷却水の流れにより、主熱応答弁およ
び副熱応答弁の開弁を感度よく制御でき、オー
バーシユート現象の抑制が一層完全になるとい
う優れた効果が得られる。
図面は本考案によるエンジンの冷却装置の一実
施例を示し、第1図は該装置の全体図、第2図は
該装置の要部の側面図、第3図は同要部のアツパ
ケースを除いて示す方向矢視図である。 1……エンジン本体、1a……シリンダヘツ
ド、2……サーモスタツト、3……ラジエータ、
4……ラジエータホース(冷却水往路)、5……
ラジエータホース(冷却水復路)、6……バイパ
スホース(バイパス通路)7……ロアケース、8
……アツパケース、13……ベース、14……主
熱応答弁、15……副熱応答弁、16……ジグル
ピン、17……位置決め突起。
施例を示し、第1図は該装置の全体図、第2図は
該装置の要部の側面図、第3図は同要部のアツパ
ケースを除いて示す方向矢視図である。 1……エンジン本体、1a……シリンダヘツ
ド、2……サーモスタツト、3……ラジエータ、
4……ラジエータホース(冷却水往路)、5……
ラジエータホース(冷却水復路)、6……バイパ
スホース(バイパス通路)7……ロアケース、8
……アツパケース、13……ベース、14……主
熱応答弁、15……副熱応答弁、16……ジグル
ピン、17……位置決め突起。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンのウオータジヤケツトの出口とラジエ
ータとを連通接続する冷却水往路と、該ラジエー
タと上記ウオータジヤケツトの入口とを連通接続
する冷却水復路と、上記冷却水往路と冷却水復路
とを上記ラジエータをパイパスして接続するバイ
パス通路と、上記冷却水往路の上記バイパス通路
との分岐部下流に介設され冷却水温度が低い時に
は冷却水往路を閉じ、冷却水温度が高くなると冷
却水往路を開くサーモスタツトとを備えたエンジ
ンの冷却装置において、 上記サーモスタツトは、水平面に対して傾斜し
た接合面を有し上記冷却水往路の上流側に連通す
るロアケースと、水平面に対して傾斜した接合面
を有するとともに上記冷却水往路の下流側に連通
し上記ロアケースに接合されたアツパケースと、
上記ロアケースとアツパケースとの接合面間に両
者を仕切るように介設された水平面に対して傾斜
した板状のベースと、該ベースに熱応答部材をロ
アケース側に配置せしめて設けられた主熱応答弁
と、上記ベースに熱応答部材をロアケース側に配
置せしめて設けられ開弁温度が上記主熱応答弁よ
りも低く設定された副熱応答弁と、上記ベースに
設けられたエア抜き孔とを備えてなり、 上記ベースにおいて上記副熱応答弁の取付位置
は上記主熱応答弁の取付位置よりも高く、上記エ
ア抜き孔の位置は上記副熱応答弁の取付位置より
も高く設定されていることを特徴とするエンジン
の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986011488U JPH0410334Y2 (ja) | 1986-01-28 | 1986-01-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986011488U JPH0410334Y2 (ja) | 1986-01-28 | 1986-01-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62124221U JPS62124221U (ja) | 1987-08-07 |
JPH0410334Y2 true JPH0410334Y2 (ja) | 1992-03-13 |
Family
ID=30798749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986011488U Expired JPH0410334Y2 (ja) | 1986-01-28 | 1986-01-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0410334Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112334639B (zh) * | 2018-07-05 | 2022-08-05 | 日立安斯泰莫株式会社 | 控制阀、流量控制阀以及两部件的连接构造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58178415U (ja) * | 1982-05-25 | 1983-11-29 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 内燃機関の冷却水循環装置 |
JPS6075630U (ja) * | 1983-10-29 | 1985-05-27 | 三菱自動車工業株式会社 | 水冷式エンジン装置 |
-
1986
- 1986-01-28 JP JP1986011488U patent/JPH0410334Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62124221U (ja) | 1987-08-07 |
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